歌のレッスンを録音してもいい?ボイトレのレッスン録音のたのみ方と、聞き直しのコツ
「レッスンで言われたこと、家に帰ると忘れてしまう」 「ボイトレのレッスンを録音していいのかな。先生にどう聞けばいいんだろう」
歌のレッスンに通っていると、こんなふうに思うことがあると思います。レッスン中は「わかった」と思っても、家で歌ってみると、先生のお手本の声や、言われたことばが、思い出せなくなることがありますよね。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
レッスンの録音は、とても役に立つ方法です。ただし、録音してよいかどうかは、先生や教室によってちがいます。かならず、先に先生に聞いてからにしましょう。
この記事では、レッスン中の録音にしぼって、録音していいかの聞き方、録音するときの気づかい、そして、録音した音を家で聞き直すコツをお話しします。お子様のレッスンにも、大人のボイトレにもつかえる内容です。
レッスンを録音していい?まずは先生に聞く
録音してよいかは、先生や教室によってちがう
レッスンの録音については、考え方が先生や教室によってさまざまです。
- 自由に録音してよい
- 声だけなら録音してよいが、動画はだめ
- 録音は自分の練習だけにつかう約束で、ゆるしている
- 録音はえんりょしてほしい
録音をことわる先生にも、理由があります。レッスンの中身は先生が考えたものですし、先生の声がほかの人に広まることを心配する方もいます。また、録音を気にして、生徒さんがレッスンに集中できなくなることを心配する先生もいます。
だからこそ、だまって録音するのはやめましょう。「先生にかならず聞く」ことが、いちばん大切なマナーです。
教室のきまりもたしかめる
教室によっては、入会のときにわたされる書類や、教室のきまりの中に、録音や撮影についての決まりが書いてあることがあります。先生に聞く前に、一度見ておくと安心です。
録音のたのみ方
たのむタイミング
録音のことは、レッスンがはじまる前に聞くのがよいでしょう。レッスンのとちゅうで急にスマホを出すと、先生もおどろいてしまいます。
はじめて聞くときは、つぎのレッスンの前に、少しだけ時間をもらって話すとスムーズです。
たのみ方の例
- 「家で練習するときに聞き直したいので、レッスンを録音してもよろしいでしょうか」
- 「自分の練習だけにつかいます。声だけ録音させていただいてもいいですか」
- 「先生のお手本のところだけ、録音してもよろしいですか」
何のために録音したいのかを伝えると、先生も安心しやすくなります。「自分の練習だけにつかう」と、はっきり伝えておきましょう。
ことわられたときは
もし先生にことわられても、気にしなくてだいじょうぶです。「わかりました。ありがとうございます」と、すなおに受けとめましょう。
録音できないときは、レッスンのあとすぐに、言われたことをメモしておく方法があります。また、「レッスンのさいごに、今日のポイントをもう一度だけ教えていただけますか」とたのんでみるのもよいと思います。
録音するときの気づかい
録音した音は、自分の練習だけにつかう
ゆるしてもらった録音でも、SNSや動画サイトにのせたり、ほかの人におくったりするのはやめましょう。先生の声や、教室のようすが入っているからです。家族に聞かせるときも、先生にゆるしてもらった範囲にしておくと安心です。
録音のじゅんびは、さっとすませる
レッスンの時間はかぎられています。録音のじゅんびで時間がかからないように、教室に入る前に、スマホの録音アプリを開いておきましょう。
- スマホの容量があるか、たしかめておく
- 電池が足りているか、見ておく
- 通知の音が鳴らないように、設定しておく
スマホをおく場所
スマホは、先生と自分の声がどちらも入るところに、そっとおきましょう。ピアノの上や、譜面台の近くは、音が大きく入りすぎたり、ピアノの音ばかりになったりすることがあります。どこにおけばよいか、先生に聞いてみてもよいですね。
録音の道具については、こちらの記事でもくわしく書いています。家で歌を録音するときにも役立ちます。家で歌を録音・録画する道具のえらび方。スマホ・マイク・アプリ、何をそろえればいい?
録音した音の聞き直しのコツ
その日のうちに1回聞く
録音は、とったままにしておくと、聞かなくなってしまいがちです。できれば、レッスンのあった日のうちに、1回聞いてみましょう。記おくが新しいうちに聞くと、先生が言っていたことと、そのときの体の感じがつながりやすくなります。
全部を聞かなくてもいい
レッスンの録音は、30分や1時間と長くなることが多いです。毎回、はじめから終わりまで聞くのはたいへんです。
- 先生のお手本の声
- 先生がアドバイスをしたところ
- 自分が「うまくいった」と言われたところ
このような大切な場面だけを聞き直せば、じゅうぶんです。録音アプリによっては、しるしをつけたり、名前をつけたりできるものもあります。
先生のことばを書きとめる
聞き直しながら、先生が言ったことを、ノートや楽譜に書きとめておきましょう。
- 「さいしょの音は、やさしく入る」
- 「ことばの終わりを、ていねいに」
- 「息つぎのとき、肩を上げない」
書いておくと、録音を聞かなくても、すぐに思い出せるようになります。
先生の声と自分の声をくらべる
録音には、先生のお手本の声と、自分の声の両方が入っています。2つをくらべて聞くと、どこがちがうのかに気づきやすくなります。
- 声の高さはあっているか
- ことばは、はっきり聞こえるか
- 声をのばす長さはおなじか
ただし、先生と同じ声になろうとしなくてよいのです。声は、人によってちがいます。まねするのは、声の出し方や、歌い方の考え方だと思っておきましょう。
自分の声がへんに聞こえても気にしない
録音した自分の声を聞いて、「こんな声なの」とおどろく方は多いです。これは、ふだん自分で聞いている声と、まわりの人に聞こえている声がちがうためです。気にしすぎなくてだいじょうぶです。くわしくは、こちらの記事にまとめています。録音した自分の声がへんに聞こえるのはなぜ?自分の声とのつきあい方
聞いたら、1つだけためしてみる
録音を聞いて気づいたことは、たくさんあるかもしれません。でも、一度に全部を直そうとすると、つかれてしまいます。その日に練習することは、1つにしぼりましょう。「今日は、さいしょの音をやさしく入る練習をする」のように決めると、練習がすっきりします。
お子様のレッスンを録音するとき
お父様・お母様が先生に聞く
お子様のレッスンを録音したいときは、お父様・お母様から先生に聞くのがよいでしょう。お子様のレッスンでは、見学できるかどうかも教室によってちがいます。見学のときのふるまいについても、教室の考えにしたがいましょう。
お子様といっしょに聞く
録音は、お子様といっしょに聞くと、楽しい時間になります。
- 「先生、ここでなんて言っていたかな」と聞いてみる
- 「この声、よく出ているね」とよいところを伝える
- お子様が先生のまねをして、いっしょに歌う
小さなお子様は、長い録音を聞くのがむずかしいので、2〜3分くらいの短い場面だけにしましょう。
できないところを何度も聞かせない
録音を聞くと、お父様・お母様は、つい直してほしいところに目がいってしまいます。でも、できないところを何度も聞かせると、お子様が歌をいやになってしまうことがあります。よいところを先に伝えてから、「ここだけ、もう一度やってみようか」とさそうと、前向きにとりくみやすくなります。
録音のデータの整理
録音がふえてくると、どれがいつのレッスンか、わからなくなってきます。
- ファイルの名前に、日にちと曲の名前を入れる
- 曲ごとに、フォルダを分ける
- いらなくなった録音は、ときどき消す
整理しておくと、本番の前に「先生がなんと言っていたか」を、すぐにたしかめられます。
まとめ
- レッスンを録音していいかは、先生や教室によってちがう
- 録音したいときは、かならずレッスンの前に先生に聞く
- 何のために録音するのかを伝え、自分の練習だけにつかう
- ことわられたら、すなおに受けとめて、メモで工夫する
- 聞き直すのは、その日のうちに、大切な場面だけ
- 先生のことばを書きとめ、練習することは1つにしぼる
- お子様とは、短い場面をいっしょに、よいところから聞く
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