ウクレレで弾き語りをはじめる。初心者でも歌いやすい持ち方と練習のすすめ方
「ウクレレを弾きながら、好きな歌を歌ってみたい」 「楽器ははじめてだけれど、ウクレレなら弾き語りができるかな」
ウクレレは、小さくて軽く、やさしい音がする楽器です。弦が4本しかないので、はじめての方でも手にとりやすく、ウクレレの弾き語りを初心者からはじめる方も多い楽器です。お子様といっしょに楽しめるのも、うれしいところです。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、ウクレレの弾き語りにしぼって、初心者の方が知っておきたいことをまとめます。ウクレレのえらび方、歌いやすい持ち方、さいしょの練習、歌と合わせるときのコツ、つまずきやすいところまでをお話しします。
ピアノやギターでの弾き語りについては、こちらの記事にまとめています。弾き語りの練習のしかた。歌とピアノ・ギターを両立して上手くなるコツ
ウクレレが弾き語りにむいている理由
小さくて、かまえやすい
ウクレレは、ひざの上や胸の前に、かるくかかえるだけで弾けます。大きな楽器のように体をひねらなくてよいので、姿勢がくずれにくく、歌うときの息もじゃましにくいのです。
音がやさしく、声とまざりやすい
ウクレレの音は、明るくてやわらかいのが特ちょうです。音がそれほど大きくないので、声が楽器の音にかくれにくく、小さめの声でも歌を楽しめます。
少ないコードで、たくさんの歌が弾ける
ウクレレは、指1本か2本でおさえられるコードが多い楽器です。かんたんなコードを3つか4つおぼえるだけで、伴奏できる歌がぐっとふえます。
はじめてのウクレレのえらび方
大きさは3つくらいから
ウクレレには、いくつかの大きさがあります。
- ソプラノ いちばん小さく、昔ながらのウクレレの音
- コンサート ソプラノより少し大きく、指をおさえやすい
- テナー さらに大きく、音がふくらむ
小さなお子様や、手が小さめの方は、ソプラノをえらぶことが多いです。大人の方で、指がつまって弾きにくいと感じる方は、コンサートも見てみるとよいと思います。どれがよいかは手の大きさや好みでかわるので、できればお店で手にとって、かまえてみてください。
いっしょに用意したいもの
- チューナー(音の高さを合わせる道具)
- 楽譜やコード表を立てるスタンド
- やわらかい布(弾いたあとにふくため)
チューナーは、ウクレレの頭の部分にはさむ小さなものが、つかいやすくておすすめです。スマホのアプリでも音を合わせられます。
歌いやすいウクレレの持ち方
弾き語りでは、ウクレレを弾きやすいだけでなく、歌いやすい持ち方をすることが大切です。
すわって弾くとき
- いすに浅めにすわり、背中をまっすぐにする
- ウクレレの胴を、右のひじと腕でかるくおさえる
- 楽器の首(ネック)のほうを、少しだけ上にむける
- 左手の親指は、ネックのうらに、そっとそえる
右腕でウクレレをかかえるようにすると、左手でぎゅっとにぎらなくても楽器が安定します。左手に力が入りすぎると、肩や首にも力が入り、声が出にくくなります。
顔を下にむけすぎない
はじめのうちは、指の場所をたしかめたくて、ウクレレをのぞきこんでしまいがちです。でも、顔が下をむくと、あごが下がってのどがつまり、声がこもりやすくなります。
- 楽譜やコード表は、目の高さに近いところにおく
- 指を見るときは、顔ではなく目だけを動かす
- 歌い出しの前に、一度まっすぐ前を見る
これだけでも、声の出やすさがかわってきます。
立って弾くとき
立って弾くときは、ストラップ(肩からかけるひも)があると、楽器が落ちつきます。足は肩はばくらいにひらき、ひざをかるくゆるめると、体がゆれにくくなります。
弾き語りの前に、ウクレレだけでしておきたい練習
チューニングをおぼえる
ウクレレは、弾く前に毎回チューニング(音合わせ)をします。いっぱんてきなウクレレは、顔に近い弦から「ソ・ド・ミ・ラ」の音に合わせます。いちばん上の弦が高い音になっているので、はじめはふしぎに感じるかもしれません。チューナーを見ながら、ゆっくり合わせてみてください。
音が合っていないまま歌うと、声の高さも合わせにくくなります。歌の練習のためにも、チューニングは大切です。
さいしょにおぼえたいコード
ウクレレの初心者の方が、さいしょにおぼえることが多いのは、次のようなコードです。
- C(シー) 指1本でおさえられる、いちばん弾きやすいコード
- Am(エーマイナー) こちらも指1本。少しさびしい感じの音
- F(エフ) 指2本。CやAmとつなげやすい
- G7(ジーセブン) 指3本。歌のおわりによく出てくる
この4つがあれば、子どもの歌やかんたんなポップスの多くを、伴奏できるようになります。コードのおさえ方は、コード表や教本で、図を見ながらたしかめてください。
ストロークは「ダウン」だけでいい
ストロークとは、弦をじゃらんと鳴らす弾き方のことです。はじめは、右手の人さし指の爪のあたりで、上から下へ「ダウン」と弾くだけでじゅうぶんです。
- 1拍に1回、ダウンで弾く
- なれてきたら、下から上の「アップ」もまぜる
- 強く弾くより、同じ強さでそろえることを大切にする
歌とウクレレを合わせる練習の順番
いきなり歌いながら弾こうとすると、どちらもうまくいかなくて、くじけてしまうことがあります。次のように、少しずつ合わせていくのがおすすめです。
1 歌だけを練習する
まずは、楽器を持たずに歌だけを練習します。メロディと歌詞が口から自然に出てくるくらいになると、ウクレレに気持ちをむけやすくなります。
2 ウクレレだけを練習する
つぎに、歌わずにコードだけを弾きます。コードがかわる場所で止まらずに、つぎのコードへうつれるかをたしかめます。テンポは、ゆっくりでかまいません。
3 弾きながら、ハミングする
ウクレレを弾きながら、口をとじて「んー」とメロディをハミングします。声を出す前に、手と口を同時に動かす感じにならしておくと、そのあとが楽になります。
4 小さな声で歌ってみる
さいごに、小さめの声で歌いながら弾きます。はじめは、歌がとぎれてもウクレレを止めないことを大切にしましょう。手を止めずにつづけられると、少しずつ歌もついてくるようになります。
声の高さが合わないとき
歌いやすい高さに変えてもいい
楽譜のとおりのコードで弾くと、高すぎたり低すぎたりして、歌いにくいことがあります。そんなときは、全体の高さ(キー)を変えて、自分の声に合わせてもかまいません。
ウクレレでは、べつのコードの組み合わせに弾きかえると、高さを変えられます。どう変えればよいかわからないときは、教室の先生や、楽器店の方に相談してみてください。
のどに力が入っていないかたしかめる
楽器を弾いていると、そちらに気持ちがむいて、のどに力が入っていることに気づきにくくなります。歌ったあとに、のどがつかれていないか、肩が上がっていないかをときどきたしかめましょう。
初心者がつまずきやすいところ
指先が痛い
ウクレレをはじめたばかりのころは、弦をおさえる指先が痛くなることがあります。はじめは1回10分くらいの短い時間にして、痛くなったら休みましょう。ナイロンの弦はギターよりやわらかいことが多いので、むりをしなければ、だんだんなれていく方が多いです。
コードのかわりめで止まってしまう
コードがかわるところで止まってしまうのは、だれにでもあることです。
- つぎのコードの形を、少し早めに思いうかべる
- かわりめの1拍は、弦をならさなくてもよいと考える
- テンポをぐっと落として練習する
止まらずにつづけることを、まずの目標にしてみてください。
弾くと歌えなくなる
弾くことに気持ちがとられて、声が出なくなるのも、よくあるなやみです。そんなときは、ウクレレを1小節に1回だけ「じゃーん」と鳴らす弾き方にすると、歌に気持ちをむけやすくなります。なれてきたら、少しずつ弾く回数をふやしていきましょう。
お子様といっしょに楽しむとき
ウクレレは、お子様の手にもなじみやすい楽器です。お父様やお母様がウクレレを弾き、お子様が歌う、という楽しみ方もできます。
- はじめは、お子様がよく知っている歌をえらぶ
- 歌いやすい高さに、大人が合わせてあげる
- 弾きまちがえても、わらって続ける
上手に弾くことより、いっしょに歌う時間を楽しむことを大切にしてみてください。
まとめ
- ウクレレは小さく音がやさしいので、弾き語りの初心者にもむいている
- 大きさはソプラノ・コンサート・テナーなど。手にとってえらぶと安心
- 背中をまっすぐにし、顔を下にむけすぎない持ち方で、声が出やすくなる
- さいしょはC・Am・F・G7の4つのコードと、ダウンのストロークから
- 歌だけ、弾くだけ、ハミング、小さな声の順に、少しずつ合わせていく
- 指が痛いときや、のどがつかれたときは、むりをせずに休む
ひとりで練習していて、声の出し方やキーの合わせ方にまよったら、歌の先生にみてもらうのもひとつの方法です。近くの教室やオンラインのレッスンをさがすときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし弾き語りで歌えるようになった歌を、だれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、つぎの練習のヒントにもなると思います。こどもの歌声グランプリ