夏休みの歌の練習計画。暑い時期ののどと、時間の使い方
「夏休みは時間があるから、歌の練習をたくさんさせたい」 「でも、暑くてだらけてしまいそう。どんなふうに計画を立てたらいいのかな」
夏休みが近づくと、こんなふうに考えるお父様・お母様も多いと思います。学校がお休みのあいだは、ふだんより時間をとりやすいので、歌の練習を見直すよい時期です。いっぽうで、夏は暑さでつかれやすく、のども体もいつもとちがう気くばりがいります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、夏休みの歌の練習について、計画の立て方、暑い時期ののどの守り方、時間の使い方を、夏ならではの注意にしぼってお話しします。たくさん練習することよりも、むりなく、楽しく続けられることを大切にしていきましょう。
夏休みの歌の練習は「長さ」より「続けやすさ」
時間があるからこそ、つめこみすぎない
夏休みは、お休みの日が長く続きます。そのぶん、「毎日たくさん練習しよう」と思いやすい時期です。でも、はじめにはりきりすぎると、とちゅうでつかれてしまい、お休みの後半には歌から気持ちがはなれてしまうこともあります。
夏の練習で大切なのは、少しずつでも、お休みのおわりまで続けられることです。短い時間でも、毎日のように歌にふれていると、声や体のつかい方が少しずつなじんでいきます。
家での練習の長さについては、こちらの記事もあわせて読んでみてください。歌の習い事、家での練習は何分がいい?時間の目安と、むりなくつづけるコツ
夏ならではの「予定のゆれ」を考えておく
夏休みは、旅行や帰省、プール、お祭り、学校の行事など、ふだんとはちがう予定が入りやすい時期です。毎日同じ時間に練習するのは、むずかしいこともあります。
そこで、はじめから「できない日があってもいい」と考えて、計画にゆとりを持たせておきましょう。
- 出かける日は、歌を聞くだけでもよい日にする
- 帰ってきた次の日は、軽めの練習からはじめる
- 1週間のうち、お休みの日をあらかじめ決めておく
ゆとりがあると、予定どおりにいかなくても、気持ちよく続けやすくなります。
夏休みの練習計画の立て方
お休み全体を、大きく3つに分ける
長い夏休みは、はじめ・まんなか・おわりの3つに分けて考えると、計画が立てやすくなります。
- はじめのころ:生活のリズムをととのえながら、歌う習慣をつくる
- まんなかのころ:取り組みたい曲や、苦手なところにじっくり向き合う
- おわりのころ:まとめとして録音したり、家族の前で歌ったりする
それぞれの時期に、何をしたいかを、お子様といっしょに話してみてください。「この曲をさいごまで歌えるようにしたい」「高いところを、らくに出せるようにしたい」など、お子様のことばで目標を決めると、やる気が続きやすくなります。
練習のメニューを小さく分ける
1回の練習は、いくつかの小さなメニューに分けておくと、だらけにくくなります。
- 体をほぐす、背のびをする
- 息をゆっくりはく
- 口をとじてハミングする
- 取り組んでいる曲を、少しずつ歌う
- さいごに、好きな歌を気持ちよく歌う
さいごに好きな歌を入れておくと、「また明日も歌いたいな」という気持ちで練習をおえられます。
カレンダーやシールで、見えるようにする
夏休みは、曜日の感覚がうすれやすい時期です。練習した日にシールをはったり、カレンダーに印をつけたりすると、お子様も自分のがんばりが目で見てわかります。
できなかった日に、×をつける必要はありません。できた日だけ印をつけて、「こんなにできたね」と声をかけてあげてください。
暑い時期ののどの守り方
水分をこまめにとる
夏は、汗をかいて体の水分がへりやすい季節です。のども、うるおいがへると声が出しにくくなります。練習の前と、練習のとちゅうと、練習のあとに、少しずつ水やお茶を飲むようにしましょう。
冷たすぎる飲みものを一気に飲むよりも、常温に近いものを、ゆっくり飲むほうが、のどにやさしいと言われることが多いです。
冷房の風に、直接あたらないようにする
暑い日は冷房がかかせません。ただ、冷房の風が直接顔やのどにあたると、のどがかわきやすくなります。
- 冷房の風が、直接あたらない場所で歌う
- 風向きを、上や横に向ける
- 部屋がかわいていると感じたら、ぬれタオルをほすなどしてみる
夏の冷房とのどについては、こちらの記事でくわしくまとめています。夏の冷房とのど。歌う人のための、夏ののどケアとすごし方
外で遊んだあとは、すぐに大きな声を出さない
プールや外遊びのあとは、体がつかれていたり、のどがかわいていたりします。そのまま大きな声で歌いはじめると、のどに負担がかかりやすくなります。
外から帰ったら、まず水分をとって、すずしい部屋で少し休んでから、ハミングなどのやさしい声出しからはじめましょう。
声がかすれたら、休む勇気を
夏休みは、お友だちと遊んで大きな声を出す機会もふえます。声がかすれていると感じたら、その日は歌う練習をお休みにして、のどを休めてあげてください。
痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
熱中症に気をつけたいこと
歌の練習も、体をつかう活動
歌は、すわってできるおだやかな練習に見えますが、息をたくさんすったりはいたりして、体をしっかりつかいます。暑い部屋で長く歌っていると、思った以上に汗をかき、体がつかれてしまうことがあります。
- 部屋の温度を、すごしやすいように調節する
- のどがかわく前から、こまめに水分をとる
- 顔が赤い、ぼんやりしているなど、いつもとちがうようすがないか見る
お子様は、夢中になると、つかれやのどのかわきに気づきにくいことがあります。お父様・お母様が、ときどき声をかけてあげてください。
外で歌うときは、とくに注意する
夏祭りや地域の行事などで、外で歌う機会があるかもしれません。外で歌うときは、日かげをえらぶ、帽子をかぶる、休むところをたしかめておくなど、暑さへのそなえを忘れないようにしましょう。
体調がよくないときは、むりに歌わず、すずしい場所で休むことを大切にしてください。気分がわるい、頭が痛いなどのようすが見られたら、すぐに活動をやめて、ようすによってはお医者さんに相談しましょう。
夏休みの時間の使い方のコツ
すずしい時間に練習する
夏は、一日のなかでも、暑さのちがいが大きい季節です。すずしく感じる時間に練習すると、集中しやすく、体もつかれにくくなります。
ただ、起きてすぐは声が出にくいこともあります。朝に練習するときは、体を少し動かして、声が出やすくなってから歌いはじめましょう。
宿題や遊びと、うまく組み合わせる
夏休みは、宿題や自由研究、遊びの予定もあります。歌の練習を「宿題のあとの気分転換」や「おやつの前の楽しみ」のように、ほかの予定とつなげておくと、生活のなかに入れやすくなります。
決まった流れができると、お子様も「この時間は歌の時間」と自然に思えるようになっていきます。
お休み中のレッスンの予定をたしかめる
歌の教室によっては、夏休みのあいだにレッスンの日がかわったり、お休みの週があったりします。夏の予定がわかったら、早めに教室の予定もたしかめておくと安心です。
教室がお休みの週は、先生から言われたことを思い出しながら、家で少しずつ練習をしておくと、お休み明けのレッスンにつなげやすくなります。
夏休みのおわりに、成長をたしかめよう
録音や録画でふりかえる
夏休みのはじめと、おわりに、同じ曲を録音しておくと、お子様の変化に気づきやすくなります。聞きくらべるときは、できていないところをさがすより、「ここの声がきれいになったね」と、よくなったところを先に伝えてあげてください。
家族の前で歌ってみる
お休みのおわりに、家族の前で歌う小さな発表の時間をつくるのもおすすめです。聞いてくれる人がいると、お子様にとって、夏の練習のよい目標になります。
まとめ
- 夏休みの歌の練習は、長さより続けやすさを大切にする
- 旅行や行事など、夏の予定のゆれを考えて、ゆとりのある計画にする
- お休み全体を、はじめ・まんなか・おわりに分けて考える
- 水分をこまめにとり、冷房の風が直接あたらないようにする
- 歌の練習も体をつかう活動なので、熱中症に気をつける
- すずしい時間に練習し、ほかの予定とつなげて生活に入れる
- のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談する
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