合唱コンクールのプログラム表紙絵のかき方。テーマの決め方と、仕上げのコツ
「合唱コンクールの表紙絵をかくことになったけれど、何をかけばいいかわからない」 「合唱コンクールのイラストの描き方を知りたい」 「プログラムの表紙に応募したいけれど、テーマが決まらない」
学校の合唱コンクールでは、当日に配られるプログラムの表紙絵を、生徒が担当することがあります。クラスや学年から募集して選ぶ学校もあれば、美術部や実行委員がかく学校もあります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、合唱コンクールのプログラムの表紙絵をかくときの、テーマの決め方と仕上げのコツをまとめます。絵がとても得意な人だけでなく、「頼まれたけれど自信がない」という人にも使えるように、考え方の順番を大切にしてお伝えします。
はじめにお伝えしておきたいのは、表紙絵のサイズ、色の数、かく道具、しめきりなどは、学校によってちがうということです。かき始める前に、学校のきまりや先生の指示をよくたしかめ、それにしたがってください。
かき始める前に、たしかめておくこと
学校のきまりと先生の指示
まずは、次のことを先生や実行委員に聞いておきましょう。
- 紙の大きさと、向き(たて長か、横長か)
- 白黒で印刷するのか、カラーで印刷するのか
- 使ってよい道具(えんぴつ、ペン、絵の具、パソコンなど)
- 入れなければならない文字(大会の名前、学校名、日付など)
- 文字を入れる場所を、あけておく必要があるか
- しめきりと、出し方
とくに、白黒で印刷するのかカラーなのかは、仕上げ方に大きくかかわります。また、タイトルの文字をあとから入れる場合は、そのぶんのスペースを考えて絵を配置する必要があります。
まねをしない、使ってはいけないものを入れない
表紙絵は、自分で考えたオリジナルの絵にしましょう。マンガやアニメ、ゲームのキャラクター、ほかの人がかいた絵や写真をまねしたり、そのまま使ったりするのはさけてください。学校の行事でも、ほかの人の作品をかってに使うことはできません。
学校のマークや校章を入れるかどうかも、先生に聞いてから決めると安心です。
テーマの決め方
合唱コンクールのスローガンから考える
テーマに迷ったときは、その年の合唱コンクールのスローガンやテーマを手がかりにしてみましょう。スローガンのことばから、色やモチーフを考えると、プログラム全体にまとまりが出ます。
- 「つながる」ということばなら、手と手、糸、輪
- 「ひびく」ということばなら、広がる波、光、音の線
- 「未来」ということばなら、空、朝日、道、芽
スローガンの決め方については、こちらの記事でも紹介しています。合唱コンクールのスローガンの決め方。クラスがまとまる言葉のえらび方と例(二字熟語・中学生向け)
季節を取り入れる
合唱コンクールがおこなわれる季節を取り入れるのも、一つの方法です。秋なら紅葉やいちょう、どんぐり、実りの景色。冬なら雪や星空。季節のモチーフを入れると、見た人が「この時期の行事だな」と感じやすくなります。
自分たちの学校らしさを入れる
校舎、校庭の木、学校から見える山や川など、学校らしい景色を入れると、生徒や家族にとって思い出に残る表紙になります。ただし、細かくかきこみすぎると、主役がわかりにくくなるので、ほどほどにしましょう。
合唱らしさを出すモチーフの考え方
歌や音を感じさせるもの
合唱コンクールの表紙では、見た瞬間に「歌の行事だ」とわかる工夫があると伝わりやすくなります。
- 音符や五線
- 口をあけて歌う人のシルエット
- 楽譜をもって並ぶ人たち
- 指揮をする手と、指揮棒
- ピアノのけんばん
音符は、いろいろな形をまぜたり、流れるように並べたりすると、動きが出ます。
「みんなでひとつ」を感じさせるもの
合唱は、たくさんの声がひとつになる音楽です。その気持ちを、絵で表すのもよいでしょう。
- いろいろな色の音符が集まって、ひとつの形になる
- たくさんの小さな花が集まって、大きな花束になる
- いくつもの線が重なって、虹になる
人の顔をたくさんかくのがむずかしいときは、こうした「集まる形」で表すと、かきやすく、意味も伝わりやすくなります。
人をかくときの工夫
人をかく場合は、ひとりひとりをくわしくかきこむより、シルエットや後ろすがたにすると、だれかに似てしまう心配が少なく、すっきりした印象になります。並び方や、歌っている口の形で、合唱らしさを出してみてください。
下がきから仕上げまでの手順
小さなラフをいくつかかく
いきなり本番の紙にかき始めるのではなく、まずは小さな紙に、ざっくりとしたラフをいくつかかいてみましょう。
- 主役を真ん中におくか、少しずらすか
- 文字を入れる場所は、上か下か
- 絵全体を、明るいふんいきにするか、落ちついたふんいきにするか
いくつか見くらべると、「これがいい」と思える形が見つかりやすくなります。家族や友だちに見てもらって、感想を聞くのもよい方法です。
下がきは、うすく、大きく
ラフが決まったら、本番の紙に、えんぴつでうすく下がきをします。はじめは細かいところより、大きな形の位置を決めることを大切にしてください。紙のはしぎりぎりまでかきこむと、印刷のときに切れてしまうこともあるので、まわりには少しよゆうを残しておきましょう。
ペン入れと色ぬり
下がきができたら、ペンで線を清書します。線の太さに強弱をつけると、絵にメリハリが出ます。ペンのインクがしっかりかわいてから、下がきの線を消しゴムでやさしく消しましょう。
色をぬる場合は、使う色をしぼると、まとまりのある表紙になります。たくさんの色を使いたいときも、メインの色を決めておくと、ばらばらに見えにくくなります。
パソコンやタブレットでかくとき
学校によっては、パソコンやタブレットでかいた絵を出してよいこともあります。その場合も、使ってよいかどうかを先生にたしかめてから始めましょう。
- 出すときのファイルの形や、画像の大きさを聞いておく
- 線の色と背景の色は、はっきり分けておく
- かきかけのデータは、こまめに保存しておく
画面の上ではきれいに見えても、紙に印刷すると色がくすんで見えることもあります。できれば、ためしに印刷して、見え方をたしかめておくと安心です。
印刷できれいに見せるコツ
白黒印刷のときは、明るさの差を意識する
白黒で印刷すると、色のちがいが、明るさのちがいだけになります。カラーで見るとはっきりちがう色でも、白黒にすると同じような灰色になってしまうことがあります。
- 線は、はっきりした黒でかく
- うすい色だけで大事な部分をぬらない
- コピー機でためしに白黒コピーをして、見え方をたしかめる
白黒になったときのことを考えて、主役ははっきりした線や、こい色で表すと安心です。
文字との重なりに気をつける
大会の名前や日付などの文字が、絵と重なって読みにくくならないよう注意しましょう。文字の部分は、背景をあっさりさせておくと読みやすくなります。
遠くから見て、たしかめる
仕上がったら、少しはなれたところから表紙を見てみましょう。
- 何がかいてあるか、ぱっとわかるか
- 主役がはっきりしているか
- 合唱コンクールのプログラムだと伝わるか
はなれて見ると、細かいところより、全体のバランスがよくわかります。
表紙絵をかく人の気持ちのもち方
表紙絵は、プログラムを手にした人が、はじめに目にするものです。そう思うと、緊張してしまうかもしれません。でも、大切なのは、プロのような絵にすることではなく、合唱コンクールへの気持ちが伝わることです。
クラスで歌の練習をしている時間と同じように、表紙絵も、行事をつくる大事な役わりの一つです。練習のようすを思いうかべながらかくと、気持ちのこもった表紙になるかもしれません。クラスの練習のすすめ方は、こちらの記事でも紹介しています。中学・高校の合唱コンクール、クラスで練習するときのコツ。指揮者と伴奏者の役わりも
おうちのお父様・お母様は、お子様が表紙絵にとりくんでいたら、「どんなテーマにしたの?」と聞いてあげてください。完成した絵をほめるだけでなく、考えた過程にも目を向けてもらえると、お子様の自信につながります。
まとめ
- かき始める前に、学校のきまりと先生の指示をたしかめ、それにしたがう
- キャラクターやほかの人の作品はまねせず、オリジナルの絵にする
- テーマは、スローガン、季節、学校らしさから考える
- 音符や指揮の手、「集まる形」で、合唱らしさを表す
- 小さなラフをいくつかかいてから、下がき、ペン入れ、色ぬりへ進む
- 白黒印刷では明るさの差を意識し、文字との重なりに気をつける
- 仕上げたら、はなれて見て、伝わるかどうかをたしかめる
表紙絵にかいた「歌でつながる気持ち」を、こんどは自分の声で表してみたくなったら、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ