3歳児・年少さんの発表会の歌。えらび方と、練習のすすめ方
「3歳児クラスの発表会、どんな歌がいいのかな」 「年少さんの発表会の歌、練習はどうすすめたらいいのだろう」 「はじめての発表会、うちの子は舞台で歌えるかしら」
3歳児・年少さんの発表会の歌について、こんなふうに考えている先生や、お父様・お母様もいらっしゃると思います。幼稚園では、年少さんの発表会が、園ではじめての発表会になることもあります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、3歳児・年少さんのクラスにしぼって、発表会の歌のえらび方と、練習のすすめ方をまとめました。発表会の準備や当日の流れ全体については、こちらの記事にまとめています。子どもの歌の発表会、はじめての準備と当日の流れ
3歳児・年少さんの発表会の歌で、大切にしたいこと
「みんなで歌うって楽しい」と感じられること
年少さんの発表会では、お友だちといっしょに歌う楽しさを感じられることを、大切にしたいところです。声の大きさや、音の正しさをそろえることより、「みんなで歌うと楽しいね」という気持ちがのこることが、なによりの目標になります。
元気に歌うお子様もいれば、口だけ動かすお子様、動きだけするお子様もいます。どんな参加のしかたでも、その子なりのがんばりです。お子様によってちがいます、という気持ちで見守ってあげてください。
歌と動きを組み合わせる
年少さんの発表会の歌も、手や体の動きをつけると楽しみやすくなることがあります。動きがあると、お子様が歌の流れをつかみやすくなったり、舞台の上で手持ちぶさたにならなかったりします。
むずかしい振りつけではなく、歌のことばに合わせた、わかりやすい動きがよいでしょう。
3歳児・年少さんの発表会の歌のえらび方
お子様が知っている歌や、なじみのある歌
年少さんの発表会の歌は、ふだんの保育で歌っている歌や、おうちでも耳にしたことがある歌からえらぶと、お子様も安心して歌えます。
- クラスでなんども歌ってきた歌
- お子様が自分から口ずさんでいる歌
- 季節の行事で歌った歌
知っている歌だと、舞台の上でも「あ、この歌だ」と気持ちがほぐれることがあります。
ことばがわかりやすく、場面が思いうかぶ歌
動物や身のまわりのものが出てくる歌は、お子様も歌の場面を思いうかべやすくなります。「何の歌かな」がわかると、動きもつけやすく、歌う気持ちもこめやすくなります。
古くからある童謡の例
3歳児・年少さんの発表会で、とり入れやすい童謡の例です。どれも、むかしから歌いつがれてきた歌です。
- 「どんぐりころころ」:秋の発表会にも合わせやすく、場面が思いうかべやすい歌
- 「ぞうさん」:ゆったりした歌で、ぞうの鼻の動きなどをつけやすい歌
- 「おもちゃのチャチャチャ」:リズムが楽しく、手びょうしや動きをつけやすい歌
- 「やぎさんゆうびん」:お手紙のやりとりを、動きで表しやすい歌
- 「とんぼのめがね」:とんぼのまねをしながら、楽しく歌える歌
- 「森のくまさん」:かけあいのように歌うこともでき、場面がわかりやすい歌
園や先生によっては、最近の曲をえらぶこともあります。どの曲でも、クラスのお子様が楽しく歌えるかどうかを、目じるしにしてみてください。
長さと高さを見ておく
年少さんの発表会の歌は、あまり長すぎない歌のほうが、お子様も気持ちを切らさずに歌いやすくなります。長い歌のときは、とちゅうまでにしたり、くりかえしの部分を中心にしたりする方法もあります。
また、大人にとって歌いやすい高さが、お子様にとっても歌いやすいとはかぎりません。お子様の声を聞きながら、むりのない高さかどうかを見ておくと安心です。のどに痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
3歳児・年少さんの、発表会の歌の練習のすすめ方
まずは先生が楽しそうに歌って聞かせる
あたらしい歌をはじめるときは、まず先生が楽しそうに歌って聞かせるところからはじめてみてください。お子様は、歌を何回か耳にするうちに、少しずつ口ずさむようになることがあります。
はじめから「さあ、歌いましょう」とするより、「どんな歌かな、聞いてみてね」と、聞く時間を大切にすると、お子様も歌に入りやすくなります。
ことばを、絵や動きで伝える
歌のことばがむずかしいときは、絵カードや、ペープサート(紙の人形)、手の動きなどで、歌の場面を見せてあげるのもよい方法です。何を歌っているのかがわかると、お子様も歌うことばをおぼえやすくなります。
歌詞をおぼえるコツについては、こちらの記事でも紹介しています。子どもが歌詞と曲を早くおぼえるコツ。暗譜がにがてな子も楽しくできる6つの方法
少しずつ、歌える部分をふやす
年少さんの発表会の練習では、はじめから全部を歌えるようにしなくてもかまいません。
- まずは、くりかえしの部分だけいっしょに歌う
- つぎに、動きをつけてみる
- なれてきたら、はじめから通して歌ってみる
このように、少しずつ歌える部分をふやしていくと、お子様も「できた」をつみかさねやすくなります。
短い時間で、楽しいうちに終える
年少さんの練習は、短い時間で、お子様がまだ楽しんでいるうちに終えるのがよいでしょう。あきてしまったようすが見えたら、むりに続けず、つぎの日にまた楽しめばじゅうぶんです。
「練習しなさい」ではなく、「きょうも歌おうか」と声をかけられる雰囲気を大切にしてみてください。
舞台や並び方に、前もってなれておく
発表会が近づいてきたら、実際の舞台や、舞台と同じような並び方で歌ってみる時間をつくると、当日のおどろきがやわらぐことがあります。
- 立つ場所に、マークや目じるしをつけておく
- 前に出る、おじぎをする、もどる、の流れを何回かやってみる
- ほかのクラスに、お客さん役をお願いする
ふだんとちがう場所で歌うことに、少しずつなれておくと、お子様も落ちつきやすくなります。
先生どうしで、ねらいをそろえておく
年少さんのクラスに先生が何人かいるときは、発表会の歌で何を大切にしたいかを、先生どうしで話しておくと安心です。
- 声を出すことより、楽しむことを大切にする
- 歌えないお子様には、動きだけでの参加もみとめる
- 泣いてしまったときに、だれがそばにつくかを決めておく
ねらいがそろっていると、練習のときの声かけもそろいやすくなり、お子様もとまどいにくくなります。
衣装や小道具は、歌いやすさも考えて
年少さんの発表会では、かわいい衣装や小道具を用意することもあります。そのときは、見た目だけでなく、お子様が動きやすいか、歌いやすいかも見ておいてください。首まわりがきつい衣装や、重たい帽子は、歌うときに気になってしまうこともあります。練習のときにためしに身につけてみると、お子様もなれやすくなります。
お父様・お母様が、おうちでできること
園で歌っている歌を、いっしょに楽しむ
園で練習している歌がわかったら、おうちでもいっしょに歌ってみてください。おうちで「教える」必要はありません。お父様・お母様が楽しそうに口ずさむだけで、お子様にとってはうれしい時間になります。
プレッシャーにならないことばを
発表会の前に「ちゃんと歌ってね」「まちがえないでね」と言われると、お子様が不安になってしまうこともあります。
- 「どんな歌か、楽しみにしているね」
- 「舞台に立つだけで、すごいことだよ」
- 「終わったら、いっしょにおいしいもの食べようね」
楽しみな気持ちを伝えることばのほうが、お子様の気持ちも軽くなりやすいです。
当日の見守り方
歌えなくても、舞台に立てたら大成功
年少さんの発表会では、舞台の上で泣いてしまったり、かたまってしまったりするお子様もいます。それは、ふしぎなことではありません。舞台に立てたこと、その場にいられたことを、大成功と受けとめてあげてください。
客席では、静かに笑顔で
客席から名前をよんだり、身を乗りだしたりすると、お子様の気持ちがそちらへ向いてしまうこともあります。目が合ったら小さく手をふるくらいにして、笑顔で見守ってあげてください。
終わったら、具体的にほめる
発表会のあとは、「よかったよ」だけでなく、「あの動き、かわいかったね」「おじぎがじょうずだったね」と、見ていたことを具体的に伝えると、お子様もうれしい気持ちになりやすくなります。
まとめ
- 3歳児・年少さんの発表会では、「みんなで歌うって楽しい」と感じられることを大切にする
- お子様が知っている歌や、場面が思いうかぶ古くからある童謡がとり入れやすい
- 長すぎない歌、むりのない高さの歌をえらぶ
- 練習は、先生が歌って聞かせるところからはじめ、少しずつ歌える部分をふやす
- 短い時間で、楽しいうちに終え、舞台の流れにも前もってなれておく
- おうちでは、教えるより、いっしょに楽しみ、プレッシャーにならないことばをかける
- 当日は、舞台に立てたことを大成功と受けとめ、終わったら具体的にほめる
年少さんの発表会は、お子様が人の前で歌う楽しさを知る、はじめの一歩になることもあります。歌がすきになったお子様が、いつかつぎの目標を見つけたくなったときには、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ