心のこと・声かけ

学校に行きづらいお子様と歌。家での歌の時間と、習い事との向き合い方

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

お子様が学校に行きづらくなったとき、お父様・お母様の心には、いろいろな思いがうかぶと思います。

「学校に行けないのに、好きなことだけしていていいのかな」 「歌の習い事は、つづけてもいいのだろうか」 「家で歌っているときは楽しそう。この時間を大切にしてあげたい」

この記事では、学校に行きづらいお子様、不登校の時期にあるお子様と、歌とのかかわりについてまとめました。家での歌の時間の作り方や、歌の習い事との向き合い方を、お父様・お母様といっしょに考えていけたらと思います。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌の教室やコンクールの情報をお届けしているサイトとして、歌が好きなお子様とご家族のお役に立てたらうれしいです。

なお、この記事は、医療や心理の専門の立場から書いたものではありません。お子様のようすや、ご家族のつらさが気になるときは、記事のおわりにある「ひとりでかかえこまないで」の部分も、あわせて読んでいただけたらと思います。

はじめに、お伝えしたいこと

だれのせいでもありません

お子様が学校に行きづらくなると、「育て方がいけなかったのかな」「もっと早く気づいてあげられたら」と、ご自分をせめてしまうお父様・お母様もいらっしゃるかもしれません。

でも、どうかご自分をせめないでください。そして、お子様のことも、せめないであげてください。学校に行きづらいのは、だれかが悪いからではありません。

理由やようすは、お子様によってちがいます

学校に行きづらい理由は、お子様によってちがいます。理由がはっきりしていることもあれば、お子様自身にもうまく言えないこともあります。

理由を早く知りたい気持ちになるのは、自然なことです。ただ、むりに聞き出そうとせず、お子様が話したくなったときに聞けるように、そばにいてあげるだけでも、大切なことだと思います。

歌は「元気にするための道具」ではありません

「歌えば元気になるかもしれない」と期待したくなることもあるかもしれません。でも、歌はお子様を変えるための道具ではなく、お子様が楽しめるときに楽しむものです。歌いたくない日があっても、それでかまいません。

学校に行けない時期の「好きなこと」

好きなことをしている時間を、責めなくていい

学校に行けないのに、家で歌っている。そんな姿を見て、「歌えるなら、学校にも行けるのでは」と思ってしまうこともあるかもしれません。

でも、好きなことができることと、学校に行けることは、別のことです。好きなことをしている時間は、お子様にとって、ほっとできる大切な時間かもしれません。どうか、その時間を責めないであげてください。

好きなことを、何かと交かんにしない

「学校に行ったら、レッスンに行っていいよ」「勉強したら、歌っていいよ」のように、好きなことを条件にすると、お子様は好きなことまで楽しめなくなってしまうこともあります。好きなことは、好きなこととして、そっと大切にしてあげてください。

お父様・お母様の気持ちも、大切に

お子様のことを考えるあまり、お父様・お母様がつかれてしまうこともあります。不安な気持ちやあせる気持ちを感じるのは、お子様を大切に思っているからこそです。ご自身がほっとできる時間も、どうか大切にしてください。

家での歌の時間の作り方

聞くだけでも、じゅうぶん

歌の時間といっても、歌わなくてかまいません。好きな歌を聞く、音楽を流しながらすごす、歌の動画を見る、なども、歌とつながる時間です。

歌いたいときに、歌いたい歌を

お子様が歌いたくなったときに、歌いたい歌を歌える。それだけで、じゅうぶんです。

  • 時間を決めずに、歌いたいときに歌う
  • 曲は、お子様が好きな歌をえらぶ
  • 上手に歌うことより、楽しむことを大切にする
  • 途中でやめても、それでいい

「練習」にしないことが、ほっとできる歌の時間につながることもあります。

家族は、そっと聞く

お子様が歌っているときは、「上手」「もっとこうしたら」と、評価やアドバイスをしなくてもかまいません。「その歌、好きなんだね」「いい声だね」と、ひとことそえるくらいで、じゅうぶんです。

聞かれたくないようすのときは、そっとしておいてあげてください。

本人がのぞんだら、録音や小さな発表会も

お子様が「録音してみたい」「家族に聞いてほしい」と言ったときは、その気持ちを大切にしてあげてください。家族だけの小さな発表会をひらくのも、ひとつの方法です。おうちで小さな発表会をひらこう。家族の前で歌う練習と、楽しくする工夫

大切なのは、お子様が「やってみたい」と思ったときにすることです。お父様・お母様からすすめすぎないようにしてみてください。

声の大きさや時間帯は、ゆるやかに

家にいる時間が長くなると、歌う時間帯が昼間とはかぎらないこともあります。夜おそくに大きな声で歌いたくなったときは、「近所の方もいるから、少し小さな声にしようか」「ハミングにしてみようか」と、責めずにやさしく伝えてみてください。

歌うこと自体をとめるのではなく、歌い方や場所を、いっしょに工夫していけるとよいですね。

歌わない日が続いても、あせらない

歌が好きなお子様でも、歌いたくない日が続くことがあります。好きなことに気持ちが向かない時期があっても、それはお子様が悪いわけではありません。歌の時間がなくても、いっしょにごはんを食べる、となりにすわる、そんな毎日の時間も大切です。

歌の習い事との向き合い方

通っている教室は、お子様のペースで

学校に行きづらくなっても、歌のレッスンには行けるお子様もいれば、レッスンもしばらくお休みしたいお子様もいます。どちらも、お子様の今の気持ちです。

つづけるか、休むかは、お子様の気持ちを聞きながら決めてください。教室に行きたくないと言ったときの考え方は、こちらの記事にまとめています。お子様が「教室に行きたくない」と言ったら。理由の見つけ方と、休む・つづける・やめるの考え方

先生に、どこまで伝えるか

学校のことを先生に伝えるかどうか、どこまで伝えるかは、ご家庭で決めてよいことです。お子様が「知られたくない」と思っているときは、その気持ちも大切にしてください。

伝える場合は、「最近、少しつかれやすいので、ようすを見ながら通いたい」など、伝えられるはんいでかまいません。

新しくはじめるなら、安心できる形から

これから歌の習い事をはじめるときは、お子様が安心できる形からえらんでみてください。

  • 先生とふたりだけの、個人レッスン
  • 家から受けられる、オンラインのレッスン
  • 時間帯をえらびやすい教室

子どものオンラインレッスンについては、こちらの記事もどうぞ。子どもの歌のオンラインレッスンはあり?よいところ・注意点・うまくいくコツお子様に合う教室さがしには、こちらのページも使ってみてください。歌の教室さがし

体験のときに見ておきたいこと

体験レッスンでは、先生がお子様のペースを大切にしてくれるか、休みたいときに相談しやすいか、などを見ておくと安心です。お子様が「また行ってもいい」と思えるかどうかを、なによりも大切にしてください。

発表会やコンクールは、えらべるもの

発表会やコンクールに、出なければいけないということはありません。出ないこともえらべます。

いっぽうで、お子様が「出てみたい」と言ったときは、その気持ちを大切にしてあげてください。人の前で歌うのがつらいときは、動画で参加できるコンクールもあります。出るかどうか、どんな形で出るかは、お子様が決めてよいことです。

ひとりでかかえこまないで

学校に行きづらいお子様のことを、ご家族だけでかかえこむと、どんどん苦しくなってしまうこともあります。

  • 学校の先生や、保健室の先生
  • スクールカウンセラー
  • 地域の相談窓口
  • かかりつけのお医者さん

など、話を聞いてくれる専門の方がいます。お子様の体調やねむり、食事のようすが気になるとき、つらそうなようすが続くとき、お父様・お母様ご自身がつらいときは、どうかひとりでがまんせず、専門の方に相談してみてください。

相談することは、弱いことではありません。お子様とご家族を守るための、大切なことです。

まとめ

  • 学校に行きづらいのは、だれのせいでもない。お子様もご自分も、せめなくていい
  • 理由やようすは、お子様によってちがう。むりに聞き出さず、そばにいる
  • 好きなことをしている時間を責めず、何かとの交かんにしない
  • 家での歌の時間は、聞くだけでもいい。歌いたいときに、歌いたい歌を
  • 習い事は、お子様のペースで。先生にどこまで伝えるかは、ご家庭で決めてよい
  • 新しくはじめるなら、個人レッスンやオンラインなど、安心できる形から
  • 発表会やコンクールは、えらべるもの
  • つらさが続くときは、学校、スクールカウンセラー、地域の相談窓口、お医者さんなど、専門の方に相談を

歌が、お子様にとって、ほっとできる時間のひとつであり続けたらうれしいです。もし、いつかお子様が「家から歌をとどけてみたい」と思ったときのために、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ

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