歌の習い事・教室えらび

三線と歌う沖縄の歌。はじめての方の楽しみ方と、沖縄民謡の歌い方

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「三線を弾きながら、沖縄の歌を歌ってみたい」 「三線の歌は初心者でもできるのかな。沖縄民謡の歌い方がよくわからない」

ゆったりとした三線の音と、のびやかな歌声。沖縄の歌には、聞いているだけで心がほどけるような、やさしい魅力があります。旅行で聞いて、「自分でもやってみたい」と思った方もいるかもしれません。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、三線と沖縄の歌にしぼって、はじめての方の楽しみ方をお話しします。三線のきほん、楽譜の読み方、沖縄民謡の歌い方のコツ、そして、はじめての方が無理なく続けるための工夫をまとめました。

三線ってどんな楽器?

3本の糸をもつ、沖縄の弦楽器

三線(さんしん)は、沖縄で古くから親しまれてきた弦楽器です。その名前のとおり、3本の糸(弦)があり、指にはめた爪(つめ)などで弾いて音を出します。

  • 胴(どう)と呼ばれる丸い部分に、皮がはってある
  • 3本の糸は、太い順に、男絃(うーじる)・中絃(なかじる)・女絃(みーじる)と呼ばれる
  • ギターのような「フレット」がないので、指をおさえる場所をおぼえていく

見た目は小さくても、あたたかく、よくひびく音がします。

歌といっしょに弾くことが多い

三線は、楽器だけで弾くこともありますが、多くの場合、歌いながら弾きます。三線のメロディは、歌のメロディと近いことが多いので、歌と三線が寄りそうように、いっしょに進んでいきます。

つまり、三線を習うことは、沖縄の歌を習うことでもあるのです。

三線の楽譜「工工四(くんくんしー)」

漢字で書かれた楽譜

三線では、五線の楽譜ではなく、「工工四(くんくんしー)」と呼ばれる楽譜をよく使います。マスの中に、「合」「乙」「老」「四」「上」「中」「尺」「工」などの漢字が書かれていて、それぞれの漢字が、どの糸のどこをおさえるかを表しています。

  • 上から下へ、右の列から左の列へと読んでいく
  • 1つのマスが、1つの拍を表すことが多い
  • 歌の歌詞が、漢字のよこに書かれていることもある

はじめは見なれない形におどろくかもしれません。でも、漢字と指の場所がむすびつけば、楽譜を読むのはそれほどむずかしくありません。

五線の楽譜がわからなくても、だいじょうぶ

工工四は、五線の楽譜を読めなくても使えるのが、うれしいところです。音楽の経験がない方でも、はじめやすい楽器だといわれることが多いです。

沖縄民謡の歌い方のコツ

沖縄らしい音の流れを感じる

沖縄の歌の多くは、「琉球音階」と呼ばれる、独特の音のならびでできています。ドレミでいうと、「ド・ミ・ファ・ソ・シ」の音をよく使い、明るく、どこかなつかしい響きになります。

歌う前に、沖縄の歌をたくさん聞いて、この音の流れに耳をなじませておきましょう。何度も聞いているうちに、自然と口ずさめるようになっていきます。

地声を中心に、のびやかに

沖縄民謡は、ふだん話す声に近い、地声を中心に歌うことが多いです。おなかから、ゆったり息をはくように声を出すと、のびやかに聞こえます。

  • 肩の力をぬいて、背すじを軽くのばす
  • 口を横にひろげすぎず、自然にあける
  • 声をはり上げず、遠くへ声を届けるイメージで歌う

節回し(こぶし)は、少しずつ

沖縄の歌には、1つのことばの中で、音を細かくゆらしたり、上げ下げしたりする「節回し」がよく出てきます。また、高い音で、ふっと裏声にかわるところがあるのも、特ちょうの1つです。

はじめから、すべてをまねしようとしなくても、だいじょうぶです。

  • まずは、メロディをシンプルに歌えるようにする
  • 次に、音源をよく聞いて、ゆれる音をゆっくりまねする
  • 裏声にかわるところは、力をぬいて、そっと声を移す

節回しは、先生や音源をくり返しまねしながら、少しずつ身につけていくものです。

はやしことばを、楽しんで

沖縄の歌には、歌の合間に入る、かけ声のような「はやしことば」がよく出てきます。意味よりも、リズムや気分を楽しむことばです。元気よく、楽しそうに入れると、歌がいきいきとしてきます。

みんなで歌うときは、はやしことばの部分だけ、全員で声を合わせるのも楽しいです。

方言のことばを、大切に

沖縄の歌は、沖縄のことば(方言)で歌われるものが多いです。標準語とはちがう発音のことばもあるので、歌詞の読み方と意味を、先に確かめておきましょう。

ことばの意味がわかると、どんな景色や気持ちを歌っているのかが見えてきて、歌い方も自然とかわってきます。

はじめての方の曲のえらび方

作者のわからない、古い民謡から

沖縄には、むかしから歌いつがれてきた、作者のわからない古い民謡がたくさんあります。はじめての方は、そうした歌の中から、ゆっくりで、短めの曲をえらぶのがおすすめです。

たとえば、「てぃんさぐぬ花」は、親から子へと大切な教えを伝える、わらべうたとして知られる歌です。ゆったりしたテンポで、三線の初心者が最初のころに習うことも多い曲です。

また、「かぎやで風(かじゃでぃふう)」は、お祝いの席で、はじめに演奏されることが多い歌です。おめでたい場で大切にされてきた、格調のある曲です。

どの曲から習うかは、教室や先生によってちがいます。

えらぶときのめやす

  • テンポがゆっくりな曲
  • 三線のおさえる場所が少ない曲
  • 自分が聞いていて「好きだな」と思える曲

好きな曲は、練習していても楽しく、続ける力になります。

三線と歌を合わせる練習のしかた

はじめは、三線と歌を分けて

三線を弾きながら歌うのは、はじめのうちは、少しむずかしく感じるかもしれません。

  • まずは、三線だけで、ゆっくり曲を通して弾く
  • 次に、歌だけで、メロディとことばをおぼえる
  • 最後に、ゆっくりのテンポで、三線と歌を合わせる

三線を弾きながら、口ずさむ

三線のメロディは歌と近いので、三線を弾きながら、小さな声で口ずさむ練習もおすすめです。指の動きとメロディが、だんだん体の中でむすびついていきます。

歌いはじめの高さを決める

三線は、糸の張り方をかえて、全体の音の高さを調整できます。自分の声に合わない高さで歌いつづけると、のどに負担がかかりやすくなります。はじめのうちは、先生に「どの高さが歌いやすいか」をいっしょに見てもらうと安心です。

録音して聞いてみる

三線と歌を合わせられるようになったら、スマホで録音してみましょう。三線の音が大きすぎて歌が聞こえにくくなっていないか、リズムが急いでいないかを、落ちついてたしかめられます。

姿勢も大切に

三線は、すわって弾くことが多い楽器です。背中がまるくなると、息がすいにくくなり、声も出しにくくなります。いすや床にすわったら、背すじを軽くのばし、肩の力をぬいて構えましょう。

三線と沖縄の歌の楽しみ方

沖縄の行事や季節を知る

沖縄の歌の中には、お祝いの席やお盆の行事など、くらしの中の場面とむすびついているものがあります。歌の背景を知ると、その歌をもっと大切に歌いたくなると思います。

仲間と歌う

三線は、何人かで合わせて弾くと、音がとても豊かにひびきます。教室の仲間や家族と、いっしょに弾いて歌う時間は、きっと楽しいものになると思います。

習い方をえらぶ

三線は、教室で先生に習う方法のほか、オンラインのレッスンや、教本・動画を見ながら練習する方法もあります。節回しや、楽器の持ち方は、先生に直接みてもらうと身につきやすいことが多いです。

民謡全体の歌い方の特ちょうや習い方は、こちらの記事でもまとめています。民謡をはじめたい。民謡の歌い方の特ちょうと、習い方

歌うときに気をつけたいこと

のどに無理をさせない

沖縄民謡は、のびやかに声を出す歌が多いので、長く歌いつづけると、のどがつかれることがあります。

  • こまめに水をのんで、のどをうるおす
  • 高い音や裏声は、むりに出さない
  • 声がかすれてきたら、その日はおしまいにする

痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

指のいたみにも気をつけて

三線を弾きはじめのころは、糸をおさえる指が痛くなることがあります。むりに長い時間弾かず、少しずつ時間をのばしていきましょう。

まとめ

  • 三線は、3本の糸をもつ沖縄の弦楽器。歌といっしょに弾くことが多い
  • 楽譜は「工工四」という漢字の楽譜。五線が読めなくても、はじめやすい
  • 沖縄民謡の歌い方は、地声を中心に、のびやかに
  • 節回しや裏声は、音源や先生をまねしながら、少しずつ
  • はじめは、ゆっくりで短い、古い民謡から
  • のどや指の痛みが続くときは、むりをせず休む。のどはお医者さんに相談する

三線と沖縄の歌は、何歳からでも、ゆっくり楽しめます。節回しや声の出し方を習ってみたくなったら、近くの教室をさがしてみてください。歌の教室さがしそして、練習した歌をだれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、自分の歌のよいところを知るきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ

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