妊娠中に歌ってもいい?歌のレッスンやカラオケで気をつけたいこと
「妊娠がわかったけれど、歌のレッスンはつづけてもいいのかな」 「友だちにカラオケにさそわれたけれど、行ってもだいじょうぶ?」
歌うことが好きな方にとって、妊娠中に歌をどうするかは、気になるテーマだと思います。おなかの中に赤ちゃんがいると、ちょっとしたことでも「これでいいのかな」と不安になりますよね。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、妊娠中に歌う、歌のレッスンをつづける、カラオケに行く、といったときに、気をつけたいことをまとめます。ただし、妊娠中の体の状態は、一人ひとりまったくちがいます。この記事は、医療の判断をするものではありません。いちばん大切なのは、体調を最優先にすることと、かかりつけのお医者さんに相談することです。そのうえで、歌とのつきあい方を考えるヒントとして読んでみてください。
まず大切にしたいこと
体調がいちばん
妊娠中は、日によって体調が大きくかわることがあります。つわりがある時期、おなかが大きくなってくる時期など、時期によっても体の感じ方はちがいます。
「昨日は歌えたのに、今日はしんどい」ということも、めずらしくありません。歌うかどうかは、その日の体調を見て決めることが大切です。少しでも「いつもとちがう」と感じたら、歌は休みましょう。
かかりつけのお医者さんに相談する
歌のレッスンをつづけたい、発表会やコンクールに出る予定がある、といったときは、妊婦健診のときなどに、かかりつけのお医者さんに相談してみてください。
- 歌のレッスンをつづけてもよいか
- 長い時間、立って歌ってもよいか
- 人が多い場所に行ってもよいか
- 気をつけたほうがよいことはあるか
お医者さんに相談するときは、「どのくらいの時間、どんなふうに歌うのか」を具体的に伝えると、答えてもらいやすくなります。
妊娠中に歌うときの考え方
「おなかの赤ちゃんにいい」と言い切れるわけではない
妊娠中に歌うことについて、「赤ちゃんにいい」という話を聞くこともあるかもしれません。ただ、歌うことがおなかの赤ちゃんにどんな影響があるのかは、言い切れることではありません。
この記事では、「赤ちゃんのために歌わなければ」とは考えず、「お母様自身が、むりなく楽しめるなら」という考え方でお話しします。歌うことで気分が明るくなったり、ほっとできたりするなら、それはお母様にとって大切な時間になると思います。
楽しめないときは、歌わなくていい
妊娠中は、気持ちもゆれやすい時期です。歌いたい気持ちになれないときは、むりに歌う必要はありません。音楽を聞くだけの日、何もしない日があっても、だいじょうぶです。
歌のレッスンをつづけるとき
先生に、早めに伝えておく
歌のレッスンに通っている方は、妊娠していることを、早めに先生に伝えておくと安心です。先生も、それを知っていれば、レッスンの内容を考えやすくなります。
- 立って歌うのがつらいときは、すわって歌う
- 長い時間の練習はひかえる
- 体調が悪いときは、お休みやふりかえができるか
レッスンの時間や、お休みのしかたは、教室によってちがいます。いちど先生と話し合っておきましょう。
むりのない姿勢で歌う
おなかが大きくなってくると、ふだんと同じ姿勢で歌うのが、むずかしくなることがあります。
- 足を少しひらいて、体を安定させる
- つかれたら、いすにすわる
- 長い時間、立ちつづけない
- こしや背中に痛みがあるときは、歌を休む
すわって歌っても、歌の練習はできます。体がらくな姿勢を、いちばんに考えてください。
息のつかい方は、先生と相談しながら
歌のレッスンでは、息を大きくすったり、長くはいたりする練習をすることがあります。おなかが大きくなると、息のすいやすさもかわってきます。息が苦しく感じるときは、むりをせず、すぐに休みましょう。どんな練習ならむりなくできるかは、先生とも相談しながらすすめると安心です。
声を出さない練習もある
体調がすぐれない日でも、声を出さずにできる練習があります。
- 歌いたい曲を聞く
- 楽譜を読んで、ことばの意味を考える
- 歌詞のことばを、頭の中でゆっくりたどる
- 自分の歌の録音を聞きかえす
歌の練習は、声を出すことだけではありません。体を休めながらでも、歌とつながっていることはできます。
オンラインレッスンという方法も
通うことが負担に感じるときは、オンラインのレッスンに切りかえられるか、教室に聞いてみるのもひとつの方法です。家で受けられるので、移動のつかれをへらせます。オンラインの歌のレッスンについては、こちらの記事でまとめています。おうちでできるオンラインの歌のレッスン。スマホが少し不安なシニアの方へ
カラオケに行くとき
長い時間はさける
カラオケは、つい時間をわすれて歌ってしまいがちです。妊娠中は、短めの時間にしておくと安心です。
- 時間を決めてから入る
- 1曲ごとに、少し休む
- つかれたら、聞く側にまわる
部屋の空気と音の大きさ
カラオケの部屋は、せまくて、空気がこもりやすいことがあります。
- たばこのけむりがない部屋や、お店をえらぶ
- 音の大きさを、少し小さめにしてもらう
- 寒すぎたり、暑すぎたりしないか気をつける
人が多くあつまる場所に行くときは、体調や、かぜなどがはやっている時期かどうかも、考えてみてください。
のみものと食べもの
カラオケでは、水やお茶など、体をひやしすぎないのみものを、こまめにのみましょう。食べものについては、妊娠中に気をつけたいものがあることもあります。気になることは、かかりつけのお医者さんに聞いておくと安心です。
さそわれても、ことわっていい
友だちや職場の人にさそわれても、体調が悪いときは、えんりょせずにことわってだいじょうぶです。「いまは体調を見ながらすごしているから」と伝えれば、わかってもらえることが多いと思います。
発表会やコンクールの予定があるとき
予定は、ゆとりを持って考える
妊娠前から、発表会やコンクールに出る予定があった方もいると思います。本番の日が近づいてから体調がかわることもあるので、早めに先生や家族と相談しておきましょう。
- 本番の日は、妊娠何か月くらいになるか
- 当日、長く立っていられそうか
- 会場までの移動はむりがないか
- 出られなくなったとき、どうするか
かかりつけのお医者さんにも、予定を伝えておくと安心です。
出ないという判断も、大切な判断
「せっかく練習してきたのに」と思うと、出ないことを決めるのは、つらいかもしれません。でも、体調を大切にして出ないことをえらぶのも、りっぱな判断です。歌は、また体調がととのってから、いつでも楽しむことができます。
家族にも伝えておきたいこと
歌のレッスンやカラオケに出かけるときは、家族にも予定を伝えておくと安心です。
- どこに、何時ごろまで行くのか
- 体調が悪くなったときの連絡のしかた
- 帰りの移動のしかた
ひとりでがんばりすぎず、まわりの人にたよれる形をつくっておくと、お母様も安心して歌の時間を楽しめると思います。
のどのケアも、ふだんより気をつけて
妊娠中は、体調の変化で、のどの調子もかわることがあると言われます。
- 水やお茶を、こまめにのむ
- へやが乾燥しないようにする
- 声が出にくい日は、むりに歌わない
- よくねむる
のどの痛みや声のかすれが何日も続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。妊娠中であることを、かならず伝えるようにしましょう。お薬をつかうときも、自分で判断せず、お医者さんに相談してください。
赤ちゃんが生まれたあとの歌の時間
赤ちゃんが生まれてからは、子守唄やわらべうたなど、赤ちゃんに歌いかける時間もうまれます。上手に歌うことよりも、やさしい声で、ゆったりと歌うことが大切だと言われることが多いです。子守唄の歌い方については、こちらの記事にまとめています。子守唄の歌い方。赤ちゃんに歌うときのやさしい声と、昔から歌われてきた子守唄
産後も、体がもとにもどるまでには時間がかかります。歌のレッスンにもどる時期も、体調を見ながら、かかりつけのお医者さんと相談して決めると安心です。
まとめ
- 妊娠中の体の状態は一人ひとりちがう。体調を最優先にする
- 歌のレッスンや発表会の予定は、かかりつけのお医者さんに相談する
- 歌うことが赤ちゃんにどんな影響があるかは、言い切れることではない
- レッスンでは、先生に早めに伝え、むりのない姿勢で歌う
- 体調がよくない日は、聞く・読むなど、声を出さない練習もある
- カラオケは短い時間で、空気や音の大きさにも気をつける
- のどの痛みやかすれが続くときは、妊娠中であることを伝えてお医者さんに相談する
歌は、体調がととのってから、いつでもまた楽しめます。あせらず、お母様と赤ちゃんの体を大切にすごしてください。いつか、お子様が大きくなって歌うことを楽しむようになったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、親子で歌を楽しむ思い出のひとつになると思います。こどもの歌声グランプリ