子どもの歌の練習カードの作り方。シールで楽しくつづける、習い事の練習カードの使い方
「おうちでの歌の練習、毎日つづけるのがむずかしい」 「習い事の練習カードを作ってみたいけれど、どんなふうに作ればいいのかな」
歌の習い事をしているお子様のお父様・お母様の中には、こんなふうに感じている方もいらっしゃると思います。練習は大切だとわかっていても、毎日のこととなると、お子様もおうちの方も、つい忘れてしまいがちですよね。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
そこでおすすめしたいのが、子ども向けの「練習カード」です。練習をしたらシールをはる、という小さなしかけがあるだけで、お子様が自分から「今日もやる」と言いやすくなることがあります。
この記事では、習い事の練習カードを、歌の練習に合わせて作る方法にしぼってお話しします。練習カードに書いておきたいこと、シールのえらび方、年れいに合わせた工夫、そして、カードを長くつかうためのコツまでまとめました。
練習カードってどんなもの?
練習カードは、練習した日に、しるしをつけていく紙のことです。カレンダーのような形のものや、すごろくのような形のものなど、いろいろな作り方があります。
練習カードのよいところ
- 練習したことが、目で見てわかる
- シールがたまっていくのが、うれしい
- 「今日はまだ歌っていないね」と声をかけやすい
- 先生に、おうちでのようすを伝えやすい
歌の練習は、ピアノの練習とちがって、あとに何ものこりません。歌ったあとは、声がきえてしまいます。だからこそ、カードにシールがふえていくと、「がんばったしるし」が見えて、お子様の自信につながりやすいのです。
練習カードは「しかるため」ではない
練習カードをつくるときに、気をつけたいことがあります。それは、カードを「できなかった日をさがすもの」にしないことです。
シールのない日があっても、だいじょうぶです。体調がよくない日や、学校の行事でつかれている日もあります。カードは、できた日をよろこぶためのものだと、はじめにお子様と話しておくと安心です。
練習カードの作り方
用意するもの
- 画用紙やコピー用紙(A4くらいの大きさ)
- ペンや色えんぴつ
- じょうぎ
- 好きなシール
- クリアファイル(カードをまもるため)
パソコンで表を作って印刷してもよいですし、手がきでもじゅうぶんです。お子様といっしょに絵をかいたり、色をぬったりすると、カードへの思いが強くなります。
形をえらぶ
練習カードの形は、お子様の年れいや好みに合わせてえらびましょう。
- カレンダー型:1か月の日にちをならべて、練習した日にシールをはる
- すごろく型:スタートからゴールまでのマスをかいて、1回練習するごとに1マスすすむ
- 階だん型:だんだんの絵をかいて、シールで上にのぼっていく
- 花や木の型:木の絵をかいて、シールを葉っぱや実にしていく
小さなお子様には、すごろく型や木の型のように、絵で楽しめる形が人気です。小学生になると、カレンダー型で日にちを意識するのも、よい練習になります。
マスの数を決める
はじめから大きな目標にしすぎないことが大切です。たとえば、すごろく型なら、10マスか20マスくらいで1枚が終わるようにすると、ゴールまでが遠く感じません。
1枚が終わったら、また新しいカードをつくればよいのです。「1枚おわった」という経験が、つぎへの楽しみになります。
練習カードに書いておきたいこと
その日の練習メニュー
歌の練習カードには、シールをはるマスだけでなく、何を練習するのかを書いておくと、お子様が迷いにくくなります。
- 体をほぐす(肩を回す、首をゆっくりたおす)
- 息の練習(ゆっくり「スー」とはく)
- 声の練習(口をとじて「んー」とハミング)
- 今の曲を1回歌う
すべてを毎日しなくても、だいじょうぶです。「今日はハミングと曲を1回」のように、その日にできることをえらべる形にしておくと、つづけやすくなります。
先生に言われたこと
レッスンで先生に言われたことを、ひとことだけ書いておくのもおすすめです。
- 「口を大きくあける」
- 「さいごの音を長くのばす」
- 「息つぎの場所をまもる」
カードを見るたびに、先生のことばを思い出せます。毎週かえていけば、レッスンとおうちの練習がつながりやすくなります。
練習の時間のめやす
カードに「5分」「10分」のように、時間のめやすを書いておくのもよい方法です。小さなお子様は、長い時間の練習はむずかしいことが多いです。短くても、毎日ふれることを大切にしましょう。家での練習時間については、こちらの記事にもまとめています。歌の習い事、家での練習は何分がいい?時間の目安と、むりなくつづけるコツ
シールのえらび方と使い方
お子様が好きなシールをえらぶ
シールは、お子様といっしょにえらぶのがいちばんです。動物、乗りもの、お花、キャラクターなど、お子様がうれしくなるものをえらびましょう。
自分でえらんだシールだと、「はりたい」という気持ちが自然とわいてきます。
特別なシールを用意しておく
いつものシールとは別に、少し特別なシールを用意しておくのもおすすめです。
- 1週間つづけられた日に、キラキラのシール
- 先生にほめられた日に、大きめのシール
- 新しい曲を通して歌えた日に、金色のシール
ふつうのシールと、特別なシールがあると、「つぎはキラキラをもらいたい」という目標ができます。ただし、特別なシールばかりになると、うれしさがうすれてしまうので、ときどきにしておきましょう。
シールは自分ではる
シールは、できればお子様が自分ではるようにしましょう。自分の手ではることで、「自分でやった」という気持ちが強くなります。
小さなお子様は、うまくはれないこともありますが、少しずれていてもかまいません。それも、がんばった記録です。
年れいに合わせた練習カードの工夫
幼児さん(3〜6歳くらい)
- 文字は少なくして、絵でわかるようにする
- 練習メニューは、1つか2つにしぼる
- 「お歌をうたったら、シール」くらいのかんたんなきまりにする
- お父様・お母様がいっしょに歌う
小さなお子様にとっては、「練習」ということばより、「お歌の時間」と言ったほうが、楽しく感じられるかもしれません。
小学校低学年(6〜8歳くらい)
- 練習メニューを3つくらいにふやす
- その日の気分を、顔のマーク(にこにこ、ふつう)でつける
- 1枚おわったら、小さなごほうびを決めておく
ごほうびは、物でなくてもかまいません。「好きな歌を家族の前で歌う」「週末に好きな曲をいっしょに聞く」など、歌にかかわることにすると、歌がもっと好きになるきっかけになります。
小学校高学年(9〜12歳くらい)
- お子様が自分でメニューを考える
- 「今日うまくいったこと」をひとこと書く
- 練習カードを、練習ノートのようにつかう
高学年になると、シールより、自分のことばで記録するほうが合うお子様もいます。お子様の気持ちに合わせて、カードの形をかえていきましょう。
練習カードを長くつかうコツ
見える場所にはる
練習カードは、引き出しにしまっておくと、すぐに忘れてしまいます。冷ぞう庫や、リビングのかべなど、毎日目に入る場所にはっておきましょう。
練習する時間を決めておく
「夕ごはんの前」「おふろのあと」など、練習する時間を決めておくと、毎日の流れの中にとり入れやすくなります。歌うのは、近所にめいわくにならない時間にしましょう。
できた日をいっしょによろこぶ
シールをはったときに、「今日もできたね」「声がよく出ていたね」とひとこと声をかけてあげてください。お父様・お母様のことばは、どんなシールよりもうれしいごほうびになります。
カードがいやになったら、形をかえる
しばらくつかっていると、カードにあきてしまうこともあります。そのときは、形やシールをかえてみましょう。すごろく型から木の型にかえるなど、少しかえるだけで、また新しい気持ちでとりくめることがあります。
練習そのものをいやがるときの声かけについては、こちらの記事にくわしく書いています。子どもが歌の練習をいやがるとき。お父様・お母様の声かけと、楽しくつづける工夫
のどに無理をさせない
シールをためたい気持ちから、のどがつかれているのに歌ってしまうお子様もいます。かぜぎみの日や、声がかすれている日は、「今日はお休みのシール」をはる日にしてもよいでしょう。のどの痛みやかすれが何日もつづくときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
終わったカードの使い方
1枚のカードが終わったら、すてずにとっておくのがおすすめです。
- ファイルにとじて、たまっていくのを見る
- レッスンに持っていき、先生に見てもらう
- 本番の前に見かえして、「こんなにがんばった」と思い出す
コンクールや発表会の前に、たまったカードを見かえすと、お子様の気持ちが落ちつくことがあります。自分がつみかさねてきたことが、目に見えるからです。
まとめ
- 練習カードは、練習した日をよろこぶためのもの
- 形はカレンダー型、すごろく型、木の型など、お子様に合わせてえらぶ
- 練習メニューや先生のことばを書いておくと、迷わずに練習できる
- シールはお子様といっしょにえらび、自分ではる
- 年れいに合わせて、メニューの数や書き方をかえる
- 見える場所にはり、できた日はいっしょによろこぶ
- のどがつかれている日は、休むことも大切にする
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