オンラインの発表会に参加するとき。準備と、画面ごしに歌を届けるコツ
「教室の発表会が、オンラインでひらかれることになった」 「オンラインの発表会で歌うって、どんな準備がいるの?」
最近は、会場に集まるのではなく、家からライブ配信で参加するオンラインの発表会もふえてきました。遠くに住む家族も見られるなど、よいところがたくさんある一方で、はじめての方には、わからないことも多いと思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、オンラインの発表会に、歌で参加するときの準備にしぼってお話しします。とくに、決まった時間に、家からその場で歌を届けるライブ配信の発表会を考えています。部屋やカメラの用意、音のこと、リハーサル、当日の流れ、画面ごしに歌を届けるコツ、そしてトラブルのときの考え方までをまとめました。前もって録画した動画を出す形や、何人もの声を重ねる形の発表とは、準備のしかたが少しちがいます。
オンラインの発表会って、どんなもの?
家から、その場で歌を届ける
ライブ配信のオンライン発表会では、出演する人がそれぞれの家から、ビデオ通話のしくみを使って参加することが多いです。自分の番がきたら、カメラの前で歌い、その様子がほかの参加者や見ている人の画面にうつります。
よいところ
- 家から参加できるので、移動のつかれがない
- なれた場所で歌えるので、安心しやすい
- 遠くに住むおじいさま・おばあさまも、画面で見られる
- ほかの参加者の歌も、ゆっくり聞ける
気をつけたいところ
- 通信の状態によって、音や映像がとぎれることがある
- 声が、会場で聞くのとはちがう聞こえ方になる
- 機械の準備が必要になる
こうした点を知っておくと、当日にあわてずにすみます。
前もってたしかめておくこと
主催者からの案内をよく読む
オンラインの発表会は、主催する教室や団体によって、やり方がちがいます。まずは、案内をよく読んでおきましょう。
- 参加のしかた(どこから入るか、何時に入るか)
- 自分の出番の順番
- 伴奏はどうするか(先生がひくか、音源をつかうか、自分で流すか)
- カメラはつけたままにするか
- 見ている家族も参加できるか
わからないことは、早めに先生や主催者に聞いておくと安心です。
伴奏の形をたしかめる
オンラインでは、遠くの人と同時に音を合わせるのがむずかしいことがあります。そのため、伴奏音源を自分の家で流しながら歌う形にしている発表会も多いです。どの形になるかで、準備が大きくかわるので、早めにたしかめておきましょう。
部屋とカメラの準備
歌う場所をえらぶ
家の中で、歌う場所をえらびます。
- まわりの音が入りにくい部屋
- うしろがすっきりしている場所(生活感が出すぎない)
- 立って歌えるだけの広さがある場所
うしろに家の中がうつるのが気になるときは、無地のカーテンや布をかけておくと、すっきり見えます。
明るさを整える
顔が暗くうつると、表情が伝わりにくくなります。
- 窓を、うしろではなく前か横にする
- 部屋の明かりをつけて、顔に光があたるようにする
- 逆光にならないように気をつける
夜にひらかれる発表会のときは、部屋の明かりだけだと暗く感じることもあります。デスクライトなどを顔の前のほうに置くと、明るくなります。
カメラの位置と高さ
カメラは、顔と同じくらいの高さに置くのがおすすめです。下から見上げる角度になると、表情が見えにくくなります。
- 机や台の上に、スマホやパソコンを置いて高さを合わせる
- 上半身がうつるくらいの距離をとる
- 歌いながら少し動いても、画面から出ないようにする
スマホのときは、立てておく台があると安定します。手で持つのはさけましょう。
音の準備
声の聞こえ方は、ふだんとちがう
オンラインでは、声がマイクを通して届きます。会場で聞くのとはちがい、大きすぎる声は音がわれたように聞こえ、小さすぎる声は聞こえにくくなります。
マイクとの距離をためす
前もって、マイクとの距離をかえて録音してみましょう。
- 近すぎると、音がわれやすい
- 遠すぎると、声が小さく、部屋のひびきが目立つ
- ちょうどよい距離を見つけて、立つ位置に目印をつけておく
目印は、床にテープをはっておくと、当日もすぐにわかります。
伴奏と声のバランス
伴奏音源を家で流すときは、伴奏の音と声の大きさのバランスが大切です。伴奏が大きすぎると、声がうもれてしまいます。録音して聞きながら、ちょうどよい音の大きさをさがしておきましょう。
まわりの音を止めておく
- 換気扇やエアコンの音
- テレビや、ほかの家族の話し声
- スマホやパソコンの通知の音
歌っている間は、通知の音が鳴らないように設定しておくと安心です。
前日までのリハーサル
本番と同じ形で、一度やってみる
前日までに、本番と同じ場所、同じ服、同じ機械で、一度リハーサルをしておきましょう。
- 参加のしかたを、実際にためしてみる
- カメラのうつり方をたしかめる
- 伴奏を流しながら歌ってみる
- 録画して、家族に見てもらう
主催者がリハーサルの時間をとってくれることもあります。その場合は、ぜひ参加しておきましょう。
機械のじゅうでんと通信
- スマホやパソコンは、じゅうぶんにじゅうでんしておく(できれば電源につないでおく)
- 家の通信が安定している場所をえらぶ
- 本番の時間は、家族に大きなデータのやりとりをひかえてもらう
当日の流れ
早めに準備する
本番の当日は、案内された時間より少し早めに準備をはじめましょう。
- 声の準備運動をしておく
- 水を近くに置いておく
- 機械の電源と、通信をたしかめる
- 歌う場所の明かりと、カメラの位置をたしかめる
自分の出番まで
ほかの人の出番のときは、マイクを切っておくのがマナーです。家の音が入ってしまうと、歌っている人のじゃまになることがあります。画面ごしでも、拍手や笑顔で、ほかの人の歌を応援しましょう。
出番のとき
- マイクがついているか、もう一度たしかめる
- カメラに向かって、あいさつやおじぎをする
- 曲名を伝えるときは、はっきり、ゆっくり話す
画面ごしに歌を届けるコツ
カメラを「聞いてくれる人」と思う
オンラインでは、目の前に聞いてくれる人がいません。そのため、どこを見て歌えばよいか、まようこともあります。カメラのレンズを、聞いてくれる人の目だと思って歌うと、画面の向こうの人に気持ちが届きやすくなります。
ずっとレンズを見つめる必要はありません。歌の気持ちに合わせて、ときどき遠くを見るように目線をうごかしても、自然に見えます。
表情は、いつもより少しだけ大きく
画面では、顔が小さくうつることが多いので、表情が伝わりにくくなります。歌の気持ちに合わせて、いつもより少しだけ表情を大きくするイメージで歌ってみましょう。明るい歌なら、口角を少し上げるだけでも、印象がかわります。
歌い終わったあとも、気をぬかない
歌い終わったあと、すぐに画面から動いてしまうと、あわただしい印象になります。さいごの音が終わったら、少し間をおいてから、カメラに向かっておじぎをしましょう。
歌に気持ちをこめるコツは、こちらの記事でもくわしく書いています。歌に気持ちをこめるには?歌詞の読みこみ方と、表情・声の色のつけ方
トラブルのときの考え方
音や映像がとぎれても、あわてない
オンラインでは、通信の状態によって、音や映像がとぎれることがあります。自分ではどうにもならないことも多いので、とぎれても、できるだけ歌を止めずに続けてみましょう。主催者が「もう一度どうぞ」と声をかけてくれることもあります。
お子様には、前もって伝えておく
お子様には、「もし画面がとまっても、だいじょうぶ。そのまま歌っていいよ」と、前もって伝えておくと安心です。トラブルがおきることを知っておくだけで、当日の不安がへります。
体調がすぐれないときは
のどの調子がよくないときは、むりをしないことが大切です。痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談し、主催者には早めに連絡しましょう。
まとめ
- オンラインの発表会は、主催者の案内をよく読み、伴奏の形をたしかめる
- 歌う場所は、静かで、うしろがすっきりした所をえらぶ
- 顔が明るくうつるように光を整え、カメラは顔の高さに置く
- マイクとの距離や、伴奏とのバランスを前もってためしておく
- 前日までに、本番と同じ形でリハーサルをする
- 出番でないときはマイクを切り、画面ごしに応援する
- カメラのレンズを聞いてくれる人の目だと思って、気持ちを届ける
- とぎれても、あわてずに歌を続ける
オンラインの発表会で、画面ごしに歌を届ける経験は、家からちょうせんできる歌の場にもつながります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られるので、家での準備がそのまま生かせます。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、つぎの目標にしてみてはいかがでしょうか。こどもの歌声グランプリ