発表会でわが子の歌を撮影するとき。客席でのマナーと、きれいに残すコツ
「せっかくの発表会、わが子の歌をビデオに残したい」 「客席で撮影するとき、まわりの方のじゃまにならないか心配」 「撮ってみたら、画面がぶれていたり、まわりの音ばかり入っていたりした」
お子様の歌の発表会は、お父様・お母様にとっても大切な日です。歌っている姿を、あとから何度も見返せるように残しておきたいと思うのは、自然な気持ちだと思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、発表会で客席からお子様の歌を撮影するときのマナーと、きれいに残すための撮り方のコツをまとめました。撮影の前に確かめておきたい会のきまり、ほかのお子様が映りこむときの配慮、SNSにのせるときの注意についても紹介します。
客席でのふるまい全体や、応援のしかたについては、こちらの記事にまとめています。お子様の歌の本番を見に行くときの、家族のマナーと応援のしかた
発表会の撮影は、まず会のきまりを確かめる
撮影できるかどうかは、会によってちがう
発表会で撮影ができるかどうかは、会ごとに決められています。撮影してよい会もあれば、撮影をことわっている会もあります。
- 自由に撮影してよい
- 決められた席やエリアからなら撮影してよい
- 自分の子の出番のときだけ撮影してよい
- 主催者がまとめて撮影するので、個人の撮影はできない
主催者がまとめて撮影する会では、あとから映像を申しこめることもあります。撮影できない理由には、出演するお子様の安全や、曲の権利のことなど、さまざまな事情があります。決まりがある場合は、それにしたがいましょう。
案内の紙や、当日のアナウンスを確かめる
撮影のきまりは、事前にくばられる案内の紙や、当日のプログラム、開演前のアナウンスで伝えられることがあります。わからないときは、教室の先生や受付の方に、前もって聞いておくと安心です。
- 動画の撮影はよいか、写真だけか
- フラッシュは使ってよいか
- 三脚や一脚を使ってよいか
- 撮影してよい場所はどこか
客席で撮影するときのマナー
座る場所を考える
撮影するときは、まわりの方の視界をさえぎらない場所をえらびます。
- 客席のはしや、後ろのほうの席にすわる
- 撮影用の席が決められていれば、そこを使う
- 通路や出入り口の前には立たない
前のほうの真ん中の席は、ステージがよく見えますが、うしろの方にとってはカメラが目の前にくることになります。まわりの方も、同じように大切なお子様を見に来ていることを、心にとめておきたいですね。
腕を高く上げない、立ち上がらない
よく撮りたい気持ちから、カメラやスマートフォンを頭より高くかかげてしまうことがあります。でも、うしろの方からは、ステージが見えにくくなってしまいます。撮影は、すわったまま、胸のあたりの高さでおこないましょう。
とちゅうで立ち上がったり、席を移動したりするのも、ひかえます。
画面の明るさと音に気をつける
暗い客席では、スマートフォンの画面の光が思ったより目立ちます。
- 画面の明るさを、前もって下げておく
- 操作するときの音や、通知の音が鳴らないようにしておく
- シャッター音が出る場合は、写真ではなく動画で残す
歌は、静かな部分も大切な音楽です。小さな音でも、まわりの方や歌っているお子様の気がちってしまうことがあります。
三脚を使うときは、まわりに気をくばる
三脚が使える会でも、足を広げすぎて通路をふさいだり、となりの席にはみ出したりしないようにします。準備や片づけは、出番と出番のあいだの、拍手のときなどにすませるとよいでしょう。
ほかのお子様の出番のときは、静かに見守る
自分の子の出番の前に、ごそごそと準備をしたり、出番が終わったとたんに片づけを始めたりすると、そのとき歌っているお子様のさまたげになります。準備は前の出番が終わったあとの拍手のあいだに、片づけは自分の子の出番が終わり、次の子が歌い始める前にすませましょう。むずかしいときは、そのお子様の歌が終わるまで、待ってから動きます。
発表会のビデオをきれいに撮るコツ
前の日までに準備しておく
当日あわてないように、前もって準備をしておきます。
- 充電をしておき、予備の電池も用意する
- 保存できる空きが十分あるかを確かめる
- 通知が出ないように、設定をととのえておく
- 家で一度、試しに撮ってみる
本番で「保存できません」と表示されてしまうと、とても残念です。準備のときに確かめておくと安心です。
画面の向きとズームを決めておく
ステージ全体を撮るなら、横向きの画面が向いていることがあります。お子様の全身と、まわりの少しの空間が入るくらいに合わせておくと、見返したときにようすがわかりやすくなります。
ズームを使いすぎると、少しの手のゆれでも画面が大きくぶれてしまいます。また、ズームを途中で何度も変えると、見ている人がつかれる映像になりがちです。はじめに大きさを決めて、なるべく動かさないようにしましょう。
手ぶれをおさえる工夫
三脚が使えないときは、体を使って手ぶれをおさえます。
- 両方のひじを、体にぴったりつける
- ひざの上やバッグの上に手をのせて支える
- 両手でしっかり持つ
長い時間同じ姿勢でいると、腕がつかれてきます。出番の直前まで、楽な姿勢で待っておくとよいでしょう。
ステージの明るさに合わせる
ステージは明るく、客席は暗いため、撮った映像のお子様の顔が白くとんでしまうことがあります。撮る前に画面のお子様の顔をさわって、明るさを合わせておくと、見やすい映像になることがあります。照明がまぶしいときの見え方は、会場によってちがうので、あわてずに調整してください。
音をきれいに残すために
ビデオは、映像だけでなく音も大切です。
- スピーカーのすぐ前の席は、音がわれることがあるのでさける
- 撮影中は、自分の話し声や、つぶやきが入らないようにする
- まわりの方との会話も、出番のあいだはひかえる
「上手!」と思わず声が出てしまうこともありますが、その声も録音されてしまいます。気持ちは、歌が終わったあとの拍手にこめましょう。
始まりと終わりは少し長めに撮る
お子様がステージに出てくるところから撮り始め、歌い終わっておじぎをして、ステージを下りるところまで撮っておくと、思い出として見返したときに流れがわかります。歌が終わってすぐに止めてしまうと、おじぎの姿が残らないこともあります。
撮ることに夢中になりすぎない
撮影に集中していると、画面ばかり見て、お子様の歌を目で見られなかったと感じることもあります。家族で来ている場合は、撮影する人と、ステージを目で見守る人をわけるのもひとつの方法です。
カメラをセットしたら、あとはときどき画面を確かめるくらいにして、お子様の姿を自分の目で見てあげてください。お子様にとっても、客席の家族の顔が見えることは、安心につながります。
ほかのお子様が映りこむときの配慮
合唱や合同の歌は、とくに気をつける
みんなで歌う曲や、全員で並ぶ場面では、ほかのお子様が映りこむことがさけられません。そうした映像は、家族の中で楽しむだけにとどめておきましょう。
家族や知り合いと共有するときも気をつける
祖父母や親せきに映像を送るときも、ほかのお子様の顔がはっきり映っている場合は、送る相手をかぎるなど、気をつけておくと安心です。送った映像が、さらにほかの人に広がってしまうこともあります。
ほかのお子様の保護者の方から「撮った映像をわけてほしい」とたのまれることもあるかもしれません。そのときは、会のきまりにそっているかを確かめてから、わたし方を考えましょう。
発表会の動画をSNSにのせるときの注意
会のきまりを、もう一度確かめる
撮影してよい会でも、インターネットにのせることはことわっている場合があります。SNSにのせたいときは、案内の紙を見直したり、先生や主催者に確かめたりしてから考えましょう。
個人がわかる情報が映っていないか見直す
のせる前に、映像を見直して、次のようなものが映っていないか確かめます。
- ほかのお子様や保護者の方の顔
- 先生や伴奏者の方の顔(ご本人の了解がない場合)
- お子様の名前が書かれたプログラムや名札
- 学校名、会場名、日付などがわかるもの
気になるところがあれば、その部分を切りとったり、のせるのをやめたりする判断も大切です。公開する範囲を、家族や知り合いだけにしぼる方法もあります。子どもの歌の動画をSNSにのせるときの注意は、こちらの記事でもくわしく紹介しています。子どもの歌の動画をSNSにのせるときの注意。安全とマナー、「歌ってみた」をはじめる前に
曲の権利のことも、頭に入れておく
歌った曲によっては、動画をのせるときに、曲の権利のことを考える必要があります。のせる前に確かめたいことは、こちらの記事にまとめています。歌ってみたの著作権、のせる前に確かめたいこと。歌の動画を投稿するときの曲の権利のきほん
お子様の気持ちも聞いてみる
お子様が大きくなってくると、自分の歌が人に見られることを、はずかしいと感じる場合もあります。のせる前に「この動画、みんなに見せてもいい?」と、お子様に聞いてみてください。お子様の気持ちを大切にすることも、家族の思い出を守ることにつながります。
まとめ
- 撮影できるかどうか、どこから撮ってよいかは、会のきまりにしたがう
- 客席では、はしや後ろの席から、すわったまま胸の高さで撮る
- 画面の明るさを下げ、通知や操作の音が出ないようにしておく
- 準備や片づけは、ほかのお子様の歌のさまたげにならないときに
- 前もって充電と保存の空きを確かめ、ズームは使いすぎない
- ひじを体につけて手ぶれをおさえ、自分の声が入らないように気をつける
- ほかのお子様が映りこむ映像は、家族の中で楽しむだけにとどめる
- SNSにのせるときは、会のきまり、個人がわかる情報、お子様の気持ちを確かめる
発表会の映像は、お子様の成長を感じられる大切な宝物になります。まわりの方への思いやりを忘れずに、すてきな思い出を残してください。撮った映像を見返すうちに、お子様の歌を、別の形で届けてみたくなることもあるかもしれません。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ