コンクールの表彰式のマナー。名前をよばれたときの動き方と、賞状の受け取り方
「表彰式で名前をよばれたら、どこへ行けばいいの?」 「賞状の受け取り方がわからなくて、本番よりどきどきする」 「表彰式の間、子どもがじっと待っていられるか心配」
歌のコンクールでは、歌いおわったあとに表彰式がひらかれることがあります。歌う本番とはちがって、前もって練習する機会がないぶん、どう動けばいいのかわからず、不安になる方もいらっしゃると思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、コンクールの表彰式のマナーにしぼってお話しします。名前をよばれたときの動き方、賞状の受け取り方、待っている間のすごし方、そして名前をよばれなかったときの気持ちのもち方までをまとめました。
はじめにお伝えしたいのは、表彰のしかたはコンクールによってちがう、ということです。ステージに上がって受け取る形もあれば、名前の発表だけで、賞状はあとから受け取る形もあります。ここで紹介するのは、あくまで一般的な目安です。当日は、司会の方や係の方の案内を、何よりも大切にしてください。
ステージでのおじぎや入場・退場のしかたについては、こちらの記事にまとめています。ステージでのおじぎ・入場・退場のマナー。子どものはじめての本番に
表彰式の前に知っておきたいこと
表彰式の形は、コンクールによってちがう
表彰式と一口にいっても、そのすすめ方はさまざまです。
- 名前をよばれた人が、ひとりずつステージに上がって賞状を受け取る
- 入賞した人がまとめてステージにならび、順番に受け取る
- 名前の発表だけをして、賞状はあとで受付などでわたす
- 表彰式はなく、結果は後日に知らせる
どの形になるかは、要項やプログラム、当日の案内で知らされることがあります。前もって目を通しておくと、気持ちに少し余裕が生まれます。わからないときは、受付の方に「表彰式はどんな形ですか」と聞いてみてもかまいません。
コンクール当日の受付から結果発表までの流れは、こちらの記事でくわしく紹介しています。歌のコンクール当日の流れ。受付から結果発表まで、はじめてでもあわてないために
表彰式までに、身なりを整えておく
歌いおわってほっとすると、服がくずれていたり、髪がみだれていたりすることがあります。表彰式の前に、お手洗いなどで、さっと身なりを整えておくと安心です。
- シャツやブラウスのすそが出ていないか
- 髪がみだれていないか
- 名札や番号札をつけたままでよいか、案内を確かめる
- 手に荷物を持ったままにならないよう、預け先を決めておく
小さなお子様の場合は、お父様・お母様がいっしょに確かめてあげてください。
表彰式を待っている間のすごし方
客席では、静かに座って待つ
表彰式の前には、審査の時間があり、しばらく待つことがあります。待っている間は、ほかの出場者や、その家族の方も同じ会場にいます。
- 大きな声でのおしゃべりはひかえる
- 席を立つときは、まわりの方に軽く声をかける
- 携帯電話の音は消しておく
- 飲み物や食べ物は、会場のきまりにしたがう
ほかの出場者の方の歌について、まわりに聞こえるように評価するのはさけましょう。会場には、その方のご家族がいらっしゃることもあります。
小さなお子様が待ちきれないとき
幼いお子様にとって、じっと待つのはかんたんなことではありません。そわそわしてしまうのは、ふしぎなことではありません。
- 小さな絵本や、音の出ないおもちゃを用意しておく
- ロビーなど、話してもよい場所で気分をかえる
- 「名前をよばれたら、こうやって歩こうね」と、小さな声で練習してみる
待っている間に、表彰式での動き方をいっしょに確かめておくと、お子様も気持ちの準備ができます。控室ですごすときの注意点は、こちらの記事にまとめています。コンクールの控室で、お父様・お母様がしておきたいこと。発表会の控室の過ごし方とマナー
名前がよばれる順番を、気にしすぎない
表彰式では、どの順番で名前がよばれるかもコンクールによってちがいます。下の賞から順によばれることもあれば、部門ごとによばれることもあります。
「まだよばれない」と気持ちがあせることもありますが、順番だけで何かを決めつけず、落ちついて耳をかたむけておきましょう。
名前をよばれたときの動き方
まずは「はい」と返事をする
名前をよばれたら、その場で「はい」とはっきり返事をします。大きな声でなくてもかまいません。手をあげる案内がある場合は、それにしたがいます。
返事をしたら、あわてずに立ち上がり、係の方の案内にしたがってステージへ向かいます。走らずに、落ちついて歩くことを心がけてください。
ステージに上がるとき
ステージに上がる階段では、足もとに気をつけます。ドレスや長いスカートのときは、すそをふまないよう、少し持ち上げてもかまいません。
ステージに上がったら、案内された場所まで進み、立ち止まります。表彰をしてくださる方が前にいらっしゃる場合は、その方のほうを向いて立ちます。
おじぎをする
賞状をわたしてくださる方の前に立ったら、まずは軽くおじぎをします。背すじをのばし、上半身をゆっくりたおすと、ていねいな印象になります。
おじぎのしかたに、決まった正解があるわけではありません。気持ちをこめて、ていねいにすることが大切です。
賞状の受け取り方
一般的な賞状の受け取り方
賞状の受け取り方には、いくつかの形があります。ここでは、一般的とされる受け取り方を紹介します。
- 表彰する方が賞状を読み上げている間は、まっすぐ立って聞く
- 賞状がさし出されたら、少し前に進む
- 両手をのばして、賞状の両はしを持つ
- 受け取るときに、軽く頭を下げる
- 賞状を胸の高さで持ち、少し下がる
ゆっくりと、ていねいに受け取れば、それでじゅうぶんです。こまかい手順がちがっても、気にしすぎなくてだいじょうぶです。
受け取ったあとの持ち方
受け取った賞状は、文字が客席から見えるように前に向けて持つ場合と、文字を自分のほうに向けて胸の前で持つ場合があります。どちらの場合も、まるめたり、折ったりしないように気をつけます。どちらがよいかは、会場の案内や、ほかの入賞者の方のようすを見てあわせるとよいでしょう。
写真をとる時間がある場合は、賞状を胸の前で持ち、客席のほうを向くこともあります。そのときは、係の方の声かけを待ちましょう。
トロフィーやメダルがあるとき
コンクールによっては、賞状のほかに、トロフィーやメダルがわたされることもあります。
- 先に賞状を受け取り、片手であずかってから次を受け取る
- メダルは、首にかけてもらう形もある
- 手がいっぱいになったら、係の方にたずねてもよい
あわてて落としてしまわないよう、ひとつずつ、ゆっくり受け取ってください。
ステージを下りるとき
おじぎをして、席にもどる
受け取りおわったら、もう一度おじぎをしてから、案内にしたがって下がります。客席にむかって、軽くおじぎをする形もあります。
ステージを下りるときも、足もとに気をつけましょう。賞状を持っていると、足もとが見えにくくなることがあります。
席にもどったら、ほかの方へ拍手を
自分の表彰がおわったら、ほっとしますよね。でも、表彰式はまだ続いています。席にもどったら、ほかの入賞者の方にも、心をこめて拍手を送りましょう。
おたがいに拍手でたたえあう時間も、表彰式の大切な一部です。
名前をよばれなかったとき
くやしい気持ちは、すなおなもの
表彰式では、名前をよばれない人もいます。くやしい気持ちや、さみしい気持ちになるのは、それだけいっしょうけんめいにがんばってきたからです。その気持ちを、むりにかくす必要はありません。
ただ、表彰式の間は、ほかの方にとっても大切な時間です。席を立たず、最後まで静かに見まもりましょう。
お父様・お母様ができること
お子様の名前がよばれなかったとき、その場では、たくさんことばをかけなくてもかまいません。
- そっと背中に手をそえる
- 「最後まで、よくがんばったね」とだけ伝える
- 帰り道や、おうちに帰ってから、ゆっくり話を聞く
結果が出たあとの声かけについては、こちらの記事でくわしくまとめています。コンクールの結果が出たあとの声かけ。入賞したとき・だめだったとき、親が伝えたいこと
表彰式をのりきるための、ちょっとした工夫
おうちで、動き方の練習をしてみる
表彰式の動き方は、ふだん練習する機会がありません。おうちで、家族が表彰する方の役になって、受け取り方を練習してみるのもよい方法です。
「名前をよばれたら返事をする」「おじぎをして、両手で受け取る」といった流れを、遊びのようにやってみると、本番でもあわてにくくなります。
わからないことは、その場で聞いてよい
どんなに準備をしても、当日になってわからないことが出てくることもあります。そんなときは、係の方に小さな声で聞いてかまいません。
まちがえないことよりも、ていねいな気持ちで受け取ることのほうが大切です。
まとめ
- 表彰のしかたはコンクールによってちがうので、要項や当日の案内を確かめる
- 表彰式の前に、身なりを整え、荷物の置き場を決めておく
- 待っている間は、静かに座り、まわりの方への気づかいを忘れない
- 名前をよばれたら「はい」と返事をし、落ちついてステージへ向かう
- 賞状は、両手でていねいに受け取り、受け取るときに軽く頭を下げる
- 受け取ったあとは、おじぎをして席にもどり、ほかの方にも拍手を送る
- 名前をよばれなかったときも、最後まで見まもり、気持ちはあとでゆっくり聞く
表彰式は、がんばってきた時間を、みんなでたたえあう場です。手順をまちがえないことより、感謝の気持ちをもって受け取ることを大切にしてください。お子様の歌を、目標をもって楽しむきっかけとして、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ