歌の習い事・教室えらび

小唄・端唄とは?違いと楽しみ方、お座敷で親しまれてきた短い歌の世界

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「小唄(こうた)と端唄(はうた)は、どう違うのだろう」 「三味線にあわせて歌う短い歌を、大人の趣味として習ってみたい」

小唄・端唄は、三味線の音とともに、お座敷などで親しまれてきた短い歌です。ひとつの曲がとても短く、しゃれたことばで、季節や人の気持ちを歌うものが多いのが特ちょうです。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、小唄と端唄とはどんな歌か、小唄と端唄の違いを一般的な説明でやさしく紹介し、楽しみ方や歌い方のポイント、そして小唄を習いたいときのさがし方までをお話しします。

小唄・端唄とは?

三味線とともに歌う、短い歌

小唄と端唄は、どちらも三味線を伴奏にして歌う、日本の短い歌です。ひとつの曲が短く、ちょっとした時間に気軽に楽しめるのが魅力です。歌舞伎の舞台のような大きな場所というより、お座敷や、人が集まる小さな場で親しまれてきました。

江戸の町で親しまれた歌

端唄は、江戸時代に、町の人びとの間で広く親しまれた、はやり歌のような短い歌だといわれています。小唄は、その端唄の流れをくむ形で、江戸時代のおわりごろから明治時代にかけて育っていったといわれることが多いです。

成り立ちについては、いろいろな見方があります。ここでは、一般によく説明される内容にしぼって紹介します。

季節や人の気持ちをえがく歌詞

小唄・端唄の歌詞には、季節のうつりかわり、町の景色、人を思う気持ちなどが、短いことばでえがかれているものが多いです。ことばの中に、ちょっとしたしゃれや、言葉あそびがこめられていることもあります。

お座敷で親しまれてきた歌

お座敷とは、料理屋などの、たたみのお部屋で、お客さんをもてなす場のことです。小唄・端唄は、こうしたお座敷で、三味線の音とともに歌われ、楽しまれてきたといわれます。大きな舞台で多くの人に聞かせるというより、すぐそばにいる人に聞かせる歌として育ってきたため、声も音も、ひかえめでしっとりとしたものが多いのです。

今では、お座敷だけでなく、演奏会やお稽古の発表の会、地域の催しなどでも、小唄・端唄を聞くことができます。

小唄と端唄の違い

小唄と端唄の違いは、はっきり分けにくいところもあります。ここでは、一般的によくいわれる違いを、かんたんにまとめます。

三味線のひき方の違い

いちばんよく知られているのは、三味線のひき方の違いです。

  • 端唄は、撥(ばち)とよばれる道具をつかって、三味線をひくことが多い
  • 小唄は、撥をつかわず、指先(つめ)で弦をはじく「爪弾き(つめびき)」でひくことが多い

爪弾きの音は、撥でひく音よりもやわらかく、しっとりと聞こえます。小さなお座敷で、すぐそばで聞くのにちょうどよい音だといわれます。

曲の長さや感じの違い

どちらも短い歌ですが、小唄は、とくに短く、すっきりとまとまった曲が多いといわれます。端唄は、町のはやり歌として広まった歌らしく、明るく、親しみやすい感じの曲も多いようです。

歌い方の違い

小唄は、声を張り上げるというより、語りかけるように、さらりと歌うことが多いといわれます。端唄は、曲によって、のびやかに歌うものもあります。ただし、曲や歌い手によっても違いがあるので、「こういう傾向がある」くらいに考えておくとよいでしょう。

違いにこだわりすぎなくていい

小唄と端唄の違いは、専門家の間でもいろいろな考え方があります。はじめての方は、違いを正しく覚えることよりも、まずは聞いてみて、「この短い歌の感じが好きだな」と思えるかどうかを大切にしてください。

小唄・端唄の楽しみ方

聞いて楽しむ

小唄・端唄は、録音や演奏会などで聞くことができます。短い曲が多いので、いくつもの曲を続けて聞いても、つかれにくいのがよいところです。

  • 三味線の音色に耳をすませる
  • 歌詞の中の季節や景色を思いうかべる
  • 声と三味線の「間(ま)」を感じる

自分で歌って楽しむ

小唄・端唄は、大人の趣味として習う方も多い歌です。ひとつの曲が短いので、少しずつ曲をふやしていく楽しみがあります。お稽古の仲間と集まって、おたがいの歌を聞きあう会がひらかれることもあるようです。

三味線もいっしょに楽しむ

小唄・端唄では、歌いながら自分で三味線をひく「弾き歌い」をする方もいます。歌だけ、三味線だけ、両方、と、楽しみ方はいろいろです。

歌い方のポイント

ことばを大切に、さらりと

小唄・端唄は、短い中にことばの味わいがつまった歌です。ひとつひとつのことばを大切に、はっきり伝えることがポイントです。声を大きくするより、聞く人に語りかけるような気持ちで歌うと、歌の味わいが伝わりやすくなります。

三味線との「間」を感じる

三味線の音と声の間には、独特の「間(ま)」があります。ぴったりそろえるところ、少しずらすところなど、伴奏と歌のかけあいを楽しむ気持ちで歌いましょう。

日本の歌らしい節まわし

小唄・端唄にも、日本の歌らしい節まわしがあります。音をゆらしたり、ことばの終わりをやわらかくぬいたりと、こまかな表現がたくさんあります。こうした節まわしは、楽譜だけではつかみにくいので、お師匠さんの歌をよく聞いて、まねをしながら覚えていくことが多いです。

日本の歌のこぶしや節まわしについては、こちらの記事でもふれています。演歌・歌謡曲の歌い方のコツ。こぶし・ビブラート・ことばの伝え方

声は無理をせず、楽に

小唄は、とくにやわらかい声で歌うことが多い歌です。のどに力を入れず、楽な声で歌いましょう。のどの痛みやかすれが続くときは、練習を休み、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

小唄を習うには

お稽古場や教室をさがす

小唄や端唄を習うには、お師匠さんのお稽古場や、教室に通うのが一般的です。地域によっては、カルチャーセンターや公民館などで、小唄・端唄や三味線の講座がひらかれていることもあります。

  • インターネットで、住んでいる地域と「小唄」「端唄」で調べる
  • カルチャーセンターや公民館の講座の案内を見る
  • 演奏会に行って、案内やチラシを見る
  • 三味線や日本舞踊を習っている知り合いに聞いてみる

カルチャーセンターの歌の講座のえらび方は、こちらの記事でもまとめています。カルチャーセンターの歌の講座。えらび方と、むりなく通うためのコツ

お稽古の形

お稽古のすすめ方は、お稽古場によってちがいますが、お師匠さんが歌い、それをまねして歌う、という形が多いようです。歌だけを習うか、三味線もいっしょに習うかも、お稽古場によって選べることがあります。

はじめる前に聞いておきたいこと

  • お月謝や入門のときの費用
  • 楽譜や本などの費用
  • 三味線を習う場合、楽器はどう用意するか
  • 発表の会があるか、その費用はどうなっているか
  • 服そうや持ち物
  • 見学や体験ができるか

どんな費用がかかるかは、お稽古場によって大きくちがいます。わからないことは、はじめに聞いておくと安心です。

大人からはじめても

小唄・端唄は、大人になってから、あるいは年齢をかさねてから、趣味としてはじめる方も多い歌といわれます。短い曲から少しずつ覚えていけるので、むりなく続けやすいのも魅力です。正座がつらい方は、お稽古場でいすをつかえるかどうか、相談してみてください。

着物やマナーのこと

小唄・端唄のお稽古場には、あいさつや礼儀など、大切にされているきまりがあることが多いです。発表の会などでは、着物を着る場合もあります。はじめはわからないことばかりでも、お師匠さんや先輩に聞きながら、少しずつなれていけばだいじょうぶです。

伝統の芸の世界のきまりは、お稽古場によってちがいます。気になることは、えんりょせずに聞いてみましょう。

まとめ

  • 小唄・端唄は、三味線とともにお座敷などで親しまれてきた、短い日本の歌
  • 端唄は江戸の町のはやり歌として、小唄はその流れから育ったといわれる
  • 小唄と端唄の違いとして、三味線を撥でひくか、爪弾きかがよく知られている
  • 小唄は、とくに短く、さらりと語りかけるように歌うことが多い
  • 歌い方は、ことばを大切にし、三味線との「間」を感じること
  • 小唄を習うには、お稽古場やカルチャーセンターなどをさがす
  • 費用や服そうはお稽古場によってちがうので、先にたしかめる

小唄・端唄は、短い中に日本のことばと音の美しさがつまった歌です。大人の趣味として、歌を習ってみたくなったら、近くの教室もさがしてみてください。歌の教室さがし日ごろの歌をだれかに聞いてもらいたくなったときは、こどもの歌声グランプリもあります。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、歌をつづける楽しみのひとつにしてみてください。こどもの歌声グランプリ

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