子供と替え歌を作ってあそぼう。ことばを入れかえる楽しさと、作るときの注意
知っている歌のふしはそのままに、ことばだけを入れかえて歌う。それが「替え歌」です。お子様は、ことばあそびが大すきなことがあります。おなじみの歌のことばが、急に「おやつ」や「ねこ」にかわると、それだけで笑顔になってくれることもあります。
子供と替え歌を作るのに、むずかしい知識はいりません。元の歌を知っていて、入れかえることばを思いつけば、それでもう替え歌遊びのはじまりです。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、お子様と替え歌を作ってあそぶことにしぼって、ことばを入れかえる楽しさ、作り方の進め方、あそびのアイデア、作るときに気をつけたいことをまとめました。
替え歌の作り方の基本や、公開するときの注意については、こちらの記事でもくわしくまとめています。あわせて読んでみてください。替え歌の作り方。子供と楽しむコツと、公開するときの著作権の注意
替え歌あそびの楽しさ
ことばを入れかえるだけで、歌がかわる
替え歌のおもしろさは、ふしは同じなのに、ことばがかわるだけで、まったくちがう歌に聞こえるところです。
- 生きものの名前を、すきな食べものにかえる
- 出てくる場所を、おうちや園の名前にかえる
- 歌の主人公を、お子様自身にかえる
ほんの少し入れかえるだけでも、お子様にとっては「自分の歌」になります。いつもの歌が、急に身近に感じられることもあります。
ことばにふれる時間になる
替え歌を作るときは、「このふしに、どんなことばが入るかな」と考えます。ことばの長さを合わせたり、にたひびきのことばをさがしたりするうちに、お子様は自然とことばにたくさんふれていきます。
ただ、あくまで「あそび」です。ことばの勉強のためと考えすぎず、親子で笑いあう時間として、気軽に楽しんでください。
歌うことが、もっとすきになる
自分で考えたことばが歌になると、お子様は何度でも歌いたくなることがあります。歌うことが、聞くだけのものから、自分で作って楽しむものにかわっていきます。
元の歌のえらび方
お子様がよく知っている歌をえらぶ
替え歌の元にする歌は、お子様がふしをしっかり覚えている歌がえらびやすいです。ふしがあいまいだと、ことばを考えることと、ふしを思い出すことを同時にしなければならず、むずかしく感じてしまいます。
短くて、くりかえしのある歌
はじめは、短くて、同じふしがくりかえし出てくる歌が、ことばを入れかえやすいです。
昔から歌われている歌を元にする
元の歌には、昔から歌われているわらべうたや唱歌などがえらびやすいです。たとえば、こんな歌があります。
- 「ちょうちょう」
- 「かたつむり」
- 「むすんでひらいて」
- 「かえるの合唱」
- 「ぶんぶんぶん」
どれも、ふしがわかりやすく、短めの歌です。お子様が知っている歌から、えらんでみてください。わらべうたについては、こちらの記事でも紹介しています。わらべうたとは?昔から子どもたちが歌いついできた歌と、おうちでの遊び方
子供と替え歌を作る進め方
まず、元の歌をいっしょに歌う
替え歌を作る前に、元の歌を親子で何回か歌ってみましょう。ふしをからだで思い出しておくと、ことばを入れかえたときにも歌いやすくなります。
入れかえるところを、ひとつだけ決める
はじめから歌ぜんぶをかえようとすると、たいへんです。まずは、歌の中のことばをひとつだけ入れかえてみましょう。
たとえば「ちょうちょう」なら、ちょうちょうを、お子様のすきな生きものや乗りものにかえてみる。それだけでも、りっぱな替え歌です。
ことばの長さを、ふしに合わせる
入れかえることばは、元のことばと同じくらいの長さだと、歌いやすくなります。長すぎたり短すぎたりするときは、のばしたり、つめたりして、ふしに合わせてみてください。
- 長すぎるとき:短い言い方をさがす(「チョコレート」を「チョコ」にする、など)
- 短すぎるとき:音をのばして歌う、ことばをくりかえす
- どうしても合わないとき:ほかのことばにかえてみる
合わせ方に、正しい答えはありません。お子様が「これでいい」と思えたら、それでじゅうぶんです。
できたら、みんなで歌ってみる
ことばが決まったら、さっそく歌ってみましょう。お子様が考えたことばで歌うと、お子様はうれしそうな顔を見せてくれることがあります。「おもしろいね」「いいことばだね」と、作ったことをたくさんほめてあげてください。
替え歌あそびのアイデア
お子様が主人公の歌
歌の中に出てくる主人公を、お子様の名前にかえてみましょう。お子様が、歌の中で大活やくしているような気分になれます。きょうだいがいるときは、順番にひとりずつ主人公にすると、みんなが楽しめます。
毎日の生活の替え歌
お着がえ、ごはん、おかたづけ、おふろなど、毎日することを替え歌にするのも楽しいです。「つぎは、くつしたをはこう」のようなことばをふしにのせると、いつものしたくが、少し楽しくなることもあります。
季節や行事の替え歌
春の花、夏の海、秋の落ち葉、冬の雪など、季節のものをことばに入れると、その季節ならではの替え歌になります。おでかけした場所や、見たものをことばにするのもよいです。
しりとりや、ことばさがしと組み合わせる
「さ」ではじまることばを入れる、色の名前だけを入れる、など、決まりをつくってあそぶ方法もあります。ことばさがしが、そのまま替え歌づくりになります。
歌詞を自分で書くあそびに、もっと広げてみたいときは、こちらの記事も参考にしてください。子どもと歌詞を書いてみよう。初心者でもできる作詞あそびのはじめ方とやり方
作るときに気をつけたいこと
だれかをからかうことばは使わない
替え歌は、ことばをかえられるぶん、人をからかうようなことばも入れられてしまいます。お友だちの名前を入れて笑いものにしたり、見た目のことを言ったりする替え歌は、されたほうが悲しい気持ちになります。
「みんなが聞いて、うれしくなることばにしようね」と、作る前にお子様と話しておくと安心です。
元の歌も、大切にする
替え歌に夢中になると、元の歌のことばを忘れてしまうこともあります。替え歌であそんだあとは、元の歌もいっしょに歌ってみてください。元の歌があるからこそ、替え歌が楽しめる、ということも、お子様に伝えていけるとよいですね。
家や園の中で楽しむ
お子様と作った替え歌は、家族や、園のお友だちの前で楽しむ範囲にとどめておくのが安心です。
替え歌を動画にして、インターネットにのせたいと思うこともあるかもしれません。そのときは、元の曲の権利に気をつける必要があります。昔から歌われている歌でも、ことばやふしの権利がどうなっているかは、曲によってちがうことがあります。公開する前に、くわしくは調べてから決めるようにしてください。
歌いすぎで、のどをいためないように
替え歌がもりあがると、くりかえし大きな声で歌いたくなることがあります。さけぶような声にならないよう、ほどほどの声で楽しんでください。声のかすれや、のどの痛みが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
うまく作れないときは
親が先に、お手本を作る
お子様が「何をすればいいの?」ととまどっているときは、お父様・お母様が先にひとつ替え歌を作って、歌ってみせてあげてください。お手本を聞くと、「こんなふうにすればいいんだ」と、お子様もイメージしやすくなります。
えらべるようにしてあげる
ことばが思いつかないときは、「ねこと、いぬと、うさぎ、どれにする?」のように、いくつかの中からえらべるようにすると、お子様も参加しやすくなります。えらぶことも、作ることのひとつです。
できなくても、楽しかったらそれでいい
うまくまとまらなくても、とちゅうでほかのあそびにうつっても、かまいません。替え歌は、完成させることより、ことばを考えて笑いあう時間そのものが楽しいあそびです。
まとめ
- 替え歌は、ふしはそのままに、ことばを入れかえて楽しむ歌あそび
- 元の歌は、お子様がよく知っている、短くてくりかえしのある歌がえらびやすい
- 「ちょうちょう」「かたつむり」「むすんでひらいて」など、昔からの歌を元にできる
- はじめは、ことばをひとつだけ入れかえるところから
- お子様が主人公の歌、生活の歌、季節の歌など、アイデアを広げてみる
- 人をからかうことばは使わず、家や園の中で楽しむ
- 動画をのせたいときは、元の曲の権利について、くわしく調べてから決める
替え歌であそぶうちに、お子様が歌うことをもっと楽しめるようになったら、いろいろな歌にふれる機会を広げてみるのもよいですね。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ