お子様の歌を記念に残す。動画・アルバム・ことばで、成長の記録を思い出にする方法
「この子の歌声、今しか聞けないんだろうな」 「発表会の動画、とったまま見返していないかも」
お子様が歌う姿を見て、こんなふうに感じたことはありませんか。小さなころの歌声は、少し大きくなるだけで、すっかりかわってしまいます。子供の歌を記念に残しておくと、あとから家族で見返す、大切な思い出になります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。その中で、本番だけでなく、ふだんの歌声もふくめて、残しておくことの大切さを感じてきました。
この記事では、お子様の歌を、記念や成長の記録として残す方法をまとめました。練習の上達をたしかめるための記録ではなく、思い出として、家族の宝物にするための残し方にしぼってお話しします。
なぜ、お子様の歌を記念に残したいのか
歌声は、今しか聞けない
お子様の声は、成長とともにかわっていきます。とくに、小学校の高学年から中学生のころには、男の子も女の子も声が大きくかわることがあります。
小さなころの、少したどたどしい歌い方や、ことばのまちがいも、あとから聞くと、とてもいとおしく感じるものです。
家族の思い出がよみがえる
歌の動画には、声だけでなく、そのときの部屋のようすや、家族の笑い声、季節の空気までいっしょに残ります。何年かたって見返したとき、「このころ、こんな服を着ていたね」「この歌、毎日歌っていたね」と、思い出がよみがえります。
お子様の自信にもつながる
大きくなったお子様が、小さいころの自分の歌を見ると、「こんなに小さいころから歌っていたんだ」と、うれしくなることがあります。家族が大切に残してくれたことも、お子様にとっては大きな安心になります。
残しておきたい歌の場面
ふだんの何気ない歌
記念というと、発表会やコンクールの本番を思いうかべるかもしれません。でも、じつは、ふだんの何気ない歌こそ、残しておきたい場面です。
- お風呂で歌っている鼻歌
- 車の中で、家族といっしょに歌う歌
- おもちゃで遊びながら、口ずさむ歌
- 寝る前に、いっしょに歌う子守唄
こうした歌は、お子様がリラックスしているので、その子らしさがよく出ます。
季節や行事の歌
- お誕生日の歌
- クリスマスやお正月の歌
- 入園・入学や、卒園・卒業の前に練習した歌
- 運動会や、お遊戯会で歌った歌
季節の歌は、毎年同じ曲をとっておくと、1年ごとの成長がよくわかります。
発表会やコンクールの本番
舞台で歌う姿は、お子様ががんばってきたことの、ひとつの形です。会場によっては、撮影にきまりがあることがあります。撮影してよいか、どこからとってよいかは、かならず会場や主催者の案内にしたがってください。
本番の前とあと
本番そのものだけでなく、その前後も残しておくと、思い出がゆたかになります。
- 衣装を着て、うれしそうにしている姿
- 本番前の、少し緊張した顔
- 歌いおわったあとの、ほっとした表情
- 家族でおいわいしたごはん
記念の動画をとるときのコツ
「上手にとる」より「その子らしさ」を
記念の動画は、きれいにとることより、その子らしさが残ることのほうが大切です。歌がとちゅうで止まっても、笑ってしまっても、それもふくめて思い出です。
はじめに、日付と名前を入れる
動画のはじめに、お父様・お母様が「今日は何月何日、何さいのお誕生日です」などと、ひとこと話しておくと、あとで見返すときにわかりやすくなります。お子様に「何の歌を歌うの?」と聞いて、答えてもらうのもよいですね。
顔が見える明るさで
部屋が暗いと、表情が見えにくくなります。昼間の窓のそばや、明るい照明の下でとると、顔がよく見えます。
長さは、短くてもだいじょうぶ
1曲まるごとでなくても、短い歌声だけでも、りっぱな記念になります。長い動画は、あとから見返すのがたいへんになることもあります。
むりに歌わせない
「動画をとるから歌って」と言うと、はずかしがってしまうお子様もいます。むりに歌わせず、自然に歌っているときに、そっととるくらいがちょうどよいかもしれません。のどがつかれているようなときも、むりはさせないでくださいね。
動画のほかの残し方
写真とことばのアルバム
動画を見返すのはたいへんでも、写真のアルバムなら、手にとって気軽にながめられます。
- 歌っているときの写真
- 発表会のプログラムやチケット
- コンクールの賞状や、講評の紙
- 先生からのメッセージ
こうしたものを、1冊のアルバムやファイルにまとめておくと、「歌のアルバム」ができます。
その日のことを、ことばで残す
写真や動画のそばに、短いことばをそえておくのもおすすめです。
- 何さいの、いつのことか
- どんな歌を歌ったか
- お子様が言っていたこと
- お父様・お母様が感じたこと
ことばがあると、何年かあとに見返したとき、そのときの気持ちまで思い出せます。
お子様への手紙を書く
発表会やコンクールのあとに、お子様への手紙を書いて、アルバムにはさんでおく方法もあります。今は読めない年れいのお子様でも、大きくなってから読んだとき、きっとうれしいはずです。
1年に1回の「歌のアルバム」
毎年お誕生日や年末など、決まった時期に、その年の歌の写真や動画をまとめる日をつくるのもよいですね。家族で動画を見返しながら、「この歌、上手になったね」と話す時間も、すてきな思い出になります。
保存と共有で気をつけたいこと
データは2か所以上に残す
スマホの中だけに動画を入れておくと、こわれたり、なくしたりしたときに、消えてしまうことがあります。
- パソコンや外づけの記録の機器に、コピーしておく
- インターネット上の保存場所(クラウド)も使う
- 年ごとや行事ごとに、フォルダをわける
大切な動画は、2か所以上に残しておくと安心です。
家族で共有するとき
おじいさま・おばあさまなど、はなれてくらす家族に動画を送ると、とてもよろこばれます。家族だけで見られる共有のしかたを選び、だれが見られるのかを、たしかめておきましょう。
SNSにのせるときは慎重に
動画をSNSにのせると、知らない人にも見られることがあります。お子様の顔や名前、学校や住んでいる場所がわかるものがうつっていないか、よくたしかめましょう。くわしい注意点は、こちらの記事にまとめています。子どもの歌の動画をSNSにのせるときの注意。安全とマナー、「歌ってみた」をはじめる前に
ほかのお子様がうつっているとき
発表会や合唱の動画には、ほかのお子様がうつっていることがあります。家族だけで楽しむ分にはよくても、外に出すときは、ほかのご家庭への配慮が必要です。
年れいごとに残しておきたいこと
0〜2歳ごろ
まだことばがはっきりしないころの、声やリズムあそびも、りっぱな歌の記念です。お父様・お母様が歌うと、手をたたいたり、体をゆらしたりする姿も、ぜひ残しておきたい場面です。この時期は、お子様だけでなく、歌ってあげている家族の声もいっしょに残しておくと、あとで見返したとき、あたたかい気持ちになります。
3〜6歳ごろ
おぼえた歌を、自分から歌うようになる時期です。幼稚園や保育園でおぼえてきた歌を、家で歌ってくれることもあると思います。「どこでおぼえたの?」「だれと歌ったの?」と、お子様のことばもいっしょに残しておくと、そのころのようすがよくわかります。
小学生のころ
学校の音楽会や合唱、習い事の発表会など、人前で歌う機会がふえてきます。本番の動画だけでなく、「どんな気持ちで歌ったか」を、お子様自身に話してもらって、録音しておくのもよいですね。少しずつ、自分のことばで話せるようになっていく変化も、大切な記録になります。
中学生・高校生のころ
声が大きくかわることもある時期です。はずかしがって、動画をとられるのをいやがることもあるかもしれません。そんなときは、むりにとらず、本人の気持ちを大切にしてください。「とってもいい?」とひとこと聞くだけでも、お子様の気持ちはずいぶんちがいます。
上達の記録とのちがい
練習のための録音や録画は、「どこができるようになったか」をたしかめるためのものです。記念の動画は、「その日の思い出」を残すためのものです。どちらも大切ですが、目的がちがうので、フォルダをわけておくと、見返しやすくなります。
練習の記録のつけ方は、こちらの記事でくわしく書いています。歌の上達を記録しよう|録音・録画・練習ノートのつけ方と、成長の見つけ方
まとめ
- お子様の歌声は、今しか聞けない宝物。記念に残すと、家族の思い出になる
- 本番だけでなく、ふだんの何気ない歌や、季節の歌も残しておきたい
- 記念の動画は「上手に」より「その子らしさ」を大切に。むりに歌わせない
- 写真のアルバム、ことば、手紙など、動画のほかの残し方もある
- データは2か所以上に保存し、SNSや共有は慎重に
- 会場での撮影は、かならず会場や主催者のきまりにしたがう
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