子どもの合唱団・合唱コンクールのこと。合唱で身につく力と、はじめ方
「歌が好きな子どもに、合唱団はどうかな」 「学校の合唱コンクールで、歌うのが楽しくなったみたい」
お子様が歌を好きになってくると、合唱団に入ることを考えるお父様・お母様もいらっしゃると思います。でも、合唱団ではどんなことをするのか、どうやってさがせばいいのか、わからないことも多いですよね。
わたしは、息子といっしょに、たくさんの歌のコンクールに出てきました。その中で、合唱団で歌っているお子様たちの姿を見ることもありました。みんなで声を合わせて歌う合唱には、ひとりで歌うのとはちがう楽しさがあると感じています。
この記事では、子どもの合唱団でどんなことをするのか、合唱で身につく力、合唱コンクールのこと、合唱団のえらび方とはじめ方をまとめます。
子どもの合唱団って、どんなところ?
みんなで声を合わせて歌うところ
合唱団は、何人かで声を合わせて、ひとつの歌をつくるところです。子どもの合唱団には、地域の合唱団、教会や文化施設の合唱団、学校の中の合唱部、音楽教室の中の合唱クラスなど、いろいろな形があります。
どんな練習をするの?
合唱団によってちがいますが、多くの合唱団では、つぎのような練習をしています。
- 体をほぐす、姿勢をととのえる
- 呼吸や発声の練習
- 楽譜を見ながら、自分のパートの音をおぼえる
- パートごとに分かれて練習する
- みんなで合わせて歌う
練習の回数は、週に1回くらいのところが多いですが、合唱団によってちがいます。発表会やコンサートの前には、練習がふえることもあります。
パートってなに?
合唱では、高い声のパート、低い声のパートなどに分かれて、ちがうメロディーを歌うことがあります。子どもの合唱では、ソプラノ(高い声)とアルト(低めの声)に分かれることが多いです。小さなお子様の合唱では、みんなで同じメロディーを歌う「ユニゾン」から始めることもあります。
何歳から入れるの?
子どもの合唱団は、小学生から入れるところが多いですが、年中・年長くらいから入れるクラスをもつ合唱団もあります。中学生・高校生まで続けられる合唱団もあれば、小学生までの合唱団もあります。何歳から何歳まで入れるかは、合唱団によってちがうので、さがすときにたしかめておきましょう。
小さなお子様の場合は、歌だけでなく、リズムあそびや手あそびをとり入れながら、楽しく音楽にふれるところから始めることも多いです。「練習の時間、すわっていられるかな」と心配なときは、見学のときに、同じくらいの年のお子様の様子を見てみると安心です。
合唱で身につく力
人の声を聞く力
合唱では、自分の声だけでなく、まわりの声をよく聞くことが大切です。となりの人の声を聞きながら、声の大きさや音の高さを合わせていきます。この「聞く力」は、歌だけでなく、ふだんの生活の中でも役に立つ力です。
音程やリズムの感覚
ほかのパートとちがう音を歌うためには、自分の音をしっかりもつことが必要です。くりかえし練習するうちに、音の高さやリズムの感じ方が育っていくことがあります。音程についてなやんでいる場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。子どもの歌の音程が合わないとき。おうちでできるやさしい練習
楽譜にふれる力
合唱団では、楽譜を見ながら練習することが多いです。はじめは読めなくても、先生のまねをしたり、まわりの子と歌ったりするうちに、少しずつ楽譜になれていくお子様もいます。
みんなでひとつのものをつくる力
合唱は、ひとりが目立つものではなく、みんなでひとつの音楽をつくるものです。自分の役わりを大切にしながら、仲間といっしょにがんばる経験は、お子様にとって大きなたからものになると思います。
人前で歌うことへのなれ
発表会やコンサートで歌う経験をかさねると、人前で歌うことに少しずつなれていきます。ひとりで歌うのがはずかしいお子様も、みんなといっしょなら舞台に立てることがあります。
ひとりで歌うことと、合唱のちがい
ひとりで歌うソロと、みんなで歌う合唱には、それぞれのよさがあります。
ソロのよさ
- 自分の声を、思いきり表現できる
- 曲えらびや歌い方を、自分できめられる
- 自分の声の変化に気づきやすい
合唱のよさ
- みんなで声が合ったときの気持ちよさを味わえる
- 仲間ができる
- 人の声を聞く力が育ちやすい
- 人前で歌うときの緊張が、ひとりよりかるくなることがある
どちらがよい、ということではありません。合唱団で歌いながら、ソロのコンクールに出るお子様もいます。合唱で身についた「聞く力」や「声を合わせる力」は、ソロで歌うときにも役立つことがあります。
合唱コンクールのこと
学校の合唱コンクール
小学校や中学校では、学年やクラスで合唱コンクールをするところがあります。クラスみんなで練習して、本番で歌う経験は、多くのお子様にとって心にのこる思い出になります。
合唱団で出るコンクール
合唱団として出るコンクールもあります。地域の大会から、もっと大きな大会まで、いろいろな大会があります。出るかどうかや、どの大会に出るかは、合唱団によってちがいます。入る前に、コンクールに出ているかどうかを聞いておくとよいと思います。
コンクールに向けた練習
コンクールの前は、練習の回数や時間がふえることがあります。お子様の体調や、ほかの習い事、学校とのバランスも考えながら、むりのないように見守ってあげてください。
合唱団のえらび方
見ておきたいこと
- 対象の年れい(何歳から入れるか)
- 練習の日・時間・場所
- 1回の練習の長さ
- 月の費用や、衣装・合宿などの費用
- 発表会やコンクールの回数
- 先生の教え方、団の雰囲気
- 保護者の当番や送りむかえがあるか
費用や当番のあるなしは、合唱団によって大きくちがいます。わからないことは、入る前にえんりょせず聞いておくと安心です。
見学・体験をする
多くの合唱団では、見学や体験ができます。じっさいの練習を見ると、雰囲気がよくわかります。
- 子どもたちが楽しそうに歌っているか
- 先生が、子どもの声を大切にしているか
- 大きな声を、むりに出させていないか
- 新しく入った子に、声をかけてくれるか
お子様が「また行きたい」と思えるかどうかが、いちばん大切だと思います。
声の教室とのちがい
合唱団は、みんなで歌うことを大切にする場所です。いっぽうで、ひとりひとりの声をじっくりみてもらいたいときは、声楽教室など、個人レッスンの教室が合うこともあります。両方を組み合わせているお子様もいます。歌が好きなお子様の習い事については、こちらの記事にもまとめています。歌が好きな子におすすめの習い事6つ。年れいと性格からえらぶ方法
近くの教室をさがすときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし
はじめる前に知っておきたいこと
歌がとくいでなくてもだいじょうぶ
「うちの子は、歌がとくいではないけれど」と心配されるお父様・お母様もいらっしゃると思います。合唱団の多くは、歌が好きな気持ちを大切にしています。はじめは声が小さくても、音がとれなくても、みんなと歌ううちに少しずつなれていくお子様もいます。入るときにオーディションがある合唱団もあるので、気になるときはたしかめておきましょう。
おうちでのささえ
- 練習でおぼえた歌を、家でも聞かせてもらう
- 楽譜や歌詞をいっしょに見る
- 発表会には、できるだけ見に行く
- 「楽しかった?」と、気持ちを聞く
上手かどうかより、楽しくつづけているかに目を向けてあげてください。
のどを大切に
合唱の練習は、長い時間歌うこともあります。かぜのときや、のどが赤いときはむりをさせず、練習を休むことも大切です。のどのいたみや声のかすれがつづくときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
まとめ
- 子どもの合唱団は、みんなで声を合わせて、ひとつの歌をつくるところ
- 地域、学校、音楽教室など、いろいろな形がある
- 合唱で、人の声を聞く力、音程やリズムの感覚、仲間とつくる力が育つ
- ソロと合唱には、それぞれのよさがある。両方を楽しむ子もいる
- 学校の合唱コンクールや、合唱団で出るコンクールがある
- えらぶときは、年れい、練習日、費用、当番、雰囲気をたしかめる
- 見学・体験で、お子様が楽しそうかを見る
- かぜのときはむりをさせず、かすれがつづくときはお医者さんに相談する
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