歌う前に食べるもの・飲むもの。本番の日に気をつけたいこと
「歌う前は、何を食べたらいいの?」 「本番の前に、飲まないほうがいいものはある?」
コンクールや発表会、カラオケの大会など、大切な本番の日が近づくと、歌う前の食べ物や飲み物が気になる方も多いと思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。本番の日は、歌の練習だけでなく、食事のタイミングや、何を飲むかにも、気をつかうものです。
この記事では、歌う前に食べるもの・飲むものについて、よく言われる考え方をまとめました。ただし、体に合う食べ物や飲み物は、人によってちがいます。ここに書いたことは、ひとつのめやすとして読んでください。持病や食物アレルギーがある方は、お医者さんの話を大切にしてください。
本番の日の朝のすごし方全体については、こちらの記事にくわしく書いています。本番の日の朝のすごし方。起きてから歌うまでにできること
歌う前の食べ物。まず考えたいのは「タイミング」
食べてすぐに歌うのは、苦しくなりやすい
おなかがいっぱいのまま歌うと、息を深くすいにくくなったり、苦しく感じたりすることがあります。いっぽうで、おなかがすきすぎていると、力が出にくかったり、集中しにくかったりします。
そのため、本番の直前ではなく、少し時間をあけて食べる人が多いようです。
本番の2〜3時間前に、軽めの食事を
よく言われるのは、本番のおよそ2〜3時間前に、いつもより少し軽めの食事をすませておく、という考え方です。ただ、どれくらい前がちょうどよいかは、人によってちがいます。
- 食べてから時間がたたないと苦しくなる人
- 少しおなかに入っているほうが、声が出しやすい人
- 緊張すると、食べられなくなる人
自分がどのタイプかは、練習の日にためしておくと安心です。
直前には、少しだけつまめるものを
本番まで時間があいてしまうときは、直前に、少しだけ口に入れられるものを用意しておく人もいます。たとえば、小さなおにぎりや、バナナを少しなど、おなかにたまりすぎないものです。
歌う前に、えらびやすい食べ物
いつも食べなれているもの
本番の日は、ふだんから食べなれているものをえらぶのが、いちばん安心です。はじめて食べるものは、体に合うかどうかわからないので、本番の日はさけたほうがよいと思います。
消化しやすいといわれるもの
- ごはんやうどんなど、主食になるもの
- やわらかく煮た野菜
- 卵料理
- バナナなどの果物
こうしたものは、本番の前の食事にえらばれることが多いようです。ただし、どれが合うかは人それぞれです。
量は「腹八分目」より少しひかえめに
本番の日は、いつもの量より、少しひかえめにする人が多いです。食べすぎないように、よくかんで、ゆっくり食べることも大切です。
歌う前に、気をつけたい食べ物
ここにあげるものは、「食べてはいけない」というものではありません。人によっては、歌う前にひかえたほうが楽だと感じることがある、というものです。
からいもの、しげきの強いもの
とうがらしなど、からいものは、のどにしげきを感じる人がいます。本番の前は、ひかえておくと安心かもしれません。
あぶらの多いもの
揚げものなど、あぶらの多い料理は、おなかにもたれやすいと感じる人がいます。本番の前の食事は、あっさりしたものにしておく人が多いようです。
口の中がねばつく、と感じるもの
牛乳やヨーグルト、チョコレートなどを食べたあと、口の中やのどがねばつくように感じる人もいます。まったく気にならない人もいるので、練習の日にためして、自分に合うかどうかを見ておくとよいと思います。
口の中がかわきやすいもの
おせんべいやクッキーなど、かわいた食べ物は、口の中の水分をとられるように感じる人もいます。食べたあとは、水を少しのんでおくと安心です。
歌う前の飲み物。のどをうるおす考え方
基本は、水か白湯
歌う前の飲み物として、よくえらばれるのは、常温の水や白湯(さゆ)です。のどをうるおしやすく、体にもやさしいと感じる人が多いようです。
冷たすぎるもの、熱すぎるもの
とても冷たい飲み物や、熱すぎる飲み物は、のどにしげきを感じる人がいます。本番の前は、常温か、少しあたたかいくらいの温度にしておくと安心かもしれません。
少しずつ、こまめにのむ
一度にたくさんのむより、少しずつ、こまめにのむほうが、のどをうるおしやすいと言われています。たくさんのみすぎると、本番のとちゅうでお手洗いに行きたくなることもあるので、量にも気をつけましょう。
気をつけたい飲み物
- 炭酸の飲み物:げっぷが出やすくなると感じる人がいる
- あまい飲み物:口の中がべたつくと感じる人がいる
- カフェインの多い飲み物:人によっては、のどがかわきやすいと感じることがある
大人の方で、お酒をのむ方は、歌う前にはひかえておくのが安心です。
のどあめや、はちみつは?
のどあめや、はちみつを使う人もいます。のどがうるおう感じがして、安心できるという声もあります。いっぽうで、あまさで口の中がべたつくと感じる人もいます。
はちみつは、1歳未満の赤ちゃんには、あたえてはいけないとされています。小さなごきょうだいがいるご家庭では、気をつけてください。
お子様の本番の日の食事
いつもと同じリズムで
お子様の場合は、とくに、いつもの生活のリズムを大切にしてあげましょう。朝ごはんは、いつもと同じくらいの時間に、食べなれたものを食べると安心です。
緊張で食べられないときは
緊張して、なかなか食べられないお子様もいます。そんなときは、むりに食べさせなくてもだいじょうぶです。小さなおにぎりや果物など、ひと口で食べられるものを、持っていくとよいと思います。
会場に持っていくと便利なもの
- 水か、白湯を入れた水とう
- ひと口で食べられる軽食
- ウェットティッシュ
- 口をゆすぐための水
衣装を着たあとに食べるときは、こぼしてもよいように、ハンカチやタオルをひざにかけておくと安心です。
本番の日の、食べる・飲むの時間の例
たとえば、お昼すぎに歌う本番の日なら、こんな流れが考えられます。あくまで一例なので、出番の時間や、ご自分の体に合わせて、かえてみてください。
- 朝ごはん:いつもの時間に、食べなれたものを
- 出番の2〜3時間前:おにぎりやうどんなど、軽めのお昼ごはん
- 出番の1時間前:水や白湯を少しずつ。発声練習もこのころに
- 出番の直前:口をしめらせる程度に、水をひと口
- 歌い終わったら:水をのんで、のどを休める
出番の時間が、はっきりわからないこともあります。そのときは、軽食を少しずつ分けて食べられるように、用意しておくと安心です。
待ち時間が長い日、出番が何回もある日
コンクールや発表会では、受付から出番まで、長く待つこともあります。待ち時間が長い日は、一度にたくさん食べるより、少しずつ口に入れるほうが、おなかの具合をととのえやすいと感じる人が多いようです。
また、1日に何回も歌う日は、歌ったあとに水をのんで、のどを休める時間をとりましょう。会場がかわいていると感じるときは、マスクをして待つのもひとつの方法です。
本番の前に、練習の日にためしておく
本番の日に、はじめてためすことは、なるべくへらしておきましょう。練習の日に、こんなことをためしておくと、本番の日に落ちついてすごしやすくなります。
- 歌う何時間前に食べると、ちょうどよいか
- 何を食べると、声が出しやすいか
- どんな飲み物が、のどにやさしく感じるか
- どれくらいの量なら、苦しくならないか
自分に合ったパターンが見つかると、「いつもどおり」の安心感で、本番にのぞめます。
体調がすぐれないときは
かぜぎみのときや、のどに痛みがあるときは、食べ物や飲み物だけで、なんとかしようとしないでください。のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談しましょう。
まとめ
- 歌う前の食べ物は「タイミング」が大切。本番の2〜3時間前に軽めにすませる人が多い
- いつも食べなれているもの、あっさりしたものをえらぶと安心
- からいもの、あぶらの多いもの、口がねばつくと感じるものは、ひかえる人もいる
- 歌う前の飲み物は、常温の水や白湯を、少しずつ、こまめに
- 合う合わないは人によってちがう。練習の日にためしておく
- のどの痛みやかすれが続くときは、お医者さんに相談する
本番の日は、食事や飲み物にも気をつけて、いつもどおりの自分で歌えるとよいですね。会場に出かけずに、おうちで落ちついて歌える本番もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られるコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、ご自分やお子様の歌のよいところを知るきっかけになります。こどもの歌声グランプリ