歌の先生に質問しにくいときは?ボイトレや習い事の先生への聞き方のコツと、聞いておきたいこと
「レッスン中、わからないことがあったのに、聞けなかった」 「先生がいそがしそうで、なかなか質問しにくい」
歌の習い事やボイトレに通いはじめると、こんなふうに感じることがあると思います。体験レッスンのときは、いろいろ聞けたのに、通いはじめてからのほうが、かえって聞きにくくなった、という方も少なくありません。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
先生に質問することは、わがままでも、失礼なことでもありません。わからないことを聞けると、レッスンの内容がぐっと身につきやすくなります。
この記事では、習い事の先生に質問しにくいと感じたときに、どんなふうに聞けばよいのか、通いはじめてからのレッスンにしぼってお話しします。お子様が習っている場合と、大人の方がボイトレの先生に聞く場合、どちらにもつかえるコツと、聞いておきたいことをまとめました。
どうして先生に質問しにくいの?
よくある理由
先生に質問しにくいと感じる理由は、人それぞれです。
- 「こんなことを聞いたら、はずかしい」と思ってしまう
- レッスンの時間を、質問でへらしたくない
- 先生がいそがしそうに見える
- 前にも言われたことを、また聞くのが気まずい
- 何がわからないのか、自分でもうまく言えない
どれも、とても自然な気持ちです。とくに歌は、目に見えない声をあつかうので、「なんとなくわからない」という感じになりやすいのです。
先生は質問をいやがっていないことが多い
多くの先生は、生徒さんがどこでつまずいているのかを知りたいと思っています。声は人によってちがうので、先生も、生徒さんからのことばがあると、教え方を合わせやすくなります。
もちろん、先生や教室によって、ふんいきはちがいます。それでも、ていねいに聞けば、きちんとこたえてくれる先生がほとんどです。
質問するタイミング
レッスンのはじめ
レッスンのはじめは、質問しやすいタイミングの1つです。
- 「前回の練習で、ここがわからなくなりました」
- 「家で歌っていたら、この部分でのどがつかれました」
はじめに伝えておくと、先生がその日のレッスンの中で、とり入れてくれることがあります。
練習のとちゅう
言われたことがよくわからなかったときは、その場で聞くのがいちばんです。時間がたつと、何がわからなかったのか、忘れてしまうからです。
「いまの、もう一度やってみてもいいですか」「どこがちがっていましたか」のように、短く聞くと、レッスンの流れをとめずにすみます。
レッスンの終わり
終わりの時間に、まとめて聞くのもよい方法です。ただし、つぎの生徒さんが待っていることもあるので、長くならないように気をつけましょう。聞ききれなかったことは、つぎのレッスンのはじめに聞いてもかまいません。
教室の連絡の方法で聞く
教室によっては、メールや連絡アプリなどで、質問を受けつけているところもあります。レッスン外の連絡をしてよいかどうかは、教室のきまりや先生の考えによってちがいます。気になるときは、まず「質問があるとき、どうしたらいいですか」と聞いておくと安心です。
聞き方のコツ
質問をメモしておく
レッスンの前に、聞きたいことをメモしておきましょう。スマホのメモでも、紙でもかまいません。
- 家で練習していて、わからなかったところ
- 先生に言われて、意味がわからなかったことば
- 歌っていて、気になった体の感じ
メモがあると、レッスンの中で「何だったかな」とあせることがなくなります。楽譜にしるしをつけておくのも、わかりやすい方法です。楽譜への書きこみ方は、こちらの記事でもまとめています。楽譜への書きこみ方。息つぎ・強弱・先生のアドバイスのメモ
「どこが」「どう」を入れる
「よくわかりません」だけだと、先生も、どこから説明すればよいか迷ってしまいます。
- 「サビの高いところで、声がひっくり返ってしまいます」
- 「息つぎのあと、声の出だしがおくれます」
- 「口を大きくあけると言われたのですが、どのくらいあければいいですか」
このように、どこで、どうなるのかを入れて聞くと、先生も答えやすくなります。
同じことを聞いてもいい
前にも聞いたことを、また聞くのは気まずいと感じるかもしれません。でも、歌は、頭でわかっていても、体でできるまでに時間がかかるものです。
「前にも教えていただいたのですが、もう一度だけ見ていただけますか」とひとことそえれば、先生も気持ちよく見てくれることが多いです。
やってみせてもらう
声の出し方は、ことばだけではわかりにくいことがあります。そんなときは、「先生の声を聞かせていただけますか」「まねしてみるので、ちがっていたら教えてください」とたのんでみましょう。耳で聞いて、まねすることで、わかることもたくさんあります。
聞いておきたいこと
通いはじめてから、先生に聞いておくとよいことをまとめました。
練習のこと
- 家では、何をどのくらい練習すればいいか
- 今の曲で、とくに気をつけたいところはどこか
- 練習のときに、やらないほうがいいことはあるか
声と体のこと
- 自分の声の、よいところはどこか
- いま、いちばん直したいところはどこか
- のどがつかれたとき、どうすればいいか
のどの痛みやかすれが何日もつづくときは、先生に伝えるとともに、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
これからのこと
- つぎに、どんな曲にとりくむとよいか
- 発表会やコンクールに出るなら、いつごろから準備するか
- 3か月後、半年後に、どんなことができていたらよいか
これからの目標を先生と話しておくと、毎回のレッスンで何をがんばるのかが、はっきりしてきます。
お子様が先生に質問しにくいとき
お子様は「わからない」を言いにくい
お子様は、先生の前だと緊張して、わからないことがあっても「はい」と言ってしまうことがあります。とくに通いはじめのころは、先生になれていないので、なおさらです。
おうちで聞いて、いっしょにメモする
レッスンのあとに、「今日はどんなことをしたの」「むずかしかったところはある」と、やさしく聞いてみてください。お子様がうまく話せなくても、だいじょうぶです。
お子様が言ったことを、お父様・お母様がメモしておいて、つぎのレッスンでお子様といっしょに伝えるのもよい方法です。
お子様が自分で聞けるようにする
少しずつ、お子様が自分で質問できるようにしていくことも大切です。
- 聞きたいことを1つだけ決めて、レッスンに行く
- 「先生、ここがむずかしいです」という言い方を、家で練習しておく
- 聞けた日は、「ちゃんと聞けたね」とほめる
自分で質問できるようになると、レッスンへの気持ちが、もっと前向きになることがあります。
お父様・お母様が聞くときの気づかい
お父様・お母様が先生に質問するときは、お子様の前で、できないところばかりを話さないように気をつけましょう。お子様が「自分はできない子なんだ」と感じてしまうことがあるからです。おうちでのようすや、こまっていることを伝えるときは、お子様がいないところで、短く話すのもよいと思います。
大人の方がボイトレの先生に質問しにくいとき
「初心者だから」と遠慮しなくていい
大人の方は、「こんな初歩的なことを聞いていいのかな」と遠慮してしまうことがあります。でも、ボイトレの先生は、はじめての方にも、ずっと歌ってきた方にも教えています。初心者だからこそ、わからないことを聞いてよいのです。
自分の目標を伝えておく
大人のボイトレでは、目標によって、練習の内容がかわります。
- カラオケで、気持ちよく歌いたい
- 話し声をととのえたい
- 合唱やバンドで歌いたい
目標を伝えておくと、先生も、どんなことを教えればよいかがわかりやすくなり、質問もしやすくなります。
どうしても合わないと感じたら
何度か質問してみても、こたえてもらえない、話しにくいと感じることがつづくなら、先生との相性が合っていないのかもしれません。そのときは、ほかの先生や教室も考えてみてよいと思います。近くの教室は、こちらからさがせます。歌の教室さがし
まとめ
- 先生に質問しにくいと感じるのは、自然なこと
- 質問は、レッスンのはじめ、とちゅう、終わりなど、タイミングを見て聞く
- 聞きたいことをメモしておき、「どこが」「どう」を入れて聞く
- 同じことをもう一度聞いても、だいじょうぶ
- 練習のこと、声と体のこと、これからのことを聞いておく
- お子様には、おうちで話を聞いて、いっしょにメモする
- 大人の方も、初心者だからと遠慮しなくてよい
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