校歌の練習。入学式・卒業式で、校歌を気持ちよく歌うために
「入学式で校歌を歌うけれど、まだぜんぜんおぼえていない」 「卒業式で、校歌をしっかり歌いたい」 「親も式で校歌を歌うけれど、歌えなくてこまっている」
入学式や卒業式では、校歌を歌う場面があります。校歌は、その学校で長く歌いつがれてきた、大切な歌です。でも、ふだんあまり歌う機会がないと、いざ式で歌おうとしたときに、ことばが出てこなかったり、音の高さが合わなかったりすることもあると思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、校歌を気持ちよく歌うための練習のしかたをまとめます。校歌がむずかしく感じる理由、歌詞のおぼえ方、音の高さが合わないときの工夫、おうちでの練習、そして式の当日の歌い方まで、お子様にも、お父様・お母様にもわかりやすくお話しします。
校歌は、上手に歌うことよりも、心をこめて歌うことが大切です。少しずつ練習して、式の日に気持ちよく歌えるようにしていきましょう。
校歌がむずかしく感じる理由
むかしのことばが多い
校歌には、ふだんの会話ではあまり使わない、むかしのことばや、むずかしい漢字が使われていることがよくあります。意味がわからないことばは、おぼえにくく、歌っていても気持ちがこめにくくなります。
歌う機会が少ない
校歌は、入学式や卒業式、始業式など、特別な日に歌うことが多い歌です。ふだんの授業で歌う機会が少ない学校もあり、なかなか身につかないこともあります。
音の高さが合わないことがある
校歌は、たくさんの人が歌うことを考えてつくられていますが、曲によっては、高い音や低い音が出てくることもあります。とくに、声がわりの時期のお子様や、大人の方には、歌いにくい高さに感じることがあります。
何番まであって長い
校歌は、2番、3番と続くことが多く、それぞれの番で歌詞がちがいます。メロディは同じでも、歌詞が入れかわると、まざってしまいやすくなります。
歌詞をおぼえるコツ
まずは、ことばの意味を知る
歌詞をおぼえる前に、ことばの意味を調べてみましょう。むずかしいことばは、辞書でしらべたり、先生に聞いたりすると、わかりやすくなります。
校歌には、学校のまわりの山や川、空など、その土地の景色が歌われていることが多いです。歌詞にどんな景色が出てくるのかを想像すると、ことばがおぼえやすくなります。
読みがなをつける
むずかしい漢字には、読みがなをつけておきましょう。読みまちがえたままおぼえてしまうと、あとから直すのがたいへんです。小さなお子様には、ひらがなで書いた歌詞を用意してあげるのもよいと思います。
声に出して読む
メロディをつける前に、歌詞を声に出して読んでみましょう。リズムにあわせて読むと、ことばの区切りがわかりやすくなります。
番ごとにおぼえる
1番から3番までを一度におぼえようとすると、まざってしまいがちです。まずは1番をしっかりおぼえ、つぎに2番、そのつぎに3番と、1つずつおぼえていきましょう。
それぞれの番の、はじめのことばだけを、先におぼえておくのもおすすめです。歌いはじめのことばがわかると、そのあとのことばも出てきやすくなります。
歌詞と曲を早くおぼえるコツは、こちらの記事でもくわしくまとめています。子どもが歌詞と曲を早くおぼえるコツ。暗譜がにがてな子も楽しくできる6つの方法
メロディをおぼえる練習
くり返し聞く
メロディをおぼえるには、まずくり返し聞くことが大切です。学校によっては、校歌の音源を用意していたり、学校のサイトで聞けるようにしていたりすることもあります。わからないときは、学校に聞いてみてください。
聞くときは、歌詞を見ながら聞くと、ことばとメロディがつながりやすくなります。
小さな声でいっしょに歌う
聞きなれてきたら、音源にあわせて、小さな声でいっしょに歌ってみましょう。はじめから大きな声で歌うより、まずは音をたしかめるつもりで、そっと歌うほうが、音の高さをつかみやすくなります。
区切って練習する
1曲を通して歌うのがむずかしいときは、短く区切って練習しましょう。歌いにくいところだけを取り出して、何回かくり返すと、少しずつ歌えるようになります。
音の高さが合わないときの工夫
高い音は、むりに出さない
高い音が出にくいときは、むりに大きな声で出そうとしないことが大切です。のどに力が入ると、声がかすれたり、のどが痛くなったりすることがあります。
高いところは、声を小さめにして、やさしく歌ってみましょう。
低い声で歌ってもよい
大人の方や、声がわりの時期のお子様は、まわりの人と同じ高さで歌うのがむずかしいことがあります。そのときは、同じメロディを、低い声で歌ってもだいじょうぶです。むりに高い声を出すより、自分の歌いやすい高さで歌うほうが、気持ちよく歌えます。
音程が合わないときは
音程がなかなか合わないときは、音源をよく聞いて、少しずつまねしてみましょう。ピアノやアプリで1音ずつたしかめるのも、1つの方法です。
子どもの歌の音程が合わないときの練習は、こちらの記事でも紹介しています。子どもの歌の音程が合わないとき。おうちでできるやさしい練習
おうちでの練習のしかた
短い時間でもよい
校歌の練習は、長い時間しなくてもだいじょうぶです。毎日少しずつ歌うほうが、一度にたくさん練習するより、おぼえやすいことが多いです。
- 朝のしたくのときに、音源を流す
- おふろで、1番だけ歌ってみる
- ねる前に、歌詞を読んでみる
お父様・お母様もいっしょに歌う
お子様が校歌を練習するときは、お父様・お母様もいっしょに歌ってみてください。入学式や卒業式では、保護者も校歌を歌うことがあります。いっしょに練習すれば、親子でおぼえることができます。
お父様・お母様が歌に自信がなくても、だいじょうぶです。いっしょに楽しく歌う時間が、お子様の安心につながります。
できたところをほめる
「1番がおぼえられたね」「高いところ、やさしく歌えたね」など、できたところを伝えてあげましょう。小さな「できた」の積みかさねが、式の日の自信になります。
入学式で校歌を歌うとき
新入生のお子様は、聞くだけでもよい
入学式では、新入生のお子様はまだ校歌をおぼえていないことも多いです。上級生や先生が歌うのを聞いて、「これがわたしの学校の歌なんだ」と感じるだけでも、大切な時間になります。
入学する前に、少しでも聞いておくと、式の日に親しみを感じやすくなります。
保護者として歌うとき
入学式では、保護者の方も校歌を歌うことがあります。歌詞カードやプログラムに歌詞がのっていることもあるので、見ながら歌ってだいじょうぶです。
はじめて聞く校歌を、すぐに歌うのはむずかしいものです。歌えないところは、むりに声を出さず、歌詞を目で追いながら、メロディを聞くだけでもかまいません。歌える部分だけでも、お子様といっしょに声を合わせる気持ちで歌ってみてください。
入学したあとも、少しずつ
入学式で歌えなくても、心配はいりません。学校では、行事のたびに校歌を歌うことが多いので、少しずつおぼえていけばだいじょうぶです。おうちで「今日の校歌、どこまで歌えた?」と話してみるのも、楽しいきっかけになります。
卒業式で校歌を歌うとき
さいごの校歌を、心をこめて
卒業式で歌う校歌は、その学校で歌うさいごの校歌になることもあります。これまでの学校生活を思い出しながら、ひとつひとつのことばを大切に歌ってみましょう。
気持ちがこみあげたときは
卒業式では、気持ちがこみあげて、声が出にくくなることもあります。そんなときは、むりに歌いつづけなくてもだいじょうぶです。少し息をととのえてから、また歌いはじめましょう。
式の当日の歌い方
姿勢をととのえる
式で歌うときは、背すじをのばして、前を向いて歌いましょう。
- 足をそろえて、まっすぐ立つ
- 肩の力をぬく
- 歌詞を見るときも、下を向きすぎない
- 口をしっかり開けて歌う
まわりの声を聞く
みんなで歌う校歌は、まわりの声を聞きながら歌うと、そろいやすくなります。ひとりだけ大きな声で歌うより、みんなの声にとけこむように歌うと、きれいなひびきになります。
のどの準備をしておく
式の前に、水を少しのんで、のどをうるおしておきましょう。式のあいだは、なかなか水をのめないことが多いので、事前の準備が大切です。
まとめ
- 校歌は、むかしのことばや音の高さ、番の多さで、むずかしく感じやすい
- 歌詞は、意味を知り、読みがなをつけ、番ごとにおぼえる
- メロディは、くり返し聞いて、小さな声でいっしょに歌う
- 高い音はむりをせず、低い声で歌ってもよい
- おうちでは、短い時間でも毎日歌い、お父様・お母様もいっしょに練習する
- 式の当日は、姿勢をととのえ、まわりの声を聞きながら歌う
校歌は、学校の思い出とともに、ずっと心にのこる歌です。歌うことが楽しくなったら、ほかの歌にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、お子様の歌のよいところを知るきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ