歌の習い事・教室えらび

歌が好きな子の進路|中学・高校の部活、音楽科、音大、それ以外の道

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「うちの子、歌が大好き。この先、どんな道があるのかな」 「音楽の学校に進んだほうがいいの?それとも、ふつうの学校で歌をつづけられる?」

歌が好きなお子様を見ていると、中学・高校、そしてその先の進路について、考えはじめるお父様・お母様も多いと思います。「好きなことを大切にしてあげたい」という気持ちと、「将来のことを考えると心配」という気持ちの、あいだでゆれることもあるかもしれません。

わたしは息子といっしょに、たくさんの歌のコンクールに出てきました。会場では、いろいろな年齢のお子様と、そのご家族に出会ってきました。歌を専門に学ぶ道に進むお子様もいれば、ほかの道に進みながら、歌をずっと大切にしているお子様もいます。歌とのつきあい方は、ひとつではないと感じています。

この記事では、歌が好きなお子様の進路について、中学・高校の部活、音楽科のある高校、音楽大学、そして音楽以外の道をえらびながら歌をつづける方法まで、まとめてみます。学校ごとのくわしい入試のしくみや費用は、学校によって大きくちがいます。気になる学校があるときは、かならず学校の案内や説明会でたしかめてください。

まず大切にしたいこと

「歌が好き」の中身はいろいろ

ひとことで「歌が好き」といっても、お子様によって、好きな中身はちがいます。

  • みんなで声を合わせて歌うのが好き
  • ひとりで歌って、聞いてもらうのが好き
  • クラシックの歌が好き
  • ポップスやアニメの歌が好き
  • 歌と演技、ダンスを合わせたミュージカルが好き
  • 歌を作ったり、楽器を弾きながら歌ったりするのが好き

どんな「好き」なのかによって、向いている道もかわってきます。まずは、お子様が歌のどんなところを楽しいと感じているのか、話を聞いてみてください。

決めるのは、あせらなくていい

進路は、いちど決めたらかえられないものではありません。中学で合唱部に入って、高校では別の部活をえらぶお子様もいますし、大学に入ってから歌をはじめる方もいます。「いま、どうしたいか」を大切にしながら、そのときどきで考えていけばだいじょうぶです。

中学校でできること

合唱部

中学校で歌をつづける方法として、まず思いうかぶのが合唱部です。みんなで声を合わせて、ひとつの音楽を作りあげるよろこびは、合唱ならではのものです。学校によっては、コンクールに出たり、地域のイベントで歌ったりすることもあります。

ただし、合唱部があるかどうかや、活動のようすは、学校によってちがいます。入学前に、学校の説明会などでたしかめておくと安心です。子どもの合唱については、こちらの記事でもくわしく書いています。子どもの合唱団・合唱コンクールのこと。合唱で身につく力と、はじめ方

学校の外で歌をつづける

学校に合唱部がない場合や、ほかの部活に入りたい場合でも、学校の外で歌をつづける方法があります。

  • 歌の教室やボイトレに通う
  • 地域の児童合唱団に入る
  • ミュージカルのスクールに通う
  • オンラインのレッスンを受ける

中学生になると、部活や勉強でいそがしくなります。歌をつづけたいときは、むりのない回数や時間で通えるかどうかも、考えておきたいポイントです。

声がわりの時期への気くばり

中学生のころは、男の子も女の子も、声が変わっていく時期です。とくに男の子は、声が大きくかわることがあります。この時期は、高い声をむりに出しつづけないこと、のどにいたみやかすれがつづくときは耳鼻科などのお医者さんに相談することを、大切にしてください。

高校でできること

普通科の高校で、部活として歌う

普通科の高校でも、合唱部や軽音楽部、音楽部、演劇部、ミュージカル部など、歌にかかわる部活がある学校があります。勉強と部活を両立しながら、歌を楽しむお子様もたくさんいます。

  • 合唱部:クラシックから、いまの歌まで、いろいろな合唱曲を歌う
  • 軽音楽部:バンドを組んで、ポップスやロックを歌う
  • 演劇部・ミュージカル部:歌と演技を組み合わせる

どの部活があるかは、学校によってちがいます。学校見学のときに、部活のようすも見せてもらうとよいですね。

音楽科のある高校

高校の中には、音楽科やコースをもつ学校もあります。音楽科では、ふつうの教科にくわえて、歌や楽器の実技、音楽の理論、聞く力をきたえる授業などを学ぶことが多いです。

音楽科に進むには、入試で歌の実技や、楽典(音楽のきまりごと)、聴音(聞いた音を楽譜に書く力)などが必要になることがあります。ピアノの実技が入試にふくまれる学校もあります。どんな試験があるかは学校によってちがうので、早めに学校の案内でたしかめておくことが大切です。

音楽科をめざす場合は、中学生のうちから、声楽の先生について習ったり、ピアノや楽典を学んだりする準備をすることが多いようです。声楽の教室えらびについては、こちらの記事も参考にしてみてください。子どもの声楽教室のえらび方。先生えらびで後悔しないための7つのポイント

音楽科をえらぶときに考えたいこと

  • お子様自身が、本当に音楽を中心に学びたいと思っているか
  • 毎日の練習を、楽しみながらつづけられそうか
  • 通学の時間や、家からの距離はどうか
  • 卒業した人が、どんな進路に進んでいるか

音楽科は、音楽が大好きな仲間にかこまれて学べる、すてきな場所です。そのいっぽうで、ほかの道に進みたくなったときのことも、ご家族で話しておくと安心です。

音楽大学・音楽学部

高校を卒業したあと、さらに専門的に歌を学びたいお子様には、音楽大学や、大学の音楽学部という道があります。声楽を専門に学ぶコースでは、歌の実技のほかに、外国語の歌のことばや、音楽の歴史、舞台のことなどを学ぶことが多いです。

ポップスやミュージカルを学びたいお子様には、そうした分野をあつかう大学や専門学校もあります。

音楽大学をめざす場合も、入試の内容や必要な準備は、学校やコースによって大きくちがいます。オープンキャンパスや講習会に参加して、ふんいきや必要なことをたしかめてみるのもよい方法です。

卒業後の進路としては、歌い手として活動する人のほか、音楽の先生、歌の教室の先生、合唱の指導、音楽にかかわる会社で働く人など、いろいろな道があります。

音楽以外の道をえらびながら歌をつづける

「歌は大好きだけれど、仕事にするのとは少しちがう」と感じるお子様もいると思います。それも、すてきなえらび方です。

大学やおとなになってからも歌える

大学には、合唱サークルや軽音楽サークル、ミュージカルのサークルなど、歌にかかわる活動がたくさんあることが多いです。社会人になってからも、市民合唱団や歌の教室、コンクールなど、歌をつづける場所はたくさんあります。

歌が力になる場面はたくさんある

歌で身につけた力は、ほかの道でも役に立ちます。

  • 人の前で、自信をもって話す力
  • 仲間と声を合わせる、協力する力
  • 目標にむかって、こつこつ練習する力
  • ことばや気持ちを、ていねいに伝える力

たとえば、保育や教育、医療や福祉、人前で話す仕事など、歌が好きな気持ちがいかせる場面は、たくさんあります。

お父様・お母様ができること

お子様の話をよく聞く

進路を考えるとき、いちばん大切なのは、お子様自身の気持ちです。「どんなところが楽しい?」「これから、どうしていきたい?」と、ゆっくり話を聞いてみてください。

いろいろな道を見せてあげる

コンサートや合唱の演奏会、ミュージカルを見に行く、オープンキャンパスや学校見学に行くなど、いろいろな道を見せてあげることで、お子様も自分の進みたい方向を考えやすくなります。

時間やお金のことも、家族で話しておく

音楽を専門に学ぶ道では、レッスンや楽器、教材などに、時間やお金がかかることがあります。どのくらいかかるかは、学校や教室によって大きくちがいます。お子様の気持ちを大切にしながら、ご家族でむりのない形を話し合っておくと、あとで「こんなはずじゃなかった」とならずにすみます。

歌う場所をつくってあげる

コンクールや発表会など、人の前で歌う経験は、お子様にとって大きな自信になります。結果だけにこだわらず、「歌ってみてどうだった?」と、お子様が感じたことを大切にしてあげてください。

まとめ

  • 「歌が好き」の中身は、お子様によっていろいろ。まずは気持ちを聞く
  • 中学では、合唱部や、学校の外の教室・合唱団で歌をつづけられる
  • 高校では、普通科の部活で歌う道と、音楽科で専門的に学ぶ道がある
  • 音楽科や音楽大学は、入試の内容が学校によってちがうので、早めにたしかめる
  • 音楽以外の道をえらんでも、歌はずっとつづけられる
  • 声がわりの時期は、むりをさせず、気になるときはお医者さんに相談する

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