コンクールの控室で、お父様・お母様がしておきたいこと。発表会の控室の過ごし方とマナー
「控室って、どんなところなんだろう」 「控室では、親は何をしていればいいのかな」
歌のコンクールや発表会では、出番の前に、控室(ひかえしつ)ですごす時間があります。はじめてのときは、どこに荷物を置けばいいのか、どのくらい話してもいいのか、わからないことも多いですよね。
控室は、出る人みんなが、本番の前の大切な時間をすごす場所です。お父様・お母様がおだやかにすごしていると、お子様も落ち着いて出番をむかえやすくなります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、コンクールや発表会の控室で、お父様・お母様がしておきたいことにしぼってお話しします。受付から結果発表までの流れや、客席でのマナーではなく、「控室ですごす時間」のお話です。
控室のきまりは、会場やコンクールによってちがいます。保護者が入れない控室もあるので、要項や当日の案内をいちばん大切にしてください。
控室ってどんなところ?
みんなでつかう部屋のことが多い
控室は、出る人が出番を待ったり、着がえたり、準備をしたりする部屋です。ひとりずつ部屋があるのではなく、何人かでいっしょにつかうことが多いです。
- 同じ部門の人がいっしょにつかう
- 男女で部屋が分かれている
- 着がえの部屋と、待つ部屋が分かれている
- 控室はなく、ロビーなどで待つ
どんな形なのかは、会場によってちがいます。要項に書かれていないときは、受付でたずねてみましょう。
保護者が入れるかどうか
お子様の部門では、保護者がいっしょに入れる控室もあれば、お子様だけで入る控室もあります。また、「保護者は1人まで」などのきまりがあることもあります。入れないときは、控室の前でお子様を送り出すことになるので、前もってお子様にも伝えておくと安心です。
控室に入ったら、まずしておきたいこと
荷物は、コンパクトにまとめる
控室は、たくさんの人がつかう場所です。荷物を広げすぎず、自分たちのまわりにコンパクトにまとめておきましょう。
- いすやつくえを、たくさん使わない
- 荷物で場所を取りすぎない
- 通り道に荷物を置かない
- かさやコートも、まとめて置く
貴重品は、身につけておく
控室には、たくさんの人が出入りします。おさいふやスマホなどの貴重品は、控室に置いたままにせず、身につけておくようにしましょう。お子様が出番に向かうときも、だれかが荷物を見ていられるとよいですね。
呼び出しの方法をたしかめる
出番の前に、どのように呼ばれるのかをたしかめておきましょう。
- スタッフの方が控室まで呼びに来る
- 放送で呼ばれる
- 決まった時間に、自分で舞台のそでへ行く
「何番の人が出るころに移動すればいいか」がわかると、あわてずにすみます。プログラムを見ながら、目安の時間をメモしておくのもおすすめです。
トイレの場所をたしかめる
お子様は、緊張するとトイレが近くなることがあります。控室に入ったら、トイレの場所を先にたしかめておきましょう。出番の少し前に、一度行っておくように声をかけると安心です。
着がえと身じたく
着がえは、ゆずりあって
着がえの場所がかぎられていることもあります。長い時間つかいすぎないように、手早く着がえられるよう、家で一度練習しておくとよいでしょう。
- ドレスやスーツは、たたまずにハンガーにかけて持っていく
- 着がえる順番を、家でたしかめておく
- 小さなものは、ふくろにまとめておく
身じたくのさいごのチェック
- かみの毛がととのっているか
- 服のボタンやリボンがととのっているか
- くつがぬげにくいか
- 名札やゼッケンをつけるきまりがあるか
鏡の前を長くつかいすぎないように、気をつけたいですね。わすれものがないように、持ち物のリストをつかうのもおすすめです。歌のコンクール当日の持ち物チェックリスト。忘れ物をしないために
声出しと話し声のマナー
声出しをしてよいか、たしかめる
控室で声出しをしてよいかどうかは、会場によってちがいます。
- 控室では声出しをしないきまり
- 小さな声のハミングならよい
- 声出し用の部屋が、別に用意されている
ほかの人の集中のじゃまにならないように、きまりがわからないときは、スタッフの方にたずねてみましょう。声出しができないときは、口をとじてそっとハミングする、肩をまわすなど、音を出さずにできる準備をするとよいでしょう。
話し声は、小さめに
控室には、出番を前に、集中している人がたくさんいます。お父様・お母様どうしの話も、小さめの声で、短めにしましょう。電話をするときは、控室の外に出るようにします。
ほかのお子様の歌について話さない
控室では、ほかの人の歌が聞こえてくることもあります。「あの子、上手だね」「あの子はまちがえたね」など、ほかのお子様の歌について話すのは、ひかえたいところです。お子様が、くらべて不安になってしまうこともあります。
写真と動画のマナー
ほかの人がうつらないように
控室で、お子様のドレス姿を写真にのこしたくなることもありますよね。そのときは、ほかの人がうつりこまないように気をつけましょう。とくに、着がえの場所では、写真をとらないようにします。
撮影のきまりをたしかめる
控室での撮影をしてはいけないきまりのコンクールもあります。とってよいかどうかは、要項や当日の案内でたしかめてからにしましょう。
SNSにのせるときも気をつける
とった写真をSNSにのせるときは、ほかの人や、会場の中のようすがうつっていないかをたしかめましょう。
お子様の気持ちのととのえ方
いつもどおりの声かけを
本番の前は、お父様・お母様もドキドキしますよね。でも、お子様は、おうちの方のようすをよく見ています。いつもどおり、おだやかに声をかけてあげるのがいちばんです。
- 「練習、がんばってきたね」
- 「楽しんでおいで」
- 「ここで聞いているからね」
「まちがえないでね」「ちゃんと歌ってね」などのことばは、お子様のプレッシャーになることもあります。本番前の声かけについては、こちらの記事にもまとめています。本番で緊張する子へのことば。歌のコンクール前に親ができること
練習のし直しはしない
控室で、「ここをもう一回」と、練習をし直したくなることもあるかもしれません。でも、本番の直前に細かいことを言われると、お子様はかえって不安になりやすいです。控室では、これまでの練習を信じて、気持ちを落ち着けることを大切にしましょう。
待つ時間の過ごし方
出番まで時間があるときは、静かにできることを用意しておくと安心です。
- 絵本やぬりえ
- 好きなお話をする
- 手あそびや、指をつかったあそび
- 深呼吸をいっしょにする
ゲームや動画は、音が出ないように気をつけましょう。目がつかれたり、気持ちが高ぶったりすることもあるので、ほどほどにしておくとよいと思います。
水分と軽い食べもの
のどがかわいたときのために、水やお茶を用意しておきましょう。控室で食べてよいかどうかは、会場によってちがいます。食べてよいときも、においの強いものや、ポロポロこぼれるもの、ドレスをよごしやすいものはさけたほうが安心です。
きょうだいを連れていくとき
小さなきょうだいがいっしょのときは、控室でたいくつしてしまうこともあります。静かにあそべるものを持っていく、ぐずってしまったら控室の外に出るなど、まわりへの気づかいをしながらすごしましょう。控室にきょうだいが入れないこともあるので、前もってたしかめておくと安心です。
出番のあとの控室
片づけは、すばやく
出番がおわったら、次の人のために、できるだけ早く片づけましょう。
- 着がえをすませて、荷物をまとめる
- ゴミは持ち帰る
- 借りたいすやハンガーをもとにもどす
- わすれものがないか、まわりを見る
まだ出番を待っている人への気づかい
自分の出番がおわると、ほっとして、つい話し声が大きくなりがちです。まだ出番を待っている人がいるので、控室では静かにすごし、感想はロビーや会場の外で話すようにしましょう。
お子様には、まずねぎらいを
出番のあとは、結果よりも先に、「よくがんばったね」と声をかけてあげてください。うまくいったところも、そうでなかったところも、まずはがんばったことをみとめてあげることが大切です。
まとめ
- 控室のきまりは会場ごとにちがうので、要項や当日の案内をたしかめる
- 荷物はコンパクトに、貴重品は身につけておく
- 呼び出しの方法とトイレの場所を、先にたしかめる
- 声出しや撮影は、きまりをたしかめてから
- 話し声は小さく、ほかのお子様の歌については話さない
- お子様には、いつもどおりのおだやかな声かけを
- 出番のあとは、すばやく片づけて、まだ待っている人に気をくばる
控室ですごす時間も、コンクールの大切な一部です。はじめてのコンクールで、会場に行くのが少し心配なときは、おうちから出られるコンクールからはじめてみるのもよい方法です。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、次の本番への自信にもつながると思います。こどもの歌声グランプリ