家で歌を録音・録画する道具のえらび方。スマホ・マイク・アプリ、何をそろえればいい?
「家で歌を録音してみたいけれど、スマホだけでいいのかな」 「マイクを買ったほうがいいと聞いたけれど、どれをえらべばいいのかわからない」
歌の練習や、動画審査のコンクールに出ることを考えはじめると、こんなふうにまようことがあると思います。お店やネットには、いろいろな道具がならんでいて、何がひつようなのか、わかりにくいですよね。
わたしは、息子といっしょにたくさんの歌のコンクールに出てきました。
この記事では、家で歌を録音・録画するときの道具について、まず何からそろえればいいのか、どこを見てえらべばいいのかをまとめます。特定の商品や値段の紹介ではなく、えらぶときの見方のお話です。
動画のとり方そのもの(スマホの向きや、光の当て方など)は、こちらの記事にくわしく書いています。歌の動画審査、スマホでのきれいなとり方。おうちでできる10のコツ歌の動画をきれいにとるコツ。スマホ・マイク・部屋の音と、安心して公開するための注意点
まずは、スマホだけではじめてみる
いまのスマホで、じゅうぶんなことが多い
さいきんのスマホは、マイクもカメラもよくなっています。練習の記録や、はじめての動画審査なら、まずはいまお使いのスマホだけでためしてみるのがおすすめです。
いきなり道具をそろえるより、一度とってみて、「何がたりないか」を知ってからのほうが、むだな買い物をしなくてすみます。
スマホでとるときに見ておきたいこと
- ストレージ(保存できる量)に、よゆうがあるか
- 電池が、じゅうぶんにあるか
- 通知の音が鳴らないように、設定してあるか
- マイクの穴を、指やケースでふさいでいないか
とくに、マイクの穴をふさいでしまうと、声がこもって聞こえます。スマホのどこにマイクがあるかを、一度たしかめておくと安心です。
あると便利な道具
スマホでとってみて、「もう少しよくしたい」と思ったら、少しずつ道具をふやしていきましょう。
スマホをささえるスタンド・三脚
手でもってとると、どうしても画面がゆれてしまいます。スタンドや三脚があると、画面が安定し、歌う人も楽な気持ちで歌えます。
えらぶときは、こんなところを見てみてください。
- 高さをかえられるか(お子様の背の高さに合わせられるか)
- スマホをたて・よこ、どちらでもつけられるか
- たおれにくいか
- 部屋の中で、じゃまにならない大きさか
お子様が歌う場合は、目の高さくらいにスマホを置けると、見上げたり見下ろしたりしない、自然な姿でとれます。
外づけのマイク
スマホのマイクでとった声が、「遠く聞こえる」「部屋の音がまじる」と感じたら、外づけのマイクを考えてみてもよいと思います。
外づけのマイクには、いくつかの種類があります。
- 服につける小さなマイク(ピンマイク)
- スマホの上にとりつけるマイク
- スタンドに立てて使うマイク
ピンマイクは、話し声をとるのには便利ですが、歌の場合は、声の大きさによって音がわれることがあります。歌の録音につかうときは、ためしどりをしてから決めると安心です。
えらぶときに、たしかめておきたいこと
- お使いのスマホにつなげられるか(さしこみ口の形)
- つなぐための部品(変換のアダプター)がひつようか
- 電池や充電がひつようか
- 歌のような大きな声でも、音がわれにくいか
つなげられるかどうかは、スマホの機種によってちがいます。買う前に、かならずたしかめてください。
イヤホン・ヘッドホン
伴奏の音源を聞きながら歌うときに、イヤホンやヘッドホンをつかうことがあります。ただ、コンクールの動画では、伴奏と歌声がいっしょに入っていることが求められる場合が多いです。応募するコンクールの決まりを、先によく読んでおきましょう。
練習の録音なら、伴奏をイヤホンで聞きながら歌い、声だけを録音して、あとで聞きなおす方法もあります。
なお、ワイヤレスのイヤホンは、音が少しおくれて聞こえることがあります。リズムを合わせにくいと感じたら、線でつなぐタイプをためしてみてください。
伴奏を流すスピーカー
伴奏の音源を部屋で流しながら歌う場合は、スピーカーがあると便利です。スマホでとりながら、同じスマホで伴奏を流すのはむずかしいので、伴奏を流す機械と、とる機械は分けておくと安心です。
伴奏と歌声の音量のバランスは、とても大切です。歌声が伴奏に負けないように、スピーカーの置き場所と音量を、ためしどりで調整してみてください。
録音・録画のアプリで見ておきたいこと
はじめは、スマホに入っているアプリで
スマホには、はじめから録音や録画のアプリが入っていることが多いです。まずはそれを使ってみましょう。
ほかのアプリを入れるときは、こんなところを見てみてください。
- 長い時間とっても、とちゅうで止まらないか
- 音質をえらべるか
- とったファイルを、かんたんにとり出せるか
- 広告が多すぎないか
- お子様の情報など、よけいな情報をもとめられないか
動画審査では「加工」に気をつける
アプリによっては、声をきれいに聞こえるようにする機能や、エコー(ひびき)をつける機能があります。練習の楽しみとしてはよいのですが、コンクールの動画では、加工が禁止されていることがあります。
応募の前に、そのコンクールの決まりで、どこまでの編集がゆるされているかを、かならずたしかめてください。
道具よりも大切な「部屋」と「置き場所」
音がひびきすぎない部屋をえらぶ
おふろ場や、何も置いていない広い部屋は、声がひびきすぎることがあります。カーテンやじゅうたんのある部屋のほうが、声がはっきり聞こえやすいです。
まわりの音を少なくする
- 窓をしめる
- エアコンや換気扇の音に気をつける
- 冷蔵庫の近くはさける
- 家族に、とる時間を伝えておく
道具をそろえても、まわりの音が大きいと、声が聞きとりにくくなります。
マイクと口のきょりを決める
マイクやスマホが口に近すぎると、大きな声のときに音がわれます。遠すぎると、声が小さく、部屋の音が多く入ります。何度かためしどりをして、ちょうどよいきょりを見つけてみてください。そのきょりを、テープなどで床にしるしておくと、毎回同じようにとれます。
お子様が歌うときに気をつけたいこと
お子様の歌をとるときは、道具や設定より、お子様の気持ちを大切にしてあげてください。
- とる前に、何回かためしに歌って、声と体をあたためる
- 「失敗したら、またとればいいよ」と声をかけておく
- 何回もとりなおして、のどがつかれないようにする
- 夜おそくや、ねむいときはさける
何度もとりなおしていると、お子様がつかれて、歌うこと自体がいやになってしまうことがあります。1日にとる回数を、先に決めておくのもおすすめです。のどがつかれた様子なら、その日はおしまいにしましょう。
そろえる順番のめやす
まようときは、こんな順番で考えてみるとよいと思います。
- まずはスマホだけでとってみる
- ゆれが気になったら、スタンドや三脚
- 声が遠い・まわりの音が気になったら、外づけのマイク
- 伴奏を流しながらとるなら、スピーカー
一度にそろえる必要はありません。とってみて気になったところから、ひとつずつ足していくのがおすすめです。
とったあとの保存とふりかえり
ファイルの名前と保存場所を決める
とった音や動画は、日づけや曲名をつけて、決まった場所に保存しておくと、あとでさがしやすくなります。スマホの中だけでなく、パソコンなどにもうつしておくと安心です。
聞きなおすときのポイント
録音した自分の声を聞くと、はじめはおどろく方も多いです。聞きなおすときの心のもち方は、こちらの記事にまとめています。録音した自分の声がへんに聞こえるのはなぜ?自分の声とのつきあい方
お子様と聞くときは、「ここ、すてきだったね」と、よいところから話してあげてください。
まとめ
- まずは、いまのスマホだけでとってみる
- スタンドや三脚があると、画面がゆれずに楽にとれる
- 外づけのマイクは、スマホにつなげられるかを買う前にたしかめる
- 伴奏を流す機械と、とる機械は分けておく
- コンクールの動画では、加工や編集の決まりをかならず読む
- 道具より、部屋えらびと、マイクとのきょりが大切なこともある
- 気になったところから、ひとつずつ道具をふやしていく
家で歌をとれるようになると、練習のふりかえりも、コンクールへの挑戦も、ぐっと身近になります。とった動画をだれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリをのぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、家での練習の成果をたしかめるきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ