年少さんと歌を楽しむには?3〜4歳ごろのお子様との関わり方と、歌の習い事の考え方
「年少さんになって、園で歌った歌を家でも口ずさむようになった」 「3歳の子の歌を、もっと上手にしてあげたい」 「年少さんから歌の習い事をはじめてもいいのかな」
園での生活がはじまると、お子様の歌との出会いもぐっとふえます。家の中で、聞いたことのない歌が聞こえてきて、おどろくこともあるかもしれません。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、年少さん(3〜4歳ごろ)のお子様と、おうちで歌を楽しむための関わり方と、歌の習い事を考えるときのポイントをまとめました。もっと小さいころのお話は、こちらの記事にあります。子供はいつから歌うの?赤ちゃんから3歳ごろまでの歌の育ちと、おうちでの関わり方
はじめにお伝えしたいのは、歌い方や声のようすは、お子様によってまったくちがう、ということです。同じ年少さんでも、大きな声で歌う子もいれば、小さな声で口だけ動かす子もいます。どちらも、その子なりの歌の楽しみ方です。年れいで「できる・できない」を決めずに、目の前のお子様のようすを見ていきましょう。
年少さんの歌は、「楽しい」がスタート
園で歌った歌を、家でも歌いはじめる
年少さんになると、園で先生やお友だちと歌う時間がうまれます。そこで聞いた歌を、家に帰ってから歌いはじめるお子様もいます。
ことばが少しちがっていたり、メロディーがとちゅうで別の歌になっていたりすることもあります。でも、それはお子様が、自分なりに歌をおぼえようとしているところです。まちがいを直すより、「その歌、園で歌ったの?」と聞いてあげると、お子様もうれしい気持ちになります。
「上手」より「楽しかった」を大切に
「3歳の歌を上手にしたい」と思うのは、お子様の歌をよく聞いているからこそです。ただ、この時期は、上手かどうかより、「歌うと楽しい」と感じられることを大切にしたいところです。
- 歌ったら「楽しそうだね」と声をかける
- 音がずれても、そのまま聞いてあげる
- 歌いおわったら、はくしゅをする
「楽しい」が積みかさなると、お子様は自分から歌うようになることがあります。上手になっていくのは、そのずっと先でかまいません。
歌いたくない日があってもいい
あるときは楽しそうに歌っていたのに、別の日はまったく歌わない。そんなこともあります。つかれている日、ほかのあそびに夢中な日、はずかしい気持ちがある日など、理由はいろいろです。
歌わない日は、お父様・お母様が歌っているのを聞いているだけでも、お子様は歌にふれています。「歌って」とせかさず、そっとしておいてあげてください。
おうちでできる、年少さんとの歌の時間
お父様・お母様が、楽しそうに歌う
お子様は、身近な大人のようすをよく見ています。お父様・お母様が楽しそうに歌っていると、お子様も歌いたくなることがあります。
歌が苦手だと感じていても、大丈夫です。上手に歌う必要はありません。台所で、お風呂で、おさんぽのときに、小さな声で口ずさむだけでもじゅうぶんです。
古くから歌われてきた童謡を、いっしょに
いっしょに歌う曲は、むかしから歌いつがれてきた童謡や唱歌からえらぶこともできます。たとえば、こんな曲があります。
- 「ちょうちょう」
- 「チューリップ」
- 「どんぐりころころ」
- 「ぞうさん」
- 「むすんでひらいて」
- 「かたつむり」
どれも、お父様・お母様が子どものころに歌ったことがある曲かもしれません。歌詞の意味がわかりにくいところは、絵本や図かんを見ながら「どんぐりって、これだよ」と話してあげると、お子様のイメージがふくらみます。季節の童謡については、こちらの記事でも紹介しています。子どもと歌いたい季節の童謡・唱歌|春夏秋冬の歌と、歌い方のコツ
体を動かしながら歌う
年少さんの歌の時間は、じっと立って歌うより、体を動かしながらのほうが楽しめることもあります。
- 手あそび歌で、手をたたいたり、にぎったりする
- 「ちょうちょう」に合わせて、手をひらひらさせる
- 「ぞうさん」で、うでを長いお鼻にしてゆらす
体を動かすと、歌のリズムも感じやすくなります。ふりつけは、お子様が考えたものでもかまいません。「どうやって動く?」と聞いてみると、思いがけないアイデアが出てくることもあります。
声の大きさは、お子様にまかせる
元気に歌ってほしくて、「もっと大きな声で」と言いたくなることもあるかもしれません。でも、大きな声を出そうとして、どなるような声になってしまうと、のどに負担がかかることがあります。
年少さんのころは、お子様が自然に出せる声で歌えれば、それでじゅうぶんです。声の大きさは、お子様にまかせてあげてください。歌ったあとに声がかすれる、痛そうにしている、ということが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してみてください。
年少さんの歌の習い事、はじめるかどうかの考え方
習い事は「はやいほどいい」とはかぎらない
歌の習い事は、年少さんからはじめるお子様もいれば、もっと大きくなってからはじめるお子様もいます。どちらがよい、ということはありません。
「まわりがはじめたから」とあせる必要はありません。お子様が歌を楽しんでいるか、新しい場所に行くことをいやがらないか、など、お子様のようすを見ながら考えていきましょう。
はじめるきっかけになりそうなこと
こんなようすが見られたら、歌の習い事を考えてみるのもよいかもしれません。
- 家の中で、いつも何かを歌っている
- 音楽が流れると、自然に体が動く
- 「歌のおけいこに行きたい」と自分から言う
- お父様・お母様が、親子で歌の時間をもちたいと考えている
もちろん、これがなければはじめてはいけない、ということではありません。きっかけはご家庭によってちがいます。
年少さんの教室を見るときのポイント
年少さん向けの歌の教室を見るときは、こんなところを見てみてください。
- 小さなお子様のレッスンになれている先生か
- レッスンが、あそびをまじえた楽しい内容になっているか
- 親がいっしょに入れるか、外で待つかなど、通い方が合っているか
- 大きな声を出させすぎていないか
- お子様が帰りたくなったときなど、むずかしい場面への考え方を聞けるか
年れいの小さいお子様向けの教室えらびについては、こちらの記事にくわしくまとめています。歌の習い事は2歳・3歳からできる?小さいお子様の歌の教室のえらび方
体験レッスンでは、お子様のようすを見る
体験レッスンでは、先生の話を聞くのと同じくらい、お子様のようすを見てあげてください。
はじめての場所では、かたまってしまうお子様もいます。体験の日に歌えなかったからといって、向いていない、ということではありません。帰り道に「どうだった?」「また行ってみたい?」と、お子様の気持ちを聞いてみましょう。
近くの教室をさがしたいときは、こちらから見ることができます。歌の教室さがし
年少さんの歌で、気をつけたいこと
ほかのお子様とくらべない
園の発表会や、教室の中で、ほかのお子様の歌を聞く機会があるかもしれません。「あの子はあんなに歌えるのに」と思ってしまうこともあるでしょう。
でも、歌の楽しみ方は、お子様によってまったくちがいます。くらべるなら、ほかのお子様ではなく、少し前のお子様自身とくらべてみてください。「前より歌う時間がふえたね」「この歌、さいごまで歌えたね」と、小さな変化に気づいてあげることが、お子様の自信につながることがあります。
歌の「練習」にしすぎない
習い事をはじめると、家で練習させたほうがいいのかな、と思うこともあるかもしれません。年少さんのころは、「練習の時間」をきっちり決めるより、ふだんの生活の中で、歌がある時間をふやすくらいの気持ちで大丈夫です。
家での練習の考え方については、教室の先生にも相談してみてください。お子様に合ったすすめ方を教えてもらえることがあります。
のどと体を大切にする
歌うことは、のどや体を使います。かぜをひいているとき、せきが出ているときは、無理に歌わせないようにしましょう。
- 歌う前後に、お水やお茶をのむ
- 部屋がかんそうしているときは、しめりけをたもつ
- 声がかすれているときは、歌をお休みする
声のようすが気になるときや、かすれが長く続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
まとめ
- 年少さんの歌は、上手かどうかより「楽しい」を大切に
- 歌い方や声のようすは、お子様によってちがう。年れいで決めつけない
- お父様・お母様が楽しそうに歌うことが、お子様の歌のきっかけになることもある
- 古くから歌われてきた童謡を、体を動かしながらいっしょに楽しむ
- 声の大きさはお子様にまかせ、どなるような声にならないようにする
- 歌の習い事は、お子様のようすを見ながら、あせらずに考える
- 教室は、小さなお子様になれた先生か、あそびをまじえた内容かを見る
- ほかのお子様とくらべず、のどと体を大切にする
年少さんのころに感じた「歌って楽しい」という気持ちは、これからもお子様の歌をささえてくれるかもしれません。お子様が大きくなって、歌をだれかに聞いてもらいたくなったときには、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ