カラオケが上手くなる練習法。家でもできること、カラオケ店でのコツ
「カラオケに行くと、いつも同じ曲になってしまう」 「みんなの前で、もう少し上手に歌えたらいいのに」
友だちや家族、職場の仲間と行くカラオケ。楽しい時間ですが、歌う順番がまわってくると、少しドキドキするという方も多いのではないでしょうか。
わたしは、息子といっしょに、たくさんの歌のコンクールに出てきました。コンクールの歌とカラオケの歌は、ちがうところもありますが、「曲をよく知る」「自分の声に合わせる」「むりをしない」という大切なことは、どちらも同じだと感じています。
この記事では、カラオケがもっと楽しくなるように、家でできる練習と、カラオケ店でためしたいコツをまとめます。むずかしい練習はありません。大人の方はもちろん、シニアの方にも読んでいただけるように書きました。
まずは「曲えらび」から
自分の声に合う曲をえらぶ
カラオケで上手に聞こえるかどうかは、曲えらびで大きくかわります。どんなに好きな曲でも、自分の声の高さと合わないと、歌うのがたいへんになります。
- 声の高さが、自分のらくなはんいに近い
- テンポが速すぎない
- メロディをよく知っている
- 歌詞の意味が、自分の気持ちに近い
こうした曲は、気持ちをこめて歌いやすく、聞いている人にもつたわりやすいと思います。
「十八番(おはこ)」を1曲つくる
いきなりたくさんの曲を練習するより、まずは「この曲なら安心して歌える」という1曲をつくるのがおすすめです。1曲をじっくり練習すると、息つぎや声の出し方のコツがつかめて、ほかの曲にもいかしやすくなります。
シニアの方なら、若いころによく聞いた歌や、季節の歌もえらびやすいと思います。季節の歌については、こちらの記事でもまとめています。シニアに人気の季節の歌。春夏秋冬、みんなで歌いたい日本の歌と歌い方のコツ
家でできる練習
カラオケ店に行かなくても、家でできる練習はたくさんあります。
1. 原曲をくりかえし聞く
まずは、歌いたい曲を何度も聞きます。ただ聞きながすのではなく、つぎのようなところに耳をすませてみてください。
- どこで息をすっているか
- 声をのばすところ、短く切るところ
- 強く歌うところ、やさしく歌うところ
- リズムがはずむところ
聞きこむほど、メロディやリズムが体に入ってきます。
2. 歌詞を声に出して読む
歌う前に、歌詞を声に出して読んでみましょう。ことばの意味を感じながら読むと、どこを大切に歌いたいかが見えてきます。
息つぎをするところに「/」などの印をつけておくと、歌うときにあわてずにすみます。
3. 小さな声やハミングで歌ってみる
家では、大きな声が出しにくいこともあると思います。そんなときは、小さな声や、口をとじたハミングでメロディをなぞるだけでも練習になります。音の高さや、リズムをたしかめるのに向いています。
4. リズムに合わせて手をたたく
歌がもたつく、早くなってしまう、というときは、曲に合わせて手をたたいたり、ひざをかるくたたいたりしてみます。リズムに乗れると、歌が自然と聞こえやすくなります。
5. 録音して聞く
スマホで自分の歌を録音して、聞いてみましょう。
- 音がずれているところはないか
- ことばがはっきり聞こえるか
- 息つぎで、歌がとぎれていないか
自分の声を聞くのは、さいしょははずかしいものです。でも、何がよくて、どこを直したいかが、いちばんよくわかる方法です。全部ではなく、気になるところだけをくりかえし練習しましょう。
6. 歌う前に体をほぐす
- 首や肩をゆっくり回す
- 大きくのびをする
- 口を大きく開けたり、とじたりする
- くちびるを「ぶるぶる」とふるわせる
体がほぐれると、声も出やすくなります。
カラオケ店でためしたいコツ
はじめは歌いなれた曲から
カラオケ店に入って、いきなりいちばん高い曲を歌うと、のどに負担がかかります。さいしょの1〜2曲は、らくに歌える曲で声をならしましょう。
キーを自分に合わせる
カラオケの機械には、キー(音の高さ)をかえられるものが多いです。高いところがくるしいときは、キーを1つか2つ下げてみてください。
キーを下げるのは、はずかしいことではありません。自分の声に合ったキーで歌うほうが、ずっと気持ちよく、きれいに聞こえることが多いです。
マイクの持ち方と、口からのきょり
- マイクは、口の正面に向ける
- 口からこぶし1つ分くらいはなすのが、目安としてよく言われる
- 大きな声のところは少しはなし、小さな声のところは少し近づける
マイクを下に向けたり、口から遠すぎたりすると、声が聞こえにくくなります。
音量やエコーをととのえる
伴奏の音が大きすぎると、自分の声が聞こえず、音程がずれやすくなります。伴奏と自分の声が、どちらもよく聞こえるくらいに音量をととのえましょう。
エコーは、かけすぎると声がぼやけることがあります。いろいろためして、自分の声が聞きやすいところをさがしてみてください。
採点機能は「目安」としてつかう
カラオケの採点機能には、音の高さを画面でしめしてくれるものもあります。音程がずれやすいところをたしかめるのに、役立つことがあります。
ただし、点数は機械の見方のひとつです。点数にこだわりすぎず、「どこがずれやすいかを知る道具」としてつかうと、気持ちよく練習できると思います。
ひとりカラオケも練習の場に
人の目を気にせずに練習したいときは、ひとりでカラオケに行くのもよい方法です。同じ曲を何回も歌ったり、キーをかえてためしたりと、自分のペースで練習できます。
みんなと行くときのコツ
友だちや家族、職場の仲間と行くカラオケでは、上手に歌うことと同じくらい、その場をいっしょに楽しむことも大切です。
緊張したときは
人の前で歌うと、声がふるえたり、早口になったりすることがあります。そんなときは、歌が始まる前に、ゆっくり息をはいてみてください。肩の力がぬけて、声が出しやすくなることがあります。
歌詞の画面ばかりを見ず、ときどき聞いている人のほうを見て歌うと、気持ちがつたわりやすくなります。
ほかの人の歌もよく聞く
ほかの人が歌っているときは、手拍子をしたり、よく聞いたりしてみましょう。人の歌い方を聞くと、「ここで息をすうといいんだな」「この曲はこんなふうに歌うとすてきだな」と、気づくことがたくさんあります。
曲の長さや、場のふんいきも考える
長い曲や、知らない人が多い曲がつづくと、聞いている人がつかれてしまうこともあります。みんなが知っている曲や、短めの曲もおりまぜると、その場がもりあがりやすくなります。
練習の記録をつけてみる
ノートやスマホのメモに、つぎのようなことを書いておくと、上達を感じやすくなります。
- 練習した曲と、そのときのキー
- うまく歌えたところ、むずかしかったところ
- 録音を聞いて気づいたこと
前の記録を見かえすと、「前はこのキーがくるしかったのに、いまはらくに歌える」など、小さな変化に気づけることがあります。
のどを守るためにできること
カラオケは楽しくて、つい長い時間歌ってしまいがちです。のどを守るために、こんなことを気をつけてみてください。
- 歌のあいだに、水やお茶をこまめにのむ
- 高い曲ばかりを、つづけて歌わない
- さけぶような大きな声で歌わない
- つかれたら、聞く側にまわって休む
- かぜのときや、声がかすれているときは、むりに歌わない
のどのいたみや、声のかすれが何日もつづくときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
シニアの方へ
年をかさねると、「むかしより声が出にくくなった」と感じることもあると思います。でも、カラオケは、自分のペースで楽しめる、すてきな趣味です。
- すわったまま歌っても、まったくかまわない
- キーは、そのときの声に合わせて下げてよい
- 歌う前に、首や肩をゆっくりほぐす
- 長い時間歌うときは、とちゅうでしっかり休む
声が出にくいと感じるときのことは、こちらの記事にもまとめています。年をとって声が出にくいと感じたら。歌がすきな方のための、やさしい発声練習
もっと上手になりたいときは
家やカラオケ店での練習で、「もう少し上手になりたい」「自分ではどこを直せばいいかわからない」と感じたら、歌の教室で習ってみるのもひとつの方法です。
教室によっては、カラオケを楽しみたい方向けのコースを用意しているところもあります。体験レッスンで、「カラオケをもっと楽しみたい」と目的を伝えてみてください。教室によってレッスンのすすめ方はちがうので、いくつかくらべてみると安心です。近くの教室をさがすときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし
まとめ
- カラオケは、自分の声に合った曲えらびが大切
- まずは安心して歌える1曲をつくる
- 家では、聞きこみ、歌詞を読む、ハミング、リズム、録音の練習ができる
- カラオケ店では、歌いなれた曲で声をならし、キーやマイク、音量をととのえる
- 採点は「目安」としてつかい、点数にこだわりすぎない
- 水をのみ、休みながら歌って、のどを守る
- シニアの方は、すわって歌う、キーを下げるなど、むりのない形で楽しむ
練習してきた歌を、カラオケの外でも聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。お子様の部のほかに、一般やシニアの方が出られる部もあり、おうちでとった動画で、どんなジャンルの歌でも応募できます。十八番の1曲をためしてみるきっかけになればうれしいです。こどもの歌声グランプリ