カラオケで今日からすぐできる、上手に聞こえるコツ
「今日、カラオケに行くことになった。少しでも上手に聞こえたい」 「練習する時間はないけれど、すぐできるコツはないかな」
急にカラオケにさそわれたとき、こんなふうに思ったことがある方も多いと思います。歌の練習には時間がかかりますが、じつは、その日のうちにできる小さなくふうだけでも、聞こえ方はかわってきます。
わたしは、息子といっしょに、たくさんの歌のコンクールに出てきました。そのなかで感じてきたのは、本番の歌は、ふだんの力だけでなく、「当日のちょっとした準備と意識」でずいぶんかわるということです。
この記事では、カラオケで上手くなる方法のなかでも、すぐにできることだけにしぼって紹介します。むずかしい練習はありません。今日のカラオケから、ひとつでもためしてみてください。
じっくり練習して上手くなりたい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。カラオケが上手くなる練習法。家でもできること、カラオケ店でのコツ
カラオケに行く前に、すぐできること
コツ1 出かける前に、少しだけ声を出しておく
朝起きてすぐの声や、1日あまり話さなかった日の声は、まだ目がさめていないような状態です。カラオケに行く前に、少しだけ声を出しておくと、1曲目から声が出やすくなります。
- 口をとじて「んー」とハミングする
- 鼻歌で、好きな歌を1曲口ずさむ
- 口を大きく「あ・い・う・え・お」と動かす
大きな声を出す必要はありません。移動中に、小さな声で鼻歌を歌うだけでもかまいません。
コツ2 歌いたい曲を、もう一度聞いておく
歌う予定の曲を、行く前や移動中に1回聞いておきましょう。歌いだしの入り方や、サビのメロディーがあいまいなままだと、自信のない声になりやすいからです。
聞くときは、「どこで息をすっているか」「サビの前はどうなっているか」に耳をかたむけると、歌うときのイメージがはっきりします。
コツ3 水を持っていく
のどがかわいた状態だと、声がかすれやすくなります。カラオケでは、こまめに水やお茶をのみましょう。つめたすぎない飲みもののほうが、のどにやさしいと言われています。
1曲目のえらび方で、その日の調子がかわる
コツ4 1曲目は「よく知っていて、らくに歌える曲」
1曲目から高い音の多い曲や、はやい曲を歌うと、まだ声がなれていないため、苦しくなりがちです。そこで、1曲目は、よく知っていて、高すぎない曲をえらびましょう。
- メロディーをしっかりおぼえている
- 高い音や低い音が、むずかしくない
- テンポがゆっくりめ、または中くらい
1曲目で声と気持ちがあたたまると、2曲目、3曲目と、だんだん声が出やすくなります。いちばん歌いたい曲は、2曲目か3曲目にとっておくのがおすすめです。
キーや音量など、機械の設定のくふうは、こちらの記事にまとめています。カラオケで上手に聞こえる設定。キー・エコー・音量・マイクの持ち方
歌うときに、すぐ意識できること
コツ5 すわったままより、背中をのばす
ソファにふかくすわって、背中をまるめたまま歌うと、息がすいにくく、声がこもりやすくなります。
- すわるときは、浅めにこしかけて背中をのばす
- 足のうらを床につける
- できれば、立って歌ってみる
立つのがはずかしいときは、すわったままで、背中をのばすだけでも大丈夫です。それだけで、声の通り方が少しかわります。
コツ6 口角を少し上げて歌う
口のはし(口角)を少し上げて歌うと、声が明るく聞こえやすくなります。にっこりする手前くらいの顔をイメージしてみてください。
明るい曲ではとくに効果を感じやすいと思います。しっとりした曲では、口角を上げすぎず、口をたてに開けることを意識すると、声がやわらかくなります。
コツ7 歌いだしの前に、息をすっておく
歌いだしがおくれたり、声が弱くなったりするのは、息をすうのがまにあっていないことが多いです。前奏のおわりが近づいたら、1つ前の小節くらいで、ゆっくり息をすっておきましょう。
歌いだしの1音目を、少しはっきり出すことを意識すると、歌全体がひきしまって聞こえます。
コツ8 語尾をていねいにのばす・切る
上手に聞こえる歌は、フレーズのおわり(語尾)がていねいです。
- のばすところは、さいごまで息を送ってのばす
- 切るところは、ふわっと声をおさめる
- 語尾で声をなげすてないようにする
「〜だよ」「〜なのに」のように、ことばのさいごまで気持ちをこめると、歌が伝わりやすくなります。全部の語尾でなくても、サビのおわりだけ意識するだけで、聞こえ方がかわります。
コツ9 サビの前は少しおさえる
はじめから最後まで同じ大きさで歌うと、歌がたいらに聞こえてしまいます。かんたんにメリハリをつけるには、サビの前を少しおさえて歌い、サビで少しだけ声を大きくすることです。
大きな声を出しつづけるより、のども楽ですし、サビがひきたって聞こえます。
コツ10 画面ばかり見ないで、少し顔を上げる
歌詞を見ようとして画面ばかり見ていると、顔が下を向いたり、横を向いたりしやすくなります。よく知っているところでは、少し顔を上げて、いっしょにいる人のほうを見てみましょう。
声が前にとどきやすくなりますし、聞いている人にも「伝えようとしている歌」に聞こえます。
自分の番の前に、30秒でできること
肩と首を軽くほぐす
前の人が歌っているあいだに、肩をゆっくり上げて、ストンと下ろしてみましょう。これを2〜3回くりかえすだけで、肩や首の力がぬけやすくなります。首をゆっくり左右にかたむけるのもよいと思います。強くまわしたり、いきおいよく動かしたりはしないでください。
ゆっくり息をはく
緊張していると、息が浅くなりがちです。自分の番が近づいたら、口から細く長く息をはいてみましょう。はききったら、自然に息が入ってきます。これを2回ほどくりかえすと、気持ちも少し落ちつきます。
だれかといっしょに歌うときは
相手の声を聞きながら歌う
デュエットや、みんなで歌う曲では、自分の声ばかりに集中すると、声が大きくなりすぎたり、テンポがずれたりします。となりの人の声を少し聞きながら歌うと、声がそろって、きれいに聞こえます。
歌うところを先に決めておく
ふたりで歌うときは、「1番はわたし、2番はあなた、サビはいっしょに」のように、先に決めておくと、とちゅうであわてずにすみます。かんたんな打ち合わせだけでも、ぐっと歌いやすくなります。
その場で調子が出ないときは
むりに高い曲を歌わない
声がつかれてきたり、思うように出なかったりする日もあります。そんな日は、むりに高い曲を歌わず、らくに歌える曲にかえましょう。調子のよくない日に、高い声をむりに出しつづけると、のどをいためやすくなります。
休けいをはさむ
何曲もつづけて歌うと、声がつかれていきます。ほかの人が歌っているあいだは、のどを休める時間だと考えて、話しすぎないようにするのもひとつの方法です。
歌う楽しさをわすれない
上手に聞こえるかどうかより、楽しんで歌っている人の歌は、聞いている人にも気持ちよく伝わります。少し音がはずれても、笑顔で歌いきれば大丈夫です。
帰ってからできること
声をいたわる
カラオケのあとは、水をのんだり、大きな声で話すのをひかえたりして、声を休めましょう。のどの痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
「よかったところ」を1つ思い出す
「あの曲の歌いだしは、うまく入れた」「語尾をていねいにできた」など、よかったところを1つ思い出してみましょう。つぎにカラオケに行くとき、そのコツをまたつかえば、少しずつ自分のものになっていきます。
もっと上手くなりたくなったら
その日のコツだけでは物足りなくなったら、ふだんから練習したり、教室で声の出し方をみてもらったりするのもおすすめです。いまの声に合わせて、むりのない出し方を教えてもらえることが多いです。
まとめ
- 行く前に、ハミングや鼻歌で少しだけ声を出しておく
- 歌いたい曲は、行く前にもう一度聞いておく
- 1曲目は、よく知っていて、らくに歌える曲にする
- 背中をのばし、口角を少し上げて歌う
- 歌いだしの前に息をすい、1音目をはっきり出す
- 語尾をていねいにし、サビの前は少しおさえる
- 画面ばかり見ないで、少し顔を上げる
- 調子が出ない日は、むりをせず、のどを休める
今日のコツで歌うのが楽しくなったら、教室で声の出し方をみてもらうのもひとつの方法です。近くの教室をさがすときは、こちらのページをつかってみてください。歌の教室さがし練習した歌をだれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリもあります。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、自分の歌のよいところを知るきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ