ライブハウスにはじめて出演するとき。ブッキングからリハーサル、当日の流れまで
「ライブハウスで歌ってみたいけれど、どうやって出演すればいいのか分からない」 「弾き語りでも出られるのかな。リハーサルって、何をするんだろう」
ライブハウスに初出演するときは、知らないことばや、決まった流れがたくさんあって、少しどきどきしますよね。でも、流れを先に知っておけば、当日あわてることはぐっと少なくなります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、ライブハウスにはじめて出演する方にむけて、お店のさがし方、ブッキングの申しこみ、リハーサル、当日の流れ、そして終わったあとのことまでを、順番にお話しします。ひとりでギターやピアノをひきながら歌う、弾き語りで出演する方を中心にまとめました。
ライブハウス出演のきほん
ライブハウスとは
ライブハウスは、ステージと音の機材があり、お客さんに演奏を聞いてもらうためのお店です。バンドが多いお店、弾き語りやアコースティックが多いお店、ジャズが多いお店など、お店ごとに色があります。
「ブッキング」とは
ライブハウスでよく聞くのが「ブッキング」ということばです。これは、その日のライブに、出演者を組みこむことをいいます。1日のライブに、何組かの出演者がじゅんばんに出るのが、よくある形です。
出演のしかたは、大きく2つ
- お店が組むライブに、出演者のひとりとして出る
- 自分でお店の日を借りて、ライブをひらく
はじめての方は、お店が組むライブに出るほうが、ずっと始めやすいと思います。ほかの出演者の演奏も聞けて、流れも分かります。
お金のしくみは、お店によってちがう
出演するときのお金のしくみは、お店によってちがいます。出演料がかかるお店、お客さんを何人よぶかで決まるお店、そうでないお店など、いろいろです。ドリンク代のあつかいなどもちがいます。申しこむ前に、かならずたしかめておきましょう。分からないことは、えんりょなく聞いて大丈夫です。
出演するお店のさがし方
自分の歌に合うお店をえらぶ
弾き語りで出演したいなら、弾き語りやアコースティックのライブをよくしているお店がおすすめです。大きな音のバンドが中心のお店だと、ふんいきが合わないこともあります。
- お店のホームページで、これまでのライブの予定を見る
- 弾き語りの出演者が多いかどうかを見る
- お客さんとして、一度ライブを見に行ってみる
お客さんとして行ってみる
いちばんのおすすめは、出演する前に、お客さんとして一度行ってみることです。ステージの広さ、音の聞こえ方、お客さんとの近さ、スタッフさんのふんいきなどが分かります。「ここで歌ってみたい」と思えるお店に出会えると、当日の気持ちもちがってきます。
「初心者歓迎」の日をさがす
お店によっては、はじめての出演者むけの日や、オーディションをかねたライブをしているところもあります。こうした日は、はじめての方にとって入りやすい場だと思います。
ブッキングの申しこみ
申しこみの方法
申しこみの方法は、お店によってちがいます。
- お店のホームページの申しこみフォームから
- メールで
- お店に行って、スタッフさんに直接
伝えることを、先にまとめておく
申しこむときは、次のようなことを伝えることが多いです。
- 名前(ステージで使う名前)
- 演奏のスタイル(弾き語り、ギター、ピアノなど)
- どんな歌を歌うか(オリジナル曲か、カバー曲か)
- 出演したい日や、都合のよい日
- 連絡先
- 演奏の動画や音源(求められたとき)
演奏の動画や音源を求められることもあるので、家で1〜2曲とっておくと安心です。
カバー曲を歌うとき
ほかの人の曲を歌うときのあつかいは、お店によってちがうことがあります。申しこみのときに、カバー曲を歌いたいことを伝えて、お店のきまりをたしかめておきましょう。
持ち時間と曲数
1組の持ち時間は、お店や日によってちがいます。申しこみのときに、かならずたしかめておきましょう。持ち時間が分かったら、曲と曲の間の話す時間も入れて、何曲歌えるかを考えておきます。時間をこえないことは、とても大切なマナーです。
本番までの準備
セットリストを決める
歌う曲のじゅんばんを書いたものを「セットリスト」といいます。
- はじめの1曲は、いちばん自信のある曲にする
- テンポの速い曲とゆっくりの曲を、まぜてならべる
- さいごの1曲は、いちばん伝えたい曲にする
本番と同じ形で、通して練習する
家で練習するときは、1曲ずつではなく、本番と同じじゅんばんで、話す時間も入れて通して練習してみましょう。時間をはかっておくと、当日あわてません。弾き語りの練習のしかたは、こちらの記事も参考にしてみてください。弾き語りの練習のしかた。歌とピアノ・ギターを両立して上手くなるコツ
立って歌うか、すわって歌うか
ライブハウスでは、いすを用意してもらえることもあります。立って歌うか、すわって歌うかで、声の出しやすさや楽器の持ち方がかわります。本番と同じ形で練習しておきましょう。
リハーサルで伝えること
リハーサルとは
ライブハウスでは、本番の前に、出演者ごとに音のたしかめをする時間があります。これをリハーサルといいます。お店のスタッフさん(音のバランスを作る方)が、声や楽器の音の大きさを合わせてくれます。
伝えたいこと
- 声と楽器、どちらを大きめにしたいか
- 自分の足もとのスピーカー(モニター)から、何を聞きたいか
- エコー(声のひびき)をどのくらいかけたいか
- 曲のとちゅうで、楽器を持ちかえるかどうか
はじめてで分からないときは、「はじめてなので、聞きやすいように合わせていただけますか」とお願いして大丈夫です。スタッフさんは音のプロなので、たよってみましょう。
リハーサルでは、本番と同じ声で
リハーサルで小さな声で歌うと、本番で声を出したときに、音が大きくなりすぎてしまうことがあります。リハーサルでも、本番と同じくらいの声で歌いましょう。マイクと口の距離も、本番と同じにしておくことが大切です。
時間を守る
リハーサルの時間は、出演者ごとに決まっています。おくれないように行き、決められた時間で終わるようにしましょう。
当日の流れ
よくある1日の流れ
- お店に入る(「入り」の時間が決まっています)
- リハーサル
- 開場までの待ち時間
- 開場、お客さんが入る
- ライブの開始、出演者がじゅんばんに演奏
- 終わったら、片づけとあいさつ
本番の出るじゅんばんと、リハーサルのじゅんばんは、逆になることも多いです。
あいさつを大切に
お店に入ったら、スタッフさんにも、ほかの出演者にも、明るくあいさつをしましょう。終わったあとも「ありがとうございました」と伝えます。こうしたつながりが、次の出演にもつながっていきます。
待ち時間のすごし方
待ち時間は、意外と長いことがあります。のどがかわかないように水を飲む、体をかるく動かすなど、声を出せる状態をたもっておきましょう。ほかの出演者の演奏を聞くことも、よい勉強になります。
ステージでの話し方
曲と曲の間に話すことを、「MC」といいます。はじめてのときは、長く話さなくても大丈夫です。
- 名前と、来てくれたことへのお礼
- 次の曲について、ひとこと
- さいごに、もう一度お礼
これくらいでも、じゅうぶん気持ちは伝わります。
緊張したときは
はじめてのステージでは、だれでも緊張します。手がふるえたり、声がうわずったりしても、それはふつうのことです。はじめの1曲は、ゆっくり息をはいてから歌い始めてみてください。人前で歌うときの心がまえは、こちらの記事にもまとめています。大人の発表会・ライブにはじめて出るとき。準備、衣装、緊張とのつきあい方
終わったあとのこと
お礼と、ふりかえり
ライブが終わったら、スタッフさんや、来てくれたお客さんにお礼を伝えましょう。家に帰ったら、よかったところと、次にがんばりたいところを、1つずつメモしておきます。
録音や録画をしておくと
お店によっては、ライブの録音や録画をしてもよいところもあります。とってよいかどうかは、先にお店にたしかめておきましょう。あとで見返すと、自分の歌い方や、話し方のくせに気づきやすくなります。
のどを休める
本番のあとは、思っている以上にのどがつかれています。その日の夜や次の日は、声を休めるようにしましょう。のどの痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
まとめ
- はじめては、お店が組むライブに出演者のひとりとして出るのが始めやすい
- 出演のお金のしくみはお店によってちがうので、申しこむ前にたしかめる
- 出演する前に、お客さんとして一度行ってみる
- 持ち時間を守り、本番と同じじゅんばんで通して練習する
- リハーサルでは、本番と同じ声で歌い、分からないことはスタッフさんにたよる
- あいさつとお礼を大切にして、終わったらのどを休める
ステージでのびのび歌うために、教室で声の出し方を見てもらうのもひとつの方法です。近くの教室は、こちらからさがせます。歌の教室さがしライブハウスの前に、まずは動画で歌を聞いてもらいたい方には、こどもの歌声グランプリもあります。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、自分の歌のよいところを知るきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ