練習・発声のコツ

夏休みの歌の練習計画。暑い時期ののどと、時間の使い方

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「夏休みは時間があるから、歌の練習をたくさんさせたい」 「でも、暑くてだらけてしまいそう。どんなふうに計画を立てたらいいのかな」

夏休みが近づくと、こんなふうに考えるお父様・お母様も多いと思います。学校がお休みのあいだは、ふだんより時間をとりやすいので、歌の練習を見直すよい時期です。いっぽうで、夏は暑さでつかれやすく、のども体もいつもとちがう気くばりがいります。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、夏休みの歌の練習について、計画の立て方、暑い時期ののどの守り方、時間の使い方を、夏ならではの注意にしぼってお話しします。たくさん練習することよりも、むりなく、楽しく続けられることを大切にしていきましょう。

夏休みの歌の練習は「長さ」より「続けやすさ」

時間があるからこそ、つめこみすぎない

夏休みは、お休みの日が長く続きます。そのぶん、「毎日たくさん練習しよう」と思いやすい時期です。でも、はじめにはりきりすぎると、とちゅうでつかれてしまい、お休みの後半には歌から気持ちがはなれてしまうこともあります。

夏の練習で大切なのは、少しずつでも、お休みのおわりまで続けられることです。短い時間でも、毎日のように歌にふれていると、声や体のつかい方が少しずつなじんでいきます。

家での練習の長さについては、こちらの記事もあわせて読んでみてください。歌の習い事、家での練習は何分がいい?時間の目安と、むりなくつづけるコツ

夏ならではの「予定のゆれ」を考えておく

夏休みは、旅行や帰省、プール、お祭り、学校の行事など、ふだんとはちがう予定が入りやすい時期です。毎日同じ時間に練習するのは、むずかしいこともあります。

そこで、はじめから「できない日があってもいい」と考えて、計画にゆとりを持たせておきましょう。

  • 出かける日は、歌を聞くだけでもよい日にする
  • 帰ってきた次の日は、軽めの練習からはじめる
  • 1週間のうち、お休みの日をあらかじめ決めておく

ゆとりがあると、予定どおりにいかなくても、気持ちよく続けやすくなります。

夏休みの練習計画の立て方

お休み全体を、大きく3つに分ける

長い夏休みは、はじめ・まんなか・おわりの3つに分けて考えると、計画が立てやすくなります。

  • はじめのころ:生活のリズムをととのえながら、歌う習慣をつくる
  • まんなかのころ:取り組みたい曲や、苦手なところにじっくり向き合う
  • おわりのころ:まとめとして録音したり、家族の前で歌ったりする

それぞれの時期に、何をしたいかを、お子様といっしょに話してみてください。「この曲をさいごまで歌えるようにしたい」「高いところを、らくに出せるようにしたい」など、お子様のことばで目標を決めると、やる気が続きやすくなります。

練習のメニューを小さく分ける

1回の練習は、いくつかの小さなメニューに分けておくと、だらけにくくなります。

  • 体をほぐす、背のびをする
  • 息をゆっくりはく
  • 口をとじてハミングする
  • 取り組んでいる曲を、少しずつ歌う
  • さいごに、好きな歌を気持ちよく歌う

さいごに好きな歌を入れておくと、「また明日も歌いたいな」という気持ちで練習をおえられます。

カレンダーやシールで、見えるようにする

夏休みは、曜日の感覚がうすれやすい時期です。練習した日にシールをはったり、カレンダーに印をつけたりすると、お子様も自分のがんばりが目で見てわかります。

できなかった日に、×をつける必要はありません。できた日だけ印をつけて、「こんなにできたね」と声をかけてあげてください。

暑い時期ののどの守り方

水分をこまめにとる

夏は、汗をかいて体の水分がへりやすい季節です。のども、うるおいがへると声が出しにくくなります。練習の前と、練習のとちゅうと、練習のあとに、少しずつ水やお茶を飲むようにしましょう。

冷たすぎる飲みものを一気に飲むよりも、常温に近いものを、ゆっくり飲むほうが、のどにやさしいと言われることが多いです。

冷房の風に、直接あたらないようにする

暑い日は冷房がかかせません。ただ、冷房の風が直接顔やのどにあたると、のどがかわきやすくなります。

  • 冷房の風が、直接あたらない場所で歌う
  • 風向きを、上や横に向ける
  • 部屋がかわいていると感じたら、ぬれタオルをほすなどしてみる

夏の冷房とのどについては、こちらの記事でくわしくまとめています。夏の冷房とのど。歌う人のための、夏ののどケアとすごし方

外で遊んだあとは、すぐに大きな声を出さない

プールや外遊びのあとは、体がつかれていたり、のどがかわいていたりします。そのまま大きな声で歌いはじめると、のどに負担がかかりやすくなります。

外から帰ったら、まず水分をとって、すずしい部屋で少し休んでから、ハミングなどのやさしい声出しからはじめましょう。

声がかすれたら、休む勇気を

夏休みは、お友だちと遊んで大きな声を出す機会もふえます。声がかすれていると感じたら、その日は歌う練習をお休みにして、のどを休めてあげてください。

痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

熱中症に気をつけたいこと

歌の練習も、体をつかう活動

歌は、すわってできるおだやかな練習に見えますが、息をたくさんすったりはいたりして、体をしっかりつかいます。暑い部屋で長く歌っていると、思った以上に汗をかき、体がつかれてしまうことがあります。

  • 部屋の温度を、すごしやすいように調節する
  • のどがかわく前から、こまめに水分をとる
  • 顔が赤い、ぼんやりしているなど、いつもとちがうようすがないか見る

お子様は、夢中になると、つかれやのどのかわきに気づきにくいことがあります。お父様・お母様が、ときどき声をかけてあげてください。

外で歌うときは、とくに注意する

夏祭りや地域の行事などで、外で歌う機会があるかもしれません。外で歌うときは、日かげをえらぶ、帽子をかぶる、休むところをたしかめておくなど、暑さへのそなえを忘れないようにしましょう。

体調がよくないときは、むりに歌わず、すずしい場所で休むことを大切にしてください。気分がわるい、頭が痛いなどのようすが見られたら、すぐに活動をやめて、ようすによってはお医者さんに相談しましょう。

夏休みの時間の使い方のコツ

すずしい時間に練習する

夏は、一日のなかでも、暑さのちがいが大きい季節です。すずしく感じる時間に練習すると、集中しやすく、体もつかれにくくなります。

ただ、起きてすぐは声が出にくいこともあります。朝に練習するときは、体を少し動かして、声が出やすくなってから歌いはじめましょう。

宿題や遊びと、うまく組み合わせる

夏休みは、宿題や自由研究、遊びの予定もあります。歌の練習を「宿題のあとの気分転換」や「おやつの前の楽しみ」のように、ほかの予定とつなげておくと、生活のなかに入れやすくなります。

決まった流れができると、お子様も「この時間は歌の時間」と自然に思えるようになっていきます。

お休み中のレッスンの予定をたしかめる

歌の教室によっては、夏休みのあいだにレッスンの日がかわったり、お休みの週があったりします。夏の予定がわかったら、早めに教室の予定もたしかめておくと安心です。

教室がお休みの週は、先生から言われたことを思い出しながら、家で少しずつ練習をしておくと、お休み明けのレッスンにつなげやすくなります。

夏休みのおわりに、成長をたしかめよう

録音や録画でふりかえる

夏休みのはじめと、おわりに、同じ曲を録音しておくと、お子様の変化に気づきやすくなります。聞きくらべるときは、できていないところをさがすより、「ここの声がきれいになったね」と、よくなったところを先に伝えてあげてください。

家族の前で歌ってみる

お休みのおわりに、家族の前で歌う小さな発表の時間をつくるのもおすすめです。聞いてくれる人がいると、お子様にとって、夏の練習のよい目標になります。

まとめ

  • 夏休みの歌の練習は、長さより続けやすさを大切にする
  • 旅行や行事など、夏の予定のゆれを考えて、ゆとりのある計画にする
  • お休み全体を、はじめ・まんなか・おわりに分けて考える
  • 水分をこまめにとり、冷房の風が直接あたらないようにする
  • 歌の練習も体をつかう活動なので、熱中症に気をつける
  • すずしい時間に練習し、ほかの予定とつなげて生活に入れる
  • のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談する

夏休みに練習した歌を、だれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリにチャレンジしてみるのもよいと思います。オンラインの動画審査だけで出られるので、暑い中を遠くの会場まで出かけなくても、家で練習した歌をそのまま届けられます。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、夏のがんばりのよい記念にもなります。こどもの歌声グランプリ

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