カラオケで上手く歌えない日があるのはなぜ?体調・緊張・音の聞こえ方から考える
「この前は気持ちよく歌えたのに、今日はなんだか声が出ない」 「いつもの曲なのに、音がずれている気がする」
カラオケに行くと、こんな日がありませんか。同じ人が、同じ曲を歌っているのに、日によって歌いやすさがちがうのは、ふしぎですよね。
わたしは、息子といっしょにたくさんのコンクールに出てきました。そのなかで感じてきたのは、歌は、その日の体や気持ち、まわりの音の聞こえ方に、とても左右されやすいということです。上手く歌えない日があるのは、歌がへたになったからではありません。
この記事では、カラオケで上手く歌えないのはなぜなのか、よくある理由を3つに分けて考えます。そして、上手く歌えない日に、その場でできる小さな工夫もまとめました。なお、ここでお話しするのは、あくまで一般的な考え方です。のどの痛みやかすれが続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
カラオケで上手く歌えない日は、だれにでもある
声は「その日の体」でかわる
声は、体の中でつくられる音です。楽器のように、いつも同じ音が出るわけではありません。ねむれた日、つかれている日、おなかがすいている日、食べすぎた日。そんなちがいが、そのまま声にあらわれることがあります。
歌を習っている人や、ふだんからよく歌う人でも、「今日は声が重い」と感じる日はあるものです。上手く歌えない日があることは、ごく自然なことだと考えてみてください。
理由は1つとはかぎらない
上手く歌えない日の理由は、1つだけとはかぎりません。少しつかれていて、少し緊張していて、部屋の音も聞きとりにくい。そんなふうに、小さなことが重なって、「今日はだめだ」と感じることが多いです。
そこで、ここからは理由を「体調」「緊張」「音の聞こえ方」の3つに分けて見ていきます。
理由その1 体調やのどのようす
ねむりとつかれ
よくねむれなかった日や、仕事や家のことでつかれている日は、体に力が入りにくくなります。歌は、息をすって、ささえて、はくことのくりかえしです。体がつかれていると、息が続きにくくなったり、声がのびにくくなったりすることがあります。
のどのかわき
カラオケの部屋は、エアコンがきいていて、空気がかわいていることがあります。話したり笑ったりしているうちに、のどがかわいて、声が出にくくなることもあります。冬はとくに、空気のかわきに気をつけたいですね。
食事のタイミング
おなかがいっぱいすぎると、息をすいにくく感じることがあります。反対に、おなかがすきすぎていても、力が入りにくくなります。歌う直前の食事は、少し軽めにしておくと、歌いやすいと感じる方が多いです。
のどに負担がかかっているとき
かぜぎみのとき、前の日にたくさん話したときなどは、のどがつかれていることがあります。こんな日に、高い声や大きな声をむりに出し続けるのは、おすすめできません。歌うとのどが痛いときの見直し方は、こちらの記事にまとめています。歌うとのどが痛いのはなぜ?大人の歌い方の見直しとケア
理由その2 緊張や気持ちのゆれ
聞いている人がいると、体がかたくなる
ひとりのときは歌えるのに、人の前だと声が出にくい。これは、多くの方が感じることです。緊張すると、肩や首に力が入り、息が浅くなりやすくなります。そうすると、声がふるえたり、高い音がつまったりすることがあります。
「上手に歌わなきゃ」と思いすぎる
職場の集まりや、はじめて会う人とのカラオケでは、「失敗したくない」という気持ちが強くなることがあります。その気持ちが、体をかたくしてしまうこともあります。
点数が気になる
採点の画面を見ながら歌っていると、点数が気になって、歌そのものを楽しめなくなることがあります。音程のバーばかり見ていると、ことばや気持ちがおるすになりやすいものです。
理由その3 部屋の音の聞こえ方
自分の声が聞こえにくい
カラオケで上手く歌えない理由として、意外と多いのが「自分の声が聞こえにくい」ことです。伴奏の音が大きすぎたり、マイクの音が小さすぎたりすると、自分の声がどこにあるのか、わからなくなります。そうすると、むりに大きな声を出してしまったり、音程がずれたりしやすくなります。
部屋によって、ひびき方がちがう
カラオケの部屋は、広さや形、かべの素材がそれぞれちがいます。せまい部屋では音がこもりやすく、広い部屋では音が遠く感じることがあります。いつもとちがう部屋だと、「なんだか歌いにくい」と感じるのは、そのせいかもしれません。
伴奏のキーや音のバランス
いつもとキーがちがっていたり、ガイドのメロディーが聞こえにくかったりすると、歌いにくく感じることがあります。キーや音量、エコーの設定のくわしい話は、こちらの記事にまとめています。カラオケで上手に聞こえる設定。キー・エコー・音量・マイクの持ち方
上手く歌えない日に、その場でできること
まずは水をのんで、少し休む
声が出にくいと感じたら、まずは水やお茶をのんで、のどをうるおしましょう。つめたすぎない飲みものがおすすめです。1曲ぶんくらい、歌わずに人の歌を聞く時間をつくるのもよいと思います。
肩と首をゆるめる
肩をゆっくり上げて、すとんと下ろす。首をゆっくり左右にたおす。これだけでも、体の力がぬけて、息がらくになることがあります。立って歌える部屋なら、立って歌ってみるのもひとつの方法です。
いつもより低めの曲、ゆっくりの曲をえらぶ
上手く歌えない日は、高い音が多い曲や、テンポの速い曲は、少しお休みにしましょう。低めで、ゆっくりした、よく知っている曲をえらぶと、気持ちもおちつきやすくなります。
キーを少し下げてみる
いつもの曲でも、キーを1つか2つ下げるだけで、ぐっと歌いやすくなることがあります。「今日は下げる日」と決めてしまうのも、のどを守るためのやさしいえらび方です。
自分の声が聞こえるように調整する
伴奏の音を少し下げて、マイクの音を少し上げる。それだけで、自分の声が聞きとりやすくなり、音程がとりやすくなることがあります。片方の耳を手で軽くおおって、自分の声を聞いてみるのも、ひとつの工夫です。
点数の画面から目をはなす
採点が気になるときは、思い切って採点を切ってみるのもよいと思います。歌詞のことばに気持ちをむけて歌うと、体の力がぬけやすくなります。
上手く歌えない日を、むだにしないために
「今日の体」を知るきっかけにする
上手く歌えない日は、「自分は、つかれているとこうなるんだ」と知るきっかけにもなります。ねむりの時間、その日に食べたもの、どのくらい話したかなどを、かんたんにふりかえってみてください。次にカラオケに行く日の、じゅんびのヒントになります。
「歌えなかった」より「ここは歌えた」を見る
全部がだめだったように感じても、よく思い出すと、「サビの前はらくに歌えた」「低いところは安定していた」など、歌えたところがあるものです。できたところに目をむけると、次も楽しく歌いやすくなります。
むりに歌い続けない
いちばん大切なのは、むりをしないことです。のどに痛みやかすれを感じたら、その日はそこで歌うのをやめましょう。声を休めることも、歌を長く楽しむための大事な練習のひとつです。痛みやかすれが何日も続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
上手く歌えない日が続くときは
歌い方を見直してみる
上手く歌えない日が何度も続くときは、歌い方のくせが関係していることもあります。のどに力が入りやすい、息が浅くなりやすい、といったくせは、自分ではなかなか気づきにくいものです。
カラオケに行く日の前に、ととのえておきたいこと
上手く歌えない日を少しでもへらすために、カラオケに行く日の前から、できることもあります。
- 前の日は、できるだけよくねむる
- 当日は、こまめに水分をとる
- 歌う前に、肩や首を軽くほぐしておく
- はじめの1曲は、低めでゆっくりの曲にする
特別なことをしなくても、こうした小さなことの積み重ねで、歌いやすさがかわることがあります。
先生にみてもらうのもひとつの方法
歌の教室やボイトレの先生にみてもらうと、自分では気づかなかったくせを、教えてもらえることがあります。体験レッスンを受けられる教室も多いので、気になる方はのぞいてみてください。
まとめ
- カラオケで上手く歌えない日があるのは、だれにでもある自然なこと
- 理由は「体調」「緊張」「部屋の音の聞こえ方」が重なっていることが多い
- 上手く歌えない日は、水をのむ、体をゆるめる、低めでゆっくりの曲をえらぶ
- キーを下げる、伴奏とマイクの音のバランスを見直すのも効果的なことがある
- 歌えたところに目をむけて、むりに歌い続けない
- のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談する
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