子どもとカラオケ。のどを守りながら楽しむコツ
「子どもがカラオケに行きたがるけれど、のどはだいじょうぶかな」 「何時間も歌いつづけていて、声がガラガラになってしまった」
カラオケは、家族みんなで楽しめる、すてきな時間です。好きな歌を大きな画面で歌えて、お子様にとっては、ちょっとしたステージのような気分になれる場所でもあります。
ただ、楽しくてつい歌いすぎてしまい、帰り道に声がかれてしまうことも、めずらしくありません。お子様ののどは、大人よりもやわらかく、つかれやすいものです。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌が好きなお子様だからこそ、のどを大切にしながら、長く歌を楽しんでほしいと思っています。
この記事では、お子様とカラオケに行くときに、のどを守りながら楽しむためのコツをまとめました。行く前の準備から、歌っているとき、帰ってからのケアまで、順番に見ていきます。
子どもののどは、つかれやすい
大人よりも小さく、デリケート
お子様の声を出すところは、大人とくらべて小さく、まだ育っているとちゅうです。そのため、大きな声を長く出しつづけると、大人よりもつかれやすくなります。
楽しいと、つかれに気づきにくい
カラオケは楽しいので、お子様は「のどがつかれた」と自分で気づきにくいものです。気づいたときには、もう声がかすれていた、ということもあります。お父様・お母様が、ときどき声の様子を気にかけてあげることが大切です。
のどの守り方については、こちらの記事にもくわしくまとめています。子どもののどを守るためにできること。歌をがんばる子の毎日のケア
行く前にしておきたいこと
時間の目安を、先に決めておく
カラオケに行く前に、「今日は何時までにしようね」と、お子様と約束しておきましょう。先に決めておくと、「まだ歌いたい」となったときにも、気持ちを切りかえやすくなります。
小さなお子様なら、1時間くらいから、ようすを見ながらすすめると安心です。年れいや体調、ふだんどれくらい歌っているかによって、ちょうどよい時間はちがいます。
体調の悪い日は、お休みする
かぜぎみの日や、せきが出ている日、のどが痛いと言っている日は、カラオケはお休みにしましょう。のどの調子が悪いときに歌うと、よけいにのどに負担がかかります。
歌いたい曲を、いくつか考えておく
行く前に、お子様と「何を歌いたい?」と話しておくと、当日あわてずにすみます。お部屋に入ってから曲をさがす時間が長くなると、そのぶん、歌うペースも早くなりがちです。
歌っているときのコツ
マイクをつかって、大きな声を出しすぎない
カラオケのよいところは、マイクがあることです。マイクがあれば、大きな声を出さなくても、声はしっかりひびきます。
お子様は、楽しくなると、つい大きな声で歌ってしまいがちです。「マイクがあるから、ふつうの声でだいじょうぶだよ」と、声をかけてあげてください。
- マイクは口から、こぶし1つ分くらいはなす
- マイクの音量を、少し大きめにしておく
- 曲の音量を上げすぎない
曲の音量が大きすぎると、自分の声が聞こえにくくなり、それに負けないように、大声を出してしまいます。歌っている人の声がよく聞こえるくらいに、音量を合わせましょう。マイクの持ち方については、こちらの記事も参考になります。子どもがマイクで歌うときのコツ|持ち方・口との距離・はじめての発表会で気をつけること
高すぎる曲は、キーを下げる
大人の歌手の曲は、お子様にとっては、高すぎたり低すぎたりすることがあります。むりに高い声を出そうとすると、のどに力が入ってしまいます。
多くのカラオケの機械には、曲の高さ(キー)をかえる機能があります。歌いにくそうにしていたら、キーを下げたり上げたりして、らくに歌える高さをさがしてみてください。
交代で歌って、休む時間をつくる
家族で行くときは、順番に歌うと、自然と休けいの時間ができます。お子様が何曲も続けて歌いたがるときも、「次はお母さんの番ね」と、交代をはさむようにしましょう。
30分から1時間に1回くらいは、歌うのを止めて、ゆっくりおしゃべりしたり、飲み物を飲んだりする時間をとると安心です。
飲み物は、こまめに
歌っているとちゅうも、こまめに水分をとりましょう。
- 水や麦茶など、のどにやさしい飲み物
- 冷たすぎない、常温に近いもの
- 一度にたくさんではなく、少しずつ
あまい飲み物や、炭酸の強い飲み物ばかりだと、のどがかわいた感じが続くこともあります。水や麦茶を中心にするのがおすすめです。
さけびすぎる曲や、まねっこに注意
アニメの曲や元気な曲では、さけぶように歌うところがあることもあります。また、歌手のかすれた声や、低いうなり声をまねして歌うと、のどに負担がかかりやすくなります。
「自分の声で、気持ちよく歌おうね」と声をかけて、むりなまねをしすぎないように見てあげてください。
曲えらびのコツ
子どもの声に合う曲
お子様には、お子様の声の高さで作られた曲が歌いやすいものです。童謡や、学校で歌う歌、子ども向けの番組の歌などは、歌いやすい高さのものが多いです。
はげしい曲と、ゆったりした曲をまぜる
元気な曲ばかり続けて歌うと、のどがつかれやすくなります。ときどき、ゆったりした曲や、やさしい曲をはさむと、のども休まります。
家族みんなで歌える曲
家族みんなで知っている曲を、いっしょに歌うのも楽しいものです。ひとりで歌いきらなくてもよいので、お子様ののどにとっても、負担が少なくなります。
こんなサインが出たら、歌うのをやめる
次のようなサインが出たら、その日は歌うのをやめて、のどを休ませましょう。
- 声がかすれてきた
- 高い声が出にくくなった
- せきばらいが多くなった
- 「のどが痛い」「イガイガする」と言う
- 声がいつもより低くなった
「まだ歌いたい」と言われても、「また今度、元気な声で歌おうね」と伝えて、早めに切り上げることが大切です。
帰ってからのケア
声をあまりつかわない
カラオケのあとは、大きな声で話したり、また歌ったりするのは、少しひかえましょう。家ではゆっくりすごして、のどを休ませてあげてください。
部屋の乾燥に気をつける
空気が乾燥していると、のどもかわきやすくなります。とくに冬は、加湿器をつかったり、ぬれたタオルを部屋にほしたりして、湿度を保つとよいでしょう。
よくねむる
ねむっている間に、体もつかれから回復していきます。カラオケに行った日は、いつもより早めにねるようにすると安心です。
次の日になっても声のかすれや痛みが続いているときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
小さなお子様と行くときの工夫
音の大きさに気をつける
カラオケのお部屋は、思っているより音が大きいことがあります。小さなお子様は、大きな音におどろいたり、つかれてしまったりすることもあります。部屋に入ったら、まず曲の音量を少し下げてから歌いはじめると安心です。
歌う以外の楽しみもつくる
小さなお子様は、ずっと歌いつづけるより、手びょうしをしたり、タンバリンなどの楽器をならしたりするほうが楽しいこともあります。家族が歌っているときに、いっしょにリズムをとるだけでも、じゅうぶん歌の時間を楽しめます。歌わない時間があると、そのぶん、のども休まります。
あきてきたら、早めに切り上げる
お子様の様子を見て、ねむそうにしていたり、あきてきたりしたら、時間の前でも切り上げてかまいません。「楽しかったね、また来ようね」で終われると、次の楽しみにもつながります。
歌を習っているお子様の場合
ふだんから歌のレッスンを受けているお子様や、コンクールや発表会をひかえているお子様は、とくに注意が必要です。本番の前は、カラオケで歌いすぎないように、日にちや時間を考えて行くようにしましょう。
また、カラオケで歌うときも、レッスンで習った姿勢や息のつかい方を思い出してみると、のどへの負担がへり、よい練習にもなります。気になることがあれば、教室の先生に相談してみるのもよいと思います。
まとめ
- 子どもののどは小さく、大人よりつかれやすい
- 行く前に、時間の目安を決めておく。体調の悪い日はお休みする
- マイクをつかって、大きな声を出しすぎない。曲の音量は上げすぎない
- 高すぎる曲は、キーを下げてらくに歌える高さにする
- 交代で歌い、30分から1時間に1回は休けいする。飲み物はこまめに
- 声のかすれや痛みが出たら、すぐにやめる。続くときはお医者さんに相談する
カラオケは、お子様が歌を好きになる、すてきなきっかけになります。のどを大切にしながら、家族で楽しい時間をすごしてください。お子様がもっと歌いたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、家で練習してきた歌をためしてみる、よいきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ