伴奏者へのお礼はどうする?コンクールや発表会でこまらないために
会場で歌うコンクールや発表会では、ピアノの伴奏者にお願いすることがあります。そのときになやむのが「お礼はいくら、どうわたせばいいの?」ということです。
この記事では、伴奏者へのお礼でこまらないためのポイントをまとめます。
伴奏者へのお礼は「お仕事への謝礼」
先生へのお礼とちがって、伴奏者へのお礼は「伴奏をしてもらうお仕事への謝礼」です。そのため、金額を先に決めておくのがふつうです。
金額は、伴奏者の経歴、地域、合わせの回数、本番の時間などで大きくかわります。「いくらがふつう」という決まった金額はないので、かならず先にたしかめましょう。
伴奏者のさがし方
まだ伴奏者が決まっていない場合は、こんな方法でさがすことが多いです。
- 習っている歌の先生に、紹介してもらう
- 教室の発表会で伴奏をしている方に、お願いしてみる
- コンクールの事務局が、伴奏者を紹介している場合もあるので、募集要項をたしかめる
- 知りあいのピアノの先生に相談する
いちばん安心なのは、習っている先生に紹介してもらう方法です。先生とつながりのある伴奏者なら、レッスンの方針もわかっていて、お子様も歌いやすくなります。
お願いするときの伝え方
はじめてお願いするときは、次のことをまとめて伝えると、伴奏者も引き受けるかどうかを考えやすくなります。
- コンクールや発表会の名前と、本番の日時・場所
- 歌う曲と、楽譜の版(どの楽譜を使うか)
- 予選・本選など、本番が何回ありそうか
- 合わせを、いつごろ、どこで何回くらいしたいか
- お子様の年れいと、これまでの経験
例文:「はじめてご連絡いたします。○○先生にご紹介いただきました。○月○日の○○で、子どもが歌う曲の伴奏をお願いできないかと思い、ご連絡いたしました。曲は○○です。合わせの回数やご都合、謝礼について、教えていただけますと幸いです。」
お願いする前にたしかめること
| たしかめること | なぜ大切? |
|---|---|
| 本番の謝礼 | 伴奏の基本の金額 |
| 合わせの回数と費用 | 合わせ1回ごとにかかることもある |
| 予選と本選で別か | 先に進むと、そのぶんかかることがある |
| 交通費 | 会場が遠いときは、別にお支払いすることが多い |
| 待ち時間 | 本番までの待ち時間が長いときの考え方 |
これを先に聞いておくと、あとから「こんなにかかるとは思わなかった」となりません。
金額はだれに聞く?
- 習っている先生に紹介してもらう場合は、先生に「伴奏の方へのお礼は、どのくらいがよいでしょうか」と聞く
- 伴奏者に直接お願いする場合は、「謝礼の金額を教えていただけますか」と聞く
金額を聞くのは失礼ではありません。むしろ、おたがいに安心してお願いできます。
金額の考え方
決まった相場はありませんが、どのくらいお願いするかによって、謝礼は自然にかわってきます。
- 合わせの回数が多いほど、伴奏者の時間をたくさんいただくことになる
- 会場が遠い、待ち時間が長いなど、本番の日の拘束時間が長いと、そのぶん考える
- 予選から本選まで進むと、本番の回数がふえる
ご家庭の予算に合わせて、「合わせは○回でお願いしたい」と、先に相談するのもよい方法です。むりのない形を、伴奏者といっしょに決めていきましょう。
合わせの日に気をつけたいこと
伴奏者との合わせは、限られた時間で行うことが多いので、準備をしてのぞむとスムーズです。
- 楽譜は、伴奏者に早めにわたしておく(速さや、くりかえしのしかたも書きそえる)
- お子様は、歌詞と曲をおぼえた状態で合わせにのぞむ
- 先生から言われている速さや歌い方を、伴奏者にも伝える
- 時間におくれないように。早く着きすぎる場合は、外で待つ
合わせのときに、お子様が「ここはもう少しゆっくりがいいです」など、自分で伝えられると、伴奏者もとても助かります。はじめはむずかしくても、親が横で「言ってみる?」とそっと声をかけてあげてください。
暗譜のコツはこちら。子どもが歌詞と曲を早くおぼえるコツ。暗譜がにがてな子も楽しくできる6つの方法
わたし方
いつわたす?
本番の日に、会場に着いてあいさつするときか、本番が終わってお帰りになる前にわたすことが多いです。合わせの謝礼は、そのつどわたすか、まとめてわたすかを先に決めておきましょう。
どんな封筒に入れる?
白い封筒か、紅白の蝶結びののし袋に入れて、表に「御礼」と書きます。交通費を別にわたすときは、「御車代」と書いた封筒に分けるとていねいです。
ひとことそえる
「今日はありがとうございました。とても歌いやすかったようです」など、短いことばで十分です。お子様からも「ありがとうございました」と言えると、伴奏者もうれしいものです。
本番の日のマナー
- 待ちあわせの時間と場所を、前の日にもう一度たしかめておく
- 会場では、伴奏者の待つ場所やお手洗い、のみ物にも気をくばる
- 舞台では、お子様が伴奏者のほうを見て、軽く目で合図してから歌いはじめる
- 歌い終わったら、お子様が伴奏者のほうに手をさしのべるなど、感謝の気持ちを表す(先生の指導にしたがって)
結果がどうであっても、「いっしょに舞台をつくってくださった方」への感謝は、かわりません。
予定がかわったときは
お子様の体調がわるくなった、予選で終わったなど、予定がかわることもあります。
- わかった時点で、できるだけ早く伴奏者に連絡する
- 本選に進まなかった場合の、本選の合わせや本番の扱いを、先にたしかめておく
- 直前のキャンセルの場合の考え方も、お願いするときに聞いておくと安心
先に話しておけば、いざというときにもおたがいに気持ちよく対応できます。
お菓子もいる?
謝礼をおわたししていれば、お菓子はかならずしも必要ありません。長くお世話になっている伴奏者に、気持ちとしてわたすご家庭もあります。菓子折りのえらび方はこちら。習い事の先生への菓子折り。えらび方とわたし方のマナー
伴奏者がいないときは
動画で出られるコンクールなら、伴奏音源を使えることが多く、伴奏者への謝礼や交通費がかかりません。伴奏の用意のしかたはこちら。伴奏音源はどうする?歌のコンクールでカラオケが使えない理由と、5つの用意のしかた
よくある質問
先生が伴奏してくれる場合も、謝礼はいる?
レッスンの一部として先生が伴奏してくれる教室もあれば、別に謝礼をお願いしている教室もあります。わからないときは、「伴奏をしていただく場合、謝礼はどのようにすればよいでしょうか」と、先生に直接聞いてみましょう。
お子様の友だちのお母様にお願いする場合は?
知りあいだからこそ、あいまいにしないことが大切です。お金をうけとらないと言われた場合でも、交通費や、気持ちとしての品物など、お礼の形を考えておくと、関係がぎくしゃくしません。
合わせの場所は、どこを使えばいい?
伴奏者のおうちやレッスン室で合わせることもあれば、ピアノのある貸しスタジオを借りることもあります。スタジオ代をどちらがもつかも、先に話しておきましょう。本番と同じくらいの広さの部屋で合わせられると、お子様も本番のイメージがつかみやすくなります。
楽譜はコピーしてわたしてもいい?
楽譜のコピーには著作権のきまりがあるので、どう用意するかは先生や伴奏者に相談しましょう。本番では、伴奏者がページをめくりやすいように、製本のしかたを工夫することもあります。どのように用意すればよいか、伴奏者の希望を聞いておくと、当日あわてずにすみます。
まとめ
- 伴奏者へのお礼は、お仕事への謝礼。金額は先に決める
- さがすときは、まず習っている先生に相談
- お願いするときは、本番の日時、曲、合わせの希望をまとめて伝える
- 本番、合わせ、交通費、予選と本選を分けてたしかめる
- 金額を聞くのは失礼ではない
- 合わせには準備をしてのぞみ、本番の日も感謝を伝える
- 封筒には「御礼」、交通費は「御車代」
先にきちんと決めておけば、当日はお子様の歌に集中できます。