コンクールの予選・本選・全国大会の違い。推薦やシードとは?
「予選と本選って、何がちがうの?」 「要項に『推薦』や『シード』と書いてあるけれど、どういう意味?」
歌のコンクールの要項を読んでいると、こんなことばが出てきて、とまどうことがあると思います。コンクールの予選と本選の違いや、推薦とは何かは、はじめて出るときにはわかりにくいものです。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、コンクールの予選・本選・全国大会のちがいと、推薦やシードということばの意味を、やさしくまとめます。どんなしくみになっているかは、コンクールの要項によってちがいます。ここでは、いっぱんてきな考え方をお話しするので、出たいコンクールが決まったら、かならず要項をたしかめてください。
コンクールには「1回で決まる」ものと「段階がある」ものがある
1回で結果が出るコンクール
小さなコンクールや、はじめての方むけのコンクールでは、1回の審査で結果が決まることが多いです。申しこんで、1回歌って、その日のうちや後日に結果がわかる、というしくみです。
段階をへて進むコンクール
大きなコンクールでは、何回かの審査を順番にうけていくことがあります。
- 予選
- 本選
- 全国大会(決勝)
段階があるコンクールでは、予選でえらばれた人だけが本選に、本選でえらばれた人だけが全国大会に進むことが多いです。段階の数や名前は、コンクールによってさまざまです。
予選・本選・全国大会のちがい
予選とは
予選は、さいしょの審査です。申しこんだ人の中から、つぎの審査に進む人をえらびます。
- 地区ごとに、べつべつの会場でひらかれることがある
- 録音や動画を送る「動画予選」の場合もある
- 歌う時間が、本選より短めのことがある
予選では、順位や賞は出さずに、「通過」か「通過しなかったか」だけを知らせるコンクールもあります。
本選とは
本選は、予選を通過した人が出る審査です。コンクールによっては、本選がいちばん最後の審査になり、ここで賞が決まります。
本選の会場は、予選より大きなホールになることも多く、歌う時間も少し長くなる場合があります。
全国大会とは
全国のいろいろな地区で予選や本選をおこない、そこでえらばれた人が集まって歌うのが、全国大会です。「決勝」や「ファイナル」とよばれることもあります。
全国大会まであるコンクールでは、「地区予選、地区本選、全国大会」のように、3つ以上の段階になっていることもあります。
よびかたは、コンクールによってちがう
同じしくみでも、コンクールによって、よびかたがちがいます。
- 「予選」のかわりに「1次審査」「書類審査」「動画審査」
- 「本選」のかわりに「2次審査」「地区大会」
- 「全国大会」のかわりに「決勝大会」「ファイナル」
ことばだけで判断せずに、要項の流れの図や日程の表を見て、「どの段階で、何をするのか」をたしかめましょう。
推薦とは
コンクールで「推薦」ということばが出てきたときは、だいたい次の2つのどちらかの意味でつかわれていることが多いです。
先生や団体からの推薦
ひとつは、先生や音楽の団体などが、「この人を出場させたい」とすすめることです。推薦をうけた人は、予選をとばして本選から出られる、などのしくみがあるコンクールもあります。
推薦できる人や、推薦の書類の出し方は、要項にきまりがあることが多いです。推薦をうけたいときは、先生に早めに相談しておくと安心です。
つぎの大会への推薦
もうひとつは、予選や本選でよい結果だった人が、つぎの大会に「推薦される」という意味です。たとえば、「本選で上位の人を全国大会に推薦する」といった書き方をされます。
この場合、推薦された人が、あらためて申しこみをしたり、参加費をはらったりする必要があることもあります。推薦されたら自動的に出場が決まるのか、手つづきがいるのかは、要項でたしかめておきましょう。
シードとは
シードとは、前の年によい成績だった人などが、予選をうけずに、本選やそのあとの審査から出られるしくみのことです。スポーツの大会でよくつかわれることばですが、歌のコンクールでもつかわれることがあります。
- 前回のコンクールで、上位の賞をとった人
- 同じコンクールの別の大会で、決められた賞をとった人
- 主催者が決めた条件に当てはまる人
シードがあるかどうか、どんな人がシードになるのかは、コンクールによって大きくちがいます。シードの人も、申しこみの期限や書類は、ほかの人と同じように守る必要があることが多いです。
段階があるコンクールで、要項で見ておきたいこと
曲は同じでいいのか
予選と本選で、同じ曲を歌うのか、ちがう曲を歌うのかは、コンクールによってちがいます。
- 予選と本選で、同じ曲を歌う
- 本選では、予選とちがう曲を歌う
- 予選は1曲、本選は2曲
本選でべつの曲がいる場合は、予選の前から2曲の練習をしておかないと、間に合わないことがあります。早めにたしかめておきましょう。
日程と会場
予選から本選、全国大会までの期間が、短いこともあります。予選を通過したら、すぐに本選の準備がはじまるので、日程表を見て、家族の予定も合わせておくと安心です。会場が遠い場合もあるので、移動のことも考えておきましょう。
参加費は段階ごとにかかることも
予選の参加費とはべつに、本選や全国大会でも参加費がかかるコンクールがあります。費用のことは、はじめに全体を見ておくと、あとであわてずにすみます。
申しこみの書類
本選や全国大会に進むときに、あらためて書類を出す必要があることもあります。曲名や作曲者の書き方などは、さいしょの申しこみと同じように、ていねいに書きましょう。申込書の書き方は、こちらの記事にまとめています。歌のコンクールの申込書の書き方。曲名・作曲者・プロフィールと、出す前のチェック
動画予選があるコンクールのとき
最近は、予選を動画や録音で審査し、本選から会場で歌う、というコンクールもふえています。遠くに住んでいても予選に出やすいのが、よいところです。
動画のきまりをよく読む
動画予選には、とり方のきまりがあることが多いです。
- 顔と全身(または上半身)がうつっているか
- 編集やつなぎ合わせをしてはいけないか
- 伴奏は生のピアノか、音源でもよいか
- 動画をとった日の決まりがあるか
きまりに合っていないと、審査をうけられないこともあるので、とる前にしっかりたしかめましょう。
本選は「会場で歌う」ことを考えて練習する
動画予選を通過すると、本選は大きな会場で、生の伴奏で歌うことがあります。おうちでとるときとは、声のひびき方も、緊張のしかたもちがいます。本選が決まったら、広い場所で歌ったり、伴奏者と合わせたりする時間をとれるとよいですね。
予選に通過しなかったとき
段階があるコンクールでは、予選でえらばれる人は、かぎられていることが多いです。通過できなかったとしても、それはその日の審査でのひとつの結果です。
- 講評があれば、よかったところと課題をたしかめる
- 本選を見に行けるなら、ほかの人の歌を聞いてみる
- 1回で結果が決まるコンクールにも出てみる
予選を通過できなかった経験も、つぎの歌につながっていきます。
本選や全国大会に進んだとき
予選を通過すると、うれしい気持ちと同時に、「つぎも上手に歌わなくては」と、緊張が大きくなるお子様もいます。
- 予選でうけた講評をもとに、練習のポイントをしぼる
- 新しいことを一度にふやしすぎない
- のどや体を休める日もつくる
大きな会場で歌うのは、それだけでよい経験です。結果だけにとらわれず、その舞台を楽しめるように、お父様・お母様も声をかけてあげてください。当日の流れについては、こちらの記事もあわせて読んでみてください。歌のコンクール当日の流れ。受付から結果発表まで、はじめてでもあわてないために
まとめ
- コンクールには、1回で決まるものと、予選・本選・全国大会のように段階があるものがある
- 予選はさいしょの審査、本選は予選を通過した人の審査、全国大会は各地でえらばれた人の審査
- 推薦とは、先生や団体からのすすめ、またはよい結果の人をつぎの大会に送ることをさすことが多い
- シードとは、前の成績などで、予選をとばして出られるしくみのこと
- 曲のきまり、日程、参加費、書類は、段階ごとに要項でたしかめる
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