冬休みの歌の練習計画。子どもも大人も、短い時間でつづけるコツ
「冬休みこそ、歌の練習をがんばりたい」 「でも、年末年始はいそがしくて、気がついたら休みがおわっていそう」
冬休みは、ふだんより時間があるように見えて、じつはあっというまにすぎてしまうお休みです。大そうじ、帰省、お正月の行事、親せきの集まりなど、毎日の予定がくるくるかわります。そのため、「毎日1時間練習する」と決めても、なかなか思ったとおりにはいかないことが多いです。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌の練習は、長い時間を1回やるより、短い時間を何回もくりかえすほうが、つづけやすいものです。
この記事では、冬休みの歌の練習について、短い時間でもつづけられる計画の立て方をまとめます。お子様の場合と大人の場合、それぞれのコツも書いていますので、ご家族で読んでみてください。
1年をとおした歌の目標の立て方については、べつの記事でくわしく書いています。この記事では「冬休みのあいだ」にしぼってお話しします。
冬休みの歌の練習、まず知っておきたいこと
冬休みは「予定がかわりやすい」お休み
夏休みとくらべると、冬休みは短く、そのうえ行事がたくさんあります。とくに年末から三が日のあたりは、家にいる時間も、生活のリズムも、ふだんとは大きくちがいます。
- 大そうじや買い物で、いそがしい日がある
- 帰省や旅行で、家をはなれる日がある
- 夜ふかしをして、朝おきるのがおそくなる
- お客さまが来て、声を出しにくい日がある
こうしたことを先に知っておくと、「できなかった」と落ちこまずにすみます。練習計画は、はじめから「できない日がある」ことを入れて立てるのがコツです。
冬はのどがかわきやすい季節
冬は空気がかわいていて、のどがいがいがしやすい季節です。暖房のきいたお部屋にずっといると、なおさらかわきやすくなります。
冬休みに練習をがんばるときは、のどのうるおいにも気をつけたいところです。くわしくは、こちらの記事にまとめています。冬の乾燥からのどを守る|歌う人のための加湿・水分・すごし方
冬休みの練習計画の立て方
3つの時期に分けて考える
冬休みを、ひとかたまりで考えると、計画が立てにくくなります。そこで、次の3つの時期に分けてみましょう。
- 前半(お休みに入ってから年末まで)
- 年末年始(大みそかから三が日ごろまで)
- 後半(お正月明けから新学期・仕事はじめまで)
それぞれの時期で、練習の量も、やることもかえていきます。
前半は「習慣をつくる」時期
お休みに入ったばかりのころは、まだ時間をとりやすい日が多いです。この時期に、毎日少しずつ練習するリズムをつくっておきましょう。
- 練習する時間帯を決める(朝ごはんのあと、など)
- 1回10分ほどからはじめる
- 声の準備、曲の練習、ふりかえりの3つをする
この時期に「歌うのがあたりまえ」の感じをつくっておくと、いそがしい年末年始にも、少しだけ歌おうという気持ちになりやすくなります。
年末年始は「止めないこと」がいちばん
大みそかから三が日は、ほとんど練習できない日もあると思います。この時期は、たくさん練習しようとしなくてだいじょうぶです。目標は「ゼロの日をなるべくつくらない」ことです。
- 1曲だけ、小さめの声で歌う
- 歌詞を目で読んで、心の中で歌う
- 伴奏や見本の歌を聞くだけにする
- 鼻歌やハミングで、メロディーをなぞる
声を出せない日でも、「聞く」「読む」だけで練習になります。帰省先や移動中でも、イヤホンで見本の歌を聞くことはできますね。
後半は「仕上げとふりかえり」の時期
お正月が明けたら、ふだんのリズムにもどしていきます。冬休みの後半は、前半に練習してきた曲を、通して歌ってみる時期にしましょう。
- 1曲を、はじめから最後まで通して歌う
- スマホで録音・録画してみる
- お休みのはじめと、くらべてみる
- 新学期や、新しい年に向けた目標を1つ決める
録音しておくと、短い冬休みの中でも、声のかわったところに気づきやすくなります。
1日10分でできる練習メニュー
10分の使い方の例
時間がない日でも、10分あれば、ひととおりの練習ができます。
- はじめの2分 体をほぐす(肩を回す、首をゆっくりかたむける)
- 次の3分 声の準備(ハミング、くちびるをふるわせる練習など)
- 次の4分 曲の練習(にがてなところを1か所だけ)
- 最後の1分 今日できたことを1行メモする
全部の曲を毎日通さなくても、だいじょうぶです。「今日はサビの高いところだけ」「今日は息つぎの場所だけ」と、1日に1つのことにしぼると、短い時間でも練習したという気持ちになれます。
時間がある日は「2回に分ける」
時間がある日も、1回で長く練習するより、朝と夕方の2回に分けるのがおすすめです。のどもつかれにくく、間をあけることで、前に練習したことをふりかえりやすくなります。
家で練習する時間のめやすは、年れいやのどの調子によってちがいます。むりなく、つづけられる長さにしてください。
カレンダーにしるしをつける
紙のカレンダーやノートに、練習した日にしるしをつけていくと、つづけている感じが目に見えます。
- 練習した日は、花まる
- 聞くだけの日は、三角
- お休みの日は、何も書かない
三角の日も、ちゃんと「歌にふれた日」です。しるしがならんでいくと、お子様も大人も、うれしくなってきます。
お子様の冬休みの練習のコツ
宿題と同じ時間帯に入れる
お子様の場合、冬休みの宿題と同じように、練習の時間を1日の予定に入れておくと、わすれにくくなります。「宿題がおわったら、歌を1曲」のように、ほかのことと組み合わせるのもよい方法です。
お父様・お母様は「聞き役」に
お子様が練習しているときは、お父様・お母様は、できるだけ聞き役になってあげてください。
- 「今日の声、きれいだったね」と、よかったところを1つ伝える
- 直してほしいところは、1回に1つまでにする
- 練習しなかった日を、せめない
冬休みは、ご家族がいっしょにすごす時間が長くなります。おじいさまやおばあさまに、歌を聞いてもらう機会があれば、それも小さな本番の練習になりますね。
夜ふかしの日は、朝の練習をおやすみに
夜ふかしをした次の日の朝は、声が出にくいことがあります。そんな日は、むりに朝に練習せず、お昼すぎにずらしてみてください。体がしっかりおきてからのほうが、のびのびと声が出やすいです。
大人の冬休みの練習のコツ
「すきま時間」を見つける
大人の方は、冬休みでも家のことや仕事の準備で、まとまった時間がとりにくいかもしれません。そんなときは、すきま時間をつかいましょう。
- 朝のコーヒーをいれるあいだに、ハミング
- お風呂で、1曲だけ歌う
- 買い物の移動中に、見本の歌を聞く
声を大きく出せない時間でも、聞く・口ずさむだけで、歌にふれることができます。
カラオケや歌の会も、練習の1つに
冬休みには、家族や友だちとカラオケに行く機会があるかもしれません。そのときは「今日は息つぎを意識する」「今日は口を大きく開ける」など、テーマを1つ決めて歌ってみると、楽しみながら練習になります。
新しい年の目標につなげる
冬休みの最後に、1年の歌の目標を考える方も多いと思います。冬休みに練習したことや、録音を聞いて気づいたことは、そのまま新しい年の目標づくりに生かせます。目標の立て方は、こちらの記事を読んでみてください。1年の歌の目標の立て方。子どもも大人も、たのしくつづけるために
のどを守るために気をつけたいこと
冬休みは、練習をがんばりすぎてしまうこともあります。次のことに気をつけて、のどをいたわってください。
- 部屋の空気がかわいているときは、加湿をする
- 練習の前とあとに、水やお茶を少しずつのむ
- 外に出るときは、マフラーやマスクでのどをあたためる
- かぜぎみの日は、声を出す練習をお休みする
- 大きな声で長く話したあとは、歌の練習を少なめにする
声のかすれやのどの痛みが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
冬休みの計画、うまくいかなかったときは
計画どおりにいかない日があっても、まったく問題ありません。冬休みは、予定がかわりやすいお休みです。
- 3日休んだら、4日目に1曲だけ歌えば、それでよし
- できなかった分を、まとめて取りもどそうとしない
- 「やめなかったこと」を、自分でほめる
短い時間でも、歌にふれる日を少しずつふやしていくことが、冬休みのいちばんの成果です。
まとめ
- 冬休みは予定がかわりやすいので、「できない日」を入れて計画を立てる
- 前半は習慣づくり、年末年始は止めないこと、後半は仕上げとふりかえり
- 1日10分でも、体をほぐす・声の準備・曲の練習・メモの流れでできる
- 時間がある日は、1回で長くより、2回に分けて練習する
- お子様は宿題と組み合わせ、お父様・お母様は聞き役に
- 大人はすきま時間を見つけて、新しい年の目標につなげる
- 冬はのどがかわきやすいので、加湿と水分を心がける
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