コンクール・発表の場

コンクールの予選・本選・全国大会の違い。推薦やシードとは?

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「予選と本選って、何がちがうの?」 「要項に『推薦』や『シード』と書いてあるけれど、どういう意味?」

歌のコンクールの要項を読んでいると、こんなことばが出てきて、とまどうことがあると思います。コンクールの予選と本選の違いや、推薦とは何かは、はじめて出るときにはわかりにくいものです。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、コンクールの予選・本選・全国大会のちがいと、推薦やシードということばの意味を、やさしくまとめます。どんなしくみになっているかは、コンクールの要項によってちがいます。ここでは、いっぱんてきな考え方をお話しするので、出たいコンクールが決まったら、かならず要項をたしかめてください。

コンクールには「1回で決まる」ものと「段階がある」ものがある

1回で結果が出るコンクール

小さなコンクールや、はじめての方むけのコンクールでは、1回の審査で結果が決まることが多いです。申しこんで、1回歌って、その日のうちや後日に結果がわかる、というしくみです。

段階をへて進むコンクール

大きなコンクールでは、何回かの審査を順番にうけていくことがあります。

  • 予選
  • 本選
  • 全国大会(決勝)

段階があるコンクールでは、予選でえらばれた人だけが本選に、本選でえらばれた人だけが全国大会に進むことが多いです。段階の数や名前は、コンクールによってさまざまです。

予選・本選・全国大会のちがい

予選とは

予選は、さいしょの審査です。申しこんだ人の中から、つぎの審査に進む人をえらびます。

  • 地区ごとに、べつべつの会場でひらかれることがある
  • 録音や動画を送る「動画予選」の場合もある
  • 歌う時間が、本選より短めのことがある

予選では、順位や賞は出さずに、「通過」か「通過しなかったか」だけを知らせるコンクールもあります。

本選とは

本選は、予選を通過した人が出る審査です。コンクールによっては、本選がいちばん最後の審査になり、ここで賞が決まります。

本選の会場は、予選より大きなホールになることも多く、歌う時間も少し長くなる場合があります。

全国大会とは

全国のいろいろな地区で予選や本選をおこない、そこでえらばれた人が集まって歌うのが、全国大会です。「決勝」や「ファイナル」とよばれることもあります。

全国大会まであるコンクールでは、「地区予選、地区本選、全国大会」のように、3つ以上の段階になっていることもあります。

よびかたは、コンクールによってちがう

同じしくみでも、コンクールによって、よびかたがちがいます。

  • 「予選」のかわりに「1次審査」「書類審査」「動画審査」
  • 「本選」のかわりに「2次審査」「地区大会」
  • 「全国大会」のかわりに「決勝大会」「ファイナル」

ことばだけで判断せずに、要項の流れの図や日程の表を見て、「どの段階で、何をするのか」をたしかめましょう。

推薦とは

コンクールで「推薦」ということばが出てきたときは、だいたい次の2つのどちらかの意味でつかわれていることが多いです。

先生や団体からの推薦

ひとつは、先生や音楽の団体などが、「この人を出場させたい」とすすめることです。推薦をうけた人は、予選をとばして本選から出られる、などのしくみがあるコンクールもあります。

推薦できる人や、推薦の書類の出し方は、要項にきまりがあることが多いです。推薦をうけたいときは、先生に早めに相談しておくと安心です。

つぎの大会への推薦

もうひとつは、予選や本選でよい結果だった人が、つぎの大会に「推薦される」という意味です。たとえば、「本選で上位の人を全国大会に推薦する」といった書き方をされます。

この場合、推薦された人が、あらためて申しこみをしたり、参加費をはらったりする必要があることもあります。推薦されたら自動的に出場が決まるのか、手つづきがいるのかは、要項でたしかめておきましょう。

シードとは

シードとは、前の年によい成績だった人などが、予選をうけずに、本選やそのあとの審査から出られるしくみのことです。スポーツの大会でよくつかわれることばですが、歌のコンクールでもつかわれることがあります。

  • 前回のコンクールで、上位の賞をとった人
  • 同じコンクールの別の大会で、決められた賞をとった人
  • 主催者が決めた条件に当てはまる人

シードがあるかどうか、どんな人がシードになるのかは、コンクールによって大きくちがいます。シードの人も、申しこみの期限や書類は、ほかの人と同じように守る必要があることが多いです。

段階があるコンクールで、要項で見ておきたいこと

曲は同じでいいのか

予選と本選で、同じ曲を歌うのか、ちがう曲を歌うのかは、コンクールによってちがいます。

  • 予選と本選で、同じ曲を歌う
  • 本選では、予選とちがう曲を歌う
  • 予選は1曲、本選は2曲

本選でべつの曲がいる場合は、予選の前から2曲の練習をしておかないと、間に合わないことがあります。早めにたしかめておきましょう。

日程と会場

予選から本選、全国大会までの期間が、短いこともあります。予選を通過したら、すぐに本選の準備がはじまるので、日程表を見て、家族の予定も合わせておくと安心です。会場が遠い場合もあるので、移動のことも考えておきましょう。

参加費は段階ごとにかかることも

予選の参加費とはべつに、本選や全国大会でも参加費がかかるコンクールがあります。費用のことは、はじめに全体を見ておくと、あとであわてずにすみます。

申しこみの書類

本選や全国大会に進むときに、あらためて書類を出す必要があることもあります。曲名や作曲者の書き方などは、さいしょの申しこみと同じように、ていねいに書きましょう。申込書の書き方は、こちらの記事にまとめています。歌のコンクールの申込書の書き方。曲名・作曲者・プロフィールと、出す前のチェック

動画予選があるコンクールのとき

最近は、予選を動画や録音で審査し、本選から会場で歌う、というコンクールもふえています。遠くに住んでいても予選に出やすいのが、よいところです。

動画のきまりをよく読む

動画予選には、とり方のきまりがあることが多いです。

  • 顔と全身(または上半身)がうつっているか
  • 編集やつなぎ合わせをしてはいけないか
  • 伴奏は生のピアノか、音源でもよいか
  • 動画をとった日の決まりがあるか

きまりに合っていないと、審査をうけられないこともあるので、とる前にしっかりたしかめましょう。

本選は「会場で歌う」ことを考えて練習する

動画予選を通過すると、本選は大きな会場で、生の伴奏で歌うことがあります。おうちでとるときとは、声のひびき方も、緊張のしかたもちがいます。本選が決まったら、広い場所で歌ったり、伴奏者と合わせたりする時間をとれるとよいですね。

予選に通過しなかったとき

段階があるコンクールでは、予選でえらばれる人は、かぎられていることが多いです。通過できなかったとしても、それはその日の審査でのひとつの結果です。

  • 講評があれば、よかったところと課題をたしかめる
  • 本選を見に行けるなら、ほかの人の歌を聞いてみる
  • 1回で結果が決まるコンクールにも出てみる

予選を通過できなかった経験も、つぎの歌につながっていきます。

本選や全国大会に進んだとき

予選を通過すると、うれしい気持ちと同時に、「つぎも上手に歌わなくては」と、緊張が大きくなるお子様もいます。

  • 予選でうけた講評をもとに、練習のポイントをしぼる
  • 新しいことを一度にふやしすぎない
  • のどや体を休める日もつくる

大きな会場で歌うのは、それだけでよい経験です。結果だけにとらわれず、その舞台を楽しめるように、お父様・お母様も声をかけてあげてください。当日の流れについては、こちらの記事もあわせて読んでみてください。歌のコンクール当日の流れ。受付から結果発表まで、はじめてでもあわてないために

まとめ

  • コンクールには、1回で決まるものと、予選・本選・全国大会のように段階があるものがある
  • 予選はさいしょの審査、本選は予選を通過した人の審査、全国大会は各地でえらばれた人の審査
  • 推薦とは、先生や団体からのすすめ、またはよい結果の人をつぎの大会に送ることをさすことが多い
  • シードとは、前の成績などで、予選をとばして出られるしくみのこと
  • 曲のきまり、日程、参加費、書類は、段階ごとに要項でたしかめる

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