地域でミニコンサートを開くとき。公民館やカフェで歌の会をする準備
「歌の仲間と、地域の公民館でミニコンサートを開いてみたい」 「近所のカフェで、小さな歌の会ができたらすてきだな」 「教室の生徒さんの発表の場を、もっと身近な場所でつくりたい」
大きなホールでなくても、地域の公民館やカフェで開くミニコンサートには、お客様との近さという、ほかにはないよさがあります。でも、いざ開こうとすると、会場のこと、お客様のこと、当日のことなど、考えることがたくさんあります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、地域でミニコンサートを開くときの準備を、会場えらびから当日の片づけまで、順番にまとめます。はじめての方でも、ひとつずつすすめていけば、だいじょうぶです。
ミニコンサートを開く前に決めておきたいこと
何のための会かをはっきりさせる
はじめに、どんな会にしたいかを、いっしょに開く仲間と話し合っておきましょう。
- 歌の仲間の発表の場にしたい
- 地域の方に、気軽に歌を楽しんでもらいたい
- 季節の歌を、みんなで歌う会にしたい
- お子様からシニアまで、いろいろな世代が集まる会にしたい
目的が決まると、会場の広さや、プログラム、お客様への声のかけ方が決めやすくなります。
規模と時間のめやす
ミニコンサートは、お客様が10人から50人くらいの、小さな会のことが多いです。時間は、休けいをふくめて1時間前後にすると、お客様も、歌う側もつかれにくくなります。はじめて開くときは、少し小さめの規模からはじめると安心です。
役わりを分ける
ひとりですべてを引き受けると、とてもたいへんです。
- 会場との連絡係
- チラシやお知らせを作る係
- 当日の受付や、お客様の案内係
- 音響や、ピアノの準備係
- 司会
少人数でも、だれが何をするかを決めておくと、当日あわてにくくなります。
会場のえらび方
公民館・地域の集会所
公民館や地域の集会所は、地域の方が集まりやすく、ミニコンサートによくつかわれる場所です。
- 予約の方法や、何か月前から予約できるか
- 使用料や、音を出してよい時間(施設によってちがいます)
- ピアノがあるか、調律されているか
- いすや机は何人分あるか
- 入場料をとってもよいか、物を売ってもよいか
公民館によっては、入場料をとる会や、営利の目的の会には、つかえないきまりがあることもあります。かならず、前に施設のきまりをたしかめましょう。
カフェ・レストラン
カフェでの歌の会は、お茶を楽しみながら歌を聞ける、なごやかなふんいきがよさです。
- 貸し切りにできるか、営業中に歌ってよいか
- お店の人数や、席のならべ方
- ピアノや電子ピアノがあるか、持ちこめるか
- 音量の目安や、近所への配慮
- 飲みものや食べものの注文はどうするか
お店によって、条件はさまざまです。お店の方とよく話し合い、おたがいにうれしい形を考えましょう。
そのほかの場所
- 図書館や地域センターの多目的室
- お寺や教会のホール
- 音楽教室の発表スペース
どの会場も、つかい方や費用は施設によってちがいます。いくつか見学してから決めるのがおすすめです。
公民館コンサートの準備の流れ
3か月から半年前
- 日にちと会場を決めて、予約する
- 出演する人と、だいたいの曲を決める
- 伴奏者にお願いする(必要なとき)
1〜2か月前
- プログラムを決める
- チラシやお知らせを作る
- お客様への声かけをはじめる
- 会場の方と、当日の流れを打ち合わせる
2週間前から前日
- 通しのリハーサルをする
- プログラム(紙)を印刷する
- 受付の準備、名札やおつりなど
- 当日の役わりと、集合時間を確認する
これは一つの例です。会場の予約の時期などに合わせて、調整してください。
プログラムの組み方
聞きやすい流れをつくる
ミニコンサートでは、お客様とのきょりが近いぶん、曲と曲のあいだの話も楽しみのひとつになります。
- はじめは、明るく親しみやすい曲で、会のふんいきをあたためる
- まん中に、じっくり聞いてもらう曲を入れる
- おわりの方に、お客様もいっしょに歌える曲を入れる
- さいごは、みんなの気持ちがひとつになるような曲でしめくくる
曲紹介やおしゃべりを入れる
曲の前に、「この歌をえらんだ理由」や「歌の生まれた時代のこと」などを短く話すと、お客様が歌に入りやすくなります。ひとりあたり1分くらいを目安にしましょう。司会やあいさつの話し方は、こちらの記事にまとめています。発表会のあいさつと司会の例文。短く伝わる話し方のコツ
時間は少し余裕をもって
本番では、思ったより時間がかかることが多いです。プログラムは、予定の時間より少し短めにつくっておくと、あせらずにすすめられます。
お客様の集め方
身近な人に声をかける
はじめてのミニコンサートでは、家族や友人、歌の仲間など、身近な人に声をかけるのがいちばん確実です。
チラシやお知らせ
- 公民館や地域センターの掲示板(はってよいか確認する)
- 協力してくれるお店に、チラシを置いてもらう
- 町内会や、地域のお知らせにのせてもらう
- SNSでお知らせする
チラシには、日にち、時間、場所、入場料のありなし、問い合わせ先を、わかりやすく書きましょう。個人の電話番号をのせたくないときは、メールアドレスや、専用の連絡先を用意すると安心です。
入場料をどうするか
入場料を無料にするか、とるかは、会の目的や会場のきまりによって決めます。無料にすると気軽に来てもらいやすく、とる場合は会場費や印刷代にあてられます。とるときは、会場のきまりと、あとでふれる著作権の手続きの両方をたしかめておきましょう。投げ銭や寄付箱の形にする方法もありますが、これも会場によってみとめられるかどうかがちがいます。
申しこみ制にするかどうか
会場の広さにかぎりがあるときは、申しこみ制にすると、当日の人数がわかって準備しやすくなります。気軽に来てほしい会なら、申しこみなしでもよいと思います。
著作権の考え方
ミニコンサートで歌う曲の中には、著作権がある曲もあります。一般的には、入場料をとらず、出演者にお礼(出演料)も出さない、営利を目的としない会であれば、演奏の手続きがいらない場合が多いとされています。ただし、入場料をとる会や、お店での演奏、録画をインターネットにのせる場合などは、手続きが必要になることがあります。
- 歌う曲に著作権があるかどうか、たしかめる
- 入場料や会場の形によって、手続きが必要か調べる
- わからないときは、著作権を管理している団体に問い合わせる
- お店で開くときは、お店がすでに手続きをしているか聞いてみる
歌詞をプログラムにのせたり、コピーして配ったりするときも、注意が必要です。くわしいきまりは、それぞれの団体の案内をたしかめてください。
当日の流れと気をつけたいこと
会場に早めに入る
- 会場のいすのならべ方を決める
- ピアノや音響の音を出してみる
- 立ち位置や、出入りの順番を確認する
- 受付の机と、プログラムを用意する
小さな会場では、マイクをつかわなくても声がとどくことが多いですが、会場によっては、うしろの席まで聞こえにくいこともあります。リハーサルのときに、うしろの席で聞いてもらってたしかめましょう。
お客様への心くばり
- 入り口で、笑顔でむかえる
- 足の不自由な方には、出入りしやすい席を案内する
- 小さなお子様づれの方には、出入りしやすい席を用意する
- 写真や動画をとってよいか、はじめにお知らせする
おわったあと
- 会場を、来た時よりきれいにして返す
- お客様や会場の方に、お礼を伝える
- 仲間で、よかったことと、次に生かしたいことを話す
一度開いてみると、次はもっとこうしたい、という思いが生まれてくると思います。季節ごとに開く会にしていくのも、すてきです。
のどと体のケア
ミニコンサートの準備中は、話す時間も長くなり、のどがつかれやすくなります。本番前は、水をこまめにのみ、むりに大きな声を出しつづけないようにしましょう。痛みやかすれが続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
まとめ
- はじめに、何のための会か、規模と時間を決める
- 役わりを分けて、ひとりでかかえこまない
- 会場は、きまり・費用・ピアノの有無を前にたしかめる(施設によってちがう)
- プログラムは聞きやすい流れで、少し余裕をもって
- お客様は、まず身近な人から声をかける
- 著作権は、会の形によって手続きが必要か調べる
- 当日は早めに入り、お客様への心くばりを大切に
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