練習・発声のコツ

子どもの歌の練習カードの作り方。シールで楽しくつづける、習い事の練習カードの使い方

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「おうちでの歌の練習、毎日つづけるのがむずかしい」 「習い事の練習カードを作ってみたいけれど、どんなふうに作ればいいのかな」

歌の習い事をしているお子様のお父様・お母様の中には、こんなふうに感じている方もいらっしゃると思います。練習は大切だとわかっていても、毎日のこととなると、お子様もおうちの方も、つい忘れてしまいがちですよね。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

そこでおすすめしたいのが、子ども向けの「練習カード」です。練習をしたらシールをはる、という小さなしかけがあるだけで、お子様が自分から「今日もやる」と言いやすくなることがあります。

この記事では、習い事の練習カードを、歌の練習に合わせて作る方法にしぼってお話しします。練習カードに書いておきたいこと、シールのえらび方、年れいに合わせた工夫、そして、カードを長くつかうためのコツまでまとめました。

練習カードってどんなもの?

練習カードは、練習した日に、しるしをつけていく紙のことです。カレンダーのような形のものや、すごろくのような形のものなど、いろいろな作り方があります。

練習カードのよいところ

  • 練習したことが、目で見てわかる
  • シールがたまっていくのが、うれしい
  • 「今日はまだ歌っていないね」と声をかけやすい
  • 先生に、おうちでのようすを伝えやすい

歌の練習は、ピアノの練習とちがって、あとに何ものこりません。歌ったあとは、声がきえてしまいます。だからこそ、カードにシールがふえていくと、「がんばったしるし」が見えて、お子様の自信につながりやすいのです。

練習カードは「しかるため」ではない

練習カードをつくるときに、気をつけたいことがあります。それは、カードを「できなかった日をさがすもの」にしないことです。

シールのない日があっても、だいじょうぶです。体調がよくない日や、学校の行事でつかれている日もあります。カードは、できた日をよろこぶためのものだと、はじめにお子様と話しておくと安心です。

練習カードの作り方

用意するもの

  • 画用紙やコピー用紙(A4くらいの大きさ)
  • ペンや色えんぴつ
  • じょうぎ
  • 好きなシール
  • クリアファイル(カードをまもるため)

パソコンで表を作って印刷してもよいですし、手がきでもじゅうぶんです。お子様といっしょに絵をかいたり、色をぬったりすると、カードへの思いが強くなります。

形をえらぶ

練習カードの形は、お子様の年れいや好みに合わせてえらびましょう。

  • カレンダー型:1か月の日にちをならべて、練習した日にシールをはる
  • すごろく型:スタートからゴールまでのマスをかいて、1回練習するごとに1マスすすむ
  • 階だん型:だんだんの絵をかいて、シールで上にのぼっていく
  • 花や木の型:木の絵をかいて、シールを葉っぱや実にしていく

小さなお子様には、すごろく型や木の型のように、絵で楽しめる形が人気です。小学生になると、カレンダー型で日にちを意識するのも、よい練習になります。

マスの数を決める

はじめから大きな目標にしすぎないことが大切です。たとえば、すごろく型なら、10マスか20マスくらいで1枚が終わるようにすると、ゴールまでが遠く感じません。

1枚が終わったら、また新しいカードをつくればよいのです。「1枚おわった」という経験が、つぎへの楽しみになります。

練習カードに書いておきたいこと

その日の練習メニュー

歌の練習カードには、シールをはるマスだけでなく、何を練習するのかを書いておくと、お子様が迷いにくくなります。

  • 体をほぐす(肩を回す、首をゆっくりたおす)
  • 息の練習(ゆっくり「スー」とはく)
  • 声の練習(口をとじて「んー」とハミング)
  • 今の曲を1回歌う

すべてを毎日しなくても、だいじょうぶです。「今日はハミングと曲を1回」のように、その日にできることをえらべる形にしておくと、つづけやすくなります。

先生に言われたこと

レッスンで先生に言われたことを、ひとことだけ書いておくのもおすすめです。

  • 「口を大きくあける」
  • 「さいごの音を長くのばす」
  • 「息つぎの場所をまもる」

カードを見るたびに、先生のことばを思い出せます。毎週かえていけば、レッスンとおうちの練習がつながりやすくなります。

練習の時間のめやす

カードに「5分」「10分」のように、時間のめやすを書いておくのもよい方法です。小さなお子様は、長い時間の練習はむずかしいことが多いです。短くても、毎日ふれることを大切にしましょう。家での練習時間については、こちらの記事にもまとめています。歌の習い事、家での練習は何分がいい?時間の目安と、むりなくつづけるコツ

シールのえらび方と使い方

お子様が好きなシールをえらぶ

シールは、お子様といっしょにえらぶのがいちばんです。動物、乗りもの、お花、キャラクターなど、お子様がうれしくなるものをえらびましょう。

自分でえらんだシールだと、「はりたい」という気持ちが自然とわいてきます。

特別なシールを用意しておく

いつものシールとは別に、少し特別なシールを用意しておくのもおすすめです。

  • 1週間つづけられた日に、キラキラのシール
  • 先生にほめられた日に、大きめのシール
  • 新しい曲を通して歌えた日に、金色のシール

ふつうのシールと、特別なシールがあると、「つぎはキラキラをもらいたい」という目標ができます。ただし、特別なシールばかりになると、うれしさがうすれてしまうので、ときどきにしておきましょう。

シールは自分ではる

シールは、できればお子様が自分ではるようにしましょう。自分の手ではることで、「自分でやった」という気持ちが強くなります。

小さなお子様は、うまくはれないこともありますが、少しずれていてもかまいません。それも、がんばった記録です。

年れいに合わせた練習カードの工夫

幼児さん(3〜6歳くらい)

  • 文字は少なくして、絵でわかるようにする
  • 練習メニューは、1つか2つにしぼる
  • 「お歌をうたったら、シール」くらいのかんたんなきまりにする
  • お父様・お母様がいっしょに歌う

小さなお子様にとっては、「練習」ということばより、「お歌の時間」と言ったほうが、楽しく感じられるかもしれません。

小学校低学年(6〜8歳くらい)

  • 練習メニューを3つくらいにふやす
  • その日の気分を、顔のマーク(にこにこ、ふつう)でつける
  • 1枚おわったら、小さなごほうびを決めておく

ごほうびは、物でなくてもかまいません。「好きな歌を家族の前で歌う」「週末に好きな曲をいっしょに聞く」など、歌にかかわることにすると、歌がもっと好きになるきっかけになります。

小学校高学年(9〜12歳くらい)

  • お子様が自分でメニューを考える
  • 「今日うまくいったこと」をひとこと書く
  • 練習カードを、練習ノートのようにつかう

高学年になると、シールより、自分のことばで記録するほうが合うお子様もいます。お子様の気持ちに合わせて、カードの形をかえていきましょう。

練習カードを長くつかうコツ

見える場所にはる

練習カードは、引き出しにしまっておくと、すぐに忘れてしまいます。冷ぞう庫や、リビングのかべなど、毎日目に入る場所にはっておきましょう。

練習する時間を決めておく

「夕ごはんの前」「おふろのあと」など、練習する時間を決めておくと、毎日の流れの中にとり入れやすくなります。歌うのは、近所にめいわくにならない時間にしましょう。

できた日をいっしょによろこぶ

シールをはったときに、「今日もできたね」「声がよく出ていたね」とひとこと声をかけてあげてください。お父様・お母様のことばは、どんなシールよりもうれしいごほうびになります。

カードがいやになったら、形をかえる

しばらくつかっていると、カードにあきてしまうこともあります。そのときは、形やシールをかえてみましょう。すごろく型から木の型にかえるなど、少しかえるだけで、また新しい気持ちでとりくめることがあります。

練習そのものをいやがるときの声かけについては、こちらの記事にくわしく書いています。子どもが歌の練習をいやがるとき。お父様・お母様の声かけと、楽しくつづける工夫

のどに無理をさせない

シールをためたい気持ちから、のどがつかれているのに歌ってしまうお子様もいます。かぜぎみの日や、声がかすれている日は、「今日はお休みのシール」をはる日にしてもよいでしょう。のどの痛みやかすれが何日もつづくときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

終わったカードの使い方

1枚のカードが終わったら、すてずにとっておくのがおすすめです。

  • ファイルにとじて、たまっていくのを見る
  • レッスンに持っていき、先生に見てもらう
  • 本番の前に見かえして、「こんなにがんばった」と思い出す

コンクールや発表会の前に、たまったカードを見かえすと、お子様の気持ちが落ちつくことがあります。自分がつみかさねてきたことが、目に見えるからです。

まとめ

  • 練習カードは、練習した日をよろこぶためのもの
  • 形はカレンダー型、すごろく型、木の型など、お子様に合わせてえらぶ
  • 練習メニューや先生のことばを書いておくと、迷わずに練習できる
  • シールはお子様といっしょにえらび、自分ではる
  • 年れいに合わせて、メニューの数や書き方をかえる
  • 見える場所にはり、できた日はいっしょによろこぶ
  • のどがつかれている日は、休むことも大切にする

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