練習・発声のコツ

夏の冷房とのど。歌う人のための、夏ののどケアとすごし方

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「夏なのに、冷房の部屋にいると、のどがかわいてくる」 「冷房のきいた教室で歌うと、いつもより声が出にくい気がする」

夏は、外は暑く、中はすずしいという日が続きます。冷房は、暑い夏をすごすために、なくてはならないものですよね。ただ、歌う人の中には、冷房の部屋で、のどのかわきや、体のひえを感じる方もいると思います。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。夏は、発表会やコンクールの練習がつづく時期でもあります。だからこそ、夏ののどケアを知っておくと、安心して歌いやすくなります。

この記事では、冷房とのど、歌の関係にしぼって、夏ののどケアと、すごし方の工夫をまとめます。冬の乾燥については、別の記事でお話ししているので、ここでは夏ならではのことを中心に書いていきます。

なお、ここでお話しするのは、毎日の中でできる一般的な工夫です。のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

冷房とのど、歌う人が気をつけたいこと

冷房の部屋は、空気がかわきやすいことも

冷房をつけると、部屋の空気がかわいたように感じることがあります。とくに、風が直接あたる場所に長くいると、口やのどがかわきやすくなります。

歌うときは、たくさん息をすったりはいたりします。そのため、ふだん話しているときより、のどのかわきに気づきやすいのかもしれません。

体がひえると、声も出しにくく感じる

冷房の部屋に長くいると、肩や首まわりがひえて、体がこわばることがあります。体に力が入っていると、のびのびと声を出しにくく感じることもあります。

  • 肩がすくんでいる
  • 首のうしろがかたい
  • 手足がつめたい

こんなときは、歌う前に体を少しあたためてあげると、声を出しやすくなることがあります。

外と中の温度の差

夏は、暑い外から、すずしい部屋に入ることがくり返されます。この温度の差で、体がつかれやすく感じる方もいます。レッスンに向かうときは、汗をかいたままにしないことも大切です。

夏ののどケアのきほん

こまめに水分をとる

夏は、汗をかくので、気づかないうちに体の水分がへっていることがあります。のどがかわいたと感じる前から、少しずつ水分をとるようにしましょう。

  • 常温の水や、むぎ茶などがのみやすい
  • 一度にたくさんではなく、少しずつ回数をわける
  • レッスンや練習の前後にも、ひと口のむ

つめたいのみものが好きな方も多いと思いますが、歌う前は、常温くらいのほうが、のどにやさしく感じる方が多いようです。

冷房の風を、直接あてない

冷房の風が、顔や首に直接あたらないように、座る場所や風の向きを工夫してみましょう。

  • 風の向きを、上や横に変える
  • 冷房の真下や、風の出口の前をさける
  • 寝るときは、風があたらない位置にする

ねているあいだに、口をあけて冷房の風をすっていると、朝にのどのかわきを感じることもあります。

部屋の湿度にも目を向ける

冷房の部屋が、かわいていると感じるときは、ぬれたタオルをほしておくなど、かんたんな工夫もあります。加湿器をつかう方もいますが、夏はもともと湿度が高い日も多いので、部屋の様子を見ながら、ちょうどよくととのえてください。

うがいと、鼻での呼吸

外から帰ったら、うがいをする習慣をつけておくと安心です。また、ふだんはできるだけ鼻で息をすうようにすると、口やのどのかわきをへらしやすくなります。

冷房のある部屋で歌うときの工夫

はおるものを1まい持っていく

教室や練習の場所は、冷房が強めにきいていることもあります。うすいカーディガンやストールを1まい持っていくと、ひえたときにさっとはおれます。

首まわりをやさしくつつむと、体のこわばりがやわらぐと感じる方もいます。ただし、歌うときに首をしめつけないものをえらんでください。

歌う前に、体をほぐす

冷房の部屋で歌う前は、いきなり大きな声を出さずに、体をほぐすところから始めましょう。

  • 肩をゆっくり回す
  • 首を、むりのない範囲で左右にたおす
  • 大きく息をはいて、体の力をぬく
  • 口をとじて「んー」とハミングする

体があたたまってくると、声も少しずつ出しやすくなります。

練習のとちゅうで、ひと休み

夏の練習は、長く続けるより、とちゅうで休みを入れるほうが、のどにやさしいことが多いです。水をのんだり、少し外の空気にふれたりして、のどと体を休めましょう。

夏のすごし方で、のどを守る

ねむる時間を大切にする

夏は、暑さでねむりが浅くなることもあります。体がつかれていると、声もつかれやすく感じます。ねむる前に冷房のタイマーをつかうなど、すごしやすい部屋をつくって、ゆっくり休むことを大切にしてください。

食事と、のみもの

暑い日は、つめたいものばかり食べたくなりますよね。ときどきは、あたたかいスープやおみそしるなども取り入れると、体のひえすぎをふせぎやすくなります。

汗をかいたら、着がえる

外で汗をかいたまま、冷房の部屋に入ると、体がひえやすくなります。レッスンの前に汗をふいたり、着がえを持っていったりすると安心です。

夏の練習の工夫

練習する時間をえらぶ

夏は、昼間の暑い時間に体がつかれやすくなります。朝のすずしい時間や、夕方のおちついた時間など、体がらくに感じる時間に練習をもってくると、声も出しやすくなることがあります。

冷房を弱めにして練習する

家で練習するときは、冷房を強くしすぎず、すずしいと感じるくらいにととのえておくと、体がひえすぎずにすみます。暑さをがまんする必要はありませんが、寒いと感じるほどひやさないように気をつけましょう。

夏の本番にそなえる

夏の発表会やコンクールは、会場の冷房が強いこともあれば、移動のとちゅうで汗をかくこともあります。

  • はおるものと、着がえを持っていく
  • 水を多めに用意しておく
  • 会場に早めについて、体をおちつかせる

当日は、いつもより少していねいに体をほぐしてから、声を出すようにすると安心です。

お子様の夏ののどケア

夏休みは、声をつかう場面がふえる

夏休みは、プールや外あそび、旅行など、お子様が大きな声を出す場面がふえやすい時期です。歌の練習とかさなると、のどがつかれてしまうこともあります。

  • 大きな声を出したあとの日は、練習を短めにする
  • 声がかすれている日は、歌うのをお休みにする
  • 「のどがいたい」と言ったら、むりをさせない

冷房のきいた部屋での練習

お子様は、体がひえていても、自分では気づきにくいことがあります。手足がつめたくなっていないか、お父様・お母様が見てあげてください。歌の練習の前に、いっしょに体操をするのもおすすめです。

お子様ののどを守るためのふだんのケアは、こちらの記事にもまとめています。子どもののどを守るためにできること。歌をがんばる子の毎日のケア

大人・シニアの方の夏ののどケア

大人の方は、仕事場や電車など、自分では冷房の強さをえらべない場所ですごす時間も長いと思います。はおるものや、水を持ち歩くだけでも、のどと体の負担をへらしやすくなります。

シニアの方は、のどのかわきを感じにくいこともあるといわれています。のどがかわいたと感じなくても、時間を決めて少しずつ水分をとるようにすると安心です。

冬の乾燥とのちがい

冬は、空気そのものがかわきやすい季節です。夏は、外の湿度は高くても、冷房の風やひえで、のどのかわきを感じやすい季節です。季節によって気をつけたいことが少しちがうので、冬のケアもあわせて知っておくと、1年を通して安心です。冬の乾燥からのどを守る|歌う人のための加湿・水分・すごし方

のどの調子がおかしいと感じたら

夏かぜや、つかれで、のどの調子がくずれることもあります。

  • 声がかすれる日が何日も続く
  • のどの痛みがなかなか引かない
  • 歌うと、いつもより強い違和感がある

こんなときは、練習を休んで、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。発表会やコンクールが近いときも、むりをしないことがいちばん大切です。

まとめ

  • 冷房の部屋では、のどのかわきや体のひえを感じやすいことがある
  • 水分は、のどがかわく前から、少しずつこまめにとる
  • 冷房の風を、顔や首に直接あてないように工夫する
  • 冷房のある部屋で歌うときは、はおるものを持ち、歌う前に体をほぐす
  • 夏はねむる時間を大切にし、汗をかいたら着がえる
  • のどの痛みやかすれが続くときは、お医者さんに相談する

夏は、発表会やコンクールの練習にも力が入る季節です。のどと体をいたわりながら、夏の歌の時間を楽しんでください。夏に練習した歌を、だれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、すずしい部屋で落ちついて動画をとって、気軽に挑戦できます。こどもの歌声グランプリ

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