お酒を飲んで歌うときに気をつけたいこと。飲み会のカラオケでのどを守るために
「飲み会のあとのカラオケで歌ったら、次の日に声がガラガラになっていた」 「お酒を飲んで歌うと、いつもより気持ちよく声が出る気がするけれど、のどはだいじょうぶかな」
お酒の席のあとに、そのままカラオケへ行くことは、大人になるとよくありますよね。楽しい時間ですが、次の日にのどがつらくなって、こまった経験のある方も多いのではないでしょうか。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、お酒を飲んで歌うときに、のどを守るために気をつけたいことをまとめました。飲み会のカラオケの楽しみ方やマナーではなく、「のど」の話にしぼっています。
はじめにお伝えしておきたいのは、この記事はお酒をすすめるものではない、ということです。お酒を飲まない方、飲めない方は、そのままでまったく問題ありません。また、20歳未満の方はお酒を飲んではいけません。歌うために、お酒の力をかりる必要もありません。
お酒を飲んで歌うと、のどにどんなことが起きやすいの?
お酒と声の関係は、人によって感じ方がちがいます。ここでは、よく言われていることを、やさしいことばでまとめます。体のことをはっきり言いきるものではないので、気になることがあるときは、お医者さんに聞いてみてください。
のどがかわきやすくなると言われている
お酒を飲むと、トイレが近くなり、体の水分が出ていきやすいと言われています。のどは、うるおっているときのほうが、なめらかに声を出しやすいものです。のどがかわいた感じのまま歌いつづけると、声がかすれやすくなることがあります。
のどのつかれに気づきにくくなる
お酒を飲むと、気分が明るくなって、いつもより大きな声で歌いたくなることがあります。それ自体は楽しいことですが、のどのつかれや、ちょっとした痛みに気づきにくくなることもあります。気づいたときには、もう声がかれていた、ということもあるかもしれません。
声が大きくなりやすい
お酒の席は、まわりがにぎやかです。ふだんより声をはり上げて話していることも多いので、カラオケに行く前に、すでにのどがつかれていることがあります。そこへ、さらに大きな声で歌うと、のどにとっては負担が重なってしまいます。
体がほてって、むりをしやすい
体があたたまって、気持ちが大きくなると、高い曲やはげしい曲に、つい何曲も続けて挑戦したくなります。いつもならやめておく高さの曲も、その場の勢いで歌ってしまうことがあります。
飲み会の前と、カラオケに行く前にできること
話す声を、少しだけ落ちついたものにする
飲み会のあいだは、大きな声で話しつづけないことが、のどを守る第一歩です。まわりがにぎやかでも、少し顔を近づけて話すなど、声をはり上げなくてすむ工夫をしてみましょう。
お水をこまめに飲む
お酒を飲む場合でも、お水やお茶をいっしょにたのんでおくと安心です。お酒のあいまに、お水を飲むことを、自分の決まりにしておくのもよいと思います。
体調がよくない日は、歌うのをひかえる
かぜぎみの日や、ねぶそくの日、もともとのどに違和感がある日は、カラオケは聞く側にまわるのも、ひとつの方法です。「今日はのどの調子がいまひとつで」と伝えれば、むりにすすめられることは少ないと思います。
飲まない、という選択も大切に
歌うことを大切にしている方の中には、カラオケに行く日はお酒を飲まない、と決めている方もいます。お酒の席で飲まないことは、まったく失礼ではありません。自分の体と声を大切にする選択として、胸をはってよいことです。
カラオケで歌っているあいだに気をつけたいこと
はじめの1曲は、むりのない曲から
部屋に入っていきなり、いちばん高い曲を歌うのはやめておきましょう。はじめは、自分にとって楽に歌える高さの、ゆったりした曲からはじめると、のどがびっくりしにくくなります。
曲と曲のあいだに、のどを休める
カラオケでは、つい続けて何曲も入れたくなります。でも、のどにとっては、休けいがとても大切です。ほかの人が歌っているあいだは、話し声もひかえめにして、のどを休める時間にしましょう。
高い曲・はげしい曲は数をしぼる
もりあがる曲は、どうしても高かったり、声をはり上げたりする曲が多いものです。そうした曲は、その日のうちに何回も歌わず、数をしぼるのがおすすめです。キーを少し下げるのも、のどを守るよい方法です。
マイクの音量を味方にする
声が聞こえにくいと感じると、つい大きな声を出してしまいます。マイクの音量を少し上げてもらったり、伴奏の音量を下げたりすると、むりに声をはり上げなくても、気持ちよく歌えます。
のどに違和感が出たら、そこでやめる
「のどがひっかかる」「声がかすれてきた」「飲みこむときに少し痛い」と感じたら、その日はもう歌わないようにしましょう。お酒が入っているときは、つい「あと1曲だけ」と思いがちです。でも、そこでやめることが、次の日の自分を助けてくれます。
たばこのけむりにも気をつける
まわりでたばこをすう人がいると、のどが乾燥したり、いがらっぽく感じたりすることがあります。けむりの多い場所では、長く歌わないようにするなど、できる範囲で気をつけてみてください。
帰ってから、次の日にできること
お水を飲んで、のどをうるおす
家に帰ったら、お水を飲んで、体とのどをうるおしましょう。部屋が乾燥しているときは、加湿器をつかったり、ぬれタオルを干したりするのもよいと思います。
話す量をへらして、声を休める
次の日に声がかすれているときは、できるだけ話す量をへらして、声を休めましょう。小さな声でささやくように話すのも、のどにとっては負担になることがあると言われています。むりに声を出さず、そっと休ませてあげてください。
ゆっくり眠る
体をしっかり休めることも、声をととのえるためには大切です。夜おそくまで歌った日は、できるだけ早めに休むようにしましょう。
次の日に歌の予定があるときは
次の日にレッスンや発表会、合唱の練習など、大切な歌の予定があるときは、前の日の夜のカラオケはひかえめにするのがおすすめです。お酒の席に出る場合も、早めに帰る、聞く側にまわるなど、声を温存する工夫をしてみてください。
大切な本番の前は、のどだけでなく、体全体の調子をととのえておきたいものです。「今日は歌わないでおこう」と決めておくと、その場の勢いに流されにくくなります。
痛みやかすれが続くときは、お医者さんに
のどの痛みや声のかすれが何日も続くとき、声がほとんど出ないとき、いつもとちがう感じがするときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。「そのうち治るだろう」とがまんしないことが大切です。
歌ったあとにのどが痛くなりやすい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。歌うとのどが痛いのはなぜ?大人の歌い方の見直しとケア
歌が好きな人ほど、のどを大切に
「楽しい」と「むりをしない」は両立できる
お酒の席のカラオケは、まわりの人と楽しい時間をすごす場でもあります。のどを守るために、楽しむことをがまんする必要はありません。歌う曲や回数を少し考えるだけで、楽しさはそのままに、のどへの負担をへらすことができます。
ふだんの歌い方を見直すきっかけに
お酒を飲んでいないときでも、カラオケのあとにのどがつかれやすい方は、歌い方そのものに力が入りすぎているのかもしれません。のどに力を入れずに歌う方法は、ボイトレの教室で教えてもらえることが多いです。
先生に見てもらうと、自分では気づきにくいくせや、のどにやさしい声の出し方を知ることができます。近くの教室やオンラインで受けられる教室は、こちらからさがせます。歌の教室さがし
まとめ
- この記事はお酒をすすめるものではありません。20歳未満の方は飲んではいけません
- お酒を飲むと、のどがかわきやすく、つかれに気づきにくくなると言われています
- 飲み会のあいだは、大きな声で話しつづけないようにする
- お水やお茶をいっしょにたのんで、こまめに飲む
- カラオケでは、楽な曲からはじめ、曲のあいだにのどを休める
- 高い曲・はげしい曲は数をしぼり、キーを下げるのもよい方法
- 違和感が出たら、その日はもう歌わない
- 痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談する
歌が好きな方ほど、長く気持ちよく歌い続けるために、のどを大切にしてあげてください。お酒の席だけでなく、ふだんから楽しく歌える場がほしい方は、歌の教室をさがしてみるのもおすすめです。歌の教室さがしまた、ご家族に歌の好きなお子様がいる方は、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、大人の方が自分の歌を聞いてもらうきっかけにもなります。こどもの歌声グランプリ