歌のレッスンの前にしておくこと。ボイトレのレッスン前の準備と、持ち物チェック
「レッスンに行くと、はじめのうちはなかなか声が出ない」 「いつも、あれを持ってくればよかったと思う」
歌のレッスンやボイトレに通っていると、こんなふうに感じることはありませんか。レッスンの時間は、30分や1時間など、かぎられていることが多いです。その時間を気持ちよくつかうためには、レッスンの前の少しの準備が、思った以上に大切です。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、ふだんの歌のレッスンの前にしておきたい準備を、体・のど・持ち物・こころの4つに分けてまとめます。はじめてのレッスンや体験レッスンの話ではなく、通いはじめてからの、毎回のレッスンの前にしぼってお話しします。
ボイトレのレッスン前の準備が大切なわけ
声は、体があたたまってから出やすくなる
声は、のどだけでなく、体ぜんたいをつかって出しています。朝おきたばかりのときや、つかれているとき、体がかたくなっているときは、声も出にくくなりがちです。レッスンの前に少し体をほぐしておくと、はじめから声を出しやすくなります。
先生と「何をするか」を決めやすくなる
練習してきたことや、聞きたいことを整理しておくと、レッスンのはじめに先生に伝えやすくなります。かぎられた時間を、自分にとって大切なことにつかえるようになります。
体の準備
かんたんなストレッチ
レッスンの前に、5分ほど体をほぐしておきましょう。
- 肩をゆっくり回す
- 首を左右にかたむけて、力をぬく
- 両うでを上にのばして、体をのばす
- 足を少し開いて、ひざを軽くゆらす
むりにのばしたり、いたいところまで動かしたりしなくてだいじょうぶです。お子様なら、「ばんざい」「肩をくるくる」など、あそびのようにやってみるのもよいと思います。歌う前のストレッチは、こちらの記事にもくわしくまとめています。歌う前の準備運動。体と顔をほぐす、やさしいストレッチ
顔と口まわりをほぐす
ほおをやさしくもんだり、口を大きくあけたりとじたりするだけでも、口が動きやすくなります。あくびのように口をあけると、のどのおくも広がる感じがつかみやすくなります。
服そうはらくなものを
おなかまわりや首まわりがきつい服は、息がすいにくくなることがあります。ふだんのレッスンでも、体をしめつけない服がおすすめです。学校や仕事帰りでむずかしいときは、ベルトを少しゆるめる、上着をぬぐなど、できることでかまいません。
のどの準備
水分をこまめにとる
のどがかわいていると、声が出にくくなることがあります。レッスンの前だけでなく、その日の朝から、こまめに水やお茶をのんでおくと安心です。冷たすぎるものより、常温やぬるめのものがのみやすいという方も多いです。
歌う前の食事は、時間をあける
おなかがいっぱいのままだと、息がすいにくく感じることがあります。反対に、おなかがすきすぎていると、力が入りにくいこともあります。レッスンの少し前に、軽めに食べておくなど、自分に合う時間を見つけてみてください。
話し声もやさしく
レッスンの前に、大きな声でたくさん話したり、さけんだりすると、のどがつかれてしまうことがあります。学校の休み時間や、カラオケのあとなどは、少しのどを休めてからレッスンに行けるとよいですね。
かるい声出し
家を出る前や、レッスンの待ち時間に、口をとじて「んー」とハミングしたり、くちびるをふるわせたりするだけでも、声が出やすくなります。待ち時間の声出しは、教室のきまりやまわりの方へのめいわくにならない、小さな声ではじめましょう。
のどの調子がわるい日は
のどがいたい、声がかすれている、という日は、むりをしないことが大切です。レッスンの前に先生に伝えて、どうするか相談しましょう。痛みやかすれが何日もつづくときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。ふだんののどの守り方は、こちらの記事にもまとめています。子どもののどを守るためにできること。歌をがんばる子の毎日のケア
歌のレッスンの持ち物チェック
ふだんのレッスンで、あると安心な持ち物をまとめました。教室によって必要なものはちがうので、先生に言われたものを中心に、そろえてみてください。
いつも持っていきたいもの
- 楽譜(書きこみのできるもの)
- えんぴつと消しゴム
- 水やお茶(ふたができる入れ物)
- レッスンのメモ帳やノート
- ハンカチやタオル
楽譜は、先生のアドバイスを書きこむことが多いので、えんぴつといっしょに持っていくと便利です。
あると便利なもの
- スマホやICレコーダー(録音をしてよい教室の場合)
- 伴奏の音源
- のどあめ(レッスン中ではなく、レッスンのあとに)
- うすい上着(教室のエアコンの調整に)
- 歌詞をうつしたカード
録音は、教室や先生によって考え方がちがいます。録音をしたいときは、かならず先に先生に聞いてからにしましょう。
お子様の場合
お子様のレッスンでは、持ち物をいっしょにそろえる時間をつくるのもおすすめです。
- レッスン用のバッグを1つ決めておく
- 楽譜とノートは、いつも同じファイルに入れる
- 持ち物の表をつくって、自分でチェックする
自分でそろえる習慣がつくと、レッスンへの気持ちも少しずつ育っていきます。
こころの準備と、練習の整理
練習してきたことをふりかえる
前のレッスンで言われたことを、メモや楽譜の書きこみで見なおしておきましょう。
- 前回、先生に言われたこと
- 家で練習してできるようになったこと
- まだむずかしいと感じるところ
これを整理しておくと、「今日はここを見てほしいです」と先生に伝えやすくなります。
聞きたいことを1つか2つ決めておく
レッスンのあいだは、先生の話を聞いたり、歌ったりしているうちに、聞きたかったことをわすれてしまうことがあります。聞きたいことは、1つか2つにしぼって、メモしておきましょう。
少し早めに着く
ぎりぎりに教室に着くと、息が上がったまま歌いはじめることになります。少し早めに着いて、水をのんだり、息をととのえたりする時間があると、おちついてレッスンに入れます。ただ、早く着きすぎると、前のレッスンのじゃまになることもあるので、教室のきまりに合わせましょう。
「うまくやろう」と思いすぎない
レッスンは、先生に見てもらいながら、少しずつよくしていく時間です。毎回かんぺきに歌えなくても、まったく問題ありません。「今日は何か1つ、あたらしいことに気づけたらいいな」くらいの気持ちで向かうと、肩の力がぬけて、声も出しやすくなります。
レッスン前の準備の流れ(例)
ふだんのレッスンの前の流れを、一つの例としてまとめました。
- その日の朝から:水分をこまめにとる
- 家を出る前:持ち物をチェックし、楽譜とメモを見なおす
- 教室に向かう道:歩きながら、肩や首の力をぬく
- 教室に着いたら:水をのんで、息をととのえる
- レッスンのはじめ:今日見てほしいところを先生に伝える
すべてをやらなくても、できるところからでだいじょうぶです。
レッスンのあとにも、少しだけ
レッスンの前の準備とあわせて、レッスンのあとに少しだけしておくと、つぎのレッスンの準備がぐっとらくになります。
言われたことを、その日のうちにメモする
レッスンのあとは、先生に言われたことを、わすれないうちに1つか2つメモしておきましょう。帰りの電車の中や、家に着いてすぐなど、時間はみじかくてかまいません。「息つぎは2小節ごと」「口をたてに開ける」など、短いことばで書いておくと、つぎのレッスンの前に見なおしやすくなります。
のどを休める
レッスンでたくさん声を出したあとは、のどがつかれていることがあります。水分をとり、その日は大きな声を出しすぎないようにしましょう。
お子様には、ひとことほめて
お子様の場合は、レッスンのあとに「今日もがんばったね」「先生に教えてもらったこと、家でもやってみようね」と、ひとこと声をかけてあげてください。つぎのレッスンを楽しみに思える気持ちが、いちばんの準備になります。
まとめ
- レッスン前に体をほぐすと、はじめから声を出しやすくなる
- のどのためには、水分をとる、食事の時間を考える、大声をさけるなど
- のどの調子がわるい日は先生に相談し、痛みやかすれがつづくときはお医者さんへ
- 楽譜・えんぴつ・飲み物・メモ帳は、いつもの持ち物に
- 録音したいときは、かならず先生に聞いてから
- 前回のふりかえりと、聞きたいことを1つか2つ決めておく
- 少し早めに着いて、おちついてレッスンに入る
毎回のレッスンの前の小さな準備が、少しずつ声の変化につながっていきます。通いやすい教室をさがしたいときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがしそして、レッスンで練習してきた歌を、だれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、つぎのレッスンで先生と話すきっかけにもなると思います。こどもの歌声グランプリ