合唱団の見学のマナーと服装。見学の前に聞いておきたいことと、当日のすごし方
「合唱団の見学に行くことになったけれど、どんな服装で行けばいいの?」 「見学のときのマナーがわからなくて、少し不安」 「子どもの合唱団の見学に、親はどこまでついていけばいいのかな」
合唱団の見学は、その団の雰囲気や練習のようすを、自分の目と耳でたしかめられる大切な機会です。いっぽうで、はじめての場所に行くので、どうふるまえばよいのか迷うこともあると思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、合唱団の見学の日にしぼって、見学の前に聞いておきたいこと、服装や持ち物、当日のマナー、見学のあとの連絡のしかたをまとめました。子どもの合唱団に見学に行くお子様とお父様・お母様、大人の合唱団に見学に行く方の、どちらにも役立つように書いています。
合唱団のさがし方や、入団までの全体の流れについては、こちらの記事にまとめています。子どもの合唱団については子どもの合唱団に入るには?さがし方、オーディション、入る前にたしかめること、大人の合唱団については大人の合唱団・コーラスのはじめ方|見学のしかた、パートの決まり方、長くつづけるコツをご覧ください。
見学の申しこみと、前もって聞いておきたいこと
見学は、かならず先に連絡してから
合唱団の練習は、団の人たちが場所を借りて行っていることもあります。とつぜん会場に行くのではなく、団のホームページや問い合わせ先から、先に見学をお願いしておきましょう。
申しこみのときは、次のことを伝えるとスムーズです。
- 見学したい人の名前と、子どもの場合は学年
- 大人の場合は、合唱の経験があるかどうか
- 見学できそうな日の候補
- 子どもの場合は、つきそいの人の人数
申しこみの文の例
大人の合唱団に見学を申しこむときの例です。
「はじめてご連絡いたします。中村と申します。貴団の演奏会を聞き、いっしょに歌ってみたいと思いました。合唱はほぼ未経験ですが、練習を見学させていただくことはできますでしょうか。ご都合のよい日を教えていただけますと幸いです。」
子どもの合唱団に、お父様・お母様から申しこむときの例です。
「はじめまして。小学生の娘をもつ、田中と申します。娘が歌うことが好きで、貴団の練習を見学させていただきたいと考えております。見学の日には、わたしもつきそう予定です。見学できる日や、当日の持ち物があれば教えていただけますでしょうか。」
見学の前に聞いておきたいこと
当日あわてないように、申しこみの返事をもらったときに、次のことをたしかめておくと安心です。
- 練習の会場と、集合する時間
- 会場に入る場所(正面の入口か、うら口か、など)
- 見学の時間は練習の一部か、さいごまでか
- いっしょに歌ってみることができるか、見るだけか
- 持ってきてほしいもの(上ばき、筆記用具など)
- 車や自転車をとめる場所があるか
- 子どもの場合、親はどこで待つのか、同じ部屋で見られるのか
とくに上ばきは、学校や公民館の部屋で練習している団では必要になることがあります。わからないことは、遠慮せずに聞いてかまいません。
合唱団の見学の服装
きほんは、清潔で動きやすい服
見学の服装は、とくに決まっていない団もあります。きほんは、清潔感があって、体を動かしやすい服で大丈夫です。
合唱の練習では、立ったり座ったり、体をほぐす体操をしたりすることもあります。おなかまわりをしめつけない服だと、いっしょに歌うことになったときにも、息がしやすくなります。
大人の見学の服装
- シャツやカットソーに、ゆったりしたパンツやスカート
- 室内の温度に合わせて、さっと着たりぬいだりできる上着
- ヒールの高すぎない、歩きやすいくつ
スーツのようにかしこまった服でなくてもかまいません。反対に、あまりにラフすぎる服や、香りの強い香水はさけたほうが、まわりの方も気持ちよくすごせます。歌う場では、香りが気になる方もいらっしゃいます。
子どもの見学の服装
- ふだん学校に着ていくような、動きやすい服
- 上ばきが必要な場合は、名前を書いたもの
- 長い髪は、歌うときにじゃまにならないようにまとめる
お子様がよそいきの服で緊張してしまうより、着なれた服のほうが、のびのびと練習のようすを見られます。
つきそうお父様・お母様の服装
つきそいのお父様・お母様も、きほんは落ちついた、ふだん着で大丈夫です。部屋のうしろで静かに見ることになるので、音の出にくいくつや、ガサガサしにくい上着をえらぶと安心です。
持ち物
- 飲み物(水やお茶など。ふたのできる入れ物)
- 筆記用具とメモ帳
- 上ばき(必要な場合)
- のどをいたわるためのハンカチやマスク
- 見学の連絡をしたメールや、連絡先のメモ
いっしょに歌う場合は、楽譜をかしてもらえることもあります。楽譜に書きこみをしてよいかは、その場でたしかめましょう。
見学の日のマナー
時間に少しゆとりをもって着く
会場には、すこし早めに着くようにしましょう。ただし、早すぎると、団の人たちが準備をしている最中でじゃまになることもあります。練習の開始より少し前に着き、受付や担当の方に声をかけるくらいがよいでしょう。
もしおくれそうなときは、教えてもらった連絡先に、早めに一報を入れてください。
さいしょのあいさつ
会場に着いたら、担当の方にあいさつをします。
「本日、見学をお願いしております、中村です。よろしくお願いいたします。」
子どもの場合は、お子様が自分で名前を言えるように、おうちで少し練習しておくとよいかもしれません。うまく言えなくても、お父様・お母様がそっとことばをそえれば大丈夫です。
練習中は、静かに見る
合唱の練習は、指揮者や先生の話を聞きながら、みんなで音をそろえていく時間です。見学のときは、次のことに気をつけましょう。
- スマートフォンは音が鳴らないようにしておく
- 練習中の私語はひかえる
- 指揮者の先生が話しているときは、出入りしない
- 写真や動画は、許可がなければとらない
とくに子どもの合唱団では、団員のお子様の写真が写りこまないように気をつけることが大切です。
いっしょに歌うことになったら
「よかったら、いっしょに歌ってみませんか」とさそわれることもあります。歌うかどうかは、むりをしなくてかまいません。「今日は見るだけにします」とお伝えしても、失礼にはなりません。
いっしょに歌うときは、上手に歌おうとしすぎなくて大丈夫です。まわりの声を聞きながら、小さめの声で合わせてみるだけでも、団の雰囲気がよくわかります。のどに痛みがあるときは、歌わずに見学だけにしておきましょう。
子どもの見学で、お父様・お母様が気をつけたいこと
- 練習中に、お子様にあれこれ声をかけすぎない
- ほかの団員のお子様と、自分のお子様をくらべない
- 気になることは、練習のあとに担当の方に聞く
お子様が緊張して固まってしまっても、あせらずに見守ってあげてください。見学の日は、お子様が「ここで歌ってみたいかどうか」を感じる日です。
見学のときに見ておきたいこと
見学の日は、団の雰囲気を知るよい機会です。次のようなところを、そっと見ておくと、あとで考えるときの手がかりになります。
- 先生や指揮者の方の、ことばのかけ方
- 団員どうしの雰囲気(あいさつ、休けい時間のようす)
- 練習の進み方(声の準備から曲の練習までの流れ)
- 子どもの場合、お子様と同じくらいの年の団員がいるか
- 団費や係の分担など、入団後の負担
お金のことは、見学の日に聞きにくいこともあるかもしれません。子どもの合唱団にかかる費用の種類については、こちらの記事が参考になります。子どもの合唱団にかかる費用の種類。入団の前に確かめておきたいこと
見学のあとの、お礼と返事
その日のうちに、お礼を伝える
見学が終わったら、帰るときに担当の方へ「今日はありがとうございました」と伝えましょう。そのあと、メールなどで、あらためてお礼の連絡をすると、ていねいな印象になります。
「本日は、練習を見学させていただき、ありがとうございました。みなさまの声がひとつにまとまっていくようすに、心が動きました。入団については、家族と相談してから、あらためてご連絡いたします。」
入団するかどうかは、ゆっくり決めていい
見学のその場で、入団を決めなくても大丈夫です。お子様の場合は、おうちに帰ってから、お子様に「どうだった?」と聞いてみてください。楽しかったこと、少し不安だったことを話してもらうと、お子様の気持ちが見えてきます。
入団しないと決めたときも、ひとこと連絡を
見学したけれど入団しないと決めたときも、そのままにせず、ひとこと連絡をするのがマナーです。
「先日は見学させていただき、ありがとうございました。家族で相談しましたが、今回は入団を見合わせることにいたしました。あたたかく迎えていただき、感謝しております。」
理由をくわしく書く必要はありません。お礼の気持ちが伝われば、それでじゅうぶんです。
まとめ
- 合唱団の見学は、かならず先に申しこみ、会場や時間、持ち物をたしかめておく
- 服装は、清潔で動きやすいふだん着がきほん。香りの強いものはさける
- 子どもの見学では、着なれた服と、必要なら上ばきを用意する
- 当日は、時間にゆとりをもって着き、担当の方にあいさつをする
- 練習中は静かに見て、写真や動画は許可なくとらない
- いっしょに歌うかどうかは、むりをしなくてよい
- 見学のあとは、お礼を伝え、入団する・しないにかかわらず返事をする
見学で「ここで歌ってみたい」と思える場所に出会えると、歌の時間がもっと楽しくなります。合唱団のほかにも、個人レッスンや歌の教室をくらべてみたいときは、歌の教室さがしも使ってみてください。合唱とはべつに、ひとりで歌う形で目標をもってみたい方には、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ