海外の童謡を親子で楽しむ。日本でも歌われている外国の子どもの歌と、日本語で歌うときのコツ
「きらきら星」「ロンドン橋」「メリーさんのひつじ」。どれも、お子様といっしょに口ずさんだことのある歌かもしれません。じつはこれらは、海外で生まれた童謡です。日本語の歌詞がついて、長いあいだ日本の子どもたちにも歌われてきました。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、海外の童謡のなかでも、日本語で歌われてきた外国の童謡に目を向けます。どんな歌があるのか、外国の歌が日本語で歌われてきたのはなぜか、お子様と楽しむときの工夫、日本語で歌うときと、元のことばで歌うときのちがいなどをまとめました。
お子様が英語の歌を歌うときの発音のコツは、こちらの記事でくわしく紹介しています。子どもが英語の歌を歌うとき|発音のコツと、えらびやすい曲のタイプ
海外の童謡とは?日本で歌われている外国の子どもの歌
外国で生まれ、日本語の歌詞がついた歌
海外の童謡とは、外国で生まれ、その国の子どもたちに歌いつがれてきた歌のことです。そのなかには、日本語の歌詞がつけられて、日本でも歌われるようになった歌があります。
外国の童謡が日本語になるとき、元の歌詞をそのまま訳したものもあれば、メロディーだけを生かして、まったくちがう内容の日本語の歌詞をつけたものもあります。そのため、同じメロディーでも、元の国と日本とで、歌っている中身がちがうこともあります。
マザーグースということば
英語の国の古い子どもの歌や、わらべうたをまとめて「マザーグース」とよぶことがあります。子守歌、数え歌、なぞなぞのような歌、あそびながら歌う歌など、いろいろな種類がふくまれています。日本で歌われている海外の童謡のなかにも、このなかまの歌があります。
日本でも長く歌われている外国の童謡
ここでは、外国で生まれ、日本でも長く歌われてきた歌をいくつかあげます。
- きらきら星:夜空の星を見上げる、ゆったりとしたメロディーの歌
- ロンドン橋:イギリスの古い歌。手をつないで橋をつくる、あそび歌として親しまれてきた
- メリーさんのひつじ:アメリカで生まれた歌。くりかえしが楽しく、おぼえやすい
- かえるの合唱:ドイツの歌。追いかけるように歌う「輪唱」で楽しまれてきた
- ぶんぶんぶん:はちが飛ぶようすを歌った、はずむような歌
- ちょうちょう:ちょうちょうが花から花へ飛ぶようすを歌った、やさしい歌
- 森のくまさん:アメリカの歌がもとになった、かけあいが楽しい歌
- 線路はつづくよどこまでも:アメリカの歌がもとになった、元気に歌える歌
日本の童謡だと思っていた歌が、じつは外国生まれだった、ということもあります。お子様と「この歌は、どこの国で生まれたのかな」と調べてみるのも、楽しい時間になります。
外国の童謡が、日本語で歌われてきたわけ
メロディーがやさしく、おぼえやすい
海外の童謡には、音の動きがなだらかで、同じ形のくりかえしがある歌があります。こうした歌は、小さなお子様にもおぼえやすく、日本のことばをのせても歌いやすかったのかもしれません。
学校や園で歌われてきた
外国の歌に日本語の歌詞をつけたものは、学校や園でも歌われてきました。お父様・お母様、おじいさま・おばあさまも、子どものころに歌った歌があるかもしれません。世代をこえていっしょに歌えるのも、海外の童謡のよいところです。
あそびといっしょに楽しめる
「ロンドン橋」のように、手をつないだり、くぐったりしながら歌う歌もあります。歌とあそびがいっしょになっているので、歌うことになれていないお子様でも、自然に声が出やすくなります。
海外の童謡を、親子で楽しむ工夫
まずは日本語で、たっぷり歌う
はじめは、なじみのある日本語の歌詞で歌ってみてください。ことばの意味がわかると、お子様も気持ちをこめて歌いやすくなります。歌のなかに出てくる動物や星、花などを、絵本や図かんでいっしょに見てみるのもよいですね。
歌の生まれた国のことを話してみる
「かえるの合唱」ならドイツ、「ロンドン橋」ならイギリス、というように、歌が生まれた国のことを話してみてください。地図で国の場所をさがしたり、その国の食べものや建物の写真を見たりすると、歌の世界がぐんと広がります。
輪唱にチャレンジしてみる
「かえるの合唱」は、ひとりが歌いはじめたあと、少しおくれて、もうひとりが同じメロディーを歌いはじめる「輪唱」で楽しめる歌です。
- はじめは、お父様・お母様がゆっくり歌い、お子様はあとから入る
- 自分のパートがわからなくなったら、いったん止まって、もう一度合わせる
- なれてきたら、家族で人数をふやしてみる
ほかの人の声を聞きながら、自分の歌をつづけるのは、お子様にとってよい練習になります。うまくいかなくても、わらいながら何回かやってみてください。
体をつかって歌う
「ぶんぶんぶん」なら、はちになったつもりで手をひらひらさせる、「森のくまさん」なら、かけあいの部分を親子で分けて歌う、というように、体やかけあいをとり入れると、歌がもっと楽しくなります。小さなお子様は、じっと立って歌うより、動きながらのほうが声が出やすいこともあります。
日本語の歌詞と、元のことばの歌詞を歌いくらべる
元の歌詞の意味を知ってみる
日本語の歌詞と、元の国のことばの歌詞は、内容がちがうことがあります。お父様・お母様が元の歌詞の意味を調べて、お子様にわかりやすく伝えてみてください。「日本語の歌とは、ちょっとちがうことを歌っているんだね」という発見は、ことばへの興味にもつながります。
歌の意味を調べてまとめる方法は、こちらの記事も参考になります。外国語の歌の対訳の作り方。ことばの意味を知って、歌を深めよう
元のことばで歌うときは、少しずつ
元のことばで歌ってみたくなったら、はじめから全部をおぼえようとしなくてだいじょうぶです。
- まずは、元のことばの歌を何回か聞いて、ひびきになれる
- くりかえしの部分など、短いところだけ元のことばで歌ってみる
- ほかの部分は日本語で歌い、少しずつ元のことばの部分をふやす
元のことばで歌うと、リズムやことばのひびきが、日本語のときとちがって感じられることがあります。そのちがいを楽しむくらいの気持ちで、のんびり取り組んでみてください。
英語の歌をレッスンで習いたいときの教室のえらび方は、こちらの記事にまとめています。英語の歌の習い事。子供が英語と歌をいっしょに楽しめる教室のえらび方
日本語で歌うときに気をつけたいこと
外国のメロディーに日本語をのせた歌は、ことばの切れ目と、メロディーの切れ目がずれているところがあることもあります。歌うときは、次のようなことを意識してみてください。
- 歌詞を声に出して読み、意味のまとまりをたしかめる
- 息つぎをする場所を、ことばのまとまりに合わせて決めておく
- 小さな「っ」や、のばす音を、ていねいに歌う
ことばがはっきり聞こえると、聞いている人にも歌の情景が伝わりやすくなります。
海外の童謡を、歌の発表やコンクールで歌うとき
ルールをたしかめてから曲をえらぶ
海外の童謡を、発表会やコンクールで歌いたいと考えるお子様もいるかもしれません。コンクールによって、歌える曲のジャンルや、歌詞のことばについてのきまりがちがいます。曲を決める前に、募集のきまりをよくたしかめてください。
日本語で歌うか、元のことばで歌うか
日本語で歌うか、元のことばで歌うかは、お子様が気持ちよく歌えるほうをえらぶのがよいと思います。意味がわかって、心をこめて歌えるかどうかが大切です。まよったときは、歌の先生に相談してみてください。
短い歌は、表現をていねいに
海外の童謡には、短く、くりかえしのある歌もあります。くりかえしのたびに、声の大きさや表情を少しかえてみると、聞いている人をあきさせない歌になります。たとえば、はじめはやさしく、くりかえしでは少し明るく、というように、お子様といっしょに工夫を考えてみてください。
まとめ
- 海外の童謡とは、外国で生まれ、その国の子どもたちに歌いつがれてきた歌
- 「きらきら星」「ロンドン橋」「かえるの合唱」など、日本語の歌詞で長く歌われてきた歌がある
- 同じメロディーでも、元の歌詞と日本語の歌詞で内容がちがうことがある
- 歌の生まれた国を地図でさがしたり、輪唱や体の動きをとり入れたりすると、親子でもっと楽しめる
- 元のことばで歌うときは、短い部分から少しずつ
- 日本語で歌うときは、ことばのまとまりと息つぎの場所をたしかめる
海外の童謡は、ことばや国のちがいにふれながら、親子で楽しめる歌です。歌うことがもっと好きになったら、歌の教室で習ってみるのもひとつの方法です。歌の教室さがしそして、お子様の歌を目標に向けて楽しむきっかけとして、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ