心のこと・声かけ

1年の歌のふりかえり。年末にやりたい3つのこと

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「今年も、歌の練習をがんばった。でも、どれくらい上手になったのかな」 「習い事の1年の振り返りって、どうやればいいの?」

年末が近づくと、1年をふりかえりたくなりますね。歌の習い事も同じです。毎週のレッスンや、家での練習をつづけていると、自分では変化に気づきにくいものです。でも、1年という長さでふりかえってみると、思っていたよりもたくさんのことができるようになっていた、と気づくことがあります。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌の習い事は、結果だけでなく、とちゅうの歩みを大切にすることで、長くつづけやすくなります。

この記事では、年末にやりたい歌の1年のふりかえりを、3つのことにしぼってお話しします。お子様の習い事のふりかえりで気をつけたいことや、大人の方のふりかえり方も書いています。

来年の目標の立て方については、べつの記事でくわしくまとめています。この記事でふりかえりをしてから、目標の記事を読んでいただくと、つながりやすいと思います。1年の歌の目標の立て方。子どもも大人も、たのしくつづけるために

なぜ、1年の振り返りが大切なの?

小さな変化は、毎日では気づきにくい

歌の上達は、少しずつ進むことが多いものです。毎日歌っていると、きのうと今日のちがいは、ほとんどわからないかもしれません。

でも、1年前の自分とくらべると、声の出し方や、歌える曲、歌うときの気持ちが、かわっていることがあります。ふりかえりは、その変化に気づくための時間です。

つづける力になる

「1年でこんなことができるようになった」と気づけると、来年もつづけようという気持ちがわいてきます。反対に、「思ったより進まなかった」と感じた場合も、その理由を考えることで、来年の練習のしかたを見直すきっかけになります。

目標とセットで考える

ふりかえりは、目標を立てることとセットで考えるのがおすすめです。ふりかえりで「今年の自分」を知ってから、「来年の自分」を考えると、むりのない目標を立てやすくなります。

年末にやりたいこと1 録音や動画をくらべる

1年前の声と、いまの声を聞きくらべる

いちばんわかりやすいふりかえりは、録音や動画をくらべることです。スマホに、春ごろや夏ごろにとった歌の録音や動画がのこっていたら、いまの歌と聞きくらべてみましょう。

  • 声の大きさや、ひびき
  • 音の高さが合っているか
  • 息つぎのしかた
  • ことばの聞きとりやすさ
  • 歌っているときの表情や姿勢

「前より声がのびている」「口が大きく開くようになった」など、気づいたことを書きとめておきましょう。

録音がない方は、いまからとっておく

もし、これまでの録音がない場合は、いまの歌を録音しておきましょう。それが、来年のふりかえりのときの「くらべる材料」になります。

  • 同じ曲を、同じ場所でとる
  • とった日づけを、わかるようにしておく
  • 1曲まるごとでなくても、1番だけでもよい

毎年の年末に同じ曲を録音しておくと、何年かあとに、声の育ちをたどることができます。録音や記録ののこし方は、こちらの記事にもまとめています。歌の上達を記録しよう|録音・録画・練習ノートのつけ方と、成長の見つけ方

聞くときは「よいところ」から

自分の録音を聞くと、どうしても気になるところばかり見つけてしまいがちです。でも、ふりかえりのときは、まず「よくなったところ」から探してみてください。直したいところは、そのあとでかまいません。

年末にやりたいこと2 できたことを書き出す

1年でやったことを、ノートに書く

次に、1年のあいだにやったことを、ノートや紙に書き出してみましょう。思いつくままでだいじょうぶです。

  • 練習した曲
  • 出た発表会やコンクール、歌の会
  • 先生に言われて、できるようになったこと
  • はじめてチャレンジしたこと
  • 楽しかったこと、うれしかったこと

書き出してみると、「こんなにたくさん歌ったんだ」とおどろく方も多いと思います。

「できたこと」と「もう少しのこと」に分ける

書き出したことを、2つに分けてみましょう。

  • できたこと(できるようになったこと)
  • もう少しのこと(来年もつづけたいこと)

「できなかったこと」ではなく、「もう少しのこと」と書くのがポイントです。ことばをかえるだけで、前向きな気持ちで来年につなげやすくなります。

講評やメモを読みかえす

コンクールの講評や、レッスンのメモがあれば、読みかえしてみましょう。春ごろに言われていたことが、いまはできるようになっていることもあります。できるようになったことには、しるしをつけておくと、成長が目に見えます。

年末にやりたいこと3 先生や家族と話す

先生に、1年のようすを聞いてみる

年末のレッスンで、先生に「今年1年で、どんなところがかわりましたか」と聞いてみるのもおすすめです。自分では気づかなかった変化を、先生は見てくれていることが多いです。

あわせて、「来年は、どんなことに取りくむとよいですか」と聞いておくと、来年の目標づくりにも役立ちます。

家族で、歌の1年を話す

お子様の場合は、ご家族で1年の歌のことを話す時間をつくってみてください。年末の大そうじのあとや、年越しの前など、ゆったりした時間がよいと思います。

  • 「今年、いちばん楽しかった歌は何だった?」
  • 「がんばったなと思うことは何?」
  • 「来年、歌ってみたい歌はある?」

大人の方も、家族や歌の仲間と、1年のことを話してみると、楽しかった思い出がよみがえってきます。

お子様の習い事の振り返りで気をつけたいこと

お父様・お母様が「評価」しすぎない

お子様のふりかえりでは、お父様・お母様が「ここがだめだった」と言いすぎないように気をつけてください。ふりかえりの時間が、しかられる時間になってしまうと、歌そのものが楽しくなくなってしまいます。

  • まず、お子様自身のことばを聞く
  • よかったところを、具体的に伝える
  • 気になることは、1つだけにする

結果より、歩みを見る

コンクールや発表会の結果だけで、1年をふりかえるのは、もったいないことです。結果がよかった年も、思うようにいかなかった年も、そこまで練習をつづけてきたこと自体が、大切な歩みです。

「やめたい」気持ちが出たときも

ふりかえりの中で、お子様から「もうやめたい」ということばが出ることもあるかもしれません。そんなときは、すぐに答えを出さず、まずはその気持ちを受けとめてあげてください。理由を聞いてみると、曲がむずかしかった、練習の時間がつらかったなど、かえられることが見つかる場合もあります。

大人の方のふりかえりのコツ

大人の方は、仕事や家のことでいそがしい中、歌をつづけてきたこと自体を、まず認めてあげてください。

  • 練習できなかった時期があっても、つづけていればじゅうぶん
  • ほかの人とくらべず、1年前の自分とくらべる
  • 「楽しかったか」もふりかえりの大事な項目にする

歌は、上手くなることだけが目的ではありません。「今年も歌えてよかった」と思えることも、すてきな成果です。

ふりかえりを来年につなげる

3つのふりかえりがおわったら、来年につなげる準備をしましょう。

  • 「もう少しのこと」から、1つえらぶ
  • 先生に言われたことを、目標のヒントにする
  • 来年歌ってみたい曲を、1曲決めておく

ふりかえりの内容は、1枚の紙にまとめておくと、あとで見返しやすくなります。たとえば、紙のいちばん上に「今年の歌」と書き、その下に「できたこと」「もう少しのこと」「来年歌いたい曲」の3つの欄をつくって、短いことばで書きこみます。お子様の場合は、シールやイラストをそえると、楽しい記録になります。この紙を、来年の年末にもう一度取り出して読むと、1年ぶんの成長がよくわかります。

こまかい目標は、お正月にゆっくり考えてもかまいません。年末のうちは、「来年はこんなふうに歌いたいな」と、ふんわり思いえがくくらいでじゅうぶんです。

まとめ

  • 歌の上達は少しずつなので、1年の長さでふりかえると変化に気づきやすい
  • やりたいこと1:録音や動画をくらべる(録音がなければ、いまとっておく)
  • やりたいこと2:できたことを書き出し、「できたこと」「もう少しのこと」に分ける
  • やりたいこと3:先生や家族と、1年の歌のことを話す
  • お子様のふりかえりでは、評価しすぎず、結果より歩みを見る
  • 大人の方は、つづけてきたこと自体を認め、楽しかったかもふりかえる
  • ふりかえりは、来年の目標づくりとセットで考える

1年の歌のふりかえりができたら、来年の目標の1つとして、こどもの歌声グランプリへのチャレンジも考えてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、来年のふりかえりのときの、よい記録にもなると思います。こどもの歌声グランプリ

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