歌で気分転換。大人がひとりでも楽しめる、歌の時間のつくり方
「仕事でつかれた日に、なにか気分をかえられることがほしい」 「歌うと、なんとなくすっきりする気がする」
いそがしい毎日の中で、こんなふうに感じている大人の方は多いと思います。だれかといっしょでなくても、ひとりで歌を口ずさむだけで、少し気持ちがかるくなることがありますよね。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。コンクールや練習とはべつに、歌には、ただ楽しむためだけの時間があってもいいと感じています。
この記事では、大人の方が、歌で気分転換をするための時間のつくり方についてお話しします。歌でストレス解消になると感じる方がいる理由、ひとりでも楽しめる歌の時間のアイデア、場所や時間に合わせた楽しみ方、気をつけたいことをまとめました。上手に歌えるかどうかは、まったく気にしなくてだいじょうぶです。
歌で気分転換できると感じる方がいるのは、なぜ?
歌うことで気分がかわると感じる理由は、人によってさまざまです。ここでは、よく聞かれる感じ方をしょうかいします。歌の受けとめ方には個人差があり、だれにでも同じように感じられるとはかぎりません。
息をゆっくりはく時間になる
歌うときは、ふだん話すときよりも、息を長くはきます。ゆっくり息をはく時間ができることで、「なんだか落ちついた」と感じる方もいます。
ほかのことを考えずにすむ
歌詞を思い出したり、メロディーを追いかけたりしていると、そのあいだは、仕事や家のことから少しはなれられます。頭の中を、ちょっとだけ切りかえる時間になると感じる方もいます。
声を出すと、すっきりする
ふだん、あまり声を出さない生活をしていると、思いきり声を出したときに、すっきりすると感じる方も多いです。
好きな歌が、気持ちによりそってくれる
元気な歌を歌うと、明るい気持ちになれる。しずかな歌を歌うと、気持ちがおだやかになる。そんなふうに、そのときの気分に合った歌が、心によりそってくれると感じることもあります。
ひとりで楽しむ歌の時間のつくり方
「上手に歌う」を目標にしない
気分転換のための歌は、練習とはちがいます。音程がずれても、歌詞をまちがえても、まったく問題ありません。「上手に歌わなきゃ」という気持ちは、いったんおいておきましょう。
時間は5分からでいい
歌の時間は、長くなくてだいじょうぶです。好きな歌を1曲か2曲、5分くらいでも、気分をかえるきっかけになります。
- 仕事から帰ってきて、着がえる前に1曲
- 夕ごはんのしたくをしながら1曲
- ねる前に、しずかな歌を小さな声で1曲
毎日でなくても、「歌いたいな」と思ったときに歌えばいいのです。
気分に合わせて、歌をえらぶ
その日の気分に合わせて、歌をえらんでみましょう。
- 元気を出したいとき:テンポのはやい、明るい歌
- 落ちつきたいとき:ゆったりした、しずかな歌
- 思いきり声を出したいとき:サビで声をはれる歌
- なつかしい気持ちにひたりたいとき:学生のころによく聞いた歌
「今日の気分の歌」のリストを、スマホの中に作っておくのもおすすめです。
場所ごとの楽しみ方
おうちで
おうちで歌うときは、家族やとなりの部屋への音が気になる方も多いと思います。大きな声を出しにくいときは、鼻歌やハミング、小さな声で口ずさむだけでも十分です。
お風呂は声がよくひびくので、気持ちよく歌える場所のひとつです。ただ、長湯をしすぎないように気をつけてくださいね。
車の中で
ひとりで車に乗っているときは、まわりを気にせず歌える方も多いと思います。ただ、運転中は安全がいちばんです。歌に夢中になりすぎず、前をしっかり見て運転してください。
カラオケで
ひとりでカラオケに行くと、まわりを気にせず、好きな歌を好きなだけ歌えます。大きな声を出してすっきりしたいときには、とくに楽しい場所です。
ひとりカラオケのすごし方については、こちらの記事でくわしく書いています。ひとりカラオケで歌の練習をする。時間のつかい方と、録音のすすめ
外を歩きながら
散歩をしながら、心の中で歌ったり、小さく口ずさんだりするのも、気分転換になります。体を動かすことと、歌うことが重なって、気持ちがかるくなると感じる方もいます。
歌の時間をもっと楽しむアイデア
歌詞をゆっくり味わってみる
いつも聞いている歌でも、歌詞を読みながら歌ってみると、新しい発見があることがあります。「こんなことを歌っていたんだ」と気づくと、その歌がもっと好きになるかもしれません。
歌う前に、少し体をほぐす
肩をゆっくり回したり、首をかたむけたり、大きく息をすってはいたりしてから歌うと、声が出しやすくなります。体がほぐれると、気持ちもほぐれやすくなります。
録音してみる
ときどき、自分の歌をスマホで録音してみるのも楽しいです。上手かどうかを気にするためではなく、「今日はこんな気分だったな」という記録として、のこしておくのもいいですね。
新しい歌に出会う
いつも同じ歌ばかりでなく、ときどき新しい歌を聞いて、歌ってみるのもおすすめです。むかし好きだったジャンルの歌や、子どものころに歌った歌を思い出してみるのも楽しいですよ。
「切りかえの1曲」を決めておく
「この歌を歌ったら、仕事モードはおしまい」というように、気持ちを切りかえるための1曲を決めておくのもおすすめです。毎回同じ歌を歌うことで、その歌が「ひと息つく合図」のようになってくれると感じる方もいます。
朝の1曲、帰り道の1曲、ねる前の1曲など、時間ごとに決めておくのも楽しいですね。
季節の歌を楽しむ
春には春の歌、冬には冬の歌というように、季節に合った歌を歌ってみるのもいいものです。窓の外の景色や、空気のにおいを感じながら歌うと、いつもとちがう気分を味わえるかもしれません。
歌の時間を手帳にメモする
歌った日に、手帳やカレンダーに小さなしるしをつけてみましょう。「今日は3曲歌った」「お風呂で鼻歌」など、ひとことメモでもかまいません。あとで見かえすと、「この週はよく歌っていたな」と、自分の気分の波に気づくきっかけになることもあります。
気をつけたいこと
のどに、むりをさせない
すっきりしたくて、大きな声で長い時間歌いつづけると、のどがつかれてしまいます。1時間歌ったら少し休む、水をこまめにのむなど、のどをいたわりながら歌いましょう。
歌ったあとに、のどの痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
歌えない日があってもいい
気分がのらない日や、つかれて声を出す元気がない日もあると思います。そんな日は、むりに歌わなくてだいじょうぶです。好きな歌を聞くだけでも、すてきな時間になります。
気持ちのつらさが続くときは
歌はあくまで、気分をかえる楽しみのひとつです。歌ってもなかなか気持ちが晴れない日が続く、ねむれない、食欲がない、などの状態が長く続くときは、ひとりでかかえこまず、お医者さんやカウンセラーなどの専門家に相談してみてください。だれかに話すことで、気持ちがかるくなることもあります。
ひとりの歌から、少しずつ広げてみる
ひとりで歌う時間が楽しくなってきたら、少しだけ外に目を向けてみるのもいいかもしれません。
- 声の出し方を教えてもらえる教室に、体験で行ってみる
- 地域の合唱やコーラスのサークルを見学してみる
- オンラインのレッスンで、家から気軽に習ってみる
もちろん、ひとりで歌を楽しみつづけるのも、とてもすてきなことです。自分にとって心地よい歌とのつきあい方を、見つけてみてください。
歌の教室をさがしてみたいときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし
まとめ
- 歌で気分転換できると感じる理由は、息をゆっくりはく、ほかのことからはなれる、声を出してすっきりする、などさまざま
- 気分転換の歌は「上手に歌う」を目標にしなくていい
- 時間は5分からでも十分。気分に合わせて歌をえらぶ
- おうち、車、カラオケ、散歩など、場所に合わせて楽しむ
- のどにむりをさせず、痛みやかすれが続くときはお医者さんに相談する
- 気持ちのつらさが続くときは、ひとりでかかえこまず専門家に相談する
歌の時間が毎日の楽しみになってきたら、その歌をだれかに聞いてもらうのも、ひとつの目標になるかもしれません。まずは近くの教室をさがして、声の出し方を教えてもらうところからはじめてみるのもおすすめです。歌の教室さがしまた、こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、大人の方にとっても、歌を楽しむ新しいきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ