歌のコンクールの申込書の書き方。曲名・作曲者・プロフィールと、出す前のチェック
「コンクールに出ることにしたけれど、申込書のどこに何を書けばいいの?」 「プロフィールの欄があるけれど、どんなことを書けばいいのかわからない」
歌のコンクールに出るとき、さいしょの関門になるのが申込書です。曲名の書き方ひとつでも、まよってしまう方は多いと思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。申込書は、歌の練習とくらべると地味な作業ですが、ていねいに書いておくと、当日のプログラムや進行もスムーズになります。
この記事では、コンクールの申込書の書き方を、項目ごとにまとめました。曲名や作曲者の書き方、プロフィールの書き方、そして出す前のチェックまでを順番にお話しします。
なお、申込書の形や書く項目は、コンクールによってちがいます。いちばん大切なのは、そのコンクールの要項にしたがうことです。この記事は、要項を読むときの手助けとしてつかってください。
申込書を書く前にしておきたいこと
要項をさいごまで読む
申込書を書きはじめる前に、まず要項をさいごまで読みましょう。
- 申込のしめきり(必着か、消印有効か)
- 申込の方法(紙、メール、申込フォームなど)
- 参加できる年れいや部門
- 曲の条件や、演奏時間の決まり
- 楽譜のコピーなど、いっしょに出すもの
とくに、しめきりの日と申込の方法は、まちがえるとうけつけてもらえないことがあります。カレンダーにしめきりを書きこんで、数日前には出せるようにしておくと安心です。
必要な情報を、先にメモにまとめる
申込書には、ふだんあまり書かない情報も出てきます。書きはじめる前に、次のことをメモにまとめておくと、書きまちがいがへります。
- 出演者の名前と、ふりがな
- 生年月日や学年
- 曲名、作詞者、作曲者、編曲者
- 演奏時間
- 伴奏者の名前(いる場合)
- 先生の名前(書く欄がある場合)
下書きをしてから、清書する
紙の申込書は、いきなり書かずに、コピーをとって下書きをしましょう。申込フォームの場合も、いったんメモアプリや紙に書いてから入力すると、あわてずにすみます。
曲名・作詞者・作曲者の書き方
曲名は楽譜の表記に合わせる
曲名は、つかっている楽譜に書かれているとおりに書くのが基本です。ひらがな、カタカナ、漢字のちがいも、楽譜に合わせます。
たとえば、同じ歌でも、楽譜によって漢字で書かれていたり、ひらがなで書かれていたりすることがあります。プログラムにはそのまま印刷されることが多いので、楽譜をよく見て、1文字ずつたしかめましょう。
作詞者・作曲者の名前
日本の歌では、作詞者と作曲者の両方を書く欄があることが多いです。楽譜の曲名の近くに書かれていることが多いので、そこを見て書きうつします。
- 名前の漢字を、楽譜と同じにする
- 作詞者と作曲者を、逆に書かないように気をつける
- 編曲者が書かれている楽譜は、要項に欄があれば書く
外国の歌の場合は、作曲者の名前をカタカナで書くか、元のことばのつづりで書くかを、要項でたしかめましょう。決まりがないときは、楽譜の表記に合わせると安心です。
外国語の歌の曲名
イタリア語やドイツ語などの歌では、元のことばの曲名と、日本語の曲名の両方を書くように決められていることもあります。つづりのまちがいがないように、楽譜を見ながら、1文字ずつていねいに書きうつしましょう。アクセントの記号がついている文字も、そのまま書くようにします。
オペラやミュージカルの中の歌
大きな作品の中の1曲を歌う場合は、作品名と曲名を分けて書くことがあります。書き方は要項や申込書の例を見て、それに合わせましょう。わからないときは、先生に聞いてみるのがいちばんです。
演奏時間の書き方
演奏時間を書く欄があるコンクールも多いです。前奏から後奏までふくめるのか、歌の部分だけなのかは、コンクールによってちがいます。要項を見てたしかめましょう。
時間は、実際に通して歌ったものをはかって書くのが安心です。録音や録画をして、何回かはかっておきましょう。演奏時間の制限がある場合は、その時間の中におさまっているかもたしかめておきます。
コンクールのプロフィールの書き方
プロフィールは何のために書くの?
プロフィールの欄は、コンクールによってあったりなかったりします。プログラムにのったり、司会の紹介でつかわれたりすることがあります。審査のためというより、出演者を紹介するための情報と考えるとよいでしょう。
書くとよいこと
決まった字数の中で、次のようなことを書くと、まとまりやすくなります。
- 歌をはじめた時期やきっかけ
- いま習っていること(声楽、合唱など)
- 歌うことで好きなことや、大切にしていること
- 今回の曲への思い
受賞歴を書く欄があるときは、事実だけを、短く書きます。受賞歴がなくても、まったく問題ありません。
プロフィールの例文
小学生のお子様の例: 「小学3年生。5歳のときから歌を習っています。ことばの意味を考えながら歌うことが好きです。今回は、季節の風景が目にうかぶように歌いたいと思っています。」
大人の方の例: 「40代から歌を習いはじめ、今年で3年目。ふだんは会社につとめながら、週に1回レッスンに通っています。今回の曲は、はじめて聞いたときから歌ってみたいと思っていた曲です。」
シニアの方の例: 「70歳をすぎてから、地域のサークルで歌をはじめました。仲間と歌う時間が、毎週の楽しみです。今回は、はじめての独唱に挑戦します。」
どれも、そのまま写すのではなく、自分のことばにかえてつかってください。
プロフィールで気をつけたいこと
- 決められた字数をこえない
- 先生の名前を書くかどうかは、要項と先生の考えをたしかめる
- 学校名など、プログラムにのせたくない情報は書かない
- 大げさな表現はさけて、ありのままを書く
お子様の申込書で気をつけたいこと
お子様がコンクールに出るときは、お父様・お母様が申込書を書くことが多いと思います。
- 年れいの数え方(いつの時点の年れいか)を要項でたしかめる
- 学年の欄は、申込の時点か、本番の時点かをたしかめる
- 保護者の同意の欄があるときは、わすれずに書く
- 写真や名前の公開について、ルールをよく読む
プロフィールは、お子様にも「どんなことを書きたい?」と聞いてみると、その子らしいことばが見つかることがあります。
伴奏者・先生の欄の書き方
伴奏者の名前
伴奏者がいる場合は、伴奏者の名前とふりがなを書く欄があることが多いです。名前の漢字は、本人にたしかめてから書きましょう。伴奏音源をつかう場合や、伴奏なしで歌う場合の書き方も、要項に決まりがあればそれにしたがいます。
先生の名前
指導している先生の名前を書く欄がある場合は、書いてよいかを先生に一度たしかめておくと安心です。先生によっては、書き方に希望があることもあります。
申込書でよくある書きまちがい
申込書では、次のようなまちがいがよく見られます。
- ふりがなの欄に、カタカナとひらがなをまぜてしまう
- 曲名の「」や記号を、楽譜とちがう形で書いてしまう
- 作詞者と作曲者を入れかえて書いてしまう
- 部門の区分を、去年の年れいでえらんでしまう
- 申込フォームで、メールアドレスを打ちまちがえる
とくにメールアドレスのまちがいは、主催者からの大切な連絡がとどかなくなるので、注意が必要です。入力したら、声に出して1文字ずつ読み上げてたしかめると、まちがいに気づきやすくなります。
出す前のチェックリスト
申込書を出す前に、次のことをもう一度たしかめましょう。
- 名前とふりがなに、まちがいはないか
- 部門や年れいの区分は合っているか
- 曲名、作詞者、作曲者が楽譜と同じか
- 演奏時間は、要項の決まりの中におさまっているか
- プロフィールの字数は、決まりの中か
- 楽譜のコピーなど、いっしょに出すものはそろっているか
- 参加費のはらい方と期限をたしかめたか
- しめきりに間に合うか
紙で出す場合は、出す前にコピーをとっておくと、あとで内容をたしかめたいときに役立ちます。メールや申込フォームの場合は、送ったあとにとどく確認のメールを保存しておきましょう。
曲えらびでまよっているときは、こちらの記事も参考にしてみてください。童謡コンクールの曲のえらび方。年れい別のおすすめと、さけたいえらび方
まとめ
- 申込書を書く前に、要項をさいごまで読む
- 必要な情報をメモにまとめ、下書きしてから清書する
- 曲名、作詞者、作曲者は、楽譜の表記に合わせて書く
- 演奏時間は、実際に通して歌ってはかる
- プロフィールは、決められた字数の中で、ありのままを書く
- 出す前に、チェックリストで一つずつたしかめる
申込書がていねいに書けたら、あとは安心して練習にうちこめます。はじめてのコンクールなら、おうちから出られるこどもの歌声グランプリもおすすめです。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、つぎのコンクールへの準備にも生かせると思います。こどもの歌声グランプリ