中学生・高校生の音楽の習い事。部活や勉強と両立しながら、歌や楽器をつづけるコツ
「中学生になったら、部活がはじまって、音楽の習い事に行く時間がなくなりそう」 「高校生になっても歌をつづけたいと言っているけれど、勉強とのバランスが心配」
小学生のころから歌やピアノを習ってきたお子様のお父様・お母様から、こうしたなやみをよく聞きます。中学生・高校生は、生活が大きくかわる時期です。音楽の習い事を、このままつづけるのか、少しお休みするのか、まよう方も多いと思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌や楽器は、いそがしい時期にも、形をかえながらつづけていける習い事だと感じています。
この記事では、中学生・高校生の音楽の習い事について、部活や勉強と両立するための考え方と、むりなくつづけるコツをまとめました。歌の習い事を中心に、楽器を習っているお子様にも合うお話をしていきます。
中学生・高校生の音楽の習い事で、なやみやすいこと
時間が足りなくなる
中学生・高校生になると、1日のすごし方がぐっとかわります。
- 部活が平日も休みの日もある
- 塾に通いはじめる
- 宿題やテスト勉強がふえる
- 通学に時間がかかるようになる
小学生のころと同じ曜日・同じ時間にレッスンへ通うのが、むずかしくなることがあります。
気持ちがかわることもある
この時期は、好きなものや、なりたいものが、どんどんかわっていく時期でもあります。「歌は好きだけど、いまは部活のほうががんばりたい」「クラシックより、好きな歌手の歌を歌いたい」など、お子様の気持ちがかわるのは、自然なことです。
声や体がかわる
中学生のころは、声がわりがおきやすい時期です。男の子だけでなく、女の子も声が少しかわることがあります。歌を習っているお子様は、声が出しにくくなって、不安になることもあるかもしれません。中学生の声とボイトレについては、こちらの記事にくわしくまとめています。中学生のボイトレ。歌を習う前に知っておきたい、声変わり・部活・好きな歌とのつきあい方
両立のために、まず家族で話しておきたいこと
「なぜつづけたいのか」を聞いてみる
まずは、お子様の気持ちを聞いてみましょう。
- 歌うこと、弾くことが楽しいから
- いつかコンクールや発表会に出たいから
- 部活の合唱や吹奏楽、軽音楽でもっと上手になりたいから
- 気分を切りかえる時間がほしいから
どんな理由でもかまいません。理由がわかると、どのくらいのペースでつづけるかを考えやすくなります。
お父様・お母様の思いは、少しひかえめに
「せっかくここまで習ってきたのだから」という気持ちは、とてもよくわかります。ただ、中学生・高校生は、自分で決めたいという気持ちが強くなる時期です。お父様・お母様の思いを先に伝えるより、お子様の考えを先に聞くほうが、話がすすみやすいことが多いです。
1年の予定をざっくり見ておく
部活の大会、学校の行事、定期テストなど、1年の中でいそがしい時期は、ある程度わかっています。カレンダーを見ながら、「この時期はいそがしいね」「ここは少し時間がありそうだね」と、家族で話しておくと安心です。
部活と音楽の習い事を両立するコツ
レッスンの回数や時間を見直す
いままで週に1回通っていたレッスンを、月に2回にする、1回の時間を短くするなど、回数や時間を見直すのも1つの方法です。教室によって、えらべる回数や時間はちがいます。まずは先生に相談してみましょう。
オンラインのレッスンも考えてみる
部活でおそくなる日や、教室まで行く時間がとれない日は、オンラインのレッスンがたすけになることもあります。家でスマホやパソコンを使って受けられるので、行き帰りの時間がかかりません。オンラインに切りかえられるかどうかも、教室によってちがいます。
部活の音楽と、習い事の音楽をつなげる
合唱部、吹奏楽部、軽音楽部など、部活でも音楽をしているお子様は、習い事で習ったことが部活に生きることがあります。
- 発声や息のつかい方が、合唱で役に立つ
- 楽譜を読む力が、パート練習で役に立つ
- 先生に部活の曲を見てもらえることもある
部活と習い事を「どちらか」ではなく、「つながっているもの」と考えると、両方つづけやすくなります。
運動部のお子様は、体のつかれに気をつける
運動部に入っているお子様は、練習のあとに体がつかれていることが多いです。つかれたまま大きな声を出しつづけると、のどに負担がかかることもあります。レッスンの曜日を部活の少ない日にするなど、体のことも考えてみてください。
勉強と両立するコツ
練習は「短く、こまめに」
中学生・高校生の毎日は、長い時間の練習をとるのがむずかしいものです。そのぶん、短い時間をこまめにつかうのがおすすめです。
- 朝の5分で、息の練習やハミングをする
- 勉強の合間に、1曲だけ歌う、弾く
- 寝る前に、レッスンで言われたことを見なおす
歌や楽器の時間が、勉強の気分転換になるお子様もいます。
定期テストの前は、思いきって休む
テストの前の1〜2週間は、レッスンをお休みしたり、回数をへらしたりしてもよいと思います。先生に「この時期はテストなので」と早めに伝えておくと、スムーズです。休んだあと、またはじめやすい形にしておくことが大切です。
スマホの時間を、少しだけ音楽にまわす
いそがしいと言いながら、スマホを見ている時間がけっこう長い、ということもありますよね。好きな歌を聞く時間を、少しだけ「歌ってみる時間」にかえるだけでも、立派な練習になります。
受験の年は、どうする?
「やめる」と「お休み」は分けて考える
高校受験や大学受験の年は、音楽の習い事をどうするか、とくになやむ時期です。このとき、「やめる」だけでなく、「しばらくお休みする」「回数をへらしてつづける」という道もあることを、お子様と話してみてください。
- 受験が終わるまでお休みして、春からまたはじめる
- 月に1回だけ通って、声や手の感じをわすれないようにする
- 家で少しだけ歌う、弾く時間をのこしておく
お休みできるかどうか、どのくらい休めるかは、教室によってちがいます。
音楽が心の支えになることも
受験の年は、気持ちがつかれやすい時期でもあります。好きな歌を歌う時間、楽器を弾く時間が、ほっとできる時間になるお子様もいます。「受験だから全部やめる」と決めてしまう前に、お子様にとって音楽がどんな時間なのか、考えてみるのもよいと思います。
音楽を進路に生かしたいと考えているお子様は、こちらの記事も参考にしてください。歌が好きな子の進路|中学・高校の部活、音楽科、音大、それ以外の道
「やめたい」と言われたときは
すぐに答えを出さない
中学生・高校生になって、「もうやめたい」と言いだすお子様もいます。そのときは、すぐに「いいよ」「だめ」と答えず、まずは理由を聞いてみましょう。
- 時間がなくてつかれている
- 先生との相性が気になっている
- 歌いたい曲と、習っている曲がちがう
- ほかにやりたいことができた
理由によっては、回数をへらす、先生や教室をかえる、習う内容をかえるなど、ほかの方法が見つかることもあります。
習う内容をかえてみる
クラシックの声楽から、ポップスのボイトレへ。ピアノから、歌やギターへ。同じ音楽でも、習う内容をかえると、また楽しくなるお子様もいます。中学生・高校生向けのコースがある教室もあるので、いろいろ見てみてください。
本人が決めたことは、大切にする
よく話しあったうえで、お子様が「やめる」と決めたなら、その気持ちを大切にしてあげてください。習ってきた時間は、むだにはなりません。大人になってから、また歌や楽器をはじめる方もたくさんいます。
のどや体を大切に
いそがしい時期は、ねる時間が短くなったり、つかれがたまったりしやすくなります。
- のどがかわいたら、こまめに水をのむ
- 声がかすれている日は、むりに歌わない
- ねる時間をなるべくけずらない
のどの痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
目標があると、つづけやすくなる
いそがしい中でも、「この日までに、この曲を歌えるようにしたい」という目標があると、練習の時間をつくりやすくなります。
- 学校の音楽会や合唱コンクール
- 教室の発表会
- 動画で出られるコンクール
とくに、動画で出られるコンクールは、会場に行く日をあけなくてよいので、部活や勉強でいそがしい中学生・高校生にも挑戦しやすいと思います。
まとめ
- 中学生・高校生は、部活や勉強で時間が足りなくなりやすい時期
- まずはお子様の「つづけたい理由」を聞き、1年の予定を家族で見ておく
- レッスンの回数や時間を見直したり、オンラインを使ったりして、むりのない形にする
- 練習は「短く、こまめに」。テストの前はお休みしてもよい
- 受験の年は「やめる」だけでなく「お休み」「回数をへらす」も考える
- 「やめたい」と言われたら、すぐに答えを出さず、理由を聞いてみる
- のどの痛みやかすれが続くときは、お医者さんに相談する
いまの生活に合う教室をさがしたいときは、こちらのページも使ってみてください。歌の教室さがしそして、いそがしい中でつづけてきた歌を、だれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られるので、部活や勉強のあいまに、家でとった動画で挑戦できます。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、これからの練習の目標を見つけるきっかけにもなると思います。こどもの歌声グランプリ