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合唱コンクールのスローガンの決め方。クラスがまとまる言葉のえらび方と例(二字熟語・中学生向け)

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「合唱コンクールのスローガンを決めることになったけれど、何を書けばいいの?」 「クラスでいい案が出なくて、話し合いが止まってしまった」

合唱コンクールが近づくと、クラスでスローガンを決める学校は多いと思います。とくに中学生になると、係の人や学級委員の人が中心になって、自分たちで決めることがふえてきます。いざ考えはじめると、どんな言葉がいいのか、まよってしまいますよね。

わたしは、息子といっしょに、たくさんの歌のコンクールに出てきました。歌は、ひとりで歌うときも、みんなで歌うときも、「どんな気持ちで歌うか」が声にあらわれます。スローガンは、その気持ちをクラスでそろえるための、小さな旗のようなものだと思います。

この記事では、合唱コンクールのスローガンの決め方を、話し合いのすすめ方、言葉えらびのコツ、二字熟語や短い文の例、決めたあとの生かし方の順にまとめます。ここにのせている例は、この記事のために考えたオリジナルの言葉です。そのまま使うより、クラスに合わせて言葉をかえてみてください。

合唱コンクールのスローガンは、何のためにある?

気持ちをひとつにするための言葉

合唱は、ひとりが上手でも、それだけではまとまりません。声の大きさ、息をすうタイミング、歌いはじめと歌いおわり。みんながそろってはじめて、ひとつの歌になります。

スローガンは、練習のあいだに「わたしたちは、こんな歌をめざしている」と思い出すための言葉です。練習がうまくいかない日にも、黒板や教室の前にはってあるスローガンを見ると、もう一度気持ちをそろえやすくなります。

先生や係だけで決めないほうがいい理由

スローガンは、だれか1人が考えて、そのまま決まることもあります。でも、できればクラスのみんなが少しずつかかわれる形にすると、「自分たちの言葉」として大切にしやすくなります。

全員が意見を言わなくてもかまいません。紙に書いて出すだけ、手をあげて選ぶだけでも、かかわったという気持ちが生まれます。

スローガンを決める前に、話し合っておきたいこと

どんな合唱にしたいかを、言葉にしてみる

いきなり「スローガンを考えて」と言われても、なかなか言葉は出てきません。その前に、こんな問いをクラスで出し合ってみると、言葉のたねが見つかります。

  • 聞いている人に、どんな気持ちになってほしいか
  • 歌いおわったとき、自分たちがどう感じていたいか
  • このクラスのいいところは何か
  • 今のクラスに足りないと思うことは何か
  • 自由曲(または課題曲)の歌詞で、心にのこる場面はどこか

出てきた言葉は、黒板に書き出しておきましょう。「明るい」「やさしい」「全力」「笑顔」など、短い言葉でかまいません。

曲の内容とつながっているか

スローガンは、歌う曲の内容とつながっていると、練習のときにイメージしやすくなります。たとえば、旅立ちをえがいた曲なら「前へ」「未来」、自然をえがいた曲なら「空」「風」など、曲の世界に合う言葉を入れてみるのもひとつの方法です。

ただし、歌詞をそのまま使うのはさけましょう。歌詞の言葉をヒントにしながら、自分たちの言葉に言いかえるほうが、オリジナルのスローガンになります。

クラスでのスローガンの決め方(すすめ方の例)

1. ひとりずつ、案を紙に書く

まずは、ひとりずつ小さな紙に案を書いてもらいます。名前は書かなくてもいいことにすると、はずかしがらずに出しやすくなります。思いつかない人は、「入れたい言葉」を1つ書くだけでもOKにしておきましょう。

2. 似ている案をまとめる

集まった案を、係の人が黒板に書き出します。「ひとつ」「団結」「心を合わせる」のように、似ている意味の言葉はグループにまとめておくと、クラスがどんな気持ちを大切にしたいのかが見えてきます。

3. 3つか4つにしぼって、えらぶ

案が多すぎると、えらびにくくなります。グループごとに、いちばん伝わりやすい案を1つずつえらび、3つか4つにしぼりましょう。そのうえで、手をあげる、紙に書いて投票するなど、クラスに合った方法でえらびます。

4. 言葉をととのえる

えらばれた案は、そのままでも、少し手を入れてもかまいません。「言いやすいか」「長すぎないか」「みんなが同じ意味で受けとれるか」をたしかめて、さいごにととのえます。

話し合いは、1回の学活の時間で終わらなくても大丈夫です。あせらず、2回に分けて決めるクラスもあります。

言葉えらびのコツ

短く、声に出して言いやすい

スローガンは、練習の前にみんなで声に出すこともあります。長すぎると、おぼえにくく、言いにくくなります。二字熟語なら2文字、文の形なら10〜15文字くらいまでを目安にすると、すっきりまとまります。

前向きな言葉をえらぶ

「負けない」「ミスしない」のような言葉より、「とどける」「ひびかせる」のように、何をめざすかがわかる言葉のほうが、歌う気持ちがのびやかになります。

順位より「どんな歌にしたいか」

「金賞をとる」「優勝」といった言葉を入れたくなる気持ちもわかります。でも、結果は自分たちだけでは決められません。「聞く人の心にとどく歌」「全員の声がそろった歌」など、自分たちの力でめざせることを言葉にすると、本番の結果にかかわらず、ふりかえりやすくなります。

だれかをはずさない言葉にする

歌うのがとくいな人も、にがてな人もいます。「声が大きい人がひっぱる」のような言葉より、「全員で」「ひとりひとりの声で」のように、みんなが入れる言葉をえらぶと、クラスの空気がやわらかくなります。

スローガンの例 二字熟語

二字熟語は、短くて力強く、黒板や横断幕にも書きやすいのがよいところです。ここでは、意味といっしょにオリジナルの例を紹介します。

気持ちをそろえる二字熟語

  • 一心(いっしん) みんなの心をひとつにする
  • 団結(だんけつ) 力を合わせて、ひとつのまとまりになる
  • 調和(ちょうわ) ちがう声が、きれいにとけ合う
  • 共鳴(きょうめい) おたがいの声がひびき合う
  • 和音(わおん) ちがう音が重なって、ひとつのひびきになる

前に進む気持ちをあらわす二字熟語

  • 飛躍(ひやく) 今より大きく成長する
  • 前進(ぜんしん) 一歩ずつ前へ進む
  • 挑戦(ちょうせん) むずかしいことにも向かっていく
  • 全力(ぜんりょく) もっている力を出しきる

組み合わせて作る言葉

二字熟語を2つならべると、意味がゆたかになります。

  • 一心×共鳴 心をひとつに、声をひびかせる
  • 調和×全力 全員の声を合わせて、力を出しきる
  • 挑戦×笑顔 むずかしさもたのしみながら、笑顔で歌う

漢字の言葉に、ひと言をそえる形もおすすめです。たとえば「共鳴 とどけ、わたしたちの声」のように、二字熟語のあとに短い文をつけると、意味がつたわりやすくなります。

スローガンの例 短い文の形

文の形のスローガンは、気持ちがそのまま伝わりやすいのがよいところです。こちらもオリジナルの例です。

まとまりを大切にしたいクラス

  • 心をひとつに、声をひとつに
  • ひとりの声が、みんなの歌になる
  • 全員でつくる、たったひとつのハーモニー

聞く人にとどけたいクラス

  • いちばんうしろの席まで、とどけよう
  • 歌で伝える、このクラスの物語
  • 聞いた人の心に、のこる歌を

成長をめざすクラス

  • きのうの声より、今日の声
  • 練習の数だけ、ひびきはふかくなる
  • 最後の一音まで、全員で

中学生のクラスなら、少し大人っぽい言葉や、自分たちだけがわかる合言葉を入れてもよいと思います。クラスの名前や番号を入れて、「3組の声をひびかせよう」とするのもひとつの方法です。

決めたスローガンを、練習で生かすには

目に見える場所にはる

決めたスローガンは、教室の前や、練習する場所にはっておきましょう。手書きで大きく書くと、それだけでクラスの気持ちが少し高まります。

練習の前後に、ひと言ふりかえる

「今日の練習は、スローガンに近づけたかな」と、練習のおわりに1分だけふりかえる時間をとると、言葉がただのかざりではなくなります。指揮者やパートリーダーの人が、ひと言ずつ話すのもよいと思います。

クラスでの練習のすすめ方や、指揮者・伴奏者の役わりについては、こちらの記事にくわしくまとめています。中学・高校の合唱コンクール、クラスで練習するときのコツ。指揮者と伴奏者の役わりも

気持ちがばらばらになったときに立ちもどる

練習がつづくと、「まじめにやらない人がいる」「声が出ていない」と、クラスの中でぶつかることもあります。そんなときこそ、スローガンに立ちもどってみてください。「わたしたちは、どんな歌をめざしていたっけ」と話し合うきっかけになります。

のどにむりをさせない

本番が近づくと、練習の時間がふえて、のどがつかれやすくなります。大きな声を出しつづけるより、休けいをはさみながら練習しましょう。のどの痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

お父様・お母様ができること

お子様が係になって、スローガンを考えることになったときは、家でいっしょに言葉を出し合ってみるのもよいと思います。ただ、案を決めるのはお子様とクラスのみんなです。「こんな言葉はどう?」とヒントを出すくらいにして、見守ってあげてください。

小学生の合唱コンクールのことは、こちらの記事でもまとめています。小学生の合唱コンクール。服装・曲えらび・練習のポイント

まとめ

  • スローガンは、クラスの気持ちをそろえるための言葉
  • 決める前に「どんな合唱にしたいか」をクラスで出し合う
  • 案を紙に書く、似た案をまとめる、3〜4つにしぼる、ととのえる、の流れで決める
  • 短く、前向きで、みんなが入れる言葉をえらぶ
  • 二字熟語は短く力強く、文の形は気持ちが伝わりやすい
  • 歌詞やほかの学校の言葉はそのまま使わず、自分たちの言葉にする
  • 決めたあとは、目に見える場所にはり、練習でふりかえる

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