ひとりぐらしのシニアの方が歌を楽しむ。家でも外でも、歌の時間のつくり方
「ひとりぐらしなので、家で好きなときに歌を楽しみたい」 「一人暮らしの毎日に、何か趣味がほしい」 「シニアになってから、もう一度歌ってみたい」
ひとりぐらしには、自分のペースで時間をつかえる、というよさがあります。好きなときに、好きな歌を、好きなだけ口ずさめるのも、そのひとつかもしれません。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、ひとりぐらしのシニアの方に向けて、家の中で歌の時間をつくる工夫と、外で歌を楽しむ場所の見つけ方をまとめました。
ひとりぐらしといっても、すごし方や気持ちは人それぞれです。ひとりの時間をのんびり楽しみたい方もいれば、人と歌う場所もほしいと感じる方もいらっしゃると思います。ご自分に合いそうなところだけ、読んでみてください。
ひとりぐらしで歌を楽しむよさ
自分のペースで歌える
ひとりぐらしなら、だれかの予定に合わせなくても、歌いたいときに歌えます。朝の家事のあいまに、夕方のひと休みに、など、自分の生活のリズムに合わせて歌の時間をつくれます。
選ぶ曲も、自由です。若いころに好きだった歌謡曲、学校で歌った唱歌、テレビで聞いて気になった新しい歌など、だれに気をつかうこともなく選べます。
声を出すきっかけになる
ひとりですごす日は、声を出す場面があまりない、ということもあるかもしれません。歌は、そんな日にも、自然に声を出すきっかけになります。
歌うことで気分が明るくなる、声を出すことで口のまわりを動かせる、などと言われることもあります。ただ、感じ方は人それぞれで、病気がよくなったり、ふせげたりするものではありません。「楽しいから歌う」くらいの気持ちで、むりなく続けるのがいちばんです。
家の中で、歌の時間をつくる工夫
歌う時間を、ゆるく決めておく
いつでも歌える、ということは、いつまでも歌わないまま、ということにもなりやすいものです。毎日の生活の中で、歌う時間をゆるく決めておくと、歌の時間がつづきやすくなります。
- 朝ごはんのあと、お茶をのみながら
- お昼のテレビのあとに
- 夕方、洗濯ものをとりこんだあとに
決めた時間に歌えなかった日があっても、気にしなくてだいじょうぶです。「この時間は歌の時間」という目安があるだけで、思い出しやすくなります。
朝は声が出にくいこともあるので、起きてすぐではなく、少し体が目ざめてからのほうが歌いやすいかもしれません。
好きな歌のリストを作る
歌いたい歌を、ノートやメモに書き出しておくと、歌う日に曲を選びやすくなります。
- 若いころによく聞いた歌
- 季節ごとに歌いたい歌
- テレビやラジオで聞いて、歌ってみたくなった歌
- 気持ちを落ちつけたいときの歌
リストを見ながら、「今日はどれにしようかな」と選ぶのも、楽しみのひとつになります。
音源や歌番組に合わせて歌う
ひとりで歌うときは、伴奏があると歌いやすくなります。CDやラジオ、テレビの歌番組、スマホのカラオケアプリなど、手もとにあるものをつかってみてください。
スマホの操作が少し不安な方は、家族や知り合いに、よく聞く曲をすぐに流せるように設定してもらうのもひとつの方法です。
歌詞カードを用意する
歌詞を思い出しながら歌うのもよいですが、歌詞カードがあると、安心して歌えます。大きな文字で書いておくと、見やすくなります。歌詞をおぼえたいときのコツは、こちらの記事でもまとめています。シニアが歌詞をおぼえるコツ。あせらず、楽しくつづけるための工夫
自分の歌を録音してみる
スマホやテープレコーダーなどで自分の歌を録音して、あとで聞いてみるのも楽しみ方のひとつです。前に録音したものと聞きくらべると、声の出し方の変化に気づくこともあります。
録音を聞くのがはずかしいときは、むりに聞かなくてもかまいません。「歌った日」の記録として、のこしておくだけでもよいと思います。
季節や行事に合わせて歌を選ぶ
歌う曲にまよったときは、季節や行事をヒントにしてみるのもよい方法です。春には春の歌、夏には夏祭りや海の歌、秋には月や紅葉の歌、冬には雪やお正月の歌、というように、季節に合わせて歌を選ぶと、毎日の生活にも小さな変化が生まれます。
カレンダーを見ながら、「来月はどの歌を歌おうかな」と考えるのも、楽しみのひとつになるかもしれません。窓の外の景色や、スーパーにならぶ旬の食べものから、歌を思いつくこともあります。
歌の時間を、ほかの楽しみとつなげる
歌の時間を、ほかの好きなこととつなげてみるのもおすすめです。
- 好きなお茶やお菓子を用意してから歌う
- 歌った曲の名前を、日記や手帳に書いておく
- 歌った歌の思い出を、ノートに書いてみる
- 家族や友人との電話で、最近歌っている歌の話をする
歌の時間が、毎日の楽しみのひとつになっていくと、自然と長くつづけやすくなります。
まわりへの音の気くばり
集合住宅では、時間帯と音量に気をつける
アパートやマンションでひとりぐらしをしている方は、となりや上下の部屋への音にも気をくばりたいところです。
- 早朝や夜おそくは、大きな声で歌うのをひかえる
- 音源の音量を、上げすぎない
- 窓をしめてから歌う
声の大きさが気になるときは、口をとじたハミングや、小さめの声で歌うだけでも、歌の時間は楽しめます。
大きな声で歌いたいときは、外の場所も使う
思いきり声を出したいときは、カラオケ店や、公民館の部屋など、外の場所を使う方法もあります。ひとりでカラオケに行くのも、気軽な楽しみ方のひとつです。ひとりカラオケで歌の練習をする。時間のつかい方と、録音のすすめ
外で歌を楽しむ場所を見つける
公民館や地域の講座
公民館や地域のセンターでは、歌や合唱の講座がひらかれていることがあります。地域の広報誌や、公民館の掲示板、市や区のホームページなどで、さがしてみてください。
家から歩いて行ける場所なら、通うのも負担になりにくく、近所に顔見知りができるきっかけになることもあります。身近な歌の講座のさがし方は、こちらの記事にまとめています。公民館や地域の歌の講座をさがす。身近な場所で、気軽に歌をはじめるために
歌声喫茶や歌のサークル
歌声喫茶や、歌のサークル、カラオケのサークルなど、みんなで歌を楽しむ場もあります。見学ができるところなら、まずは見学だけしてみると、雰囲気がわかって安心です。
人と歌うのは気がすすまない、という方は、むりに参加しなくてもだいじょうぶです。ひとりで歌う時間も、なかまと歌う時間も、どちらもすてきな楽しみ方です。
歌の教室や、オンラインのレッスン
もう少し上手に歌いたい、きちんと習ってみたい、という気持ちがあるなら、歌の教室で先生に習う方法もあります。教室に通うのがむずかしいときは、家から受けられるオンラインのレッスンもあります。
通い方や、レッスンの内容は、教室によってちがいます。体験レッスンをしているところもあるので、気になる教室があれば、問い合わせてみてください。
体調が気になる日の考え方
むりをせず、休む日もつくる
体調がすぐれない日や、つかれている日は、むりに歌わなくてかまいません。歌は、元気なときに楽しめばよいものです。
歌っているとちゅうで、せきこむ、息苦しい、めまいがする、といったようすがあれば、すぐに歌うのをやめて、座って休んでください。歌ったあとに、のどの痛みや声のかすれがしばらく続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
外に出かけるときは、まわりに伝えておく
歌の講座やサークルに出かけるときは、家族や知り合いに、行き先をひとこと伝えておくと安心です。体調が心配な日は、むりに出かけず、家でのんびり歌を聞いてすごすのもよいと思います。
まとめ
- ひとりぐらしは、自分のペースで、好きな歌を自由に楽しめる
- 歌は、声を出すきっかけになる。健康のためと考えすぎず、楽しいから歌う、くらいの気持ちで
- 歌う時間をゆるく決め、好きな歌のリストや歌詞カードを用意する
- 音源や歌番組に合わせて歌い、録音を記録としてのこすのもよい
- 集合住宅では、時間帯と音量に気をくばる
- 公民館の講座、歌声喫茶、サークル、教室など、外で歌える場所もある
- 体調がすぐれない日はむりをせず、出かけるときはまわりに伝えておく
家での歌の時間に慣れてきたら、先生に習ってみるのも、新しい楽しみになるかもしれません。シニアの方が通いやすい教室や、家から受けられるオンラインのレッスンをさがしてみてください。歌の教室さがし
ひとりで楽しんできた歌を、だれかに聞いてもらうのも、歌の楽しみ方のひとつです。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ