歌の教室えらびの「くらべる表」を作ろう。体験で見たことをメモする方法
「体験レッスンを3つ受けたら、どの教室がどうだったか、わからなくなってしまった」 「どこもよさそうで、決めきれない」
歌の教室をさがしていると、こんなふうにまよってしまうお父様・お母様は多いと思います。体験レッスンの日は、お子様のようすを見るのにいそがしく、あとから思い出そうとしても、記憶がまざってしまいがちです。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、歌の教室えらびに使える「くらべる表」の作り方をお話しします。習い事の比較表に入れたい項目、教室選びのチェックリスト、体験の日のメモのとり方、そして表をつかった決め方までをまとめました。
表といっても、むずかしいものではありません。紙1まいでも、スマホのメモでも作れます。目に見える形にしておくだけで、家族で話しあうときにも、ぐっと決めやすくなります。
なぜ「くらべる表」があると決めやすいのか
記憶は、思ったよりまざってしまう
体験レッスンをいくつか受けると、「先生がやさしかったのは、どの教室だったかな」「駐輪場があったのは、どこだったかな」と、あとでわからなくなることがあります。日がたつほど、記憶はあいまいになります。
その日のうちに、同じ項目でメモしておけば、あとで落ちついてくらべることができます。
「なんとなく」を、ことばにできる
「なんとなく、こっちがいい気がする」という感覚も大切です。でも、表にしてみると、その「なんとなく」の理由が見えてくることがあります。「先生の説明がわかりやすかった」「子どもが笑顔だった」など、理由がわかると、家族にも説明しやすくなります。
家族で話しあいやすくなる
体験にいっしょに行けなかった家族とも、表があれば、同じものを見ながら話しあえます。お子様にも見せながら「どこがよかった?」と聞いてみると、お子様の気持ちも知ることができます。
表を作る前に決めておくこと
「ゆずれないこと」を3つ書き出す
表を作る前に、家族で「これだけはゆずれない」ということを、3つくらい書き出しておきましょう。
- 家から通いやすいこと
- 子どもが楽しく通えそうなこと
- 声に無理をさせない教え方であること
- いずれはコンクールにも出てみたいこと
- 平日の夕方に通えること
ゆずれないことが決まっていると、表を見たときに、どこに注目すればいいのかがはっきりします。
くらべる教室は、2つから4つくらいに
くらべる教室が多すぎると、かえって決めにくくなります。気になる教室を、まずは2つから4つくらいにしぼって、体験に行ってみるのがおすすめです。
教室をさがすときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし
くらべる表に入れたい項目
ここからは、表に入れたい項目を、グループに分けて紹介します。ぜんぶ入れる必要はありません。おうちに合わせて、えらんでください。
通いやすさ
- 家や学校からの時間
- 行き方(歩き・自転車・車・電車など)
- 駐車場や駐輪場があるか
- レッスンの曜日と時間
- お休みしたときのふりかえがあるか
- オンラインのレッスンに切りかえられるか
先生とレッスン
- 先生の話し方は、お子様にわかりやすいか
- できたところを、ほめてくれるか
- 声に無理をさせないか
- 個人レッスンか、グループレッスンか
- どんな歌をあつかっているか(童謡・声楽・ポップスなど)
- 発表会やコンクールへの考え方
教室のようす
- 部屋の広さや明るさ
- 待つ場所があるか
- 保護者がレッスンを見られるか
- ほかの生徒さんのようす
- 連絡のしかた(電話・メール・メッセージなど)
お金のこと
- 月謝
- 入会金
- 教材や楽譜のお金
- 発表会などのお金
お金の金額は、教室によって大きくちがいます。表には、体験の日に聞いた金額をそのまま書いておきましょう。料金の見方については、こちらの記事でもまとめています。ボイトレ教室の料金の見方。月謝・入会金・体験レッスンで確かめること
お子様の気持ち
- 楽しそうだったか
- 帰り道に、どんなことを話していたか
- 「また行きたい」と言ったか
この項目は、とても大切です。どんなに条件がよくても、お子様が楽しめなければ、長くつづけるのはむずかしくなります。
表の作り方
紙で作るなら
紙で作るときは、横に教室の名前、たてに項目をならべた表にすると見やすくなります。
- いちばん左の列に、項目を書く
- 2列目から、教室ごとに1列ずつ使う
- いちばん下に「ひとことメモ」の行をつくる
ノートに書いてもいいですし、表をプリントしておいて、体験に持っていくのもよい方法です。
スマホやパソコンで作るなら
スマホのメモや、表を作れるアプリをつかってもかまいません。スマホなら、体験の帰り道にすぐ書きこめるのが便利です。
家族で同じ表を見られるようにしておくと、体験に行けなかった家族も書きこみができます。
記号でかんたんに書く
項目ごとに、長い文章を書かなくてもだいじょうぶです。記号をつかうと、あとで見くらべやすくなります。
- ◎ とてもよかった
- ○ よかった
- △ 少し気になった
- × 合わなかった
記号のとなりに、ひとことだけ理由を書いておくと、あとで思い出しやすくなります。たとえば「○ 発声の説明がていねい」「△ 駐輪場がせまい」のように書きます。
体験の日のメモのとり方
体験の前に書いておくこと
体験に行く前に、表の中で「その日に聞くこと」に、しるしをつけておきましょう。聞きわすれをふせげます。お金のことや、ふりかえのことは、聞きにくいと感じる方も多いので、先にメモしておくと安心です。
体験のあいだは、見ることに集中する
体験レッスンのあいだは、メモをとることより、お子様と先生のようすを見ることに集中するのがおすすめです。どうしてもわすれたくないことだけ、短く書いておきましょう。
体験レッスンで見ておきたいポイントは、こちらの記事にくわしくまとめています。歌の体験レッスンで見るべき5つのこと。聞いておきたい質問リストつき
帰ったら、その日のうちに書く
体験が終わったら、その日のうちに表をうめましょう。時間がたつと、こまかいことはわすれてしまいます。帰りの車の中や、家に着いてすぐの短い時間でもかまいません。
お子様に「どうだった?」と聞いて、出てきたことばも、そのまま書いておくと、あとで大切な手がかりになります。
表を見て決めるときのコツ
「ゆずれないこと」から見る
表がうまったら、まずは、はじめに決めた「ゆずれないこと」の行を見てみましょう。ゆずれないことに×がついている教室は、ほかの項目がよくても、あとで続けにくくなるかもしれません。
点数にしすぎない
◎を3点、○を2点のように点数にして、合計をくらべる方法もあります。ただ、点数だけで決めると、大切な項目と、そうでない項目が同じあつかいになってしまいます。点数は目安にして、さいごは家族で話しあって決めるのがおすすめです。
まよったら、もう一度体験してみる
2つの教室でまよったときは、もう一度体験させてもらえるか、聞いてみるのもひとつの方法です。2回目の体験では、1回目に気になったところに注目して見ることができます。
表は、入会したあとも残しておく
入会したあとも、表は捨てずに残しておきましょう。何か月かたって、「これでよかったかな」と思ったときに見返すと、はじめに大切にしたかったことを思い出せます。
表づくりで、つまずきやすいところ
項目をふやしすぎる
あれもこれもと項目をふやすと、表をうめるだけでつかれてしまいます。はじめは10こくらいの項目にしぼり、たりないと感じたら、あとから足していくのがおすすめです。
教室ごとに見るところがかわってしまう
1つ目の教室では先生のことをくわしく書いたのに、2つ目では場所のことばかり、ということもよくあります。同じ項目を、同じ順番で見ていくと、あとでくらべやすくなります。
大人の目線だけで書いてしまう
通いやすさやお金のことは、どうしても大人の目線になりがちです。お子様の気持ちの行は、大人が想像でうめず、お子様のことばをそのまま書くようにしましょう。
まとめ
- 教室をいくつか体験するときは、「くらべる表」を作ると決めやすい
- 表を作る前に、家族で「ゆずれないこと」を3つ決めておく
- 項目は、通いやすさ・先生とレッスン・教室のようす・お金・お子様の気持ち
- ◎○△×の記号と、ひとことメモでかんたんに書く
- 体験のあいだは見ることに集中し、その日のうちに表をうめる
- 点数にしすぎず、さいごは家族とお子様で話しあって決める
表ができあがると、まよっていた気持ちが、少し整理されると思います。まずは気になる教室をさがして、体験に行ってみてください。また、教室に通いはじめたら、練習の成果を発表する場として、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、教室での練習のはげみにもなると思います。こどもの歌声グランプリ