子供の歌手オーディションを受けるとき。えらび方・準備・気をつけたいこと
「歌手になりたい。オーディションを受けてみたい」
歌が大好きなお子様から、ある日こんなふうに言われて、どきっとしたお父様・お母様もいるかもしれません。テレビや動画で同じくらいの年の子が歌っているのを見て、「自分も」と思うのは、とても自然なことです。
いっぽうで、子供の歌手オーディションについて調べてみると、いろいろな情報があって、何を信じたらいいのかわからなくなることもありますよね。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌でだれかに見てもらう場は、お子様にとって大きな経験になります。だからこそ、大人がしっかり情報をたしかめて、安心できる場をえらんであげたいと思っています。
この記事では、子ども 歌 オーディションを受けるときのえらび方、当日までの準備、そして、気をつけたいことをまとめます。
子供の歌手オーディションには、どんなものがある?
ひとくちに「オーディション」といっても、目的や形はさまざまです。まずは、どんな種類があるのかを知っておきましょう。
事務所やスクールの所属をきめるもの
芸能事務所や音楽スクールが、所属する子や、レッスンを受ける子をえらぶためのオーディションです。合格すると、そのままレッスンや活動がはじまることが多いです。
テレビ・舞台・CMなどの出演者をきめるもの
番組や舞台、広告などに出る子をえらぶオーディションです。歌だけでなく、ダンスやお芝居、ふんいきなども見られることがあります。
歌のグループや企画のメンバーをきめるもの
歌のグループやイベントなど、ある企画のためにメンバーをえらぶものです。期間がきまっていることもあります。
書類・動画・会場など、えらび方もいろいろ
- 書類(写真やプロフィール)だけで、はじめにえらぶもの
- 歌の動画を送って、えらぶもの
- 会場で歌ったり、面接をしたりするもの
- これらを何回かに分けて、すすめるもの
どの形が多いかは、オーディションによってちがいます。募集のページを、さいごまでよく読んでおきましょう。
オーディションのえらび方
「何のためのオーディションか」をたしかめる
まず見ておきたいのは、そのオーディションに受かったら、何がはじまるのかということです。
- 所属して、活動をするのか
- レッスンを受けるのか
- ある番組や舞台に出るのか
ここがはっきり書かれていないものは、少し気をつけたほうがよいかもしれません。
主催者の情報が、はっきりしているか
- 会社の名前、住所、電話番号が書かれているか
- これまでの活動や、所属している人の情報があるか
- 問い合わせへの返事が、ていねいでわかりやすいか
主催者のことがよくわからないときは、むりに申しこまなくてだいじょうぶです。
お子様の年齢や生活に合っているか
オーディションによっては、合格したあとのレッスンや活動が、平日の夕方や休みの日に多く入ることがあります。学校や、ほかの習い事、家族の予定と両立できるかも、考えておきましょう。
お子様が本当にやりたいかどうか
いちばん大切なのは、お子様の気持ちです。
- 歌うことそのものが好きか
- 人に見てもらうことが楽しいと思えるか
- 「やめたい」と思ったときに、言える関係か
お父様・お母様の「やらせてみたい」が先に立っていないか、ときどきふりかえってみるのも大切だと思います。
気をつけたいこと(安全のために)
子どもが受けるオーディションでは、大人が気をつけておきたいことがいくつかあります。ここは、とても大事なところです。
先に高いお金をはらうように言われたら、立ち止まる
「合格です。ただ、レッスン料や登録料として、先に○○円をはらってください」
こんなふうに、合格したあとに、まとまったお金を先にはらうように言われることがあります。もちろん、レッスンのために費用がかかること自体は、めずらしくありません。でも、つぎのようなときは、すぐにきめずに、いったん家に持ち帰りましょう。
- 金額が大きいのに、何にかかるお金かの説明が少ない
- 「今日中にきめてください」と、いそがせる
- 「ほかの子には言わないで」などと言われる
- 返金できるかどうかが、はっきりしない
その場でサインをしたり、お金をはらったりしなくても、本当に大切にしてくれるところなら、待ってくれるはずです。
契約は、大人がよく読む
合格したあと、契約書や同意書にサインをすることがあります。
- どのくらいの期間の契約か
- やめたいときは、どうすればいいか
- やめるときに、お金がかかるか
- 写真や動画を、どこにつかうのか
- 活動で得たお金は、どうなるのか
わからないことばがあれば、そのままにせず、たずねましょう。それでも不安なときは、消費生活センターなどの相談窓口に聞いてみる方法もあります。
写真や個人の情報のあつかい
申しこみのときに、お子様の写真や、住所・学校名などを送ることがあります。
- 送った情報を何につかうのか、書かれているか
- 必要以上の情報を、求められていないか
お子様の情報を守ることも、大人の大切な役目です。
会場には、大人がつきそう
会場でのオーディションには、できるだけお父様・お母様がつきそいましょう。知らない大人と、お子様だけで別の場所に行くようなことがないよう、気をくばってあげてください。
当日までの準備
歌う曲をきめる
オーディションでは、自分でえらんだ曲を歌うことが多いです。曲がきまっている場合もあるので、募集のページをよく見ておきましょう。
自由にえらべるときは、つぎのような曲がおすすめです。
- お子様がむりなく出せる高さの曲
- 歌っていて楽しいと思える曲
- 歌詞をしっかりおぼえている曲
「むずかしい曲を歌ったほうが目立つ」と思うかもしれませんが、むりをして苦しそうに歌うより、のびのびと歌えるほうが、お子様らしさが伝わりやすいと思います。
動画を送るときのポイント
動画でえらぶオーディションでは、とり方もすこし工夫しましょう。
- 明るい場所で、顔がよく見えるようにとる
- 声がこもらないよう、静かな部屋でとる
- 伴奏の音が大きすぎないか、たしかめる
スマホでのとり方は、こちらの記事にまとめています。歌の動画審査、スマホでのきれいなとり方。おうちでできる10のコツ
自己紹介の練習
会場や動画で、名前や年齢、好きなことなどを話すことがあります。長く話す必要はありません。
- 名前と年齢を、はっきり言う
- 「歌が好きな理由」を、ひとことで言えるようにする
- 相手の目を見て、ゆっくり話す
家族の前で何回か練習しておくと、当日もあわてにくくなります。
のどと体をととのえる
オーディションの前の日に、たくさん練習しすぎるのは、おすすめしません。のどがつかれてしまうと、本番で声が出にくくなります。前の日は早めにねて、当日は水をこまめにのむようにしましょう。
かぜをひいたり、のどの痛みやかすれが続いたりするときは、むりに歌わず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
当日、お子様にかけたいことば
本番の前は、お子様も、お父様・お母様も、きんちょうするものです。
- 「いつもどおりで、だいじょうぶだよ」
- 「歌うことを楽しんできてね」
- 「どんな結果でも、がんばったことがすごいよ」
結果のことより、「歌う時間を楽しむこと」を伝えてあげると、お子様の気持ちがすこしらくになると思います。本番できんちょうしやすいお子様へのことばは、こちらの記事でもくわしく書いています。本番で緊張する子へのことば。歌のコンクール前に親ができること
結果が出たあとに
合格したとき
うれしい気持ちはそのままに、すぐに返事をせず、条件をもう一度たしかめましょう。お金や契約のことは、家族でよく話しあってからきめても、おそくはありません。
合格しなかったとき
オーディションは、そのときの企画にぴったり合う子をえらぶものです。合格しなかったからといって、お子様の歌がよくなかったということではありません。
- 「ここまでがんばったね」と、まずはねぎらう
- 歌うことが好きな気持ちを、大切にする
- つぎに向けて、できることを親子で話す
オーディションのほかにも、歌を見てもらう場はある
「いきなりオーディションは、まだ早いかな」と思うときは、歌のコンクールや発表会など、ほかの場から経験をつむ方法もあります。
コンクールは、合格・不合格ではなく、歌そのものを聞いてもらえる場です。講評(先生からのひとこと)がもらえるものもあり、つぎの練習のヒントにもなります。
まとめ
- 子供の歌手オーディションには、所属・出演・企画など、いろいろな種類がある
- 「何のためのオーディションか」「主催者がはっきりしているか」をたしかめる
- 先に高いお金をはらうように言われたら、その場できめない
- 契約書は、大人がよく読み、わからないことはたずねる
- 曲は、のびのびと歌えるものをえらぶ
- のどの痛みやかすれが続くときは、お医者さんに相談する
- いちばん大切なのは、お子様が歌うことを楽しめているか
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