心のこと・声かけ

お子様が「教室に行きたくない」と言ったら。理由の見つけ方と、休む・つづける・やめるの考え方

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「今日は、教室に行きたくない」

レッスンの日の朝や、出かける前になって、お子様がこう言い出すことがあります。歌が好きで通いはじめたはずなのに、とおどろくお父様・お母様もいらっしゃると思います。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、習い事に行きたくないとお子様が言ったときに、お父様・お母様ができることをまとめます。ここでは、練習や発表会の話ではなく、歌の教室に「行くこと」にしぼってお話しします。行きたくない理由の見つけ方と、休む・つづける・やめるの考え方を、いっしょに見ていきましょう。

「行きたくない」は、お子様からの大切なサインです。すぐに「行きなさい」「じゃあやめよう」と決めず、まずはその理由を知るところからはじめてみてください。

「行きたくない」と言われたときに、まずすること

その場で答えを出さない

出かける前に「行きたくない」と言われると、時間もなくて、あせってしまいますよね。でも、その場で強く言い聞かせたり、すぐに休むと決めたりすると、あとで気持ちを整理しにくくなります。

まずは「そうか、行きたくないんだね」と、お子様のことばをそのまま受けとめてあげてください。気持ちを受けとめてもらえると、お子様は少し落ちつきます。

「今日だけ」なのか「ずっと」なのかを見る

  • その日だけ、急に言い出した
  • ここしばらく、レッスンの日になると言う
  • 前から、何となく行くのをしぶっていた

その日だけなら、体調や気分、その日のできごとが関係しているのかもしれません。何回も続くなら、教室に行くこと自体に、何か気になることがあるのかもしれません。

行きたくない理由の見つけ方

理由を、いくつかに分けて考える

お子様が教室に行きたくない理由は、いろいろあります。大きく分けると、次のようなものが考えられます。

  • 体や気持ちの調子:つかれている、ねむい、体調がよくない
  • 教室までのこと:移動がたいへん、ほかにやりたいことがある
  • 教室の中のこと:先生やお友だちとの関係、レッスンの内容
  • 歌への気持ち:歌うことへの興味がうすれてきた

どれにあてはまるかによって、考え方がかわってきます。

体や気持ちの調子

園や学校でつかれていたり、ねむかったりすると、教室に行く元気が出ないことがあります。レッスンの前に、家でゆっくりする時間がとれているかを見なおしてみてください。

体調がわるいときは、無理をせずに休むことも大切です。のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

教室までのこと

教室に行くまでのことが、理由になっていることもあります。

  • 教室までの道のりが長くて、つかれる
  • 見たいテレビや、あそびたいことと時間が重なる
  • お友だちとあそぶ約束と重なる
  • 前の予定から急いで移動しなければならない

この場合は、歌の教室そのものではなく、時間や移動の負担を見なおすだけで、気持ちがかわることもあります。曜日や時間をかえる、オンラインのレッスンをためしてみる、という方法もあります。

教室の中のこと

  • 先生の言い方が気になる
  • グループレッスンで、お友だちとうまくいかない
  • レッスンの内容がむずかしくて、ついていけない
  • 前に注意されたことが、心にのこっている

教室の中で何かあったときは、お子様がすぐに話してくれないこともあります。「教室で楽しいことは何かな」「ちょっといやだなと思うことはある?」と、楽しいことと、いやなことの両方を聞いてみると、話しやすくなることがあります。

歌への気持ち

成長とともに、興味がほかにうつることもあります。歌うことは好きでも、教室でのレッスンにはあまり気がのらない、というお子様もいます。

この場合は、歌そのものをきらいになったのか、教室の形が合わなくなったのかを分けて考えてみると、次の一歩が見えやすくなります。

話を聞くときのコツ

責めないで聞く

「なんで行きたくないの」と強く聞くと、お子様はしかられていると感じてしまいます。「行きたくない気持ちになったのは、どうしてかな」と、気持ちによりそう聞き方をしてみてください。

話しやすい時間をえらぶ

出かける前のばたばたした時間より、夜のゆったりした時間や、いっしょに歩いているときのほうが、話しやすいお子様もいます。

すぐに解決しようとしない

理由がわかっても、すぐに「じゃあこうしよう」と決めなくてもだいじょうぶです。お子様が話してくれたことに「教えてくれてありがとう」と伝えるだけでも、お子様は安心します。

休む・つづける・やめるの考え方

休むという選択

体調や気持ちがつかれているときは、休むことも大切な選択です。休むことは、にげることではありません。少し休んで元気が出れば、また教室に行けるようになることもあります。

レッスンを休むときの連絡のしかたや、ふりかえのたしかめ方は、こちらの記事にまとめています。歌のレッスンを休むとき。習い事を休む連絡の例文と、振替のたしかめ方

ただ、休んだ日はテレビやゲームの時間にするのではなく、ゆっくり体を休めたり、おうちで好きな歌を聞いたりする時間にすると、次のレッスンに気持ちを向けやすくなります。

つづけるという選択

理由がはっきりしていて、工夫できそうなときは、つづける方向で考えてみるのもよいと思います。

  • 教室に行ったあとのお楽しみを用意する
  • 先生に、お子様のようすを相談する
  • レッスンの時間や曜日をかえる
  • 行く前に、好きな歌をいっしょに歌って気分を上げる

「行く前はいやがるけれど、行ってしまえば楽しそうにしている」というお子様もいます。その場合は、教室に行くまでの気持ちの切りかえを手伝ってあげると、通いやすくなることがあります。

やめるという選択

いろいろ工夫しても、教室に行くことがお子様にとって大きな負担になっているときは、やめることも考えてよいと思います。

やめるかどうかを考えるときは、次のようなことを家族で話し合ってみてください。

  • お子様は、歌うこと自体は好きか
  • ほかの教室や、ちがう形のレッスンなら行けそうか
  • お子様の体や心に、負担が出ていないか
  • お子様自身は、どうしたいと思っているか

やめたいときの考え方や、先生への伝え方は、こちらの記事でくわしくまとめています。歌の教室をやめたい・かえたいと思ったとき。考えることと、先生への伝え方

教室に行く前の時間を、おだやかにする工夫

「行きたくない」は、出かける前のあわただしい時間に出てくることが多いものです。教室に行く前の時間をすごしやすくするだけで、お子様の気持ちがかわることもあります。

出かける準備は、早めにすませる

レッスンバッグや楽譜、水とうなどは、前の日のうちにいっしょに用意しておくと安心です。出かける直前に「早くして」と急がせることが少なくなり、お子様もお父様・お母様も、落ちついて家を出やすくなります。

行く前の流れを決めておく

  • おやつを食べてから出かける
  • 玄関で、好きな歌を少しだけ歌う
  • 教室までの道で、しりとりをする

毎回同じ流れにしておくと、お子様は「次は教室に行く時間だ」と気持ちを切りかえやすくなります。

教室のあとの楽しみを話す

「帰りに、あの公園によってみようか」「夕ごはんは、好きなメニューにしようね」など、教室のあとの小さな楽しみを話しておくのもひとつの方法です。ごほうびでつるのではなく、教室の日を楽しい日にするための工夫と考えるとよいと思います。

行けた日は、そのことをみとめる

しぶっていても、教室に行けた日は「行けたね」と、そのことをみとめてあげてください。レッスンの内容より、行けたこと自体をみとめてもらえると、お子様の自信につながります。

お父様・お母様の気持ちも大切に

「せっかく通いはじめたのに」「月謝がもったいない」と感じることもあると思います。そう思うのは、お子様のことを大切に考えているからこそです。

でも、お父様・お母様だけでがんばりすぎなくてもだいじょうぶです。先生に相談したり、家族で話し合ったりしながら、お子様にとって、そしておうちの方にとっても、むりのない形をさがしてみてください。

教室に行かなくても、歌はつづけられる

教室に行くことがむずかしくなっても、歌を楽しむ方法はたくさんあります。

  • おうちで好きな歌をいっしょに歌う
  • 歌の動画を見ながら、まねして歌う
  • 家族の前で、小さな発表会をする
  • しばらくしてから、また教室をのぞいてみる

教室はあくまでも、歌を楽しむための場所のひとつです。お子様が「歌うのが好き」という気持ちを持ちつづけられることが、いちばん大切だと思います。

まとめ

  • 「行きたくない」と言われたら、その場で答えを出さず、まず受けとめる
  • その日だけなのか、何回も続いているのかを見る
  • 理由は、体や気持ちの調子、教室までのこと、教室の中のこと、歌への気持ちに分けて考える
  • 責めずに、話しやすい時間に聞いてみる
  • 休む・つづける・やめるは、お子様のようすを見ながら家族で考える
  • 教室に行かなくても、歌を楽しむ方法はある

教室に通うのがむずかしい時期でも、おうちで歌う楽しさは大切にしたいものです。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られるので、教室を休んでいるときでも、おうちで撮った動画で参加できます。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、歌うことをもう一度楽しむきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ

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