コンクールの賞の種類。金賞と1位の違いは?優秀賞・奨励賞などの意味もやさしく
「金賞と1位って、同じ意味なのかな」 「優秀賞と奨励賞は、どちらが上なの?」
歌のコンクールに出ようとして要項を読んだとき、いろいろな賞の名前がならんでいて、まよってしまうお父様・お母様は多いと思います。コンクールの金賞と1位の違いや、賞の種類のことは、はじめてだとわかりにくいものです。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、コンクールの賞の種類について、よく出てくる名前と、その意味をまとめます。いちばん大切なのは、賞の名前や決め方は、コンクールによってちがうということです。ここでは、いっぱんてきな考え方をお話しするので、くわしくは、出たいコンクールの要項をかならずたしかめてください。
賞の決め方は、大きく2つある
コンクールの賞は、決め方によって、大きく2つに分けられます。ここをおさえておくと、金賞と1位の違いがぐっとわかりやすくなります。
順位で決める方式
ひとつは、出た人どうしをくらべて、1位、2位、3位と順番をつける方式です。
- 1位はふつう1人(1組)
- 2位、3位とつづき、そのあとに入賞や入選がつくこともある
- まわりの人の歌とくらべて決まる
同じ部門に出る人が多いほど、上位に入るのはむずかしくなります。
点数の基準で決める方式
もうひとつは、点数や評価の基準をもとに、その基準をこえた人に賞をわたす方式です。
- 金賞・銀賞・銅賞のように、ランクで分けることが多い
- 基準をこえれば、同じ賞を何人もがもらえることがある
- 反対に、基準にとどかなければ、その賞が「該当者なし」になることもある
こちらは、まわりの人とくらべるというより、自分の歌がどのくらいのところにあるかを見る方式といえます。
金賞と1位の違い
金賞は「何人もいる」ことがある
点数の基準で決めるコンクールでは、金賞は「とてもよい評価に届いた人」にわたされることが多いです。そのため、同じ部門で金賞が何人も出ることがあります。
1位は「その部門でいちばん」
いっぽう、順位で決めるコンクールの1位は、その部門のなかで、いちばん高い評価だった人です。ふつうは1人ですが、点数が同じだった場合などに、2人が同じ順位になることもあります。
両方をつかうコンクールもある
コンクールによっては、順位と金賞・銀賞を組み合わせていることもあります。
- 金賞の人のなかから、さらに1位を決める
- 1位の人を「金賞」とよぶ
- 部門ごとの1位とはべつに、全体の最高賞をもうける
このように、同じ「金賞」という名前でも、意味がちがうことがあります。だからこそ、要項で「何人くらいに、どんな基準でわたされる賞なのか」を見ておくことが大切です。
よく出てくる賞の名前と意味
ここからは、歌のコンクールでよく見る賞の名前を、いっぱんてきな意味でまとめます。どの賞が上か下かも、コンクールによってちがうので、あくまで目安として読んでください。
グランプリ・最優秀賞
コンクール全体や、部門のなかで、いちばん高い評価の人におくられることが多い賞です。部門をこえて1人だけにわたされる場合もあれば、部門ごとにある場合もあります。
優秀賞
最優秀賞のつぎに高い評価の人におくられることが多い賞です。複数の人がもらえることもあります。
奨励賞
「これからののびが楽しみ」という意味をこめておくられることが多い賞です。「奨励」は、すすめて、はげますという意味です。よいところがあり、これからもがんばってほしい、という気持ちがこめられています。
努力賞・敢闘賞
練習のあとがよく見えた人や、ねばり強く歌いきった人におくられることがある賞です。コンクールによっては、出た人全員にわたされる場合もあります。
特別賞・審査員賞
順位や点数とはべつに、審査員が「この歌のこのよさを伝えたい」と感じた人におくる賞です。表現力、声の美しさ、ことばの伝わり方など、何かひとつが光っていた人にわたされることがあります。ほかの賞と重ねてもらえることもあります。
入賞と入選
「入賞」は、何かの賞に入ったこと、「入選」は、えらばれたことをさすことが多いです。ただ、入選のほうが広い意味でつかわれていたり、反対だったりと、つかい方はコンクールによってさまざまです。
賞の名前を見るときに、気をつけたいこと
名前だけでくらべない
べつべつのコンクールの賞を、名前だけでくらべることはできません。あるコンクールの「優秀賞」が、ほかのコンクールの「2位」と同じくらいとは、かぎらないのです。
- 何人くらいが出ている部門か
- 賞をもらえる人はどのくらいいるか
- 順位で決めるのか、基準で決めるのか
こうしたことによって、賞の意味は大きくかわります。
「該当者なし」は、よくあること
点数の基準で決めるコンクールでは、上の賞が「該当者なし」になることがあります。それは、その年に出た人たちの歌がよくなかったという意味ではなく、そのコンクールの基準がそれだけ高い、ということが多いです。
次の大会につながる賞もある
賞によっては、つぎの大会に出る資格がついてくることがあります。たとえば、ある賞をもらった人が、本選や全国大会に進める、というものです。どの賞が次につながるのかも、要項にのっていることが多いので、あわせて見ておきましょう。
賞といっしょにもらえるもの
賞をもらうと、賞状のほかにも、いろいろなものがとどくことがあります。何がもらえるかも、コンクールによってちがいます。
賞状・トロフィー・メダル
上の賞にはトロフィーや盾、ほかの賞には賞状だけ、というように、賞によってわけていることがあります。最近は、紙の賞状のかわりに、データでとどくデジタル賞状をつかうコンクールもあります。
講評
審査員からのことばが、紙やデータでとどくことがあります。賞の名前だけではわからない、歌のよいところや、これからの課題がわかるので、とても大切なものです。賞に入らなかった人にも講評がとどくコンクールもあります。
演奏の機会
賞をもらった人が、記念のコンサートや入賞者の発表会で歌えることもあります。人前で歌うよい経験になるので、そうした機会があるかどうかも、要項で見ておくとよいと思います。
要項で見ておきたいポイント
コンクールに申しこむ前に、要項でたしかめておくと安心なことをまとめます。
- どんな賞があるか、賞の名前の一覧
- それぞれの賞は、何人くらいにわたされるか
- 順位で決めるのか、点数の基準で決めるのか
- 部門ごとの賞と、全体の賞があるか
- 賞状やトロフィー、講評などがもらえるか
- つぎの大会につながる賞があるか
わからないことがあれば、コンクールの事務局に問い合わせてみるのもよいと思います。
お子様と賞のことを話すとき
賞の名前より、歌のよさを見る
賞の名前は、とても気になるものです。でも、どの賞をもらったかよりも、お子様が練習してきたこと、本番でがんばれたことに目をむけてあげてください。
賞と、その先につながるものについては、こちらの記事にもまとめています。子どものころのコンクール受賞歴は役に立つ?「賞」より大切なもの
結果は「その日のひとつの目安」
コンクールの結果は、その日、その審査員、その会場での評価です。同じ歌でも、べつの日やべつのコンクールでは、ちがう結果になることもあります。賞はひとつの目安として受けとめ、講評に書かれたことを、つぎの練習に生かしていけるとよいですね。
結果が出たあとにしたいことは、こちらの記事でくわしくお話ししています。コンクールの結果が出たあとにすること。講評・お礼・つぎの目標まで
ほかの子とくらべすぎない
金賞が何人もいるコンクールでは、「あの子も金賞、うちの子も金賞」ということがあります。反対に、ほかの子が上の賞で、くやしい思いをすることもあるでしょう。そんなときも、ほかの子とではなく、前のお子様とくらべて、のびたところをことばにしてあげてください。
まとめ
- コンクールの賞の決め方には、順位で決める方式と、点数の基準で決める方式がある
- 金賞は何人もいることがあり、1位はその部門でいちばんの人であることが多い
- グランプリ・優秀賞・奨励賞・特別賞などの名前と意味は、コンクールによってちがう
- べつのコンクールの賞を、名前だけでくらべることはできない
- 賞の種類や人数、次の大会とのつながりは、かならず要項でたしかめる
- 賞の名前より、お子様の歌のよさとがんばりに目をむける
賞のしくみがわかると、コンクールえらびも少し楽になります。はじめてのコンクールにまよったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、賞の結果だけでなく、歌のよいところやつぎの目標も知ることができます。こどもの歌声グランプリ