2歳児クラスの発表会の歌。えらび方と、楽しく舞台に立つための工夫
「2歳児クラスの発表会、どんな歌をえらべばいいのかな」 「保育園の発表会で、2歳児が歌える歌ってあるのかな」 「舞台の上で、うちの子は歌えるのかしら」
2歳児の発表会の歌について、こんなふうに考えている先生や、お父様・お母様もいらっしゃると思います。2歳児クラスは、園の発表会のなかでも、小さいほうのクラスになることもあります。舞台に立つこと自体が、はじめての体験というお子様もいます。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、2歳児クラスにしぼって、発表会の歌のえらび方と、お子様が楽しく舞台に立つための工夫をまとめました。年れい全体での曲えらびのめやすは、こちらの記事にまとめています。子どもの発表会で歌いやすい曲のえらび方。年れい別のめやすと、きめる前に見ておきたいこと
2歳児の発表会の歌で、大切にしたいこと
「上手に歌う」より「楽しかった」を大切に
2歳児クラスの発表会では、声をそろえることや、正しい音で歌うことを目標にしなくてもかまいません。お子様が「たのしかった」と感じて、舞台からおりてこられることが、なにより大切です。
歌えるお子様もいれば、手だけ動かすお子様、じっと立っているお子様もいます。どれも、その子なりの参加のしかたです。お子様によってちがいます、という前提で、先生もお父様・お母様も見守ってあげてください。
歌と体の動きをいっしょにする
2歳児クラスでは、歌だけを聞かせるより、手や体の動きといっしょに楽しむ形がなじみやすいこともあります。声が出なくても、手をたたいたり、ゆらゆらしたりすることで、お子様も「いっしょにやっている」気持ちになれます。
見ているお父様・お母様にとっても、動きがあると、お子様の楽しんでいるようすが伝わりやすくなります。
2歳児クラスの発表会の歌のえらび方
短くて、くりかえしのある歌
2歳児の発表会の歌は、短くて、同じことばやメロディーがくりかえし出てくる歌がなじみやすいです。くりかえしがあると、お子様も「つぎはこれ」と、気持ちの準備がしやすくなります。
全部を歌えなくても、くりかえしの部分だけ声を出す、というのもすてきな参加のしかたです。
ふだんの保育で歌っている歌から
発表会のために、あたらしい歌をいちから練習するより、ふだんの保育でなんども歌っている歌からえらぶと、お子様も安心して舞台に立てます。
- 朝の会や帰りの会で、よく口ずさんでいる歌
- 手あそびの時間に、楽しそうにしている歌
- 季節の行事で歌ってきた歌
お子様が自分から歌いだすような歌は、発表会の歌の候補になります。
手あそび歌・古くからある童謡の例
2歳児クラスの発表会で、とり入れやすい手あそび歌や童謡の例です。どれも、むかしから歌いつがれてきた歌です。
- 「むすんでひらいて」:手をにぎったり、ひらいたりする動きがわかりやすい歌
- 「げんこつやまのたぬきさん」:手の動きがたくさんあり、見ている方も楽しめる歌
- 「いとまきのうた」:手をくるくるまわす動きが、舞台でもかわいらしく見える歌
- 「ぶんぶんぶん」:はちのように手をひらひらさせるなど、動きをつけやすい歌
- 「チューリップ」:手で花の形をつくるなど、見た目にもわかりやすい歌
- 「かえるのがっしょう」:かえるのまねをしながら、楽しく歌える歌
- 「きらきらぼし」:手をきらきらさせる動きをつけやすい歌
園や先生によっては、最近の曲をえらぶこともあります。どの曲でも、クラスのお子様が楽しめるかどうかを、大切な目じるしにしてみてください。
えらぶ前に、クラスのようすを見ておく
同じ2歳児クラスでも、歌うことがすきなお子様が集まっているクラスもあれば、体を動かすことがすきなお子様が集まっているクラスもあります。ふだんの保育のなかで、お子様たちがどんなときに楽しそうにしているかを見ておくと、曲をえらぶときのヒントになります。
- 歌の時間に、声を出して楽しんでいるか
- 手あそびのときに、手の動きをまねしているか
- 音楽に合わせて、体をゆらしているか
歌よりも動きが楽しそうなクラスなら、手あそび歌を中心にする、歌が楽しそうなクラスなら、みんなで声を出す時間を少し長めにする、というように考えてみてください。
季節や発表会のテーマに合わせる
発表会の時期や、劇・お遊戯のテーマに合わせて歌をえらぶのもひとつの方法です。たとえば、冬の発表会なら冬の歌、春なら花や虫の出てくる歌、というように、ふだんの季節の歌とつなげると、お子様もなじみやすくなります。
2歳児クラスの、発表会の歌の練習のすすめ方
「練習」より「いつもの歌の時間」として
2歳児クラスでは、発表会のための練習を、特別な時間にしすぎないことも大切です。いつもの歌の時間や、あそびの時間のなかで、くりかえし楽しむ形にすると、お子様も自然に歌になじんでいきます。
「きょうも、あの歌やろうか」と声をかけて、お子様が楽しそうにのってきたら、それでじゅうぶんです。
短い時間で、楽しいうちに終わる
2歳児クラスでは、長い時間の練習はむずかしいこともあります。短い時間で、お子様がまだ楽しんでいるうちに終わりにすると、「またやりたい」という気持ちがのこりやすくなります。
あきてきたようすが見えたら、むりに続けず、ほかのあそびに切りかえてもかまいません。
舞台と同じ並び方に、少しずつなれる
発表会が近づいてきたら、保育室のなかで、舞台と同じように並んでみるのもよい方法です。
- 床にテープやマークをはって、立つ場所をわかりやすくする
- 先生が前に立って、いっしょに手あそびをする
- ほかのクラスのお友だちに、お客さん役をしてもらう
舞台に立つときの「いつもとちがう感じ」に、少しずつなれておくと、当日もお子様が落ちつきやすくなることがあります。
お父様・お母様が、おうちでできること
おうちでも、いっしょに口ずさむ
園で歌っている歌がわかったら、おうちでもいっしょに口ずさんでみてください。おふろの時間や、おさんぽのときなど、楽しい時間のなかで歌うと、お子様にとっても「すきな歌」になりやすくなります。
「上手に歌って」と練習させるのではなく、お父様・お母様が楽しそうに歌う姿を見せてあげるだけでも、じゅうぶんです。おうちでの歌あそびのアイデアは、こちらの記事にもまとめています。幼児とおうちの歌あそび。0〜5歳の歌の時間のつくり方
「歌わなくても大丈夫」と伝えておく
発表会の前に「ちゃんと歌ってね」と言われると、お子様が不安になることもあります。
- 「楽しんでくれたら、それでうれしいよ」
- 「ママ(パパ)、見に行くのを楽しみにしているね」
- 「手をふってくれたら、ふりかえすね」
こんなふうに、歌えなくても大丈夫だと伝えておくと、お子様も気持ちが軽くなることがあります。
当日、楽しく舞台に立つための工夫
舞台で泣いてしまっても、それも思い出
2歳児クラスの発表会では、舞台の上で泣いてしまったり、かたまってしまったりするお子様もいます。大勢の人やライトなど、いつもとちがう場所におどろくのは、ふしぎなことではありません。
先生がそばについたり、だっこしたまま舞台に立ったりと、その子が安心できる形で参加できれば、それでじゅうぶんです。舞台がこわい気持ちとのつきあい方は、こちらの記事でも紹介しています。発表会や本番で泣いてしまう子供へ。歌のステージがこわい気持ちとのつきあい方
先生は、お子様から見えるところに
2歳児クラスでは、先生がお子様から見える場所にいることで、安心して歌えることがあります。舞台の前や横で、先生がいっしょに手あそびをしたり、にっこり笑いかけたりすると、お子様も先生のまねをして動きやすくなります。
客席のお父様・お母様は、笑顔で見守る
客席から、お子様の名前を大きな声でよんだり、手をはげしくふったりすると、お子様の気持ちがそちらに向いて、舞台からはなれたくなってしまうこともあります。
- 笑顔で、静かに見守る
- 目が合ったら、小さく手をふる
- 終わったら、大きな拍手をおくる
こうした見守り方をしておくと、お子様も落ちついて舞台に立ちやすくなります。
終わったあとは、たくさんほめる
発表会のあとは、歌えたかどうかではなく、舞台に立ったこと自体をたくさんほめてあげてください。
- 「舞台に立って、かっこよかったね」
- 「手のうごき、かわいかったよ」
- 「がんばったね。見ていてうれしかったよ」
お子様にとって、「発表会は楽しかった」という気持ちがのこることが、つぎの舞台へのよいきっかけになります。
まとめ
- 2歳児の発表会の歌は、「上手に歌う」より「楽しかった」を大切にする
- 短くて、くりかえしのある歌や、体の動きをつけやすい歌がなじみやすい
- ふだんの保育で歌っている、手あそび歌や古くからある童謡からえらぶと安心
- 練習は「いつもの歌の時間」として、短く、楽しいうちに終わる
- おうちでは、いっしょに口ずさみ、「歌わなくても大丈夫」と伝えておく
- 当日は、泣いてもかたまっても、それも大切な思い出として見守る
- 終わったあとは、舞台に立ったこと自体をたくさんほめる
2歳児クラスの発表会は、お子様が「人の前で歌う」楽しさにふれる、はじめの一歩になることもあります。これから少しずつ歌がすきになっていくお子様に、いつか目標のひとつとして、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ