歌の習い事の費用をおさえる工夫。声楽やボイトレを、むりなくつづけるための考え方
「歌の習い事をつづけたいけれど、費用が気になる」 「声楽はお金がかかると聞いて、少し不安になっている」
歌が好きなお子様を見ていると、できるだけ長くつづけさせてあげたいと思いますよね。大人の方でも、自分の楽しみのために習いはじめたものの、毎月の出費が気になって、つづけるかどうかまよう方もいると思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
歌の習い事は、レッスン代のほかにも、楽譜や衣装、本番の参加費など、いろいろなところでお金がかかります。でも、考え方を少しかえるだけで、費用をおさえながら、むりなくつづけられることも多いです。
この記事では、歌の習い事の費用をおさえるための工夫にしぼって、お話しします。どんな費用があるのかを知りたい方は、料金の見方をまとめた記事もあわせて読んでみてください。ボイトレ教室の料金の見方。月謝・入会金・体験レッスンで確かめること
なお、金額は教室や地域によって大きくちがうので、この記事では書いていません。くわしいことは、通っている教室や、気になる教室にたしかめてくださいね。
費用をおさえる前に、考えておきたいこと
「何のために習うのか」をはっきりさせる
費用をおさえるときに、いちばん大切なのは「何にお金をかけて、何をけずるか」を決めることです。そのためには、まず習う目的をはっきりさせておくと考えやすくなります。
- 歌うことを楽しみたい
- 声の出し方を、きちんと身につけたい
- コンクールや発表会に出てみたい
- 合唱団やミュージカルにつなげたい
たとえば、楽しむことが目的なら、毎回のレッスンを長くしなくても、満足できることがあります。コンクールをめざすなら、本番の前だけレッスンをふやす、という考え方もあります。
1年でどのくらいかかるか、ざっくり書き出す
毎月のレッスン代だけを見ていると、ほかの出費に気づきにくくなります。1年のあいだにかかりそうなものを、ざっくり書き出してみましょう。
- 毎月のレッスン代
- 入会金や年会費
- 楽譜や教材
- 発表会の参加費
- コンクールの参加費や伴奏の費用
- 衣装や靴
- 会場までの交通費
書き出してみると、「ここは少しへらせそう」「ここはけずらないほうがいい」という場所が見えてきます。家族で話しあうときにも役に立ちます。
レッスンのとり方で、費用をおさえる工夫
回数と時間を見なおす
レッスンの回数や1回の時間は、教室によってえらべることがあります。いまの回数が本当に合っているか、一度見なおしてみるのもよいと思います。
- ふだんは回数を少なめにして、本番の前だけふやす
- 1回の時間を短くして、そのぶん家での練習をていねいにする
- 季節によって、回数をかえられるか先生に聞いてみる
ただし、回数をへらしすぎると、先生に見てもらう時間が少なくなり、くせに気づきにくくなることもあります。先生と相談しながら決めるのが安心です。
個人レッスンとグループレッスンを組みあわせる
個人レッスンは、先生がじっくり見てくれるぶん、費用が高めになることが多いです。グループレッスンは、ひとりあたりの費用をおさえやすいことがあります。
- ふだんはグループで、ときどき個人レッスンを入れる
- 発声のきほんはグループで、曲の仕上げは個人で
- お友だちやきょうだいと、いっしょにレッスンを受けられるか聞いてみる
グループには、ほかの人の歌を聞いて学べるよさもあります。教室によってしくみはちがうので、体験のときにたしかめてみてください。
オンラインのレッスンも考えてみる
オンラインのレッスンは、教室までの交通費や移動の時間がかからないのがよいところです。対面とオンラインを組みあわせられる教室もあります。
お子様のオンラインレッスンについては、こちらの記事でくわしくまとめています。子どもの歌のオンラインレッスンはあり?よいところ・注意点・うまくいくコツ
地域の講座や、近くの教室もさがしてみる
公民館や地域の講座など、気軽に参加しやすい場所で歌を楽しめることもあります。まずは近くでどんな教室があるのか、くらべてみるとよいと思います。歌の教室さがし
レッスン代のほかの費用をおさえる工夫
楽譜や教材
楽譜は、1曲ずつ買うと思ったより出費がかさむことがあります。
- 先生に、いま本当に必要な楽譜だけを教えてもらう
- 同じ曲集で、何曲も練習できるものをえらぶ
- 図書館で、楽譜や曲集を借りられるか調べてみる
- 買った楽譜は、書きこみをしながら大切に長く使う
楽譜のコピーについては、きまりがあります。使ってよいかどうかわからないときは、先生や教室に聞いてからにしましょう。
衣装や靴
発表会やコンクールの衣装は、新しく買わなくても、手持ちの服でじゅうぶんなことが多いです。
- お子様は、白いブラウスや紺のスカート・ズボンなど、ふだん着の組みあわせを考える
- 大人は、もっている服に小物をたして、ステージ用にととのえる
- 成長が早いお子様は、少し大きめでも着られるものをえらぶ
- 知りあいとゆずりあったり、貸し借りしたりする
服のきまりがあるかどうかは、本番によってちがうので、まず募集のお知らせを読んでおきましょう。
交通費と時間
会場が遠いと、交通費や食事代も合わせて、思ったより出費がふえることがあります。
- 近い会場の本番を中心にえらぶ
- 動画で応募できるコンクールを活用する
- 何回も出るより、目標の本番をしぼる
動画で出られるコンクールなら、家の近くで練習の成果をためすことができます。
コンクールや発表会との上手なつきあい方
出る回数をしぼる
コンクールや発表会は、出るたびに参加費や伴奏の費用がかかることがあります。
- 1年のうちで、とくに出たい本番をえらぶ
- 「今年はこれ」という目標を、家族で決めておく
- 結果だけでなく、講評がもらえるかどうかも見てえらぶ
数をこなすよりも、ひとつの本番にていねいにむきあうほうが、得られるものが多いこともあります。
伴奏の費用を考える
ピアノ伴奏をおねがいするときは、合わせの回数によって費用がかわることがあります。合わせの前に、自分で曲をしっかり仕上げておくと、合わせの時間をむだなく使えます。伴奏音源で応募できるコンクールをえらぶのも、ひとつの方法です。
家での練習を生かして、レッスンの価値を高める
費用をおさえるうえで、じつは大切なのが家での練習です。レッスンで習ったことを家でくりかえしておくと、つぎのレッスンでは新しいことにすすみやすくなります。
- レッスンのあとに、言われたことを1行メモする
- 先生にゆるしをもらって、レッスンを録音しておく
- 家では、短い時間でもいいので習ったところをくりかえす
- 自分の歌を録音して聞き、気づいたことを先生に聞く
同じレッスン代でも、家での練習があると、身につくことがぐっとふえます。お子様の場合は、お父様・お母様が「今日は何を習ったの?」と聞いてあげるだけでも、ふりかえりのきっかけになります。
けずらないほうがいいもの
費用をおさえることは大切ですが、けずらないほうがいいものもあります。
体と声を守ること
のどの調子がわるいのに、レッスンをへらしたくないからと、むりに歌いつづけるのはおすすめしません。痛みやかすれが続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
先生との相性
安さだけで教室をえらぶと、合わなかったときにやめることになり、入会金などがむだになってしまうこともあります。体験レッスンで、先生との相性をよく見てからえらぶのが、けっきょくは節約につながることも多いです。
お子様の「歌うのが楽しい」気持ち
節約のために、お子様が楽しみにしているものをすべてけずってしまうと、歌そのものがいやになってしまうこともあります。何を大切にしたいか、お子様といっしょに話しあってみてください。
家族で話しあうときのポイント
- お子様にも、わかることばで、お金のことを少し伝える
- 「やめる」か「つづける」かの二つだけでなく、「形をかえてつづける」という道も考える
- 先生にも、正直に相談してみる
先生に「費用のことで、回数を見なおしたい」と伝えると、合ったやり方をいっしょに考えてくれることもあります。言いにくいと感じるかもしれませんが、早めに相談するほうが、おたがいに気持ちよくつづけられます。
まとめ
- まず、習う目的と、1年でかかりそうなものを書き出す
- レッスンの回数や時間、個人とグループ、オンラインの組みあわせを見なおす
- 楽譜は必要なものだけ、衣装は手持ちの服を生かす
- コンクールや発表会は、出る本番をしぼってえらぶ
- 家での練習で、レッスンの価値を高める
- 体と声、先生との相性、楽しい気持ちはけずらない
費用をおさえながら、歌の成果をためしてみたいときは、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られるので、会場までの交通費や移動の時間を気にせずに参加できます。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、これからの練習のヒントにもなると思います。こどもの歌声グランプリ