アニメの歌を上手に歌うコツ。テンポの速い曲・高い音・ことばの多い曲
「アニメの歌が大すきだけど、速くて、ことばについていけない」 「サビの高い音が、どうしても出ない」
アニメの歌、いわゆる「アニソン」は、お子様から大人まで、多くの人に親しまれています。カラオケで歌いたい、家族で楽しみたい、発表の場で歌ってみたい。そんなふうに思っている方も多いと思います。
ただ、アニソンには、テンポが速い曲、高い音が続く曲、ことばがぎっしりつまった曲がたくさんあります。聞いているときはかっこよくても、いざ歌ってみると、むずかしく感じることも多いですよね。
わたしは、息子といっしょに、たくさんの歌のコンクールに出てきました。歌の練習でいちばん大切だと感じるのは、むずかしいところを「小さく分けて」練習することです。アニソンも、ポイントをしぼって練習すれば、少しずつ歌いやすくなっていきます。
この記事では、アニメの歌を上手く歌うためのコツを、「テンポの速い曲」「高い音が続く曲」「ことばの多い曲」の3つに分けて、やさしくお話しします。
アニソンがむずかしく感じる理由
いろいろなジャンルがまざっている
アニソンは、ひとつのジャンルではありません。ロック、ポップス、バラード、ダンス音楽など、いろいろな音楽の形があります。1曲の中で、ふんいきががらりと変わる歌もあります。
短い時間に、もりあがりがつまっている
アニメのオープニングやエンディングの歌は、もともと短い時間で流れることを考えて作られていることが多いです。そのため、はじめからもりあがりが多く、高い音や速いフレーズがつぎつぎに出てくることがあります。
もとの歌い手の声が、とくちょう的
アニソンには、とくちょうのある声で歌われている曲もたくさんあります。そっくりにまねしようとすると、自分の声に合わず、のどに負担がかかることもあります。
練習の前に、まずしておきたいこと
歌詞をよく読む
まずは、歌詞をゆっくり読んでみましょう。どんな物語やキャラクターの気持ちが歌われているのかを知ると、歌いやすくなるだけでなく、気持ちもこめやすくなります。
曲を「区切って」聞く
1曲を通して聞くだけでなく、「Aメロ」「Bメロ」「サビ」のように、区切って聞いてみましょう。どこがむずかしいのかが、はっきりわかります。
- 速くて口がまわらないところ
- 高くて声が出にくいところ
- 息つぎがむずかしいところ
むずかしいところに、歌詞カードで印をつけておくと、練習しやすくなります。
テンポの速い曲のコツ
ゆっくりのテンポから練習する
速い曲をいきなりもとのテンポで歌うと、ことばがつぶれたり、リズムがずれたりしやすくなります。
まずは、ゆっくりのテンポで歌ってみましょう。動画サイトや音楽アプリの中には、再生の速さを変えられるものもあります。ゆっくりで歌えるようになったら、少しずつもとの速さに近づけていきます。
リズムに合わせて、ことばを「手でたたく」
歌詞を、リズムに合わせて手でたたきながら読んでみましょう。どのことばが、どのタイミングで出てくるのかが、体でわかってきます。
息つぎの場所を決めておく
速い曲は、息つぎのタイミングがとても短いことがあります。どこで息をすうのかを先に決めて、歌詞カードに「V」などの印をつけておきましょう。息つぎの場所が決まっていると、あわてずに歌えるようになります。
体を少し動かしてノる
速い曲は、体がかたまっていると、リズムにのりにくくなります。足でリズムをとったり、軽く体をゆらしたりしながら歌ってみましょう。
高い音が続く曲のコツ
むりに声をはり上げない
サビで高い音が続くと、つい力いっぱい声をはり上げてしまいがちです。でも、のどに力が入ると、かえって声は出にくくなり、のどもつかれてしまいます。
- 肩や首の力をぬく
- 口を少したてに開ける
- 息を細く、長くおくるイメージで歌う
高い声の出し方は、こちらの記事にもくわしくまとめています。高い声を出すコツ。のどをしめずに、らくに高い音を出す練習
高いところだけ、くりかえし練習する
高い音のところだけをぬき出して、くりかえし練習してみましょう。はじめは小さめの声や、「ア」「ウ」などの母音だけで歌ってみるのもおすすめです。なれてきたら、歌詞をつけて歌います。
キー(音の高さ)を下げるのも、ひとつの方法
カラオケでは、曲のキーを上げたり下げたりできることが多いです。もとの高さでむりをするより、自分がらくに歌える高さに下げて歌うほうが、ずっと気持ちよく歌えることもあります。キーを下げるのは、はずかしいことではありません。
男性が女性の歌を、女性が男性の歌を歌うとき
アニソンでは、自分とちがう声の高さの歌い手の曲を歌いたいこともありますよね。そんなときは、キーを大きく変えて、自分の声に合った高さで歌いましょう。
ことばの多い曲のコツ
まずは、ことばだけを読む練習
ことばがぎっしりつまった曲は、メロディーをつける前に、歌詞を声に出して読む練習からはじめましょう。
- ゆっくり、はっきり読む
- リズムに合わせて読む
- 少しずつ速くして読む
- メロディーをつけて歌う
読むだけでつっかえるところは、歌でもつっかえやすいところです。そこを重点的に練習しましょう。
口をしっかり動かす
ことばをはっきり伝えるには、口をしっかり動かすことが大切です。とくに、「ら行」「さ行」などは、速くなるとあいまいになりやすい音です。滑舌の練習は、こちらの記事も参考にしてみてください。歌の滑舌をよくする練習。ことばがはっきり伝わる歌い方
全部のことばを同じ強さで歌わない
ことばが多い曲で、全部のことばを強く歌おうとすると、息がもたず、聞きとりにくくなります。大事なことばは少しはっきり、ほかのことばは軽く。強弱をつけると、リズムにのりやすく、聞きとりやすい歌になります。
アニソンらしさを出すコツ
キャラクターや物語の気持ちを思いうかべる
アニソンは、アニメの物語やキャラクターの気持ちとつながっていることが多いです。どんな場面で流れる歌なのか、だれの気持ちを歌っているのかを思いうかべながら歌うと、歌に気持ちがこもります。
まねするより、自分の声で
もとの歌い手の声をそっくりまねする必要はありません。歌い方の「ふんいき」を参考にしながら、自分の声で、自分らしく歌うことを大切にしましょう。むりなまねは、のどに負担をかけることもあります。
録音して、できているかをたしかめる
練習したら、スマホで自分の歌を録音して聞いてみましょう。歌っているときは気づかなくても、聞いてみると、いろいろなことがわかります。
- 速いところで、ことばがつぶれていないか
- 高い音で、声がかたくなっていないか
- 息つぎで、リズムがおくれていないか
はじめの録音をのこしておくと、何週間かあとに聞きくらべたとき、自分の変化に気づきやすくなります。
のどを守るために
アニソンは、高い音や強い声が多いので、のどがつかれやすいジャンルです。
- 歌う前に、軽く体と声をほぐす
- 同じ曲を何回も続けて歌いすぎない
- 水をこまめにのむ
- のどがいたいときは、歌うのを休む
痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
お子様といっしょに練習するとき
アニメの歌は、お子様にとって、いちばん身近な歌のひとつかもしれません。すきな歌だからこそ、練習も楽しく続けやすいです。
- お父様・お母様もいっしょに歌って楽しむ
- できたところを、たくさんほめる
- 高い音や速いところは、むりをさせない
- 声がかれるほど、大きな声で歌わせない
お子様の声は、大人よりもデリケートです。のどの様子を見ながら、楽しく練習してあげてください。
まとめ
- アニソンは、ジャンルがはばひろく、速い・高い・ことばが多い曲がたくさんある
- まずは歌詞を読み、むずかしいところに印をつけて、区切って練習する
- 速い曲は、ゆっくりのテンポから。息つぎの場所を決めておく
- 高い音は、力をぬいて。キーを下げるのもひとつの方法
- ことばが多い曲は、読む練習からはじめ、口をしっかり動かす
- まねよりも、自分の声で。のどの痛みやかすれが続くときはお医者さんに相談する
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